2017.09.01~03
第13ステージ ~男子~
ステージテーマ:「力を出し切ってゴボウを収穫しよう!」
共同生活の目標:「チームで1つ決める」
今回は市村自然塾で大変苦労をする農作業のうちの一つ、ゴボウの収穫を行いました。第2ステージで深く穴を掘り土をやわらかくした畑で育ったゴボウはどうなっているでしょうか?塾生たちには『体力』『集中力』『想像力』『気力』など、持てる力をすべて使ってゴボウ堀りに挑戦してもらいました。
共同生活目標は前回に続きチームで1つ決めました。個人ではなくチームがどのくらいできるのか、チームとして目標を達成するために自分がどのような役割を果たせばよいのか、考えながらステージを過ごしてもらいました。
■ 09月01日(金) 夜の集い
活動の始めに塾頭からお話がありました。
「ついに13ステージ。いよいよ明日、共同農園のゴボウを収穫します。第2ステージでスコップを使って畑を深く耕しました。今回はゴボウを傷つけずに掘るので、2倍くらい時間がかかります。体力、精神力を出し切って、自分の力で、途中で折らないように丁寧に掘りきってください。
16期生の活動も残り6ステージです。塾で身につけてほしいことは色々あります。振り返って、気づいたことを身につくように努力してください。自らすすんで取り組み、意思を持って行動してください。」
■ 09月01日(金) 共同生活目標決め
共同生活の目標をチームで決めることは今回で2回目。前回のことや今までのことを振り返りながら、今回取り組む目標を決めました。
■ 09月02日(土) 塾活動 ~道具の手入れ~
朝まで雨が降っていたために畑のコンディションが悪く、予定していた農作業を変更し、草刈り鎌の手入れを行いました。これまでの間、大活躍をして切れ味が悪くなった鎌を砥ぎました。
鎌は普通の刃物と異なり、砥石を動かして砥ぎます。包丁などを研いだことがある塾生もいましたが、ほとんどの塾生は初めての体験。
「これでいい?」何度もスタッフに確認をしながらこつをつかんでいきます。そのうち、集中して黙々(もくもく)と作業に没頭していました。
どのくらい砥げたか、試し切り…。
「おお~すごい切れる!」
次回の草刈りが楽しみですね。
■ 09月02日(土) チーム農園作業計画
畑の様子を見に行き、日曜日に行うチーム農園の作業計画を行いました。
「前回時間が足りなかったから、30分でこの作業を終わらせよう。」
計画も細かくすすみます。
このチームは自分たちの畑で育てていたヒョウタンの収穫と前回収穫したものの加工を行いました。ヒョウタンの加工は水につけて中身を腐らせて、中の種と綿を取り出すのですが…。
「おえ~、ものすごく臭い!」
完成前の一手間が大変!ビニル手袋をして、中身を取り出しています。
■ 09月02日(土) 塾活動
~卒塾アルバムのチームページ作成~
12ステージまでの活動写真の中から、使いたい写真を選ぶ作業。
「へんな顔~!あの写真無いの?」
「これいいねぇ~!絶対使いたい!!」
顔を突き合わせて、ワイワイにぎやかに選びました。
■ 09月02日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの収穫~
さあ、待ちに待ったゴボウの収穫!
準備体操を念入りにして、いざ出発!
第2ステージで自分が耕したところを大体覚えているようで、自分の場所を決めて作業開始!
スコップで掘り進め、だんだん穴が深くなってきました。
掘り始めて、約40分、ようやくゴボウの姿が見え始めました。
しかし、ここからが大変。ゴボウを折らないように、傷つけないように、掘り進めます。
「やったー!やっと掘れた!!」
塾生第1号!立派なゴボウ収穫!!
その長さと形から、見学にいらした保護者の方々からも驚きの声と拍手が送られました。
「こっちも掘れた!」
「やっと…」
その後も次から次へと掘りあがって行きました!

見てください、うれしい笑顔、力を出し切った疲れた顔などなど…。みんな、いい表情をしています!

出ました!
男子塾生、最長のゴボウ、1m10cm!しかも、2本別々な場所でした。12期生が掘りあげた1m9cmを1cm更新!
自然塾ギネス認定!
お昼から始まったゴボウ掘り、穴の埋め戻しまで、全部終わったのは日が傾きかけている17:00近く。約4時間かかりました。みんな力を出し切って本当にがんばりました!!
■ 09月02日(土) 塾活動
~卒塾アルバムのチームページ作成~
卒塾アルバムは10年後見たときに、このチームを思い出せるように、保護者の方々が見たときにチームの雰囲気が伝わるように、思い出を作ってもらいます。
「何を書こうか?チーム名と由来は載せたほうがいいんじゃない?」
どのようなことを書くか、昼間選んだ写真をどのように貼り付けるか相談しながら作成。
■ 09月02日(土) 共同生活目標の振り返り
今回立てた共同生活の目標は個人がどの位達成したかではなく、自分から見たチームが目標に対してどのくらいできているか、チームがどの位達成できたかをみんなで伝え合います。
チームメンバー全員の協力がなければ達成はできません。
「明日に向けてがんばるぞ!」
「おー!」
明日へ向かって対策万全!意気込みばっちり!
■ 09月03日(日) チーム農園作業
今まで植わっていた夏野菜の片付けからスタートするチームが多くありました。これまでの恵みに感謝をしつつ片づけ。
そして、雑草刈り。
「おお~!スパスパ切れる!!」
鎌砥ぎの成果が出たようです。なんだかいつもより早く作業がすすんでいる様子です。
そして、新たに植えつける作物のために耕運。
「土が固い!やわらかくしなきゃ!」
次の作物が育つようにフカフカに土作り。
「最後のメロン収穫!」
小さかったり、熟してなかったりするけれども、大切に食べよう!
前回、種まきをしたニンジンの芽があまり出ていない様子。出ていないところに、種をまきなおし。
農業指導の先生に種まきのコツを教わっています。
「どの種も覆土(ふくど)の基本は種の大きさの2~3倍。」
この後丁寧に一粒ずつ種まき、土をかけました。
ブロッコリーやカリフラワーの植付け方は、前回共同農園でやったことを思い出しながら作業を進めていました。みんなよく覚えていて、すごい!
■ 09月03日(日) 帰りの集い
活動のまとめとして塾頭からお話がありました。
「みんなゴボウ掘りきった。みんなががんばっている姿、感動しました、うれしく思います。ものすごい労力がかかりました。いろいろなものが簡単に手に入らないことを忘れないでください。6ヶ月間かかって成長して立派なゴボウになりました。もちろんみんなの世話のおかげもありますが、大地自然のおかげで大きく生長しました。自然への感謝を忘れないでください。
市村自然塾ではみんなに手のかかる、面倒なことをやってもらっています。これから大人になると面倒なことが多いです。自分のため、家族のため、世の中のため、嫌なことがあっても逃げず、体力、集中力、気力を発揮できるように、自然塾はみんなを支援しています。
草刈り鎌どうでしたか?雨の日に手入れをしておくと使いたい時にすぐに使えます。道具を大切に扱いましょう。また、共同生活目標振り返り、身につけてください。自分を磨いてください。残り少ないステージがんばりましょう。」
■ 09月03日(日) 帰宅前
チーム農園の看板が完成!
バス出発の時間までに時間があったのでみんなで看板を立てにいきました。
うん、立派!
■ 編集後記
今回、朝方まで雨が降り、ゴボウ掘りができるかどうかが心配だったステージでした。午前中の草刈り鎌砥ぎ、ゴボウを掘っているときの集中したまなざしはとても成長を感じます。一つのことに一所懸命になっている姿はすばらしいと感じました。また、チームで立てた共同生活目標に対しても、ひとり一人がチームのために取り組んでいたり、がんばっていたり、感心することばかりでした。これからも、ひとり一人を応援していきます。
K.M.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ご飯
・スープ(タマネギ、ピーマン、パプリカ)
・タママヨコロッケ(ジャガイモ、タマネギ)
・しそ巻きフライ(青じそ)
・ゴーヤの肉詰めフライ(ゴーヤ、タマネギ)
・スパサラダ(タマネギ、ピーマン、パプリカ)
・飾り野菜(青じそ)

土曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、タマネギ、ジャガイモ、ナス)
・ゴーヤの詰め物焼き(ゴーヤ、タマネギ)
・カボチャのソテー(カボチャ)
・ゴーヤのおひたし(ゴーヤ)
・四角豆の炒め物(四角豆)
・四角豆のゴマ和え(四角豆)
・漬物(ナス)

土曜昼食 ・夏野菜ドライカレー(ナス、ピーマン、パプリカ、しし唐、ゴーヤ)
・ポテサラケーキ(ジャガイモ、タマネギ、青じそ、トマト、ミニトマト、マイクロトマト、食用ほおずき)

おやつ ・ゴボウ掘りボランティアご家族の手作りおやつ「かりんとう」

土曜夕食 ・ご飯
・ネバネバスープ(モロヘイヤ、オクラ、タマネギ、ナス)
・天ぷら(ゴボウ、カボチャ、青じそ、ピーマン)
・ゴボウサラダ(ゴボウ)
・漬物(ナス、青じそ)
・生野菜(マイクロトマト)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、カボチャ、タマネギ、ナス)
・ポテトオムレツ(ジャガイモ)
・金平ごぼう(ゴボウ)
・カリカリゴボウ(ゴボウ)
・ゴーヤの白和え(ゴーヤ)
・ゴーヤの漬物(ゴーヤ)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・豚ゴボウ丼(ゴボウ、タマネギ、ピーマン)
・肉まん(タマネギ)
・ジャムパイ(Aチーム手作り青トマトジャム)