2017.06.02~04
第07ステージ ~男子~
ステージテーマ:
「収穫したジャガイモを調理しておいしく食べよう!」
共同生活の目標:「時間を守る②」
第1ステージに初めての農作業で植え付けたジャガイモが収穫の時期を迎えました。いちから自分たちで育てたジャガイモはどんな味がするのでしょうか?
共同生活の目標は2回目の『時間を守る』です。これまで取り組んだ6つの目標のうち、もう少し頑張ってもらいたいものを選びました。ポイントは1回目の様子や普段の生活を参考に、『寝る時間』『集合時間』『食事の時間』に決めました。
■ 06月02日(金) 夜の集い ~塾頭の話~
活動をはじめるにあたって、塾頭からお話がありました。
「もう活動の1/3が終わりました。残り2/3をスタートするにあたって、自分が自然塾に何をしに来たのか、振り返ってください。そして、残りの時間で自分は何を学ぶのか、考えてください。それに向かって今日からがんばりましょう。
共同生活の目標についても自分ができること、できないことについて振り返ってください。できないことに関しては自分の心の中に悪いところがあるのではないかと思います。それを素直に反省して、意識してできるようにしてください。できることはもっと心を込めて丁寧にできるようにしましょう。
第1ステージに植え付けて、第4ステージに世話をしたジャガイモを収穫します。一生懸命世話をしました。収穫して、おいしく食べられる喜びをぜひ味わってください。
自然塾では『出されたものは残さず、よく噛んで食べる』という教えがあります。よく噛んで食べるといいことがたくさんあります。
1.消化が良くなり、体に良い
2.頭の働きが良くなる
3.筋肉がしまり、顔つきが良くなる
4.落ち着いた時間が持てる
5.食べ物がおいしくなる
ぜひ、よく噛んでおいしくいただいてください。」
■ 06月03日(土) 共同農園作業 ~ジャガイモの掘り上げ~
第1ステージに植え付け、第4ステージにお世話をしたジャガイモが収穫の時期を迎えました。
土の中のジャガイモはどれだけ成長しているでしょうか。
まずは地上部を引き抜きます。
「楽しい!」「次はそっちを抜こう!」
青々と茂(しげ)っていた地上部がなくなり、どんどん土が見えてきました。
「ジャガイモが付いてきた!」
付いてきたジャガイモは皮を傷つけないよう、そっと畝の上に置きました。
土の中を掘るのがますます楽しみになりますね。
ついにジャガイモを掘り上げます。

一株にどれだけのジャガイモがなっているんだろう?
量ってみると…「700g!」
種イモと比べると14倍になりました。
これにはみんなびっくり!
ジャガイモを傷つけないように、土を下からすくい上げるように掘り進めます。
すると…
「あっ、ジャガイモが出てきた!」
ゴロゴロと土の中からイモが出てきました。
「あった!たくさん出てくる!」
「大きいのがあったよ!見て!」

畑には収穫を喜ぶ声が飛び交っています。
自分で植え付けて、自分で世話をしたジャガイモなので喜びもひとしおです。

ジャガイモを手に、みんないい笑顔。
掘っても掘ってもまだまだ出てくるジャガイモ…
「また出てきた!また…」

いつまでも収穫が続きそう!?
小さなジャガイモ、大きなジャガイモ、細長いもの、丸いもの…
いろいろなジャガイモが収穫できました。
「ハートみたい!」「これはヒゲになりそう…」
おもしろジャガイモも発見!
リーダー、サブリーダーはスコップで掘り残しを確認。

「ほとんど出てこないよ!」
みんなが丁寧に収穫してくれた証拠ですね。
ジャガイモはしばらく畑に干しておきます。皮を丈夫にするためです。

ジャガイモの葉や茎は、畑に残しておくと病気の元になってしまいます。
塾庭の残渣穴(ざんさあな)まで、みんなで力を合わせて運びました。
■ 06月03日(土) ジャガイモの調理
掘りたてのジャガイモを調理して食べよう!メニューは焼きジャガイモと蒸かしジャガイモです。
「大きいやつを選ぼう!」
焼きジャガ準備中、おいしそうなジャガイモを厳選(げんせん)する塾生たち。
選んだジャガイモはきれいに洗ってアルミホイルで包みます。
「あー、早く食べたーい!」
塾庭では火おこしの準備中。
ブロックを運び、竹とまきを組みました。
「こんな感じでいいかな?」
チームで相談しています。
「釜飯当番でやってるけど、緊張するな~」

マッチの扱いはまだ慣れていない様子。
よし!と気合いを入れて、いざ、着火!
焦(こ)げてないかな?火は通っているかな?と確認をしながら火の番。
続々と焼きジャガが出来上がっていきます。
食事が楽しみだね!
■ 06月03日(土) 昼食
できたてのジャガイモ料理を前に、
「いただきまーす!」

大きな口でガブリ!
「おいしい!」
「あつくて食べられない!」
食事が進みます。
「幸せ…」
「毎日こうだったらいいのに!」

ごちそうさまの時には、みんな満足そうな表情を浮かべていました。
■ 06月03日(土) 共同農園作業 ~ジャガイモの計量・保存~
たくさん食べておなかいっぱい!

さぁ、午後も農作業かんばるぞ!
たくさんのジャガイモを前に、「はいチーズ!」
みんな良い顔をしています。
収穫したジャガイモを塾庭まで運びます。
傷を付けないようにそーっと…
「重くて大変…」
重さでも、収穫の量を実感したようです。
中には一気に2トレーを運ぶ力持ちも!
どれだけのジャガイモが収穫できただろう?
重さを量ります。
たくさん収穫できたので、計算も大変です。
「全部合わせると…115kg!」

「100キロ以上!?」とみんな驚いていました。
これからたくさん味わえますね。
キタアカリはお土産に。
持ち帰るために、新聞紙で包みました。
「ジャガイモが新聞紙の中で動かないように…土がこぼれないように…」
注意するポイントがたくさんありました。

これからチーム農園の収穫物を包む時にも使う方法です。ぜひ覚えてくださいね。
野菜にはそれぞれ、適(てき)した保存方法があります。
ジャガイモは、涼しくて日光の当たらない場所に保存しました。
これで長期間、ジャガイモ料理が楽しめそうですね。
■ 06月03日(土) 共同農園作業 ~サツマイモの世話~
第5ステージに植え付けたサツマイモの畝に雑草が生えてきました。雑草が大きくなると草取りも一苦労。まだ小さいうちに草取りをしました。
畝の上に雑草がびっしり!

小さな雑草を一つ一つ抜く、細かい作業です。
大変だけど取り残すと後が大変。
丁寧に取り組みました。
「暑い…疲れた…」
ですが、きれいになってきた畑を見て気合を入れ直します。
「よし、もうひとふんばりだ!」
畝の上が終わったら、通路は草刈り鎌の出番!

「カマがあれば簡単!」
スイスイと通路の草を刈っていきます。
左:草取り前、右:草取り後
雑草で緑色だった畑が、茶色になりました。サツマイモの苗もハッキリわかります。
みんなのがんばりの成果がきれいに見えました。
■ 06月03日(土) 共同農園作業 ~ソラマメの収穫~
食べごろを迎えたソラマメの収穫。
「これは収穫できる?」
「これもいいよね?」
「これは食べごろだ!」
収穫していくうちに、見分けられるようになったみたいです。
「見て!こんなにたくさん!」
思っていたよりもたくさんのソラマメを収穫。
なんと合計で、12.8kg!
収穫したソラマメは調理師さんへ。
「よろしくお願いします!」

おいしいソラマメを夕食で出してもらいました。
■ 06月03日(土) 塾活動 ~親子大会塾生企画~
塾生企画準備の時間です。2回目の今回から司会進行もリーダー、サブリーダーで行いました。
企画グループに分かれて話し合い開始!

どんな“魅力(みりょく)”を伝えようか?
どうやって伝えたらいいかな?

伝えたいことがたくさんありすぎて、うまく話し合いが進みません。
「一度、みんなの考えを紙に書こう!」
「こうしたらうまくできるんじゃないかな?」

工夫をしながら、少しずつ内容がまとまってきたみたい。
これから11ステージまで準備をがんばりましょう!
■ 06月04日(日) チーム農園作業
どのチームもすべての作物が植え付けられたチーム農園。これからの作業は作物のお世話が中心となります。
まずは計画をチェック。
自分が担当する作業、必要な道具を確認します。
最後に7人の目標を確認したら作業スタート!
「今日もがんばるぞ!」
野菜がグンと生長する時期。
前回誘引した夏野菜は、もう一度誘引(ゆういん)が必要なくらい背が伸びていました。

「誘引はもう覚えたよ!」
と自信たっぷりで作業をしています。
野菜と同じく、雑草もグンと生長する時期です。
小さいうちに草刈をしておくことがオススメ。
きれいな畑をキープしよう!
「とったぞー!」と叫(さけ)ぶ声が聞こえました。
見てみるとその手には収穫物が!
大きなキュウリもあれば小さなキュウリも…これからもまだまだ収穫できそうです。楽しみだね。 カゴいっぱいのホウレンソウにカブ!どれも立派(りっぱ)です。
初めての収穫物、味はどうだった?
こちらのチームでは農業指導の先生に質問中。
「人工授粉をして45日でおいしいメロンが食べられるでしょう。」
どうやら人工授粉の方法を教わったみたいです。
さっそく実践(じっせん)してみよう!
「雌花(めばな)があったよ!これに花粉を…」
細かい作業に真剣(しんけん)な表情。

さて、メロンはうまくできるでしょうか。
楽しみですね。
■ 06月04日(日) 帰りの集い ~塾頭の話~
活動の終わりに、塾頭からお話がありました。
「今ステージは農作業をしっかりできていない人がいました。自然塾は自然の力を借りて生きる力を学ぶところです。面倒なことに負けない力を身に付けてください。自分が負けていると思ったらちょっとがんばってほしいです。それが将来の自分の力になります。
今ステージから本格的に収穫が始まりました。ジャガイモはお土産があります。お家でも味わってください。その時に、塾でどんな世話をしたか、どうやって食べたか、お家の人に話してください。
ジャガイモもソラマメも命です。命をいただいていること、感謝の心を忘れないでください。食べ物に感謝できる人はいろんなものに感謝できる心を持てます。
共同生活の目標はちょっと残念でした。まだ時間を守れていない塾生がいます。できていない人がいたら声をかけて、みんなでできるようになりましょう。それがここでの共同生活です。
今ステージはサッカーをしたり、川に行ったり、竹とんぼを飛ばしたり、外で体を動かしてくれて嬉しかったです。今後も遊びと活動のメリハリをつけて活動しましょう。」
■ 06月02日~04日 自由時間
外で過ごすことが多かった第7ステージ。塾生たちは暑さに負けず、休み時間にも活発に活動していました。
「最近暑いから、おやつにバニラアイスを食べたらおいしいだろうな~」
前ステージから計画していたアイス作りです。

完成したアイスは土曜のおやつにいただきました。
農作業後に食べる手作りアイスは最高だね!ごちそうさまでした。
休み時間になると外に飛び出ていく塾生たち。
息を切らしながら帰ってきた塾生に聞いてみると、
「川で水切りをした!3回できたよ!」
「カニを探しに行ったきたよ!水冷たかった~」
「ずっとサッカーしてた!汗かいちゃった!」
と充実した様子。
これからもどんどん外で遊んで寄の自然を感じてくださいね。
みんなが収穫したソラマメを殻むき…
たくさんありすぎて、「いつになったら終わるんだろう…」
食事当番とお手伝いでたくさんむいたソラマメは、食事に出てきました。
ソラマメパンおいしかったね~!
■ 編集後記
第7ステージは、初めての農作業で植え付けたジャガイモを収穫し、おいしくいただきました。チーム農園でも野菜が収穫され始め、収穫の喜びを感じる機会が増えてくるかと思います。ぜひ、自分たちで育てた野菜を味わってください。
また、最近のステージでは休み時間を外で過ごしたり、塾産の野菜を使って調理をしたりなど、塾ならではの過ごし方をしている塾生が多く、嬉しく思っています。
今後もあらゆる面で塾生活が充実するよう、塾生を支援していきたいです。
S.A.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・タコライス(タマネギ、玉レタス、スナップエンドウ、ニンジン、キュウリ)
・抹茶(自然塾茶)

土曜朝食 ・おろし丼(大根、ネギ)
・味噌汁(大根、ネギ、キャベツ)
・レタスの中華炒め(サニーレタス、リーフレタス)
・レタスの煮浸し(サニーレタス、リーフレタス)
・スナップエンドウの味噌マヨ焼き(スナップエンドウ、味噌)
・スナップエンドウのチーズ焼き(スナップエンドウ)
・生野菜(ニンジン)
・キャベツの漬物(キャベツ)

土曜昼食 ・野外調理焼きジャガと蒸かし芋(ジャガイモ、タマネギ)

おやつ ・塾生手作りおやつバニラアイス(塾生が自宅で焼いてきたクッキー、カブの葉、エディブルフラワー)

土曜夕食 ・豆ご飯(スナップエンドウ)
・コンソメースープ(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ、スナップエンドウ)
・コロッケ(ジャガイモ、タマネギ)
・サラダ(キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、空豆)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、ジャガイモ、タマネギ、キャベツ)
・蒸かし芋(インカのひとみ)
・ズッキーニのオーブン焼き(ズッキーニ)
・レタスの玉子炒め(サニーレタス、リーフレタス)
・レタスのキムチ炒め(サニーレタス、リーフレタス)
・茹で空豆(空豆)
・ブロッコリーの茎の金平(ブロッコリーの茎)
・漬物(大根、ニンジン)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・空豆パン(空豆)
・コロッケパン(ジャガイモ、タマネギ)
・ポテサラパン(ジャガイモ、タマネギ、キュウリ、スナップエンドウ)
・エディブルフラワーゼリー(エディブルフラワー)
・抹茶ミルク(自然塾茶)