4月15日(日)
◇朝食前の瞑想
 自然塾では日曜日の朝食前に、静かに心を落ち着かせて周囲の自然を感じたり、自分自身の行動を考える時間として、正座で瞑想をな行っています。
旧暦で1年を24に分けた二十四節季というものがあり、毎回、瞑想の時に紹介しています。今回は「清明」と「穀雨」の間の時期でしたので、共に説明しました。清明とは「万物ここに至って清浄明潔なり」の略で、万物がすがすがしく明るく美しい頃。穀雨とは穀物の生長を助ける雨のことで、田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨が降るころを指します。
◇あしおとツアー 〜ハツカダイコンの種の播き直し〜
 入塾式で種まきをしたものの気候の影響で半分ほどが発芽しなかったハツカダイコンの種を播き直しました。
種を播く前に、前日学んだハツカダイコンの発芽条件をおさらいして、芽が出なかった原因を考えました。嫌光性の種なのに浅く覆土してしまったため発芽しなかったか、土の中で芽を出してから、雨不足で乾燥したり、寒い朝に冷害にやられてしまった可能性が高いようです。その点をよく考えながら覆土したので今回は元気に育ってくれることでしょう。
種まきの後に再びコムギ畑の草を取ってもらいました。短時間でしたが、みんなの頑張りのお蔭で畑は随分とキレイになりました。
◇チーム農園の作戦タイム
 塾舎に戻ってきてから休憩まで時間があったため、今回行わなければならない作業は何か、チーム全員で計画を確認しながらファイルを記入してもらいました。
自然塾には、チーム農園ファイルというものがあり、チームで調べたことをまとめたり、作業の計画を立てたりしています。今回はじめて登場した書類だったので記入の仕方を説明したところ、みんな熱心に聴いてくれました。スタッフに頼らないで自ら学ぼうとする姿勢が身についてきたようです。
◇チーム農園作業
 日曜日の残りの時間はチーム農園作業の時間。いよいよ春の作付けを行いました。
このチームはヒョウタンの苗を育てるために、ポットへの種まき作業を行っていました。その苗を畑に植え替えて大きな成体を育てるそうです。
ダイコンの種を播いたチームは3チームありましたが、これ程しっかりとした虫除けネットを張っていたのは、このチームだけでした。作物を病虫害から守るためにどうしたらよいか、よく勉強していますね。
◇ステージのまとめ
ステージの終了にあたり、塾頭から活動を振り返ってまとめの話がありました。今回の共同生活の目標である”時間を守る”ことに関して、今この時は永遠に戻ってこないのだから、話を聞く時もボーッとせずに、話の中身を自分の力に替えるよう集中して聴くこと、そして時間を守るには強い意志を持つ人間にならないといけないので、皆も自分に強く他人に優しい人になって欲しい、という話がありました。

編集後記:
 今回の塾活動では、まだ弱々しい苗を畑に植え付けたり、芽が出たばかりの作物を観察して必要な世話を考えるなど、「育てはじめが肝心」ということに焦点を当てて作業を行いました。チーム農園でも今回初めて実際の作業がスタートしました。塾生たちがこれら初めての作業に対して、戸惑いながらもワクワクして取り組んでいる姿が印象的でした。塾生の成長においても、自然塾に慣れてきたこの時期は大切な時期です。良い習慣を早くに身につけてしまえば、はじめは大変でも段々とそれが当たり前となり苦にならなくなります。「三つ子の魂、百まで」というわけですね。
 共同生活の目標「時間を守る」については、大半の塾生が高い達成度を申告してきましたが、如何に時間を守ることが難しいかを実感した塾生も中にはいたようです。時間を守れない人がグズグズしてしまう3つの原因は「怠慢」「完璧主義」「無謀な計画」にあると言われています。これらの傾向に注意して、守るべき最低限のルールを守ることで、お互いの自由と尊厳とを守っていきましょう。「時は金なり」ですよ!
                                                              H.T.
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