3月27日(日)
◇朝の瞑想
 日曜の朝食は、窓を全開にした食堂での瞑想から始まります。姿勢を正し、目を閉じて心を澄ませます。朝のひんやりした空気を全身で感じ、自然の音に耳を傾けてみましょう。
塾生たちは、じっとしているのに必死で、まだ心を落ち着かせるような余裕はなかったようですが、毎ステージ続けていくうちに自然と身についていくことでしょう。継続は力なり!!
◇ハツカダイコンの種まき
 朝食後、共同農園でハツカダイコンの種まきをしました。種をまいてから20日で収穫できるハツカダイコン。「種まき→地道な手入れ(間引きなど)→収穫」の一連の農作業を、この早い時期に体験することが、経験のない塾生たちにとって農作業へのよい導きになれば。。。というのがねらいです。
昨日植え付けたジャガイモに比べて、一度落としたら見つけられそうもない、とても小さな種です。
手のひらに大事そうに種を持ちながら、一粒一粒丁寧にまいていました。
◇菜の花摘み
ハツカダイコンの種をまいた同じ畑では、菜の花が満開でした。
思わず、摘み取っておみやげにすることにしました。
ブーケを作ったり、帽子に飾り付けたり、それぞれお花畑を満喫している様子でした。

帰りに、駅まで迎えに来てくれた家族を発見するなり、「菜の花だよ〜!」とうれしそうに花束を振って再会を喜ぶ塾生の姿があったそうです。
◇自由時間
決められたスケジュールの合間にも、塾生たちは自然や友達との触れ合いを元気に楽しんでいました。
塾舎の前の斜面で芝すべり。
これも、都会ではなかなかできない遊びのひとつかもしれません。
ナズナなどの野草の花を摘んだり、家族へのおみやげ用に、ノビルを取ったりしていました。
入浴後、就寝までの短い時間に、スタッフからお手玉や小銭入れの作り方を教わりました。
続きはまた、第2ステージでのお楽しみ。

 編集後記:
 自然塾での初めての2泊3日。普段一緒に生活している家族と離れるだけでも寂しいのに、「知らない土地で、慣れない仲間と共同生活しながら、まだ経験したことのないことに挑戦する」。。。金曜日に集まってきた塾生たちからは、緊張と不安が見え隠れしていました。また、新しい塾生を迎え入れるスタッフとしても同じような気持ちでした。
しかし、塾生たちの適応力は目を見張るもので、スタッフからの話をしっかり聴き、混乱することなく初めてのことに次々と挑戦していました。掃除や農作業などの仕事にも積極的に取り組む姿が見られました。また、知らない者同士だった28名も少し話せる友達になったようです。特に、同じ部屋で寝泊まりし、農園の作付け計画を一緒に考えたチームメイトとは、きっと友達として一歩前進したはずです。
 まだまだ、心の奥では緊張や不安を抱えている部分があると思います。しかし、共に汗を流し、同じ釜の飯を食い、助け合ったり喧嘩したりしながら、徐々に自分をさらけ出せるようになることでしょう。これから野菜の命を育てながら、お互いに成長し合える8ヶ月間にしていきましょう。また、塾生みんなが、卒塾してからも一生付き合っていけるような仲間になれるよう願っています。


                                                     N.Y
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