2016.11.04~06
第17ステージ ~女子~
ステージテーマ:
「自然の恵みとお世話になった人に感謝の気持ちを表そう!」
共同生活の目標:(全体で決める)「人の話を聴く」
市村自然塾の活動は、自然の恵みと活動を支えてくれる方々がいて成り立っています。今一度そのことに感謝の気持ちを表そうと、今ステージは収穫祭を行いました。野菜の収穫・奉納やお礼の言葉、野外調理に奉納相撲と、盛りだくさんの収穫祭となりました。
共同生活目標は、今ステージやることが多いので人の話をよく聴いて行動できるようにしたほうがいいとの理由で『人の話を聴く』に決まりました。
■ 11月04日(金) 夜の集い ~塾頭の話~
活動を始めるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「前回のステージでは、ボランティア清掃を通して地域の方へ感謝の気持ちを表しました。今ステージは収穫祭を通して感謝の気持ちを表します。たくさんの野菜を収穫、調理して自然の恵みをいただきます。そして今までお世話になった人へはおもてなしをしてありがとうの気持ちを伝えましょう。
奉納相撲も行います。今まで元気に活動できたことに感謝の気持ちを込めて真剣に取り組んでください。
自然塾の活動もまとめの時期になりました。入塾式で述べた自分の目標と、塾で身につけてほしい3つの心と2つの力を意識して、今の自分がどれだけできているか考えながら活動に取り組んでください。」
■ 11月05日(土) 収穫祭 ~味噌の開封~
仕込みの時にお世話になった箕輪さんご夫妻からメッセージをいただきました。
「味噌は材料を作ってくださった農家の人や麹、塩を作ってくださった人など多くの人の想いの中で自然の力を借りて熟成し、美味しくなっていきます。
味噌が他の食材の『うまみ』を引き出すように、みなさんも周りの人の良さを引き出す味噌のような人になってください。」
約半年熟成させた味噌を開封します。
フタを空けるとすぐに味噌の香りがただよってきました。
チームごとに比べてみると、
「色が違う!」
「味が違う!」
「なんで!?」
と、各チームの違いにびっくり。
材料も量も同じもので作ったのに、出来上がりが少しずつ違っている不思議に驚いた様子でした。
■ 11月05日(土) 収穫祭 ~野菜の収穫・奉納~
収穫に出発!
今、自然塾にある野菜は16種類。チームで分担して収穫に向かいました。
収穫した野菜は洗浄して、奉納台へ奉納しました。
■ 11月05日(土) 収穫祭 ~調理師さんへの感謝の言葉~
今まで主に食事を通してお世話になった調理師さんへ感謝の気持ちを伝え、収穫した野菜を渡しました。
「いつも美味しいご飯を作ってくれてありがとうございます。包丁の使い方を教わったので、うまく切れるようになりました。あと1ステージもよろしくお願いします。」
調理師さんからお話をいただきました。
「みなさんが大変な思いをして作った野菜を調理しています。残りの活動も楽しく過ごしてください。」
「たくさんの助け合いをしてきたと思います。その時にありがとうのお礼も言ってきたはずです。今日は大地の恵みに感謝をしていただいてください。」
■ 11月05日(土) 収穫祭 ~野外調理~
今日の昼食は塾産野菜たっぷりの『ごった煮』です。
チームごとに具材は何を入れようか相談して調理スタート。
開封したばかりの味噌を使って味付け。
鍋から美味しい香りがしてきたら出来上がり。
塾生自身で盛り付け、配ぜんして「いただきます!」
塾生ご家族にお手伝いいただいたおにぎりや、おかわり鍋にも舌づつみ。
デザートには差し入れの果物をいただきました。
「ここはゴボウの味が強い。」
「こっちのはちょっと甘い気がする。」
各チームのごった煮を食べ比べながらの、にぎやかな食事になりました。
この日は塾生ご家族のほかにも、リコー関係のお客様にもお越しいただきました。
阿部副代表理事よりごあいさつをいただきました。
「女子塾生の活動には初めて来ました。みなさんとても良い笑顔で活動していますね。卒塾が間近です。残りの活動も思い残すことなく過ごしてください。」
■ 11月05日(土) 収穫祭 ~奉納相撲~
収穫祭の最後は奉納相撲です。元気に活動してきたことへの感謝の気持ちを胸に、本気で取り組みました。
本気の取り組みに、周りの声援にも力が入ります。
決着がつくと自然と拍手が起こっていました。
■ 11月05日(土) おやつ
おやつは焼き芋。
ごった煮を作ったかまどで焼きました。
「あ~、甘い。」
奉納相撲後の野外おやつは格別おいしいようでした。
■ 11月05日(土) 共同農園作業 ~コムギの種まき~
15期生、最後の共同農園作業はコムギの種まきです。
第7ステージに去年14期生が種をまいたコムギを収穫しました。そのコムギの種を今度は来年16期生のためにまきます。
受け継がれるリレー作物として、大切に取り組みました。
来年の塾生のために、美味しく育ちますように…
■ 11月05日(土) 夜の塾活動 ~作文~
『自然塾でいろいろなことを体験して何を感じ、何を学んだか。そして将来どう生かすのか』

塾生活で得たものを振り返り、言葉に表しました。
「もう1回書き直したい。」
書きたいものがありすぎるのが、なかなか言葉にできないのか、何度も書き直す塾生もいました。
■ 11月07日(土) リーダー会議
『塾生活をより良くしていこう』と、取り組んできたリーダー会議も今回が最後です。今までリーダー・サブリーダーとして活動してきてどうだったか、一人ずつ伝え合いました。
「活動後半になると、チームの問題が見えるようになってきた。」
「チームをまとめるのが難しかった。でも、リーダーと一緒にやると簡単だと分かった。」
「取り仕切るのがリーダーだと思っていたけど違った。見守ることや話し合いを進めることもリーダーだと気付いた。」

たくさんの困難と向き合ってきたリーダー達。本当によく頑張ったね。
■ 11月06日(日) チーム農園作業
チーム農園作業も残り2回。収穫できる野菜があったり、少しずつ返還に向けて片付けたりと、チーム農園もまとめの時期になりました。
チーム農園作業が始まる前の休み時間。ずっと前から計画していたハロウィンパーティを開催したチームがありました。仮装姿もバッチリきまっています。
チーム農園で大収穫したカボチャを使った手作りお菓子は絶品でした。
「ふたまたに分かれてた。おトク!」
スーパーでは見られないニンジンが収穫できました。
シカクマメの“根っこ”。
今まで実を収穫してきましたが、根っこも食べられるので収穫してみよう。

「なんだかゴボウ堀りみたい…」
もう何も植えられていない場所は、雑草を抜いて耕しました。
クワで耕す姿はもう一人前!?
■ 11月06日(日) 帰りの集い ~塾頭の話~
活動を終えるにあたって塾頭よりお話がありました。
「とても良い天気の中で収穫祭ができましたね。奉納相撲ではみなさんが本気で取り組む姿が見られ、私も収穫祭に来てくれた人も感動しました。ごった煮もチームで味が違っていて美味く、心がこもっていました。箕輪さんからのメッセージで『味噌のような人になる』とありましたね。周りの人の良いところを引き出していくと、人数以上の力が出せることを、チームの中で感じていると思います。塾での経験をこれから味噌のように熟成させていってください。
感謝の気持ちを表す『ありがとう』は、『有難し(ありがたし)』という言葉からきています。めったに無い、いわば奇跡(きせき)ということです。みなさんは奇跡の中で生活しています。それは素晴らしいことだと思います。ありがとうの反対派は『あたりまえ』、それは少しさみしいですね。ありがとうの気持ちを大切に、残りのステージも取り組んでください。」
■ 編集後記
活動のまとめの時期となりました。塾生の様子を見ていると、「これじゃあこの前と同じことじゃん」と、これまでの経験をもとにどうしようかと考える場面が増えてきました。塾生たちなりの成長をみられることを嬉しく思います。
次回はとうとう最終18ステージ、大切にかみしめながら『ありがとう』の奇跡の中で終えられたらと思っています。
S.O.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ご飯
・すき焼き(ネギ、ゴボウ、手打ちうどん)

土曜朝食 ・釜炊きご飯
・おでん(大根、ネギ、キャベツ、ゴボウ)

土曜昼食 ・野外調理ごった煮(味噌、大根、ニンジン、ネギ、里芋、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、ゴボウ)
・おにぎり(味噌、梅干し、ネギ)

おやつ ・焼き芋(サツマイモ)

土曜夕食 ・釜炊きご飯
・餃子鍋(キャベツ、ネギ、生姜、白菜、チンゲン菜、柚子胡椒)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・沖縄風味噌汁(味噌、ネギ)
・ホイル焼き(キャベツ、白菜、チンゲン菜、小松菜、スティックブロッコリー、カリフラワー、ゴボウ、ジャガイモ、タマネギ、カボチャ)
・漬物(大根、カブ)

日曜昼食 ・味噌だれ焼きそば(味噌、キャベツ)
・出し取り後鰹節の焼きおにぎり
・サラダ(サニーレタス、リーフレタス、玉レタス、大根)
・塾生手作りおやつ「カボチャケーキとさつまいもケーキ」(カボチャ、サツマイモ)
・果物(いただきものミカン)