2016.10.21~23 | |
第16ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ:「地域に感謝して清掃ボランティアをしよう!」 共同生活の目標:「全員で一つ選ぶ」(2回め) |
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3月から始まった活動も今回を含めて残すところあと3ステージ。 塾生たちが自然塾でさまざまな活動ができるのは、ここ『寄(やどりき)』地区の方々の協力と理解があってこそです。今回は地域の方々への感謝の気持ちを込めて清掃活動を行いました。 共同生活の目標は全体で決めます。今回と次回はリーダーに司会役を行ってもらい、目標とポイントを決めてもらいました。 |
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■ 10月21日(金) 夜の集い ~ステージを始めるにあたって~ | |
ステージを始めるにあたって塾頭より話がありました。 | |
「残念なお知らせがあります。共同農園・チーム農園ともにイノシシに入られました。共同農園のサツマイモは食材として確保するためにスタッフが全部収穫しました。チーム農園はサツマイモもほかの作物も被害が出ています。イノシシも冬に向けて食べ物をたくわえている。自然・動物との関わりの厳しさの一面でもあります。 | |
今回は清掃ボランティアです。皆さんは地域の人たちにお世話になっています。畑は地元の人たちから借りています。イノシシの被害の連絡をくれたり、草刈りを共同で行ったりしています。塾をこの場所につくるときにも、地域の方々が塾の趣旨(しゅし)に理解し、共感していただいているおかげで塾がなりたっています。ありがたいことです。地域の方に感謝の気持ちを持って美化・清掃を行いましょう。 皆さんは「自立」ができていますか?自分のことは自分でやる。そこから強い心、強い体が育ちます。自分を見つめて、難しいこと、嫌なこともやる。自分のことが出来たら他の人を手伝う。そうしていくことで成長できます。「自立」を意識してください。」 |
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■ 10月21日(金) 夜の集い ~節目の振り返り~ | |
自然塾に来て、何をやりたいのか、何を頑張りたいのか、どのような自分になりたいか、何を目標にするか、など一人一人目標を立てて頑張ってもらっています。ときどき振り返ることが大切です。今回は最後の節目の振り返り、自分はなりたい自分になれているでしょうか?卒塾まであと少し、これから頑張ることは? | |
■ 10月21日(金) 夜の集い ~共同生活の目標決め~ | |
今回の共同生活目標はリーダー・サブリーダーが進行しながら全員で一つ決めました。今まで取り組んだ6つの目標のうち、どれを掲(かか)げて取り組むか、意見を出し合いました。「 時間を守る」、「整理整頓清掃清潔を心がける」、「人の話を聴く」、といった目標が出されましたが、時間内に意見がまとまらず、解散後にリーダー・サブリーダーで話し合って決めました。清掃ボランティアを行うのに時間を守る事が大事、今まで守れていない事も多い、ことから、「時間を守る」に決まり、①集合、②就寝、③終了、の3つのポイントを意識していこう、と決定しました。決まった目標とポイントは、土曜日の朝食前にリーダーから全員に伝えられました(下写真) |
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■ 10月22日(土) 塾活動 ~地域清掃ボランティア・地域のごみ拾い~ |
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地域の方々へ日頃の感謝の気持ちを込めて、地域清掃ボランティアを行います。前半は塾から10分から15分くらいのところにある、中津川、虫沢川沿いのごみ拾いです。どうしてごみがそこにあるのか、拾わなかったらどうなるのか、環境についても考える時間になりました。 | |
河原には空き缶、ペットボトル、ビニールなどのごみが。この上は車道が通っています。車からのポイ捨てでしょうか? | こちらの土手の斜面にも空き缶、ペットボトルをはじめ、いろいろなごみがありました。この道路も車がよく通る道です。自動販売機のまわりでは缶ジュースの空き缶がいくつも落ちていました。 |
集めたごみでいっぱいになった袋を持って、塾へ戻ります。 | |
集めてきたごみを塾で分別。泥だらけになっていたり、中身がまだ入っていたり、分別するにも一苦労。それにしても、ずいぶんごみが集まりました。 | |
■ 10月22日(土) 地域清掃ボランティア・塾周辺の清掃~ | |
地域清掃ボランティア後半は、塾周辺道路の清掃を(落ち葉かき・雑草除去・泥上げなど)を行いました。 | |
掃除道具を持っていざ出発! | 掃除道具を持っていざ出発!??? |
畑に通じる道路脇の落ち葉かきや雑草取り。普段お世話になっている道をきれいにしよう。 | |
こちらも畑に通じる坂道。落ち葉を集めたり、道に流れ出た泥をすくって道の脇に上げたりして、きれいにしました。 | |
道路脇の雑草。移植ごてを使ってきれいにしていました。 | |
すっかりきれいになった畑への坂道。 | |
はき集めた落ち葉や雑草はかなりの重さになりました。力を合わせて塾庭まで運ぼう。 | |
■ 10月22日(土) 共同農園作業 ~夏野菜の片付け~ | |
今まで長い間食卓を賑(にぎ)わしてきた、ナス、ピーマン、オクラ、モロヘイヤも収穫時期はそろそろ終了です。感謝の気持ちを込めて片付けましょう。 | |
作業の指揮はリーダー・サブリーダーに行ってもらいました。しっかり話を聴いて作業をしよう。まずはナスとピーマンの片づけから。 | |
誘引(ゆういん)ひもを取り、支柱を抜き、株を抜いて大袋に入れます。 | |
大袋に詰めた夏野菜の残渣(ざんさ)、支柱をまずは軽トラックの荷台まで運びます。 | |
ナス・ピーマンの片付けが終わったあと、モロヘイヤとオクラも抜きました。 | |
使っていた支柱や作業で使った大袋などはきれいに洗って片付けました。 | |
同じ時間、前ステージのゴボウ収穫の際休みだった塾生は、保護者ボランティアと一緒にゴボウを掘り上げました。 | |
■ 10月22日(土) 保護者ボランティア ~ゴボウの収穫~ | |
前回第15ステージに予定していた保護者によるゴボウ収穫ボランティアは、天候不順のため行えませんでした。今回あらためて11名の保護者・ご家族の方々が参加され、女子塾生が収穫できなかった残りのゴボウを全て掘りあげていただきました。 | |
ゴボウ収穫ボランティアに参加された保護者・ご家族の方々 (自然塾中村理事・高津戸塾頭・根上事務局長とともに) |
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■ 10月22日(土) 共同農園作業 ~サトイモの収穫~ | |
本来はサツマイモを収穫する予定でしたが、1週間前の男子ステージの際にイノシシが畑に入り込みサツマイモの一部を食べてしまったため、それ以上の被害を防ぐためにスタッフが全量収穫しました。そのため、女子塾生にはサツマイモ収穫の代わりにサトイモを収穫してもらいました。 | |
トトロの傘のような葉っぱを切り、株元をスコップで掘り起こし、親芋と小芋を分けます。ヒゲ根はしっかり取ってトレイに入れました。 ほとんどの塾生がサトイモを収穫するのは初めてでした。ぬるぬるして気持ち悪いという感想もありましたが、しっかりと収穫と仕分け作業をしていました。 |
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■ 10月22日(土) 共同生活目標の振り返り | |
今日一日を振り返り、「時間を守る」という目標がどのくらい出来ているか、意見を出し合いました。夜うるさかった人がいた、清掃ボランティアの終了が昼ぎりぎりになってしまった、などの守れなかった点について、この時間からは話さない、早め早めに行動する、などの対策が出されました。 | |
■ 10月22日(土) 塾活動 ~チームの時間~ | |
「チーム意識を高めよう」という、チームの時間も3回目です。卒塾も目の前、チーム総仕上げの時期です。 | |
最初に食堂でチームごとに分かれて、「たまたま合っちゃったゲーム」 「赤いものといえば?」「夏といえば?」など、思いついたものを紙に書いて伝え合います。次に、「塾で感動したこと」 最後に、「このチームが成長したこと、まだまだだと思うこと」を各自紙に書いて塾生室へ持ち帰り。 |
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チームごとに分かれて、「チームが成長したこと」「まだまだだと思うこと」と伝え合ってから、「○○なチームになって卒塾する!」という宣言をチームごとに話し合いました。 | |
「普通なチームになる」 「仲よく切りかえの速いチームになる」 「やさしいチームになる」 「協力的なチームになる」 普通ってどういうこと?協力的ってどういうこと?具体的なところもしっかり考えていましたね。あと2ステージ、忘れずに過ごしていこう。 |
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■ 10月23日(日) 共同農園作業 ~お土産キャベツの収穫~ | |
9月の天候不順の為か、女子の植えたキャベツの育ちが遅かったのですが、直前の温暖な陽気で一気に収穫できる大きさに育ちました。今回、一人一株お土産として収穫して持って帰ってもらいました。 | |
自分が収穫したキャベツを持って | |
■ 10月23日(日) チーム農園作業 | |
チーム農園は鹿やイノシシに荒らされないよう金網で囲ってありますが、今年はイノシシがその金網を持ち上げて入り込み、中の作物を荒らされてしまいました。 | |
女子は4チームともサツマイモを育てていて、収穫を間近にひかえて楽しみにしていましたが、ほとんどイノシシに食べられてしまいました。サツマイモはイノシシの大好物です。ツルを片付け、そのあとに少しでもイモが残っていないか探していました。 | |
わずかに残っていたサツマイモ。少ない量ですが、大切な収穫です。 | |
イノシシの目当てはサツマイモのようでしたが、ほかの作物の畝も荒らされていました。このダイコンは畝から掘り起こされて転がっていたものをスタッフが仮り植えしておいたものです。 食べられていなくて良かったね。 |
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シカクマメは無事。今までどおり収穫できました。 | |
無事だったレタスに希望を託(たく)し、追肥・土寄せをしました。 | |
残りあと2ステージですが、少しでも収穫物がとれるよう、サツマイモの跡地にハツカダイコンの種をまきました。 | |
■ 10月23日(日) 活動のまとめ | |
ステージを終えるにあたり、塾頭の話がありました。 「今回、地域の清掃活動をしました。この地域で7ヶ月間お世話になったこと、を忘れず、地域の人にも自然にも感謝の気持ちを忘れずにいて欲しい。清掃活動では地元の人に感謝の気持ちが伝わったと思います。自然塾のまわりでも清掃活動では毎年たくさんのごみが集まります。そのほとんどが誰かが捨てたものです。自然や道路を汚すのは良くないことです。リコーでは「ごみゼロ活動」をしていて工場から出る全てのごみを再利用しています。いらなくなったものを混ぜてしまうとごみにしかなりませんが、リサイクルすれば資源になります。ごみは拾うことも大切ですが、捨てないことがもっとも大事です。身の回りを見てみると忘れ物が時々あります。ものが大切にされていない証拠です。整理整頓清掃清潔にも心がければ必要なものがいつでも取り出せます。ものを大切にする心があるとそれに愛情がわき、ものを粗末にしなくなる。やがて人をも大切にする心が育ちます。それは相手に対する思いやりの心でもあります。」 |
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■ 編集後記 | |
ステージを前に、共同農園、チーム農園ともにイノシシに入られ、塾生たちが楽しみにしていたサツマイモの収穫はほとんど出来ませんでした。自然の厳しさと言ってしまえば簡単ですが、様々な対策にも関わらず、目の前にあったものが1週間ほどで無くなっていく様を見るのは、とてもむなしいものです。この出来事は、少し違った次元の精神力を要求されているように思いました。ただ、頑張って乗り越えよう、というのではなく、失った事実を落ち着いて受け止め、どう次につなげていこうか、ということが出来る強さを問いかけられているように感じました。私たちスタッフも鳥獣害対策を今一度考え直さなくてはなりません。塾生たちにも、今回の出来事を何かの形で心に刻みつけ、生かしてもらえたら、と思います。 今回は地域清掃ボランティア活動を行いました。今年もたくさんのごみが拾い集められました。ごみ拾い自体はとても楽しみながら行っていました。しかし、ただごみを集めてきれいになって良かった、ではなく、なぜごみが落ちているのか、どうしたら環境を守れるのか、そうしたことに関して考え、行動していくきっかけにしてもらいたいと思います。 T.K.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ・炊き込みご飯(ゴボウ、大根の葉、手作りコンニャク) ・おでん(ゴボウ、大根、里芋、ネギ、キャベツ、手作りコンニャク) |
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土曜朝食 | ・釜炊きご飯 ・味噌汁(味噌、ネギ、大根、ジャガイモ) ・ゴーヤの玉子炒め(ゴーヤ) ・キャベツの煮浸し(キャベツ) ・ピーマンの煮浸し(ピーマン) ・ピーマンのツナ炒め(ピーマン) ・田楽コンニャク(味噌、手作りコンニャク) ・漬物(大根) ・キュウリの炒め物(キュウリ) |
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土曜昼食 | ・中華丼(白菜、ネギ、タマネギ、四角豆、空芯菜、ピーマン) ・肉まん(タマネギ、生姜、塾生手作りの皮) ・サラダ(サニーレタス、リーフレタス、水菜、オクラ、ブロッコリー、スティックブロッコリー、キュウリ、四角豆) |
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おやつ | ・塾生手作りおやつ「スイートポテト」(サツマイモ) | |
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土曜夕食 | ・釜炊きご飯 ・コンソメスープ(タマネギ、カブ、ピーマン) ・さつまいもコロッケ(サツマイモ、タマネギ) ・サラダ(キュウリ、ピーマン) ・ソテー(しし唐) ・ナスの炒め物(ナス) |
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日曜朝食 | ・釜炊きご飯 ・味噌汁(味噌、ナス、ネギ、小松菜) ・塾生手作り大学芋(サツマイモ) ・塾生手作り茶碗蒸し(栗、小松菜) ・コンニャクの煮物(手作りコンニャク) ・里芋の煮物(里芋) ・キュウリの酢の物(キュウリ) ・漬物(カブ) ・だしとり後昆布鰹節の佃煮 |
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日曜昼食 | ・野菜の玉子とじ丼(ゴボウ、ピーマン) ・キュウリサンド(キュウリ) ・果物(塾生保護者差し入れ柿) |
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