2019.03.29~31
第02ステージ ~男子~
ステージテーマ:「力一杯土を掘り、ゴボウの種を植えよう!」
共同生活の目標:「人の話を聴く」
いよいよ、お待ちかねのゴボウの種まきです。長くまっすぐなゴボウを収穫するため、深い穴を掘ります。みんなのやる気は充分!保護者の皆さんの力も借りて、どこまで掘れるか挑戦をしました。
■ 03月29日(金) 夜の集い
活動をはじめるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「今ステージはゴボウの穴掘りがあります。途中であきらめず、目標を決めたら最後までやり切ることが大切です。
また避難訓練やKYTもやります。東日本大震災では、避難訓練の通りに逃げた人が助かりました。自分が生き残るためにも、今回の訓練をきちんと行いましょう。KYTでは日常の中の危険を探してもらいます。危険と安全を考えながら、ステージを過ごしましょう。
共同生活目標は『人の話を聴く』です。スタッフの話を最後までよく聴くことを心がけましょう。」
■ 03月30日(土) 塾活動~避難訓練~
地震からの火災発生という場面を想定し、避難訓練を行いました。
「火災が発生!火災が発生!速やかに避難するように!」

頭巾をかぶり、低い姿勢で行動します。
「前が見えない…。」
スモークマシンで煙を出して、煙の中の避難を体験しました。
約6分で避難が完了しました。
避難するときに大切な『おかしもち』。
お:おさない
か:かけない
し:しゃべらない
も:もどらない
ち:近づかない

今回の避難の時はバッチリでしたね。
塾舎に戻り、他の避難経路も確認しました。
普段使っている毛布は『難燃(なんねん)毛布』と言って、燃えにくいものとなっています。身近にある物を使って、安全に避難できることを学びました。
■ 03月30日(土) 塾活動~KYT(危険予知トレーニング~
塾で身に付けてほしいことの1つである『安全危険を知る力』を高めるために、KYTを行いました。
まずは練習として、2つの場面からどんな危険があるかを考えてもらいました。
塾舎内と通塾の様子に似たイラストから、危険を想像します。

その後、どこが危険かを発表してもらいました。
塾舎にも危険は潜んでいます。
実際に見に行き、どんな危険があるのかを探してもらいました。
「廊下は走っているとぶつかるよ。」
「ドアが急に開くと、危ないね。」

1つの場所からでも、考えられる危険はたくさんあるね。
その後、全体で安全に過ごすための対策を考えました。
今回やったことをよく考えて、これからの塾活動を安全で楽しいものにみんなでしていこう!
■ 03月30日(土) 共同農園作業~ゴボウの穴掘り~
お天気も晴れてきて、絶好の作業日となりました。
使う道具もみんなで運びます。
早く畑に行きたくて、思わず速足に。
「やるぞ!えいえいオー!」
張り切ってスタート!
ここから何㎝掘れるでしょうか?
「おりゃー!」闘志(とうし)を燃やす塾生たち。
「ふぅ~。」
少し休憩。のどがカラカラだ~。
ラストスパートをかけます。
「3、2、1…終了!」
自然と拍手が起こりました。最後の最後まで集中して掘ることがでたね。
「140㎝掘れたよ!」
自分の体もすっぽり埋まるほどの深い穴が掘れました。
穴に入って記念撮影。みんなのやり切った笑顔が輝いてみえます。
しかし!これで終わりではありません。穴が掘れたら次は、土を埋め戻します。
「疲れた…。」
さすがに、穴掘りからの疲れが出てきました。
穴がなくなったら、ゴボウのベットとなる、畝(うね)を作ります。手で整えると、ふかふかの良い畝になりました。
ゴボウの芽は害虫に食われやすいため、ペットボトルで守ります。
種まきは細かい作業です。
1つ1つ入っているか確認しながら進めます。
この小さな小さな種から、1mくらいのゴボウが収穫できるなんて!種の持っている力はすごいですね。
ゴボウは発芽のときに、お日様の光をたくさん必要とします。かけすぎに注意して、種に土をかけました。
水をかけたら、作業終了です。
午後一杯使って、作業をしました。
よく頑張りました!
ゴボウの収穫は13ステージ。半年かけて生長します。
収穫の時、どのようなゴボウが見られるのか楽しみですね。
■ 03月30日(土) 夜の集い~春のチーム農園計画~
第3ステージで、育てたい野菜や作付け図を発表します。夜は第1ステージに引き続いて、チーム農園の計画を行いました。
「やっぱり大玉がいいんじゃないかな?!」
「いっぱい作りたいから小玉でしょ!」
このチームはスイカのどの種類を植えるかを真剣に話し合っていました。
■ 03月30日(土) チーム会議
これからの塾での活動をどうしたら楽しくなるだろう?

これからやってみたいこと、チームで過ごすうえで大切にしたいことなどを、チームで話し合いました。
「他のチームの人と寝てみたい!」
「チームで新たな遊びを作りたい!」
「何かあったときは、謝るようにしよう。」
などたくさんの意見が出ました。
今後もチームで話し合う機会がたくさんあります。自分の意見を言うこと、相手の意見に耳を傾けることを大切にしてくださいね。
■ 03月31日(日) 
朝、窓の外を見ると…霧が!
なんとも幻想的な朝です。。
「霧の中にいるよ!」
いつもとちょっと違う風景の中でのベランダ掃除となりました。
■ 03月31日(日) 朝の瞑想
前回より少し長く、1分半に挑戦しました。
しーんと静まり返った食堂では、外から鳥の声が聞こえてきました。
■ 03月31日(日) チーム農園作業~土作り~
日曜日は、おいしい野菜作りのための第1歩となる、土作りをしました。生物がすみ、空気がよく入っている、ふかふかの土を目指します。
「重い…。」
30Lのたい肥が入っている袋を運びます。
今回の土作りでは、たい肥と腐葉土(ふようど)を入れます。
土の中の微生物や生物の働きを良くするためです。
たい肥と腐葉土を入れたら、混ぜ込むため、クワで畑全体を耕します。
「ここ、まだ固いな…。」
ふかふかの良い土にするため、固さをチェックしながら進めました。
■ 03月31日(日) 帰りの集い
活動を終えるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「ゴボウの穴掘り、みんなあきらめず、頑張ってくれました。ゴボウの収穫までは、6か月かかります。その間に、世話をしましょう。そんなに野菜は簡単にできません。今日も土作りをしました。基本的には土作りをしっかりしなくてはならない。土作りの大変さ、実感してくれたと思います。
共同生活目標は『人の話を聴く』でした。今回もはじめての体験がたくさんありました。私たちは会話をして生活しています。最後まで聴かないとその人の考えがわかりません。自然塾の中だけではなく、学校などでもぜひ実行してください。
昨日は避難訓練、KYTも行いました。ここでも人の話を聴くことが大切です。KYTでは塾の中の危険がたくさんあることを知ってもらいました。自分だけではなく、他の人への危険があることを知ってください。昨日やったことを頭に入れて生活しましょう。」
■ 編集後記
ゴボウの穴掘りでは休憩を何回か入れましたが、水を飲んだらすぐさま穴掘りを再開する塾生たち。夢中になって、ひたすら穴を掘り続ける塾生たちの姿がまぶしかったです。これから大変な作業もあると思いますが、みんなにはそれを乗り越えられるパワーがあると思いました。自分の力を信じて、これからの活動を楽しんでいきましょう。
Y.U.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・北海道の郷土料理「鮭のちゃんちゃん焼き(タマネギ、人参、ジャガイモ、キャベツ、味噌)
・大分県の郷土料理「だご汁」(ゴボウ、人参、ネギ)

土曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、キャベツ、タマネギ、ゴボウ)
・ベーコンエッグ(塾庭の桜の枝で燻したベーコン)
・人参の甘煮(人参)
・里芋の煮物(里芋)
・菜花のお浸し(菜花)
・漬物(たくあん)

土曜昼食 ・コロッケカレー(ジャガイモ、タマネギ、人参、サツマイモ)
・サラダ(キャベツ、人参、ブロッコリー)
・果物(頂きものミカン)

土曜夕食 ・釜炊きご飯
・中華スープ(タマネギ、人参、キャベツ、ネギ)
・回鍋肉(キャベツ、人参、味噌)
・ゴボウサラダ(ゴボウ、人参)
・手作りメンマ

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、タマネギ、ジャガイモ、ネギ)
・たくあん納豆(たくあん、ネギ)
・たくあんの炊いたん(たくあん)
・ゴボウとツクシの玉子とじ(ゴボウ、ツクシ)
・里芋の田楽(里芋、味噌)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・お花見ご飯(タマネギ、ネギ、芽キャベツ、卒塾生お土産カステラと白イチゴ)