2019.06.28~30
第08ステージ ~女子~
ステージテーマ:
「ジャガイモを収穫、味わい、喜びを感じよう!」
共同生活の目標:「人・モノを大切にする」
梅雨の最中の活動です。雨のやみ間を狙って農作業を行いました。第1ステージに植え付けたジャガイモを全員で収穫して、掘りたてのジャガイモを調理して食べることができました。また、チーム農園、蛍の観察も雨に降られることなく体験できました。
■ 06月28日(金) 夜の集い
活動を始めるにあたり、塾頭からお話がありました。
「第1ステージに植え付けたジャガイモを収穫します。植え付けてから3ヵ月、どのようにできているか、50gの種イモがどのくらいになっているか観察してください。収穫したらおいしく食べます。楽しみにしていてください。
食べることについて、よく噛んで食べると良いことがたくさんあります。よく噛むことを意識して食事をするようにしてください。
人・モノを大切にすること、もったいないをしないようにしましょう。時間、水、電気限りあるものです。それと共に人も大切にすること。考えながら過ごして、一つ一つ丁寧に作業しましょう。
■ 06月29日(土) 共同農園作業 
~ジャガイモの収穫 ― 調理~
第1ステージに植え付け、第4ステージに世話をしたジャガイモをいよいよ収穫します。
まずは地上部の回収。
「うわー!大きなジャガイモがついてきた!」
できるだけイモを触らずに、集めました。
ジャガイモを傷つけないように、土の中に手を入れて土ごとひっくり返します。「たくさん出てくる!まだまだある!」畑の中からたくさん大きなイモが出てきます。
「見て!ハート形!!かわいい~」
面白い形のジャガイモも収穫!
掘り上げたジャガイモを集めて、記念撮影!はいチーズ!
「重たい!頑張れ!」
畑で収穫したジャガイモを分担して軽トラックの荷台まで運びました。雨で足元が滑りやすく、イモも重くてかなり大変。
畑で回収したジャガイモの地上部は、塾庭下の残渣(ざんさ)穴に処分。畑に残しておくと、そこが病気の発生源になってしまうので、畑から離れた場所へ運びました。
昼食で食べる分のジャガイモの土を落とします。
そして、大きさで焼きジャガイモと蒸かしイモとに分けました。
「えーっと、4.5㎏!」品種ごとに別れたトレーの重さをはかりました。
「だんしゃくは3.8+3.1+3.9+…合計は25.5kg!」それぞれの重さをはかりました。
焼きジャガイモを作るのに、新聞紙に包み、濡らして、アルミホイルに包みます。役割分担をして、スムーズに作業が進みます。
焼き加減を竹ぐしをさして確かめます。
「すっと入る!もう焼けてるね。」
あとは人数分焼きあがれば完成!
■ 06月29日(土) 昼食
「いただきます!」
「熱い!おいしい!」
あちこちで喜びの声が聞こえます。自分たちで育て、収穫して食べるジャガイモの味は、普段食べているジャガイモとは違うようです。
口いっぱい、ジャガイモの味を堪能(たんのう)しました。
■ 06月29日(土) チーム農園作業
前回、雨天のためにできなかったチーム農園作業。ずいぶんと様変わりしていました。塾生たちが久しぶりに自分たちの畑に行ってみると…。
「見て!真っ赤なトマト!」
チーム農園でもトマトが色づき始めました。おいしそうです。
「大きくなってる!」
植え付けたときには小さなトウモロコシでしたが、ずいぶんと生長しました。さらに生長してもらうために追肥土寄せ。
にしても、どのチームも雑草が畑を覆っています。どこに作物が植わっているかわからないくらいになっていました。
時間いっぱい使って、ひたすら雑草抜き。
「こんなに大きくなった!ニンジン収穫!!」
立派なニンジンです!
■ 06月29日(土) 塾活動 ~親子大会塾生企画準備~
話し合いが順調に進んでいます。残りは2ステージ。家族に塾を知ってもらうため、楽しんでもらうための企画が進んでいます。
■ 06月29日(土) 塾活動 ~蛍の観察~
「ホタル見たことある人!」
半分くらいの塾生の手が挙がりました。
蛍の一生のお話を聞いてから、観察へ出発。

静かな夜の自然の中へ。。。
「あっ、あそこに飛んでる!」「きれい。」チームごとに分かれて観察。チームメンバーと手をつなぎあって、はぐれないように蛍の放つ幻想的な光を楽しみました。
■ 06月30日(日) 
共同農園作業 ~コムギの脱穀・風選~
市村自然塾にある脱穀機はもう70年以上前のもの。まだまだ現役です。
「怖い!」
大きな音を立てて動く機械に恐る恐るコムギを入れていきます。
手元に残ったムギ穂を探し、ハサミで切り取ります。17期生が種まきをしてくれたコムギ、一粒も無駄にしないように取り組みます。
この機械は風選の作業で使う”唐箕(とうみ)”。
「風が出てくる!」
風を起こして、重たい実と軽いもみ殻を分ける機械です。
「疲れた~。交代して~。」
風をとめないように回し続けるのは、タイミングと、持久力が必要です。チームメンバー交代しながら頑張りました。
「見て!本物のストロー!」
ムギワラをくわえて、スース―息を通してます。英語で『straw(ストロー)』は『藁(わら)』のこと。よく知っているね。
■ 06月30日(日) 塾活動 ~陶芸の仕上げ~
前回形を作った陶芸のお皿が焼きあがりました。
素焼きの部分がざらざらしており、机を傷つけてしまうので、陶器同士をこすり合わせて、滑らかにします。
「この音、嫌い!」
耳をふさぎたくても両手での作業。ガマンガマン。
■ 06月30日(日) 帰りの集い
活動のまとめとして、塾頭からお話がありました。
「ジャガイモがたくさん収穫できました。これは自然のおかげとみんなが世話をしたおかげ。そして、微生物などの命、ジャガイモの命のおかけです。いろいろなものに感謝です。
おかげさまの心、思いやりの心、素直に感じることができるといいなと思います。
コムギの脱穀風選をして、あとは、乾燥させて、製麺所で乾麺にしてもらいます。親子大会で食べることができるでしょう。楽しみにしてください。
蛍はきれいでしたね。蛍が生きることができる自然があふれる環境は素敵ですね。昔はいろいろな場所で見ることができましたが、今は少なくなってしまっています。自然をいつくしむ心を大切にしてください。」
■ 06月30日(日) 市村自然塾九州スタッフのお話
今回、姉妹塾である市村自然塾九州から、関東へ研修へ来てくださった稲田さんから、メッセージをいただきました。
「皆さんと3日間過ごして楽しかったです。九州との違いたくさん見えました。そして、皆さんのいいところたくさんありました。積極的に取り組んでいる姿と相手を思いやる感謝する気持ちが表れていました。
『ありがとう』、『ごめんね』、『いいよ』とかいう言葉をよく聞きました。すごい良かったです。ありがとうございました。」
■ 編集後記
何とか農作業を行うことができました。雨雲レーダーとにらめっこしながら、チャンスをうかがっての作業でした。おかげさまで、前ステージ出来なかったチーム農園作業も存分にはできませんでしたが、とりかかることができました。チーム農園の作物の生長と、その周りの雑草の勢いにみんな驚いた様子でした。また、それに負けじと女子塾生たちみんなも成長が見られるよう、スタッフ一同支援していきたいと思います。
K.M.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・佐賀県の郷土料理だぶ汁(大根、人参)
・佐賀県のご当地グルメ(人参、キュウリ、リーフレタス、サニーレタス、タマネギ)
・串カツ(ナス、伏見唐辛子)
・ざく切りキャベツ(キャベツ)

土曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、キャベツ、タマネギ、ナス)
・ピーマン目玉焼き(ピーマン)
・ピーマンの炒め物(ピーマン)
・夏野菜の中華炒め(ナス、ピーマン、伏見唐辛子)
・レタスの和風あんかけ(サニーレタス、リーフレタス)
・ナスの煮浸し(ナス)
・たたきキュウリ(キュウリ)

土曜昼食 ・野外調理(新ジャガイモ)

土曜夕食 ・釜炊きご飯
・夏野菜のロールキャベツスープ(キャベツ、タマネギ、人参、ナス、ピーマン)
・ポテトサラダ(ジャガイモ、タマネギ、人参、キュウリ)
・フライドポテト(ジャガイモ)
・サラダ(サニーレタス、リーフレタス、タマネギ、キュウリ、人参、キャベツ)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、キャベツ、ジャガイモ、タマネギ)
・夏野菜オムレツ(ナス、ピーマン、タマネギ、人参)
・大根の田楽(大根、味噌)
・紅白なます(大根、人参)
・ジャガイモの煮物(ジャガイモ)
・キャベツの梅おかか和え(キャベツ、梅干し)
・浅漬け(キャベツ、キュウリ、人参)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・夏越ごはん(ピーマン、人参、タマネギ、大根)
・水無月
・野菜盛り合わせニンニク味噌ソースかけ(ジャガイモ、人参、キュウリ、ズッキーニ、ミニトマト、ニンニク、味噌)