2016.08.26〜28
第12ステージ 〜女子〜
ステージテーマ:
「今まで覚えたことをいかして、秋野菜を植えつけよう!」
共同生活の目標:「(チームで決める)」
残暑きびしいこの季節。学校によっては夏休みが終わり、学校生活が始まった塾生も多いようです。
今ステージは共同農園でもチーム農園でも秋野菜をたくさん植えつけます。そこで、これまでの活動で覚えた技や注意点をいかして今ステージの農作業に取り組みました。
共同生活目標は、チームごとに1つ決めて取り組みました。
■ 08月26日(金) 夜の塾活動 〜塾頭の話〜
活動を始めるにあたって塾頭よりお話がありました。
「日が暮れるのが早くなり、季節が変化していますね。夏野菜も終わりつつあり、今ステージは共同農園でもチーム農園でも秋野菜の植え付けがあります。ステージテーマにもあるように、春から夏にかけて覚えたことをいかして、作業に取り組んでください。
チーム農園では夏野菜の振り返りをしました。その反省をいかしてください。会社では振り返りをして改善することを『PDCAを回す』と言います。
P…Plan 計画、D…Do 実行、C…Check 評価、A…Action 改善
秋野菜のPlan(計画)の中にAction(改善)をいれて、作業中は自分の責任を果たすように進んで行動してください。」
■ 08月27日(土) 共同農園作業 〜秋野菜の植え付け〜
カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ、ハクサイ、レタス…
塾では秋野菜もたくさん育てます。その中で今回はカリフラワーとキャベツの植え付けをしました。
植え付け方は春の第3ステージにやったキャベツと同じ。そこで今回はリーダーの指示を中心に作業を進めました。
サブリーダーは道具や苗の準備を行いました。作業している塾生が動きやすいように苗を分けたり、肥料を事前にバケツに入れておいたりと、普段スタッフがやっていた作業を行いました。
「そこはこの2人にやってほしいから、スタッフは手伝わないで。」
リーダーからの厳しくも頼もしい言葉が出ていました。
苗はうねに対して曲がっていないか、虫除けネットのポールの間隔(かんかく)はどのくらいだろうか、悩んだり試したり、時に聞きながら作業を進めました。
作業終了後に振り返りを行いました。
「道具の準備で、水タンクがとても重くて大変だった。」
「作業のやることがわかってないと指示ができないとわかった。」
植え付け作業で使った技やコツは?との問いには、
「肥料をあげる位置を気を付けた。」
「卵のからはすき間なく並べる。」

いろんなことに気付き、思い出した作業となりました。
■ 08月27日(土) 秋のチーム農園計画・発表準備
チーム農園の秋野菜計画もいよいよ大詰め。各チーム畑の地図を書いたり、植え付けたい野菜の品種を決めました。
農業指導の柳川先生にも質問に行くチームや、発表のリハーサルを行うチームもありました。
さぁ、この後はみんなの前で計画の発表です。
■ 08月27日(土) 秋のチーム農園計画発表
チームの夢、育てる作物、畑地図、自分が頑張ることの宣言を発表しました。
秋野菜のスタートを切ります。
「小さな変化も見のがさず、病気にしない。」
「作り方を覚えて家でもできるように、野菜の世話をする。」
■ 08月27日(土) 塾活動 〜親子大会塾生企画振り返り〜
親子大会で家族をもてなすために、そして自然塾をもっと知ってもらうために企画した『塾生企画』。それを終えて、ねらいど通りに実行できたか、どんなことに気付いたか振り返りました。
「参加してくれたに自然を知ってもらえた。」
「チームをつくってクイズに答えてもらったので、楽しみながらお客さん同士仲良くなってもらえた。」
■ 08月27日(土) 夜の塾活動 〜チームの時間〜
チーム意識を高めていこうと取り組むチームの時間、2回目です。
今回は、『チームで旅行することになった。起床時間、就寝時間、寝るときの部屋の明るさをどうするか話し合って決めてください。』というお題をチームで話し合いました。
自分だったら何時が良いか、みんなはどうか。
早く決まったチーム、なかなか決まらないチームそれぞれありました。
最後に振り返り。
「気持ちがスッキリしてる。」
「相手の思っていることがわからない時があった。」
「相手の意見を取り入れられなくて難しい。」

チームで活動する時、話し合う時に大切なことってなんだろうと考えた時間となりました。
■ 08月28日(日) チーム農園作業
今ステージのチーム農園作業はやることが盛りだくさんです。夏野菜の片付け、秋野菜に向けての土作り、草取り、植え付け。
天候はすずしくて農作業するにはバッチリ!さぁ、みんなで考えた計画表をもとに作業開始です。
夏野菜の片付け…の前に最後の収穫です。
食べられるものは残さず収穫しました。
待望の、本当に待ちに待ったスイカが収穫できたチームがありました。
なかなか思うように実がつかず、あきらめて片付け始めたところ、葉とツルのかげに実っていたスイカを発見!
やったね!
「抜けない!」

スイカを片付けるために引き抜きたいのに、思うようにいきません。
元気良くグングン伸びたツルは、互いにからまっていてとても重たくなっていました。
これだけ引っ張っても千切れないほど強く育っていたんですね。
片付けた場所には新たに肥料をまぜて耕します。これは第1ステージにもやりました。
均等に肥料をまけるように…
5ヶ月前のことを思い出しながらの作業です。
ブロッコリー、ジャガイモの植え付けとコールラビの種まき。
手際良く作業を進める塾生の姿がとても頼もしく見えました。
■ 08月28日(日) 帰りの集い 〜塾頭の話〜
活動を終えるにあたって塾頭よりお話がありました。
「今ステージはチームを組んで取り組むことが多いステージでした。共同農園、チームの時間、チーム農園、共同生活目標。チームの時間の中で気付いてほしい4つのことがありましたね。
①自分と違う意見の人がいる。
②相手の話を聴き、認める。
③時にはゆずること、がまんすることが必要。そしてそういう人がいることを知る。
④なかなか意見を言えない人がいると知る。
卒塾しても集団活動は必ずあります。チームで活動した自然塾での経験がそこで役立つと思います。この4つのことを意識してこれからの活動を進めていってください。
秋野菜をたくさん植え付けました。夏野菜と比べて秋野菜は育つ環境がきびしいです。よく観察し、愛情をもって世話をしていきましょう。」
■ 08月26日〜28日 休み時間
「カルメ焼き作ってみる?」
スタッフの提案にのった塾生がカルメ焼き作りに挑戦。
しかしこれが難しい!何度やってもふくらまない。
「もう1回!」と挑戦を続けましたが結局理想のカルメ焼きは出来ませんでした。またリベンジだ!
「今食べよう!」
チーム農園を見に行ったときに割れているスイカを発見。まだ食べられそうだけどこのままだとくさってしまう。
結果、行き着いた答えが「今食べよう」でした。
その場でハサミを使って(!?)切り分けてパクリ。
「うま〜い。」
なんとも豪快でぜいたくな食べ方でした。
■ 編集後記
秋野菜にむけて本格始動した今ステージでしたが、塾生たちでできることが増えてきていることを実感したステージとなりました。共同農園作業中は、スタッフが手持ちぶさたになる時間が増えたことからも、塾生の成長を感じます。
『チーム農園作業』や『チームの時間』、『共同生活目標の取り組み』を通して、少しずつ相手との折り合いをつけていく必要性を感じつつあるなと見えています。主張だけではうまくいかない不具合を経験している塾生が、今後の活動を通して何に気付いて学んでいくか注目しつつ支援していきたいと思っています。
S.O.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ご飯
・ねばねばスープ(モロヘイヤ、オクラ)
・梅しそフライ(青ジソ、梅干し)
・チーズしそフライ(青ジソ)
・ナスのはさみ揚げ(ナス、タマネギ)
・ピーマンサラダ(ピーマン)
・生野菜(キュウリ、トマト、ミニトマト)

土曜朝食 ・釜飯ご飯
・味噌汁(味噌、ジャガイモ、ナス)
・ねばねば冷奴(モロヘイヤ、オクラ)
・カボチャの煮物(カボチャ)
・ゴーヤの揚げ物(ゴーヤ)
・ゴーヤの玉子炒め(ゴーヤ)
・空芯菜の炒め物(空芯菜)
・漬物(ナス、青ジソ)

土曜昼食 ・フォー風そうめん(そうめん、パクチー)
・ガパオライス(バジル、パプリカ、ピーマン)

おやつ ・塾生保護者差し入れブドウ
・塾生お土産お菓子

土曜夕食 ・釜飯ご飯
・すまし汁(ナス、四角豆)
・ピーマンの肉詰め2種類(ピーマン、タマネギ)
・夏野菜のマリネ(ナス、ピーマン、キュウリ、青ジソ)
・しし唐のソテー(しし唐)

日曜朝食 ・釜飯ご飯
・味噌汁(味噌、ジャガイモ、ナス)
・モロヘイヤの和え物(モロヘイヤ)
・ジャガイモの煮っころがし(ジャガイモ)
・カボチャのソテー(カボチャ)
・ゴーヤのおひたし(ゴーヤ)
・ナスの味噌炒め(ナス、味噌)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・バジルピザ2種類(バジル、トマトソース)
・スイカのデザート(スイカ、ブルーベリー)