2017.05.05~07
第05ステージ ~男子~
ステージテーマ:「五感を使って、季節を感じよう!」
共同生活の目標:「整理整頓清掃清潔(せいり・せいとん・せいそう・せいけつ)を心がける」
夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂(しげ)る~♪の歌詞の通り、5月になり、自然塾周辺はまぶしい新緑に包まれています。今の季節を体いっぱい感じて貰おうと上記のステージテーマを掲げ活動を行いました。男子塾生は片付けや荷物をまとめることが苦手な塾生が多くいますが、自分のもの、みんなものをきれいにすること、丁寧(ていねい)に清掃するということをポイントにし、共同生活目標に取り組みました。
■ 05月05日(金) 塾活動 ~包丁の使い方~
食事当番がちょうど一周した今回のステージ、全員で包丁の使い方をおさらいしました。
まずは調理師さんのお手本を見せていただきました。
「押さえる手は猫の手に。切るときは包丁を前にすべらせるようにしましょう。」
さぁ、次は自分たちが切ってみる番。
「ええと、体をまっすぐにして、押さえる方は、、、。」
しっかりコツを教わりました。
■ 05月05日(金) 夜のつどい ~塾頭の話~
ステージを始めるにあたり、塾頭よりお話がありました。
「今回で共同生活の役割が一回りしました。農作業でも基本的なことは教わりました。今後は自主的に自分たちの力で行うようにしましょう。そして自主(自分から進んで行う)自立(自分たちだけの力で行う)自律(悪い心をおさえる)の精神を大切に過ごしてください。
明日はお茶摘みをします。茶摘みや農作業を通じて、季節を感じましょう。
共同生活目標は「整理整頓清掃清潔を心がける」ですが、まとめて『4S』といいます。それぞれの意味や、なぜ必要なのかを考えて取り組んでください。まずは自分の衣装ケースの中をきれいにできるよう、がんばりましょう。」
■ 05月06日(土) 共同農園作業 ~サツマイモの植え付け~
土曜日最初の活動はジャイモン畑でサツマイモの植え付け。今までの苗の植え付け方とは異(こと)なり、茎を畑に植えます。
サツマイモは、日当たりと水はけの良い場所を好むため、かまぼこ型の高い畝を立てます。
「クワを使うこともだんだん慣れてきたよ。」
仕上げに手で形をならし、準備万端。
サツマイモは葉と茎の間の「不定根(ふていこん)」という所にイモができます。浅すぎても深すぎてもいけないので、注意して植えていきました。
サツマイモは丈夫で肥料分の少ない土地でも立派に育ちます。そのため今回は元肥(もとごえ)をやらず、最後に潅水(かんすい)を行いました。
■ 05月06日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの世話~
引き続き同じ畑にあるゴボウの世話を行いました。第2ステージに種をまいたゴボウ。本葉が出て、前回観察した時よりも一回り大きく生長していました。
生長していたのはゴボウだけではありません・・・。
足下には雑草がたくさん。草取りから始めました。
「けっこう、しんどい~。草が小さいからやりにくいなぁ。」
雑草を手で抜いた後、これからもっと生長するように追肥・土寄せを行いました。初夏を思わせる日差しの中、暑さに不満をもらす塾生もいましたが、懸命に作業をし、予定より早く作業を終えることができました。
■ 05月06日(土) 塾活動 ~茶摘み・自家製お茶作り~
午後の活動はお茶摘みとお茶作り。この活動を心待ちにしていた塾生が多くいました。
はじめに茶葉の摘み方の説明をスタッフより聞き、チームに分かれてお茶摘みをはじめました。
「摘むのは葉のやわらかい部分の一芯三葉(いっしんさんよう)だよね」
「上から1枚、2枚・・・」
途中、生の新芽をパクリと味見。
「ん、苦い・・・意外といける!」
「なんだか指からお茶の香りがする!」
どの塾生もやわらかい葉を摘むことに夢中になっていました。
摘み取った葉を軽く洗い、蒸して、早速お茶作り開始!
「さっきと色が違う。あざやかになった。いいにおい!」
本来のお茶作りはたくさんの工程と時間をかけて作られますが、自然塾ではホットプレートを使った簡単バージョンで行いました。焦がさないように慎重に茶葉を炒(い)って、乾燥させます。
葉から香りとうまみを出すため、水分を飛ばしながら、揉(も)みこんでいきます。1枚1枚、手の上で転がし、細くしていきます。この作業がお茶の味を決めていくので、手間をおしみません。30分ほど繰り返し、ようやく完成!
会場の片づけと掃除を行った後、美味しいお茶の入れ方を教わり、いよいよ出来立ての新茶の味を堪能(たんのう)しました。どのチームも「うちのチームが一番おいしい!」と大満足でした。
■ 05月06日(土) 塾活動 ~チーム農園観察・計画~
夕食までの間、チーム農園の時間を設けました。2週間ぶりの畑の様子を見て、計画を立てるだけで飽き足らず、時間がもったいないといわんばかりに、作業を行うチームが多くありました。
■ 05月06日(土) 塾活動 ~チームの時間~
夜はチームについて考える時間を取りました。自然塾の生活はチーム活動がほとんどです。「チームとは、チームワークとは」と考えながら、『納豆川渡り』と『文殊(もんじゅ)の知恵』に取り組みました。
どうしたら全員が落ちないで向こう側へ行けるか、挑戦。実際にやってみると、これが難しい!
チームによって作戦を練ったり、声を掛け合う姿が見られました。
課題達成ができたチームも、残念ながらできなかったチームもさまざまな事に気づいたようでした。
就寝前、これからもお互いに気持ちよく、楽しく過ごせるためにチーム会議を行いました。
■ 05月07日(日) 共同農園作業 ~レタスの収穫~
第3ステージに植えつけたレタスが収穫時期を迎えていました。立派にみずみずしく育っています。
自分が選んで収穫したレタスを持って記念撮影。大きくおいしそうなレタスにこのみんなの笑顔!家族で味わってくださいね。
■ 05月07日(日) チーム農園作業
後半はチーム農園作業。いつもより作業時間が短い中、どのチームもやることはたくさん。
ポット播種していたエダマメの定植。「けっこう数があるんだよ。」 カブを間引き。「小さいけれど食べられるかな?」
ホウレンソウを畑に定植。「うわぁ、小さくて根鉢が崩れそう・・・」 メロンの植え付け後、虫や雨対策としてネットとビニールをかけていました。
■ 05月07日(日) 家族ボランティア ~茶摘み~
塾生たちがチーム農園作業に奮闘している横では、ご家族の方がお茶摘みを行っていました。
今回、16期生のご家族の方にお茶摘みのボランティアに来ていただきました。あっという間にたくさんお茶を摘んでいただきました。
ご協力ありがとうございました。
■ 05月07日(日) 帰りのつどい ~塾頭の話~
ステージのまとめとして、塾頭よりお話をいただきました。
「今ステージはたくさん農作業を行いました。そして今日はレタスの収穫を行いました。本当は世話をする予定でしたが、大きく生長していたのでラッキーでしたね。今後も同じようなことがあるかもしれません。これからもよく作物を観察しましょう。昨晩のチーム活動では、みんなの団結力が輝いていました。例年、課題をクリアすることが難しいけれど、今年の塾生はすごいと感じました。今後はスタッフを頼りきりにせず、自分で、チームで、28人全員で行動していきましょう。
共同生活目標はみんなよく取り組んでいました。『清潔』という観点で1つだけ注意して欲しいことがあります。それは食事の食べこぼしです。気をつけましょう。今回のお茶作りでは丁寧に作業していたので、とてもおいしいお茶ができました。ぜひ家族と作り方や行った作業の意味を話しながら味わってください。」
■ おまけ
自由時間に野草摘みにでかけ、夜食として天ぷらにしてみんなに振舞っていました。これも今の季節ならではです。春~初夏の味を満喫したね!
■ 編集後記
「今回、塾生たちは自由時間にどんなことをするのかな?」ステージが始まる前にいつも想像しています。野草摘み、茶摘み、チーム農園の準備、ボール遊びや鬼ごっこ、思い思いに塾での楽しみを見つけていました。これから暑さが増していくと、楽しいだけではないかもしれません。しかし自分に負けず、これからもがんばっていきましょう。
S.D.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・子どもの日ご飯(玉レタス、ネギ、キャベツ)

土曜朝食 ・目玉焼き丼(小松菜、チンゲン菜、ネギ、キャベツ、カブ、タマネギ)
・味噌汁(味噌、ネギ、キャベツ、カブ)

土曜昼食 ・中華丼(タマネギ、キャベツ、チンゲン菜、カブの葉、ネギ)
・レタススープ(玉レタス、ネギ)
・お茶の葉の天ぷら(お茶の葉)

おやつ ・手もみ茶
・イチゴ大福

土曜夕食 ・釜炊きご飯
・コンソメスープ(キャベツ、小松菜、カブ)
・クリームコロッケ(タマネギ)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、タマネギ、ジャガイモ、キャベツ)
・タマネギのホイル焼き(タマネギ)

日曜昼食 ・ハヤシライス(タマネギ)
・サラダ(タマネギ、キャベツ、玉レタス、小松菜、ほうれん草)