2017.11.26 | ||
2017年度 卒塾式 | ||
11月26日、平成29年度 市村自然塾関東 卒塾式が開催されました。 |
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おだやかな日差しが差し込む中、第16期生男子28名、女子28名とその保護者の方々が参加して、卒塾式が行われました。 | ||
■ 受付 | ||
「おはようございます。」 バスから元気よく降りてきた塾生たち。 おしゃべりが弾んでいました。 |
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受付では塾生のきょうだいや大地の会のメンバーが手伝いを行ってくれました。 | ||
■ 総合塾長の辞 | ||
近藤総合塾長よりご挨拶(あいさつ)をいただきました。 | ||
「みなさん、おめでとうございます。 こうして卒塾することができるのは、みなさんの頑張りと、周りで支えてくれた方々のおかげです。ぜひ感謝をしましょう。 さて、みなさんは自然塾でさまざまなことを経験して、たくさん友達ができたと思います。そして大変なこと、困難なことも数多くあったでしょう。 この塾で学んだことは、みなさんの一生の財産です。9ヶ月の間、我慢すること、人を助けることや相手を思いやること、チームワークなどを学んできました。 チームワークは大人になってからも大切です。人は一人では生きていかれません。みなさんには、多くの人と協力しながら、世界を切り開いていく人になって欲しいと願っています。」 |
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■ 代表理事の辞 | ||
次に加藤代表理事よりご挨拶(あいさつ)をいただきました。 | ||
「卒塾おめでとうございます。みなさん9ヶ月間、よくがんばりました。 みなさんには入塾式でも話しましたが、『三愛(さんあい)精神』という言葉を贈(おく)ります。市村清が説いた「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」という大事な言葉です。 『人』は周りにいるすべての人を愛しなさい。尊重して、相手のことをよく考えて行動しなさいというものです。 『国』は自分が住んでいるところ、地球全体を大切にしましょうということです。 『勤め』はいま話した『人』や『国』のために、自分のできることを一所懸命に行うことです。 自然塾で学んだ記念に、ぜひこの『三愛精神』をこれからも覚えていてください。」 |
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■ 記念品(16期生の活動記録DVD)授与 | ||
その後、記念品の目録が塾生の代表に授与されました。 記念品は、塾での活動を記録したDVDです。卒塾式の様子も収めて、後日塾生の自宅に送ります。楽しみにしていて下さい。 |
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■ 西野顧問(こもん)の辞 | ||
次に、西野顧問よりお話をいただきました。 | ||
「今日という日を迎えられて良かったですね。みなさんの努力と頑張りに感謝したいと思います。また活動を支援してくださった株式会社リコー、塾生を送り出してくださった家族の方々にも感謝を申し上げます。 市村自然塾を創設した浜田広さんは、武士道というものを自然塾の理念に込めています。 人は誰でも良い心と悪い心の両方を持っていて、良い心が大きくなると、悪い心が小さく抑えられると言っています。 そして、みなさんには良い心を持った日本のリーダーになって欲しいと期待を込めて、自然塾を創設しました。 日本のリーダーなんてムリだよと思う人もいるかもしれません。けれど、リーダーは決して難しいものではありません。 リーダーは『知識を知恵に変える』ことができる人です。みなさんは自然塾での農作業や共同生活で実践してきました。きっといいリーダーになれると思っています。」 |
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■ 塾頭の辞 | ||
続いて高津戸塾頭よりお話がありました。 | ||
「卒塾おめでとうございます。大きな怪我や事故無く無事に活動を終えることができたことに御礼を申し上げます。 また全員揃って卒塾できることを嬉しく思います。 自然塾の活動を振り返ってみると、本当にたくさんの活動を行ってきました。 今年は夏は雨が少なく、秋は雨が多いという状況でした。そのような中でもみんなが一生懸命世話をしたかいもあり、ネットメロンや巨大ブロッコリー、147cmのゴボウが収穫できたなど、自然塾ギネスを更新することができました。 みんなの作文には、ゴボウのこと、チーム農園のこと、ホタルや川遊びのこと、さまざまなことが思い出になって書かれていました。自然の脅威(きょうい)や恵み、私たちは自然に生かされているということを実感して貰えたと思います。 |
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共同生活では、人を思いやること、協力、感謝を学んだという声が多くありました。 自然塾で『3つの心と2つの力』を身に付けてくれたと思います。これからも忘れないで、磨いていってください。」 |
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■ 修了証の授与 | ||
引き続き、卒塾の証として一人一人に修了証を手渡されました。 | ||
「雨にも負けず、風にも負けず、疲れにも夏の暑さにも負けない強い意思を持ち、自然を慈しみ、作物を育み、友と仲良く協力し、この西丹沢の寄の地、市村自然塾で生活した体験は、これからのあなたの成長にとって必ずや大きな糧となることと確信します。 この度の卒塾にあたり、修了証を交付し、ここに修了したことを証します。」 緊張した様子をみせた塾生もいましたが、みんな誇らしく受け取っていました。 |
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■ 塾生の辞 | ||
卒塾にあたって、ひとことを述べてもらいました。自分の素直な気持ちを表してくれました。 | ||
「自然塾の活動を通して、思ったこと、感じたことは野菜を育てる難しさです。今まで家であまり「いただきます」を言ったことがありませんでした。自然塾に来て、農家の人が毎日野菜を育てることが大変だということを知って、家でもちゃんと「いただきます」を心がけて言おうと思いました。」「私はサブリーダーとして、みんなをまとめられたかなという不安もあるんですけど、一時期、Bチームが心配だなということがあって、その時にスタッフのみなさんが、最後にBチームでよかったというチームになってほしいという言葉に押されて、みんなと一緒に楽しく過ごせたかなと思います。」 | ||
「実際に農作業をやってみて、いままでは知らなかった農作業の大変さや苦労を知ることができました。」「私の目標は野菜を作ってみることでした。みんなで協力して、いろいろな野菜を作ることができました。自然塾では植物を育てる大変さを学びました。特に、ミニトマト、ゴボウ、地這いキュウリがおいしかったです。貴重な体験をさせてもらいありがとうございました。」 | ||
「ぼくは市村自然塾に来て、いろんなことを体験させてもらいました。自然塾がメインとして活動している農作業も、初めは全然興味なかったんですけど、収穫できた時の喜びとか、たくさん学ばさせてもらいました。他にも、料理を作ったり、掃除をしたりといろいろな経験をさせてもらったので、これからの人生にいかしていきたいと思います。」「ぼくはこの9ヶ月間、農作業を通してふだん当たり前に食べている野菜を作ることの大切さを学びました。農家の人が一つ一つの野菜に向けた努力は数百円では買えないものだと思いました。このような貴重な体験をさせていただいて、ありがとうございました。」 | ||
「ぼくは自然塾に来て、野菜作りの大変さと共同生活の楽しさを学びました。特にみんなで力を合わせてさまざまな活動をやったことで、協力する大切さを学びました。この経験を今後に生かしていきたいと思います。」「ぼくは市村自然塾で新しい仲間とたくさん出会えてよかったです。そしてさまざまな経験をしました。その中で楽しいときとか、つらいときとかいろいろあったけれど、この経験をいかして、将来は思いやりのあるやさいしい大人になりたいです。いままでありがとうございました。」 | ||
■ 塾生に贈る言葉 | ||
世話人代表より、塾生に贈る言葉を述べました。 | ||
「卒塾おめでとうございます。みなさんと一緒に活動をして、16期生の好きだったところをお伝えします。 『自分と向き合っていたところ』『思いやりの心』『本気の姿勢』です。 これはみなさんの強みでもあります。これからも大切にしてもらいたいです。 みなさんと一緒に18ステージ活動してきて、「自然塾は種まきをする場所だな」と思いました。体験したことや、仲間やスタッフからの声掛けをきっかけにみなさんは少しずつ努力や工夫を重ねてきました。 その結果、出来なかったことができるようになったり、自分に勝てたりしましたね。 小さなきっかけが大きな成果に結びつく様子が、小さな種から野菜を収穫する様子に見えました。 まだまだ、みなさんの中には成長の種がたくさん眠っています。 自然塾での体験がいつか成長に繋がったり、みんなの背中を押してくれる日が来るかもしれません。ここでの思い出を大切にしてください。また会える日を楽しみにしています。」 |
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■ 保護者から記念品寄贈(きぞう) | ||
保護者の方から、塾に『収穫物保存用冷蔵庫』を贈呈(ぞうてい)していただきました。 今後の活動で大切に使わせていただきます。ありがとうございました。 |
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■ 斉唱 | ||
式の最後は、斉唱で締めくくりました。 9ヶ月間過ごした自然塾のことを第2の故郷のように思いながら「ふるさと」を、ここで出会った仲間とまた会おうという気持ちを込めて、「今日の日はさようなら」を歌いました。 伴奏は、塾生の代表が弾きました。 |
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■ 記念撮影 | ||
式典終了後は、塾生全員で記念撮影!みんなよく頑張りました。卒塾おめでとう!! | ||
塾庭では、保護者の方々も含め写真撮影をしました。総勢200名以上です。 今までたくさんのご支援本当にありがとうございました。 |
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■ 食事 | ||
昼食はみんなが育ててきた秋野菜がたっぷり入ったオードブルと豚汁でした。 入塾式ではなかなか食べることができなかった苦手な野菜も、もう食べられるようになったと、喜んでいる塾生もいました。どのテーブルも話が弾み、自然塾で食べる最後の食事を思い思いに楽しんでいました。 |
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■ 16期生の活動の記録DVD上映 | ||
記念品として贈られるDVDが、一足早く上映されました。 第1ステージから第18ステージを振り返った映像が流れると、あちらこちらで懐かしむ声や歓声が上がっていました。 |
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■ 大地の会入会案内 | ||
市村自然塾関東のOB・OG会組織「大地の会」についての案内が、OB農園幹事の岡田さんより行われました。 | ||
大地の会は卒塾生同士の交流や、卒塾後も互いに切磋琢磨(せっさたくま)し続ける場となることを願い発足されました。 自然塾に一泊して農作業や川遊びをする『夏キャンプ』や、塾舎周辺の環境を活かして行う『運動会』、年に一度、活動や役員について話し合いをする『総会』などの年次活動をはじめ、社会性を育む体験プログラムも活発に開催されています。 スライドを使って行われた説明に、塾生たちは興味津々(きょうみしんしん)といった様子で聞き入っていました。 |
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■ お別れ | ||
バス出発までの間、スタッフや友人との語らいが、あちらこちらで行われていました。 さぁ、ここから新たな始まりです。自然塾での経験を活かし、大きく羽ばたいていってください。 |
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■ 編集後記 | ||
16期生のみなさん、卒塾おめでとうございます。 塾生を支えていただいた保護者の方々、活動を支えていただいた方々、本年も無事に活動を終えることができましたこと、感謝いたします。ありがとうございました。 塾生のみなさん、卒塾したこれからがスタートです。夢があるのに、みがけば光る才能があるのに、努力できる力を持っているのに、自分でダメだ、ムリだと決めつないでください。未来への可能性は無限大です。スタッフはいつでも応援しています。 S.D.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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日曜昼食 | 【卒塾式献立】※()内は塾産のもの ・豚汁 ・塾産野菜を使ったオードブル(コマツナ、ホウレンソウ、カブ、チンゲンサイ、ダイコン、ニンジン、サトイモ、ネギ、ハクサイ、カリフラワー、ブロッコリー、レタス、ショウガ) |
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