農作業は共同農園の作業とチーム農園の作業がありますが、チーム農園の作業は上記の各チームのページをご覧ください。ここでは塾の食材の収穫するために約50種類の野菜を植えましたが、その一部を紹介します。 |
1)じゃが芋の育成 |
じゃが芋の植付は塾生達が最初に体験した農作業ですので、種芋の植付から、世話、収穫、そして食材として活用した活動を一つの例として紹介します。 |
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<種芋切り (3月31日)>
種芋をおよそ50gの大きさになるように切り、乾燥・消毒を兼ねて切り口に木灰を付けました。
初めての作業で塾生はオッカナビックリで包丁を使っていますが、手袋を使って作業をしてるのを見て、こちらもビックリ。
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<畝立て (3月31日)>
畝が曲がらないようにヒモを張り、土を下から上に引き上げるようにして作りました。
鍬を使うのも始めてという塾生が多く、何となくぎこち無い作業でした。
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<種芋の植付 (3月31日)>
棒で作ったメジャーで測りながら、種芋の切り口が下になるようにして植付を行いました。
覆土を一定にするのが難しかったようです。
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<流された種芋 (4月1日)>
植付を行った夜、大雨が降り、畝脇に排水路を設けていなかったために多くの種芋が流されてしまいました。直ぐに塾スタッフ達によって植え戻しが行われました。
第2ステージの夜は早速対策を考える自然界が与えてくれた教材となりました。
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<芽欠き (4月27日)>
柳川先生の指導の下、安全を見て芽を2本残し、それ以外は抜き取る作業を行いました。
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<生育観察 (5月11日)>
「男爵」、「メイクイーン」、「キタアカリ」、「アンデスレッド」の4品種を植えつけましたので、葉や茎の特徴や生育状況の観察を行いました。
同じじゃが芋でも品種によって随分違うのにビックリした塾生も多くいました。
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<追肥と土寄せ (5月25日)>
約2ヵ月ですっかり葉が茂り、追肥の時期を迎えました。じゃが芋が飛び出さないように追肥した後、注意深く土寄せを行いました。
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<収穫 (7月6日)>
2週間前のステージで収穫する予定でしたが、雨のために延期されました。外に飛び出し、太陽光が当たってソラニンが発生しているものもありましたが、先ず先ずの大きさのじゃが芋が収穫できました。
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<集荷 (7月6日)>
コンテナに入れて続々と軽トラックのところに集められました。全量で450kgもあり、大豊作です。
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<コロッケ作り (7月6日)>
夜は早速チーム毎にコロッケを作り、コロッケ品評会も開かれました。
取れたての美味しさを味わった夕食でした。
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2)その他の野菜の育成 |
自然塾では野菜の育成を、「土作り」「種や苗の植付」「追肥などの世話」「収穫」「片付け」「次年度向けの土作り」「次年度向けの作付け」の流れに考えて作業をしています。今年作付けした野菜の一部を紹介します。 |
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<ゴボウ用土作り (5月25日)>
ゴボウの根は50cm以上になるため、それ以上に柔らかくなるように深く掘り起こしました。
手を抜くと収穫するときが思いやられます。
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<白菜・キャベツ用土作り (8月24日)>
じゃが芋の跡地に秋野菜の白菜、キャベツ・ブロッコリ、カリフラワーなどのために土作りを行いました。
3月31日のじゃが芋の時と違って、鍬の使い方も上手くなってきました。鍬が土に入るときの音が違ってます。
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<大根の種まき (4月13日)>
小さな種を1箇所に5粒ずつの点蒔きを行いました。
作業に慣れていないため、種を落とし、大根の芽があちこちから出てきました。
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<白菜の苗の植付け (9月7日)>
ポットで育てた白菜・キャベツ・ブロッコリなのどの苗を植えつけました。
苗にお弁当を持たせるように、植えるための穴に肥料を少し入れてから定植作業を行いました。
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<虫除けの世話 (5月25日)>
春植えのキャベツ類は虫が付きやすく、防虫液(木酢・焼酎・ニンニクエキスの混合液)を散布して虫を寄せ付けないような世話を行いました。
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<追肥の世話 (10月5日)>
白菜は成長と共に肥料が必要となりますので、毎ステージ追肥作業を行いました。
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<レタスの収穫 (7月20日)>
朝6時からの作業でレタスの収穫を行いました。
夜露に濡れたレタスは元気一杯で、シャッキとしています。
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<ナスの収穫 (7月20日)>
夏野菜の定番、ナスとキュウリの収穫作業を行っているところです。
素手でキュウリを掴み、トゲの痛さに飛び上がった塾生もいました。
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<朝食食材の収穫 (7月20日)>
学校の夏休み期間中は、塾も夏休み時間を採用しています。6時から作業をして、収穫した野菜は朝食でも食べます。
急いで持っていかないと朝食に間に合わなくなってしまうよ!
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<トウモロコシの収穫 (8月24日)>
ハクビシン対策のために、上部まで防護ネットを張ったトウモロコシ畑で収穫をする塾生達。
この畑は日照時間が少なく、生育は余り良くなかったので、大きな実にはなりませんでした
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<ゴボウの収穫 (10月5日)>
植える前の土作りが十分に行われなかった関係もあり、ゴボウ抜きの大変さを十分味わいました。
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<陸稲の収穫 (10月19日)>
もち米の陸稲を収穫しているところです。
このお米で第17ステージに餅つき大会を行いました。
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<さつま芋の収穫 (10月19日)>
秋ものの収穫は何と言ってもさつま芋の収穫。
「紅東」「金時」「小金千貫」「沖縄紫」の4品種を収穫して、お土産としても持ち帰りました。
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<トマトの片付け (9月21日)>
支柱を外し、トマトを根から抜き取っているところです。
青いトマトは収穫して、ジャムにして食べました。
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<来年度用土作り (11月2日)>
昨年末に集めた枯葉で作った堆肥を土に混ぜ、麦蒔きのための土作りを行っているところです。
先輩として来年度の塾生のことを思って熱心に作業が行われました。
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<来年度用麦蒔き (11月16日>
平成14年度塾生の最後の共同農園作業は来年度の塾生のための麦蒔きで終了となりました。
立派な麦が収穫できて、第一期生の人たちを感謝することになるでしょう。
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3)自然との共生 |
農作物は人間だけでなく、虫や鳥、鹿なんどの動物にとっても大変美味しい作物です。自然塾にとっては、これらの動物と如何に共生していくかも重要な課題です。人間のエゴだけで簡単に殺すことは許されません。 人間が生きていくためには、衣食住の中でも食の確保が最も重要で、このために色々な工夫がなされてきました。自然塾も先人の知恵を借りながら対応しましたが、今回は動物たちも生きていくために真剣に知恵を出した結果、動物たちの知恵の方が勝ったようでした。 |
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<ネット張り (4月28日)>
自然塾のある寄(やどりき)地域は、昆虫類のほかに鹿・猪・ハクビシンなどが沢山生息しています。少しでも動物たちに食べられないようにとネットを張る作業を行いました。
杭を打ち、金網を張って、上部にも防鳥用のネットを張って完成です。
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<虫の幼虫 (6月29日)>
カブの葉は、蝶や蛾の幼虫にとっては絶好の食材です。虫たちが付かないように、虫が嫌いな匂いを持ったニンニクエキスを消毒液の木酢液に混ぜ、更に葉を丈夫にするための焼酎を混ぜた物を散布しました。
ただ効果を持続する日数が短いため、手を抜くと直ぐの写真のように食べられてしまいます。
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<大豆 (9月13日)>
大豆が実り始めた9月中旬、鹿たちが訪れました。
第1回目は大豆の頭の部分を全て食べて行きました。2回目は豆を全て食べたため、餅つき大会使う黄な粉、卒塾式のパーティで豚汁の中に入れる油揚げ、来年度の塾生が作る味噌の材料と思って育てた大豆が、全て夢に消えてしまいました。
鹿君、少しは残して欲しかったな。
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<落花生 (9月30日)>
チーム農園に隣接する落花生の畑にも鹿が訪れました。実り始めていた落花生を数回に渡り食べていき、全滅でした。
この時、チーム農園の作物にも触手を伸ばしましたが、塾生達の懸命な努力の結果、少しだけしか食べられませんでした。
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