2019.08.23~25
第12ステージ ~男子~
ステージテーマ:「後半のスタート、何事も自分から進んで行おう!」
共同生活の目標:「チームで決める①」
親子大会が終了し、今回のステージから通常の活動に戻ります。全体のステージの半分は過ぎていますが、今回から後半の本格的なスタートです。共同農園、チーム農園ともに秋野菜の植え付けが主な作業です。これまでに行った作業を再び行うので、スタッフに頼らず、塾生たちの力で共同農園作業も行います。
■ 08月23日(金) 夜の集い
活動を始めるにあたって、塾頭からお話がありました。
「後半のスタート、残り7ステージです。どれだけ自然塾の活動を通して成長できるのか、残りのステージにかかっています。自分から進んでやろうという意識でやらないと何の結果も得られません。真剣に取り組んでください。
これから秋野菜の植え付けに入ります。今までに覚えたことを活かしてほしいです。チーム農園も残り3か月しかありません。夏野菜は5か月かけて育てました。夏野菜で勉強したことを思い出して、夏野菜の時よりも丁寧にやらないと、卒塾までに育たないです。夏野菜の反省を活かしてください。
後半はできる限りスタッフに聞くのではなく、自分で調べて、あるいはチームで確認し合って活動してください。調べて、新しいことにチャレンジしてください。後半のステージ、頑張っていきましょう。」
■ 08月24日(土) チーム農園作業
前日に降った雨の影響で、共同農園の土の状態が悪かったため、予定を変更してチーム農園作業を行いました。
3週間の間に大きくなった作物を収穫しました。チームそれぞれ、たくさん採れましたね!
このチームではスイカを片づける前に最後の収穫をしました。コンテナいっぱいの収穫、みんなで分け合いました。
今回で夏野菜はおしまい、片づけて秋野菜を植え付けます。名残惜しいけど、新しい作物に気持ちを切り替えましょう!
「雑草ヤバいな…」
親子大会に向けて草取りをしたはずですが、3週間で元通りに…
秋野菜を植えるためにもう一度きれいにします。
しばらくすると、畑の周りに雑草の山が出来上がりました!これだけ草取りできれば、秋野菜も順調に育ちそうですね。
「引きずってるよ、もうちょっと上げて!」
片づけた夏野菜に、草取りした雑草。一人で運ぶのは大変です。チーム総出で運びました。
キレイになった畑を耕しなおして、秋野菜の種まきや植え付けをしました。新しい作物のスタート、また収穫できるようにがんばりましょう!
■ 08月24日(土) 塾活動「藍染(あいぞめ)」
18期生からの新プログラム、藍染を体験しました。自然塾のある寄地区で藍染を広める活動をされている団体の方々に教えていただきました。
まずは染液(せんえき)の原料になるアイの葉を摘みます。お茶や味噌を作った時と同じように、1枚を大切に摘んでいきます。
「アイの葉は食べることもできます」と教わると「食べたい!」という声が多く聞こえました。今回は藍染のためのアイの葉なので、食べるのはがまんしました。
摘んだ葉を水で洗います。塾生からは「本当にこれが青くなるのかな?」との声が聞かれました。
「抹茶みたい!」
洗った葉と水をミキサーで混ぜて、葉を細かくします。食堂に青汁のようなにおいが漂いました。
細かくした葉をネットでこして、残った液体に薬品を混ぜて反応させます。
「緑色だけどこれで完成?」
本当に藍色に染まるのでしょうか?
染液の反応を待つ間に、藍染についての話を聴きました。
「世界最古の染め物」と言われていること、日本の藍染は海外から「ジャパンブルー」と呼ばれていたことなど、藍染の歴史を中心に教わりました。
染める布に模様をつけるための作業をします。ビー玉を縛ったり、ロープで巻いたり、割りばしで挟んでみたり…
いろんな模様ができそうです。
ついに染液に布を入れて染めていきます。
「青くなってないけど平気なの?」
薬品と反応しても緑色のままの染液、本当に大丈夫?
しばらくして布を上げてみると、
「やっぱり緑じゃん…」
失敗してしまったのかと思いきや、布を広げてしばらくすると…
「色が変わってきた!」
布が空気に触れることで、だんだんと青色に変わっていきました!藍染の不思議な性質です。
「キレイにできた!」
水で洗って乾かせば完成です!模様をつけるのに使った道具によって、様々な模様になりました。世界で一つだけ、自分でデザインしたすてきな布になりました。
■ 08月24日(土) 夜の集い「親子大会塾生企画振り返り」
親子大会で行った塾生企画。自然塾のことを家族に知ってもらい、おもてなしできたのか、振り返りをしました。
よかったこと、失敗したこと、やってみて気づいたこと…
個人で振り返った後にグループで振り返りました。
「やってみてわかったことは、問題が難しすぎたのでヒントが必要だったことです」
グループごとに振り返りの内容を発表しました。企画を通して新たに気付けたことがあったようでした。
■ 08月24日(土) チーム活動「チーム会議」
夜の時間はチーム会議を行いました。残り6ステージ、今のチームの状態と、楽しいチームを作るために残りのステージをどう過ごすか話し合いました。
■ 08月25日(日) 共同農園作業「秋野菜の植え付け」
今回の農作業は秋野菜の植え付けを行いました。リーダー・サブリーダーが主導となり、塾生たちだけで作業を進めます。今までに学んだことを活かして、自分たちの力で植えつけましょう!
「そっち引っ張って!」
畑へ到着し、目安紐(めやすひも)を張るところから作業スタート!
各作物で畝立てをします。慣れた手つきでスムーズに作業が進みました!
いつもはスタッフが片づけている道具も、塾生たちで片づけます。
まっすぐ並べられているか、左右を見てしっかり確認します。
苗は野菜の赤ちゃん、一つ一つの苗を丁寧に扱います。
「外側の葉の先の真下だよね?」
肥料をまく場所、よく覚えてますね!
卵の殻で虫から野菜を守ります。この殻のチクチクで虫が嫌がるのです。隙間なくまきました。
「ここぜんぜん入っていかない!」
先日まで降っていた雨の影響で、地面が固くなっている場所がありました。それでも自分たちの力でやり切りました!
ネットをかけてポールに固定して作業完了。スタッフに頼ることなく、リーダー・サブリーダーを中心に作業を進めることができました!
■ 08月25日(日) 帰りの集い
ステージを終えるにあたり、塾頭からお話がありました。
「共同農園作業ではリーダー・サブリーダーの話を聴いて、頑張れていた様子がうかがえました。自然塾に来て自分の力が付いたなと思えるようになっていってください。チーム農園では協力している様子も見られました。共同生活・共同農園でも協力し合って頑張っていってください。
自然って偉大だと思います。先ほども美味しいご飯を食べれました。みんなとスタッフが頑張って作ったものだけれど、ほとんどが自然の力で育ったものです。本当に感謝しなければならないと思います。自然を大切にして、感謝することを心掛けてほしいです。
今回秋野菜の植え付けをしました。3か月という短い期間で育てなければいけない。どうすれば3か月で育つのか、みんなで調べてほしい。自分たちで調べて、自分たちの力でやってみてください。」
■ 編集後記
今回は共同農園作業を中心に、スタッフが進めるのではなく、塾生たちが自ら進めていくことを促していきました。自主的に作業に取り掛かったり、わからないことがあるとすぐにスタッフに聞くのではなく、他の塾生に聞いて解決するなど、塾生たちの成長を感じることができたステージでした。また、野菜の植え付け作業のやり方をしっかりと覚えている塾生が多く、第3ステージで説明を担当したスタッフとしては嬉しく思います。今後も塾生たちの更なる成長を支援して行きたいと思います。

K.H.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・チキンライス(ニンニク)
・コーンスープ(トウモロコシ、タマネギ)
・カレーパン(ナス、ピーマン、ズッキーニ、人参、ニンニク、タマネギ、トウモロコシ)

土曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、タマネギ、ナス、カボチャ)
・ネバネバ冷奴(モロヘイヤ、オクラ)
・トマトの玉子炒め(トマト)
・カボチャの煮物(カボチャ)
・ピーマンの金平(ピーマン)
・空心菜の炒め物(空心菜)
・切干大根の漬物(切干大根)

土曜昼食 ・あんかけご飯(タマネギ、人参、ナス、ピーマン、しし唐、伏見唐辛子、空心菜)
・中華スープ(タマネギ、人参、ナス)
・かぼちゃサラダ(カボチャ、タマネギ、人参)


土曜夕食 ・釜炊きご飯
・コンソメスープ(タマネギ、人参、ナス、ピーマン)
・かぼちゃコロッケ(カボチャ、タマネギ)
・夏野菜サラダ(ナス、ピーマン、トマト、ミニトマト)
・焼き野菜(カボチャ、ピーマン)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、オクラ、モロヘイヤ、タマネギ)
・ミニトマトの中華炒め(ミニトマト)
・モロヘイヤとしし唐のとろみ煮(モロヘイヤ、しし唐)
・ゴーヤの玉子炒め(ゴーヤ、タマネギ)
・ピーマンの焼きびたし(ピーマン)
・カボチャのソテー(カボチャ)
・だし取り後昆布鰹節

日曜昼食 ・トマト巻きトルティーヤ焼き(ミニトマト、トマト)
・トマトピザ(ミニトマト、トマト、ピーマン、ニンニク)
・かぼちゃスープ(カボチャ、タマネギ)
・かぼちゃチップス(カボチャ)
・すいかポンチ(スイカ)