2016.09.09~11
第13ステージ ~女子~
ステージテーマ:「仲間と力を合わせて山を歩き、身近な自然を知ろう!」
共同生活の目標:「チームで1つ選ぶ(2回目)」
1年間の活動も後半にさしかかり、チーム力が深まってきました。この力を活かしながら、キツイ山道も仲間と励まし合って登りきってほしいと思ったので、上記のステージテーマを掲げました。
共同生活目標は前回と同様にチームごとに1つ決めることを行いました。活動中は、チームで決めた目標を意識していました。
■ 09月09日(金) 夜の集い ~塾頭の話~
活動を始めるにあたって、塾頭より話がありました。
「明日は、高さ758mのシダンゴ山に登ります。
ハイキングには目的があります。1つ目は自然の素晴らしさを感じる。動物や虫などに出合い、自然の素晴らしさを体験してください。2つ目は自然と人との関わりを学ぶ。昔、人は山の木を切って燃料にしていました。また、山から流れてきた水を使って、畑にまいたり、飲み水としていました。人は山がないと生活が出来ませんでした。
明日は「自然の素晴らしさ」「自然と人との関わり」を知り、これからの自然と自分との関係を考えてみてください。」
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~出発!~
お弁当、水筒、おやつをしっかりとリュックに詰め込んで、荷物の準備OK!用意することがたくさんあったのにもかかわらず、ほとんどの塾生が集合時間よりも前に集まっていて、気合い充分でした。
自然塾を出てから、これから歩くコースを見上げ、早くも山登りへの不安をこぼす塾生もいました。その声を聞き、チームメンバーがやさしくそばに付き添って歩く姿が印象的。
ワクワク、ドキドキ。色々な気持ちをそれぞれが抱えて山登りが始まりました。
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~感性の体操~
登山道入口に到着。入口に到着したところで立ち止まり、自然を感じてみました。いつも使っている目を閉じ、その場の自然に集中しました。
車などの人が出す音は少なくなり、虫などの生き物の活動している音や、葉が風になびく音を敏感にキャッチ。
心と体を落ち着けてそれぞれが今この場所の自然と向き合いました。
目を閉じたまま今度は、太陽の光を探しました。上を向きながら肌に当たる木漏れ日を頼りに感覚を研ぎ澄ませていました。自然界に入ってきたという実感を持てたかな?
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~人工物探し~
登山道入り口から次の休憩場所までのコース内に「自然界にはない物(人工物)」をちりばめておきました。塾生はチームで協力しながら、いくつ隠れていたかを数えながら歩きました。
「木にぶら下がっていたのは、タワシ?枝に引っかかっているのは、ゴーグル?足元にあったのは定規(じょうぎ)?絶対自然界にないよ~」と置かれてたものが自然界とあまりにも不釣合いなことに笑い合っているチームもありました。
「えっ、こんなところにもあったのか!」見落としてしまっていたものでも、チームメンバーに教えてもらい気づくことが出来た子もいました。
「高いところにあると見落とした。」「木と同じ色の人工物を見つけるのに苦労した。」「カラフルな色をしていたものはすぐに見つけ出せた。」などこの活動を行った後の感想はさまざまでした。
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~登り坂にて~
山道には自然の落し物がたくさん。ここからの道は、個人で興味を引いたものを集めながら歩きました。また集められないものには、周りの人と感動を分かち合いながら進みました。
「見て、木の枝に鮮やかなキノコ!」うれしそうな顔をして見せてくれました。拾い物を通して自然との出合いを楽しみました。
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~寄り道~
丹沢の山々が見えるところへ足を延ばしました。
「きれいだなー、この景色はいいなあー」と大自然にうっとり。また「ヤッホー」やまびこを楽しんだ塾生も。声が跳ね返ってきたことに感動していました。
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~山頂へ~
山頂へ続く最後の道はひときわ急な傾斜で階段が続きます。自分の体力の限界に挑みました。
一斉にスタートをきり、一気にかけ上がりました。どこまで頑張れるかは体力だけではなく、精神力の戦いでもありました。へとへとになりながらも歩む足は止めずに登っていきました。
やったー!!と笑顔で登頂!中学生コンビが今年の1位と2位です。すがすがしい表情がとても印象的でした。
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~山頂にて~
山頂に全員が到着したところで、お弁当の時間としました。みんなで「いただきます!」おいしくいただきました。
全員で記念撮影。みんなとってもいい笑顔。
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~下山~
登ってきた道とは違う道を下山。道中には大きなマツ。ここは下見でスタッフがリスを見た場所でもありました。足元を注意深く見わたしていると…
リスがかじった形跡がある松ぼっくりを発見!
この形はエビフライそっくり!!「私もほしい」という子が続出していました。
水場がありました。
水が勢いよく流れ出ていました。手を出してみんな「気持ちいい、冷たい!」
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキング ~塾到着・ふりかえり~
自然塾に帰ってきました。到着後、塾庭でひとり一言感想を話してもらいました。
「登るのが疲れたけれど、みんなと登れてよかった」「葉や実をたくさん拾えてうれしかった」など、その人にしか感じることのできない思いを伝えてくれました。
■ 09月10日(土) シダンゴ山ハイキングまとめ ~森の句会~
夜の活動ではシダンゴ山ハイキングで感じたことを五七五の俳句にして発表をしました。
塾生の句
「山の中 自然いっぱい 初体験」
「道路でね、三人だけでねころんだ」
「かけぬける にゃんこと共に トイレ行く」
(にゃんこ=友だちのあだな)
シダンゴ山の自然、友だちとの出来事などの思い出を俳句に込めていました。
■ 09月10日(土) 自由時間ほか
自由時間に塾庭で栗拾いをしている塾生がいました。土間には栗がボールいっぱいに。皮むき器を置いておくと、有志で皮むきをしてくれました。食卓に上がることを楽しみに手を動かす塾生も…。
■ 09月11日(日) チーム農園作業
集合時間には小雨が降っていて、天候が心配でしたが、数分後には止み、チーム農園活動が出来ました。
夏野菜を片づけ、前回植え付けた秋野菜を世話、今回植え付けるために畝つくり…。やることはチームによっていろいろありました。塾生はフル稼働!
口では弱音を言いながらも、最後までやり通す塾生。ひたすら、もくもくと作業する塾生。リーダーとしてメンバーに作業を提示したり、メンバーが気が付いていない細かな作業を行ったりしている塾生。1人1人の動きがとても良くて、どのチームも時間内にやるべき作業を終えていました。
■ 09月11日(日) 活動のまとめ ~塾頭の話~
活動を終えるにあたって、塾頭より話がありました。
「シダンゴ山ハイキングの後に、みんなから「空気がおいしかった、ながめが良かった」などの感想が聞けて良かったです。
ハイキングに行けたことに対して、自然塾が大事にしている「おかげ様・感謝の心」を持ってください。まずは、大地・自然。次に、自分を支援してくれている人(山道を整えてくれた人、親、スタッフなど)。
また今回は、山と川の近くを歩きました。山と川はつながっていて、その水は海に流れていきます。山はすばらしい働きをしています。みんなには「自然を守る」という思いを持ち、これからも自然と関わってほしいです。」
■ 編集後記
天候にも恵まれ、無事にシダンゴ山ハイキングが行えました。仲間と励まし合う、自然物を拾う、おいしいご飯を山頂でいただく、他にもそれぞれの楽しみ方があったと思います。これからも自分の生活に取り入れていってくれるとうれしいです。
M.I.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ピラフ(タマネギ、ピーマン)
・かぼちゃスープ(カボチャ、タマネギ)
・なすバーグ(ナス、タマネギ、四角豆)
・ピーマンのジャガイモ詰め焼き(ピーマン、ジャガイモ)

土曜朝食 ・三色丼(青じそ)
・温麺(ネギ、ナス)
・漬物(ナス、青じそ)

土曜昼食 ・ドライカレー丼(ナス、タマネギ、ピーマン、パプリカ、四角豆)

土曜夕食 ・ご飯
・ネバネバ冷やしラーメン(自家製麺、モロヘイヤ、オクラ、ネギ)
・なす餃子(ナス、青じそ、ネギ)
・塾生家族差し入れブドウ

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、オクラ、ジャガイモ、ナス)
・茶碗蒸し(栗、オクラ)
・ナスの炒め物(ナス)
・ゴーヤの炒め物(ゴーヤ)
・ゴーヤのゴマ和え(ゴーヤ)
・空芯菜の中華炒め(空芯菜)
・間引き人参のツナマヨ和え(間引き人参)

日曜昼食 ・トマトピザ(ミニトマト、トマト、ピーマン、バジル)