2019.11.08~10 | |
第17ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ:「自然の中でともに働いた喜びを味わおう」 共同生活の目標:「人、物を大切にする」 |
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第18期生の活動も残すところあと2回になりました。これまで、塾生たちは農作業を頑張ってきました。畑で育った野菜、一緒に作業した仲間、苦労や楽しさと共に過ごしました。 今回、仲間と一緒に野菜を収穫し、ごった煮を作り、味わい、喜びを分かち合ってほしいと思い、上記テーマに掲げました。また、見えないところでお世話になっているお客様や家族の方々をもてなし、自分たちの成長した姿を見てもらいました。 |
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■ 11月08日(金) 夜の集い | |
活動を始めるにあたり、塾頭からお話がありました。 | |
「育ててきた野菜がみんなの世話や、自然の力で収穫できる大きさになりました。収穫をし、野外調理をして、みんなで喜びを分かち合いましょう。そして、自然、両親、今までかかわってきた人たちに感謝をしましょう。 今回、味噌を開封します。作ってから6か月。楽しみです。みんなで作った味噌を使って鍋を作りましょう。 |
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明日はいろいろな人が来ます。みんなは「3つの心と2つの力」をもっている人たちに支えられていることを忘れないでください。「生きている」のではなく「生かされている」という気持ちを持ってください。両親や自然、目に見えない力によって生かされています。明日は、1つ1つのことに対して丁寧に、感謝の気持ちを表しましょう。奉納相撲は自分の持てる力をすべて出し切って、神様、お世話になった人たちへ感謝の気持ちを表しましょう。」 | |
土曜日に行われる収穫祭の概要(がいよう)を説明しました。 「味噌開封」、「お~!」 「収穫」、「おおー」 「調理」、「やった!」 「奉納相撲」、「え~…」。 思った通りのリアクション。女子は相撲が嫌なようですが、成長を表現する方法の一つとして力いっぱい取り組んでもらいます。 |
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■ 11月09日(土) 収穫祭 ~味噌の開封~ | |
塾頭の開会宣言から始まりました。 「農作業は昔から収穫まで苦しいことが多いので、楽しむためにお祭りが開催されます。そして、収穫できた喜びを、感謝の気持ちを表すために行われました。今日は、家族、お客さん、そして、仲間に対して感謝の気持ちをもって、収穫祭を楽しみましょう。」 |
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第3ステージに仕込んだ味噌の開封。6か月たってどのようになっているのでしょうか? まずはスタッフの説明を聞いて…。 「うわー!味噌になってる!!」 第3ステージの様子と比べるとずいぶん違っています。 |
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チームに分かれて作業開始! 「きれい!カビがない!!」 第3ステージの作業が丁寧だったようですね。 土間に味噌の香りが広がります。 |
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どのチームも、きれいに味噌が出来上がっている様子でした。 写真の中のみんな、満足な笑顔です。 |
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「私たちの味噌も味見してください!」保護者や来賓に、自分たちの味噌を味見してもらいました。どのチームも 「うちの味噌が一番おいしい!」 そうです!自分たちの味噌の味が一番! |
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■ 11月09日(土) 収穫祭 ~収穫~ | |
チームごとに野菜を収穫してもらいました。 目的の野菜を目指して畑へGO! |
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共同農園で立派に育った野菜たち。収穫した塾生もニッコリ笑顔。 | |
カゴいっぱいに入れた野菜を持ち、塾舎へ。 足取り軽く、何か誇らしげな背中です。 |
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■ 11月09日(土) 収穫祭 ~野菜奉納~ | |
収穫した野菜を奉納台へ飾り付けます。 「ネギはこっちのほうがいいんじゃない?」「ブロッコリーはこうやって並べたらきれいに見えるよ!」 どのようにしたら、きれいに美しく飾れるか考えて並べました。 |
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たくさんの野菜が奉納台の上に並びました。大体このくらいの野菜が1ステージの間にみんなのおなかに入ってしまうと話すと関心の声。たくさんの恵みに支えられていることを実感した事でしょう。 | |
■ 11月09日(土) 収穫祭 ~調理師さんへのお礼~ | |
調理師さんへお礼の言葉を送りました。 「いつもおいしい食事を作ってくれてありがとうございました。来年の塾生にもおいしい食事を作ってください。」 |
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調理師さんからもお話をいただきました。 「みんなが頑張って育てた野菜をいつも厨房へ持って来てくれて、それをどうおいしく調理しようか考えています。みんながおいしく食べてくれるのがうれしいです。ありがとうございました。」 |
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■ 11月09日(土) 収穫祭 ~ごった煮汁調理~ | |
ごった煮汁に入れる野菜はチームで決めます。奉納台から使いたい食材を選びます。そして、選んだ野菜を再度きれいに洗います。 | |
包丁の扱いも安心してみてられます。これまでの食事当番で培われた技術が光ります。 | |
「この鍋重い!」 この重いのいいんです。ダッチオーブンで、ごった煮汁をコトコトおいしく煮よう。 |
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火起こしもお手の物。ご飯炊きのかまどとは違うけれども、上手に空気の通り道を作って、火をおこしました。 | |
保護者の方々にもお手伝いいただき、サトイモの皮むき、ごった煮汁作り、おにぎりつくりとスムーズに作業が進みます。 さすが大人の力! |
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野菜が煮えたら、チームの味噌で味付けして完成!おいしそうです。 | |
■ 11月09日(土) 収穫祭 ~昼食~ | |
テーブルにお客さんを迎え、全員で 「いただきます!」 お客さんの分をつぎ分けおもてなしをします。 |
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お客さんと、家族と、いっしょに昼食。 みんなおいしそうに食べ、笑顔があふれます。 |
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「私たちの鍋もおいしいので食べに来てください!」 おかわりを進める塾生たち。みんなで、他のチームの鍋も味わいました。 「おかげさまで完食です!ありがとうございました。」 感謝の声も響き渡ります。 |
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■ 11月09日(土) 収穫祭 ~来賓のあいさつ~ | |
この塾を支援してくださっている株式会社リコー、サステナビリティ推進本部よりお越しくださった赤堀さんからごあいさついただきました。 「各チームの鍋をごちそうになりました。大体同じ材料を使っているのに少しずつ味が違うことに驚きました。どのチームもおいしかったです。みんなの成長を味わえました。これからも頑張ってください。」 |
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■ 11月09日(土) 収穫祭 ~奉納相撲~ | |
この市村自然塾に通って7か月。これまで、自分たちがどのくらい力を付けたのか、成長したのか、相撲で表現してもらいました。お互いに持っている力をすべて出し、大地自然の神様、保護者の方々に見てもらいました。 | |
「勝負はしますが、勝ち負けではありません。どのくらい成長したのか今ある力を出し切って、表現してください。」 まずはくじ引き。対戦相手を決めていきます。 |
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あいさつをして、見合って…。 「はっけよーい、残った!」 |
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学年ごとに取り組みました。 どの試合も名勝負。お互い100%の力を出し、真剣勝負! |
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各学年の優勝者が決まり、エキシビジョン。学年を超え、チームを超え、勝負をしたい塾生同士、指名をして取り組みました。最初、ためらっていたのはどこへやら。手をあげてアピールする塾生たちがたくさん! | |
そのうち、姉を指名したり、母親を指名したり、スタッフを指名したり…。 逆に父親から指名されたりと、家族も交じって組み合わせもありました。 |
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最後に、塾頭から優勝者へ記念品贈呈、スコップを渡されました。 「優勝者にはサトイモを一株持って帰れる権利を送ります。」 おめでとう! |
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■ 11月09日(土) 収穫祭 ~おやつ~ | |
収穫祭の締めくくり、焼き芋をみんなで食べました。 収穫、相撲、おやつと存分に楽しんだ収穫祭でした。 |
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■ 11月09日(土) 共同農園作業 ~コムギの種まき~ | |
第18期生最後の共同農園作業です。7ステージに収穫したコムギは第17期生が種まきをしたもの。今回みんなは19期生のために種をまきました。 | |
クワの使い方も慣れたものです。手際よく溝を作っていました。 | |
溝に3列、3cm間隔で丁寧に種まきをします。みんなの集中が現れ、聞こえる音は鳥の声や風の音、自然の音しか聞こえませんでした。 保護者の方々にも、種まきをお手伝いいただきました。 |
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「寒くなってきた。」 土をかける事には暗くなり…。 |
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地下倉庫に戻り、道具を洗い終わるころにはもう真っ暗。月も出ています。 少し前まで、明るかったのに、冬が近づいていますね。 「これで、18期生の共同農園作業終わります。ありがとうございました。」 はっきりとした声で締めくくりました。 |
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■ 11月09日(土) 夜の集い | |
卒塾式で歌う歌の練習を行いました。「ふるさと」「今日の日はさようなら」の2曲。 伸びやかな声が食堂に広がります。 |
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これまでの塾での活動を振り返って、作文にまとめてもらいました。 「塾頭さんが人は自分の鏡と言っていたけれど、作物を育てて、作物も鏡だと思いました。」「楽しく過ごせたのは一緒に過ごせる友ができたからです。」「スイカ26個取れた。努力が実ることを実感した。」 様々な出来事と、塾生たちの気づきがたくさん書かれていました。 |
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■ 11月10日(日) チーム農園作業 | |
今回と次回で、畑に植わっている作物すべてを収穫します。 各チーム、次回の荷物が多くなりすぎないように計画的に収穫を進めていました。 |
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どのチームもたくさんの野菜を収穫! みんなの笑顔もたくさん! |
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前回収穫したゴマを仕分けしています。 「小さい…。」 一粒も無駄にしないように細かな作業を黙々と丁寧に行っていました。 |
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みんな揃って何を…。 「あー!折れちゃった!!」 ヤマイモを掘り上げるのに苦労をしています。ゴボウとは違った難しさがあります。頑張れ!! |
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たくさんの収穫物をメンバーに分ける作業も一苦労。人数分の新聞紙を土間いっぱいに広げ、均等になるように悩んでいました。 | |
チーム農園で収穫し、加工したヒョウタンに色を付けて完成! 色鮮やかになりましたね。 |
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■ 11月10日(日) 優勝者景品収穫 | |
相撲の優勝者たちは、チームから離れて景品のサトイモ掘り。掘り上げるのに苦戦している中、 「早くチーム農園やりたい!」 なんて声も出ていました。 お土産として持ち帰り、おいしく食べたかな? |
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■ 11月10日(日) 昼食 | |
チーム農園で収穫した、サツマイモ、サトイモの親イモをスタッフにも分けてくれました。 おいしかったですよ!ごちそうさま。 |
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■ 11月10日(日) 帰りの集い | |
活動のまとめとして、塾頭からお話がありました。 | |
「ごった煮汁はチームによって味が微妙に違っておいしかったです。自分で育てた野菜を食べるのが一番おいしいですね。味噌つくりを教えてくれた初代塾頭さんは10年かけてこの方法を完成したそうです。「味噌のような人になろう。」と言っていました。他の野菜のうまみを引き出す味噌のように、みんなも、人の良いところを見つけて、引き上げて、良いチームを作ってください。 | |
これまでの活動で、チーム行動ができるようになりました。これは成長したといえます。自信をもってさらに上を目指しましょう。 次回は「感謝の心」「おかげさまの心」を表してください。感謝の気持ちを表すことは難しいことですね。でも、心からの「ありがとう」の言葉が、感謝の気持ちを伝える身近な行動です。塾でも、家でも、学校でもたくさん使ってみてください。」 |
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■ 編集後記 | |
編集後記 晴天に恵まれ、存分に外での活動を行うことができました。自分たちで育てた野菜を収穫し、調理し、食し、片付けまで、自然の恵みをダイレクトに味わえたことと思います。奉納相撲もみんなが真剣に取り組み、その姿は美しく思えました。また、参加してくださった保護者のみなさま、支援くださっている皆様、本当にありがとうございました。おかげさまで、子どもたちに実のある体験をさせることができました。 残り、1ステージとなりましたが、スタッフ一同塾生に寄り添い、活動を過ごしていきたいと思います。 K.M.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ・水炊き(ネギ、チンゲン菜、小松菜、ほうれん草、白菜、人参、生姜、柚子胡椒) ※〆で雑炊またはにゅう麺 ・果物(いただきものミカン) |
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土曜朝食 | ・自然塾米の釜炊きご飯(米) ・ご飯の友いろいろ(冬瓜、カブ、小松菜、昨年の味噌、梅干し) ・味噌汁(昨年の味噌、タマネギ、小松菜、サツマイモ) |
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土曜昼食 | ・ごった煮(今年の味噌、白菜、大根、人参、ゴボウ、ネギ、小松菜、チンゲン菜、サツマイモ、柚子胡椒) ・自然塾米おにぎり(米) ・焼き芋(サツマイモ) ・漬物、煮物等(ハヤト瓜、生姜、里芋、ゴボウ、人参、ネギ、コンニャク、自然塾小麦粉等) |
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土曜夕食 | ・釜炊きご飯 ・すまし汁(タマネギ、人参、ブロッコリー) ・生姜焼き(生姜、タマネギ、人参) ・味噌ラーメン(今年の味噌、タマネギ、人参、キャベツ、ネギ、小松菜、生姜) |
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日曜朝食 | ・釜炊きご飯 ・味噌汁(今年の味噌、里芋、キャベツ、大根) ・里芋の玉子とじ(里芋) ・サツマイモの金平(サツマイモ) ・キュウリノ酢の物(キュウリ) ・冬瓜のソテー(冬瓜) ・浅漬け(キャベツ、キュウリ) ・白菜のとろみ煮(白菜) |
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日曜昼食 | ・味噌カツ丼(今年の味噌、チンゲン菜、小松菜) ・冷やし中華(手打ち麺、キュウリ) ・芋けんぴ(サツマイモ) ・ジンジャーエール(生姜) |
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