2017.10.13~15
第16ステージ ~男子~
ステージテーマ:「地域に感謝して清掃ボランティアをしよう!」
共同生活の目標:「もの・人を大切にする」
16期生の活動もそろそろ終盤を迎えます。塾生たちがこの塾でいろいろな体験ができるのは、塾がある『寄(やどりき)』地域の方々が理解してくださるおかげです。そこで今回は、地域に対して感謝の気持ちを持って清掃活動を行いました。
共同生活の目標は、今までお世話になってきた地域、自然、身のまわりの物を大切にして欲しい、7ヶ月間一緒に活動してきた仲間を思いやって欲しいとの願いから、「もの・人を大切にする」とし、ポイントはリーダーが司会進行をして決めてもらいました。
■ 10月13日(金) 夜のつどい ~塾頭の話~
ステージのはじめに塾頭よりお話がありました。
「活動が始まって以来7ケ月、いろんな意味でこの地域にはお世話になりました。みんなが使っている共同農園、チーム農園はこの地域の農家からお借りした土地です。ここ寄(やどりき)に自然塾が設立できたのも、この地域の方々に自然塾の活動目的を理解をしてもらえたからです。その期待に答えて、清掃ボランティアを行ってほしいと思います。
また、今週はリコーの株主様が見学に来ます。株主とは(自然塾の活動を理解し支援してくれる)塾を支えてくれている人たちです。感謝の気持ちを持って接してください。
卒塾に向かって大切な時期に入りました。自主、自立、自律はできていますか?もっとやっておけば良かったなどと悔いを残すことのないよう積極的に活動してください。思い出に残るステージになるよう心がけて過ごしましょう。」
■ 10月13日(金) 夜のつどい ~共同生活目標決め~
今回は塾生全員取り組み、全体を見て評価し振り返ることの2回目です。どうしたら「もの・人を大切にする」ことができるか、リーダー中心にみんなで話し合ってもらいました。
「塾のものを大切に使おう」「お互いのことを大切にしよう」とさまざま意見が出ました。
①正しく物を使う
②相手のことを思いやる
③親切にする
この3つをポイントにし、活動に臨みます。
■ 10月14日(土) 塾活動 ~清掃ボランティア~
土曜日午前は清掃ボランティアを行いました。自然塾ではボランティアの特徴①自発性(自分から進んで)②利他性(相手も自分もうれしい)③無償性(報酬を求めない)をキーワードとして伝えています。みんなで確認した後、出発しました。
あいにくの空模様の中、塾生たちはカッパを着て、ゴミ拾い開始!
前半はいつも通塾に使っている道や、地域のバス停周辺などチームで分担して清掃活動しました。
「こんなにたくさん拾ったよ~。」
誇らしそうな顔で見せてくれました。
塾舎に戻り、拾ってきてゴミをしっかり分別。
後半は畑や塾舎周辺の清掃を行いました。
「空飛ぶホウキに乗って出発!」
いまの時期はどの道にも落ち葉がたくさん。ホウキで掃いて集めます。
「落ち葉をたくさん集めたら、焼き芋したいな~。」
土が流れてきてしまった場所はスコップを使って泥上げ。
■ 10月14日(土) 共同農園作業 ~サツマイモの収穫~
土曜午後は待ちにまったサツマイモ収穫。近年はイノシシ被害の影響で収量が落ち込んでいましたが、今年は万全の対策を行ったので、期待が高まります。
地上に伸びたツルを取り除き、その下にある芋を掘っていきます。
「ツル同士が絡まって、大変!」
掘れば掘るほどゴロゴロと芋が出てきます。
「一気に2つ穫れた!すごいだろ~。」
「このベニアズマ、太い!」
「これはニンジンみたいな形。おもしろサツマイモになるかな?」
品種毎にコンテナに入れて回収。
男子塾生が掘り上げた量はなんと、115キロ。
さっそくその日の夕食に出され、おいしく味わいました。
■ 10月14日(土) チーム農園観察
夕食までの間はチーム農園観察と計画の時間。どのチームも秋野菜が育ってきています。
明日の天気を心配して作業を行うチームもありました。
「作物が大きくなったから、ネットは外して片付けよう。」
チーム農園作業を早く切り上げた食事当番。夕食の準備だけでなく、スイートポテト作りに挑戦していました。
■ 10月14日(土) 塾活動 ~チームの時間~
夜の塾活動ではチームの時間を行いました。この時間を過ごすのも3回目。活動が始まった初期や中期とのチームの変化を感じてもらいました。
はじめに、チームの時間1回目にも行った『納豆川渡り』に再チャレンジ。
「前より早く達成できた!」
「おかしい、全然だめだ~」
さまざまな声が飛び交います。
どうしたら達成できるか。
作戦を練るチームもありました。
つぎにチームの変わったところ、良くなったところを考えて、伝え合いを行いました。
「僕たち、行動が早くなったよね。」
「おれもそう思う。」
「信頼はどう?できているかな。」
「もっとけじめをつけるようにしよう。」
チームのシンボルに成長したところ、卒塾までにがんばりたいところを書き込む姿も。
■ 10月15日(日) 共同農園作業 ~キャベツの収穫~
日曜日はまずコイコン畑に、キャベツの収穫へ出かけました。
第12ステージに植え付けたキャベツが収穫時期を迎えています。
一人一株お土産として持ち帰ってもらいました。
「見て~、顔より大きい。」
あれがいいかな、これがいいかなと悩みながらアチコチ移動する塾生や、コレだ!と即決する塾生。
おもいおもいに選んだね。
自分の選んだキャベツと共に「はい、ポーズ。」おいしく食べてください!
■ 10月15日(日) チーム農園作業
チーム農園も大詰めを迎えます。18ステージには畑を何もない更地(さらち)の状態にして返さなければなりません。計画的に収穫や資材の片づけを行いました。
同じ時間、このステージ中のアルバム完成を目指し、作成に取り組むチームもありました。
「この写真のコメントは…。」
出来上がりはいかに!?
■ 10月15日(日) 帰りのつどい ~塾頭の話~
ステージを終えるにあたって塾頭よりお話がありました。
「今週はずっと雨が降り続いていましたが、予定通りの活動ができました。秋の恵みとして今回はキャベツとサツマイモの収穫をしました。どちらも家族と一緒に味わってください。
昨日は地域の清掃活動をしました。この地域で7ケ月間お世話になったことを忘れないでください。場所を提供して下さった地域の人だけでなく、野菜を育ててくれた自然に対しても感謝の気持ちを持ってもらいたいです。
ゴミは分別すれば『資源』になります。自然やみんなが使う場所にゴミは捨てない。ゴミがあったら拾う。そして、リサイクルしたりもう一度違う形で使うなど考えてみましょう。
ものを大切にする心があるとそれに愛情がわき、ものを粗末にしません。やがて人をも大切にする心が育ちます。これは自然塾で大切にしている相手に対する思いやりの心です。ぜひこれからも意識してください。」
■ 編集後記
みなさんは「ありがとう」の反対は何になると思いますか。いろいろな答えが返ってくると思いますが、私は「当たり前」という言葉だと考えました。ものも、人も、自然も、いつもそこにあるので特別意識することは少ないかもしれません。しかし、当たり前はそれを失ってから大切さに気づきます。ものが壊れる前に、人と離れる前に、自然が無くなる前に、ありがとうと大切にしたいですね。自然塾だけでなく、家や学校でも感謝の気持ちを伝えていきましょう。
S.D.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・長崎県のご当地料理トルコライス(タマネギ、ニンジン、ピーマン、キュウリ)
・ネバネバコンソメスープ(モロヘイヤ、オクラ、白菜)
・山盛レタス(玉レタス)

土曜朝食 ・落花生ご飯(落花生)
・味噌汁(味噌、カブ、タマネギ、四角豆)
・ゴーヤチャンプルー(ゴーヤ、四角豆)

土曜昼食 ・野菜丼(ネギ、白菜、タマネギ、ニンジン、カブの葉、小松菜、青梗菜)
・落花生のかき揚げ(落花生)
・カボチャの天ぷら(カボチャ)
・漬物(間引き大根)

おやつ ・塾生旅行お土産

土曜夕食 ・釜炊きご飯
・中華スープ(タマネギ、空芯菜、四角豆)
・ピーマンの中華炒め(ピーマン、パプリカ、空芯菜)
・春雨サラダ(ピーマン、パプリカ、空芯菜)
・蒸かし芋(掘り立てサツマイモ)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、タマネギ、小松菜、サツマイモ)
・揚げ出し落花生豆腐(落花生、ネギ)
・田楽コンニャク(手作りコンニャク、味噌)
・雷コンニャク(手作りコンニャク)
・もってのほかの酢の物(もってのほか)
・小松菜のおひたし(小松菜)
・漬物(間引き大根)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・岡山県のご当地焼きそば【蒜山焼きそば】(手打ち麺、キャベツ、タマネギ)
・パリパリキャベツ(キャベツ、味噌)
・大学芋(サツマイモ)
・塾生手作りスイートポテト(サツマイモ)