2016.04.29~05.01
第04ステージ ~女子~
ステージテーマ:
「思いやりの心で夏野菜の植え付けをしよう!」
共同生活の目標:「ものを大切にする」
今まで雨がよく降っていた女子ステージでしたが、土曜日、日曜日どちらも晴れたのは今ステージが初めてです。ジャガイモの芽かきに夏野菜の植え付け、オカボの種まき、そしてチーム農園作業。存分に農作業ができたステージでした。
共同生活目標は「ものを大切にする」です。キレイに洗うこと、正しい使い方をすること、もったいないをしないことをポイントとして取り組みました。
■ 04月29日(金) 夜の塾活動 ~塾頭のお話~
活動を始めるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「今ステージは夏野菜の植え付けがあります。ステージテーマにある『思いやりの心』は、丁寧に作業をすることでその心を表すことができます。1つひとつの作業を丁寧に進めてください。そして共同農園作業で覚えた方法をチーム農園でいかしていきましょう。
共同生活目標は『ものを大切にする』です。人間は道具を使うことで進歩してきました。だからこそ道具を大切にしてください。塾にはたくさんの道具がありますね。
道具を思いやりの心で大切にすることは、人を大切することにつながります。野菜、道具、そして人を大切に思う心を意識して今ステージを過ごしてください。」
■ 04月29日(金) 夜の塾活動 ~節目の振り返り~
これまでの3ステージを通して塾で身につけてもらいたい心や力が今、どの程度身についてきたか振り返ってみました。
そして、今後達成したい自分の目標を立てました。
■ 04月29日(金) 休み時間 ~リボン結びの練習~
夏野菜の植え付けの中でリボン結びを活用します。夜の休み時間を使ってリボン結びの練習をしました。
途中、タイムを計ったり仲間と競い合ったりしながら練習していました。
■ 04月30日(土) 共同農園作業 ~ジャガイモの世話~
第1ステージに植えたジャガイモが順調に育ち、次の世話のタイミングがやってきました。今回やる世話は『芽かき』『追肥(ついひ』『土寄せ』です。これから大きくイモを実らせていくために欠かせない世話です。
まずは『芽かき』です。
1つの種イモからたくさんの芽が出ています。それを3本に減らし、栄養を取り合わないようにしていきます。
余分な芽を引き抜くと、とっても小さなジャガイモが付いているものがありました。
「かわいい。」とつぶやく塾生。
じっくり観察していました。
次は『追肥』です。植え付けの時に肥料をまきましたが、これからグンと大きくなるためにはさらに栄養が必要です。
前回のステージで教わった『葉を見て根が伸びている位置を予想』をして、肥料をまいていきました。
肥料の臭いをかいで「くさい…」と顔をしかめている塾生がいました。
ジャガイモのためにガマン、ガマン。
最後に『土寄せ』です。
ジャガイモは種イモの上に実っていきます。しっかりと土を寄せてあげるとそれだけ元気良く育っていきます。

仕上げは手で寄せて完了。
このまま順調に育っていきますように!
■ 04月30日(土) 塾活動 ~マナー講座~
マナーサポート協会の岩下宣子先生、美和子先生を講師にお迎えしてマナーについて学びました。
「みなさんは『愛』って言葉は好きですか?
新渡戸稲造(にとべいなぞう)は『マナーは愛』と言っています。
初めて日本に愛という言葉が入ってきた時、日本人は『ご大切』と訳しました。
マナーとは自分を大切にするように、人を大切にしようとする心です。
そして相手のことを考えている時、私たちの脳はいきいきとしてきます。
脳をいきいきとさせて人に対して優しい言葉や、自分が元気を出せる言葉を話すと表情が豊かに、そして輝いてきます。
先人たちが、初めての人と会った時に行ったほうが良いですよと伝えてきたのが、マナーのルールとしてあります。
マナーを知っていると安心してその場にいられ、もっと思いやりの心を発揮できます。
これからマナーを学び、ますます良いお顔の思いやりのある皆さんになってください。」
はじめに上着のたたみ方を教わりました。
初挑戦のたたみ方に苦戦しながらも、キレイに見えるように練習しました。
お辞儀(おじぎ)の練習では、言葉と礼のタイミングや女性が一番キレイに見える手の形を学びました。
マナーに関するクイズにも挑戦しました。
・箸先(はしさき)は何センチまで汚してもいい?
・お新香は最初に食べても良い?
「バツじゃない?」
「でも・・・」
ペアになり、頭を悩ませ相談しながら答えていました。
正解数が一番多かったペアには先生の書いた本がおくられました。
おめでとう!
■ 04月30日(土) 共同農園作業 ~夏野菜の植え付け~
夏の食卓を鮮やかにいろどる夏野菜。今回はナス、トマト、キュウリを植えつけました。野菜ごとにグループになり作業開始。
どのグループもまずは畝(うね)立てから始まりました。
土を耕しながら畝立てをする姿も徐々にさまになってきました。
株間を計りながら苗を並べます。
横からキレイに並んでいるかチェックしていました。
ナス、トマトグループは植えつけた後、風に倒されないように『支柱立て』と『誘引(ゆういん)』が必要です。
昨夜練習したリボン結びがこの誘引で役立ちます。
結ぶ位置を確かめて、全ての苗を誘引しました。
キュウリは苗の植え付けのほかに、種もまきました。実る時期をずらして、長くキュウリを収穫できるようにするためです。
キュウリには「ホットキャップ」という方法で害虫対策をしました。
初めて覚える世話の方法がたくさんありましたね。
全ての作物に『しきワラ』をします。
しきワラには泥ハネ予防、保湿(ほしつ)、高温防止などたくさんの効果があります。
自然塾でとれたムギのワラを使いました。
最後の水やりはたっぷりとあげました。
これで植え付けが終了。
次ステージ以降も引き続きお世話をして収穫を目指します。
今回やった作業を振り返りました。
「夏野菜の植え付けでどんなコツを覚えた?」という質問に、
「トマトは植える向きが大切」
「ウリ科の野菜には霜(しも)よけが必要」
と、チーム農園にいかせるコツが出てきました。
■ 04月30日(土) 共同農園作業 ~オカボの種まき~
「オカボって漢字でどう書く?」

スタッフの問いかけに、調べてきた塾生が書いてくれました。
『陸稲』とかいてオカボ。いつも食べているお米『水稲(すいとう)』は田んぼで育ちますが、オカボは畑で育ちます。
まずは種をまく溝(みぞ)を掘ります。
深さが同じく、底は平らになるように掘るのはなかなか難しいようです。
種は同じ間隔(かんかく)で1粒ずつまいていきます。

種を見て、「お米だ!」と驚く塾生。
実際に見て知ることが色々ありますね。
このオカボは秋に収穫して18ステージの餅つきに使われます。
■ 04月30日(土) 夜の塾活動 ~通塾の話し合い~
『塾生だけで自然塾まで来ないといけなくなったらどうしよう!』

塾生は自然塾まで電車とバスを乗り継いで通塾しています。そんな時思いがけないハプニングが起こったら…ということを想定して、安全に通塾するためのマナーやルールについて学びました。
『電車に乗車する時に気をつけることは何?』
『電車から降りる時は何に気をつける?』
場面を分けながら、対応策やマナーをグループに分かれて話し合いました。
「降りる人を優先して電車に乗る。」
「途中乗車の人が乗ってきているか確認する。」
「リーダーがチームの人数を確認する。」
通塾中のハプニングに対する基本対策も確認しました。
・あわてず安全第一
・情報を集める
・自然塾へ連絡する

これから通塾中も仲間同士助け合っていきましょう。
■ 05月01日(日) チーム農園作業
空はきれいに晴れ渡り、農作業日和となった日曜日。
どのチームも夏野菜を中心とした植え付け作業がたくさんあります。
共同農園で学んだワザをうまく使えるでしょうか?
チームで立てた作業計画表をもとに、さぁチーム農園作業が始まります!
「あぁ、雑草生えてる…」

畑を見るとあちらこちらに雑草が生えていました。
どのチームも雑草抜きから取りかかりました。
「ピーマンの植えつけ方教えるよ!」

チームリーダーがメンバーに声をかけて植え付け方法を伝えていました。
共同農園作業での知恵を早速いかしているようです。
「トマトには誘引が必要で、これを…」

実際に見せながら誘引の方法を教えていました。
「種と種の間、どのくらい空ける?」

ラッカセイの種まきでは、計画していた種のまき方をその場で少し工夫していました。
植えつけたあとは害虫対策もしっかり行っていました。

段々とにぎわってきたチーム農園。おいしい野菜が収穫できるかはこれからの世話が大切です。
チームみんなで世話をしていこう!
■ 05月01日(日) 帰りの集い ~塾頭の話~
活動を終えるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「素晴らしい天気の中で活動ができましたね。昨日芽かきをしたジャガイモが一段と元気になっていました。作物は太陽と土、水、そして愛情があれば元気に育ちます。農作業は面倒に思う作業もたくさんあります。でもそれをしなければ育ちません。面倒なことを進んでやる人になってください。
感謝の心と思いやりの心で、協力して野菜を育てていきましょう。きっと立派な野菜が育ちます。
『マナー講座』ではたくさんのマナーを学びましたね。マナーができると心にゆとりが生まれ、それは人と仲良くなることにつながります。通塾のマナーについても考えました。ぜひ相手の立場に立って考えたマナーやルールを守って通塾してください。」
■ 編集後記
『共同農園作業で学んだワザを、チーム農園で仲間に伝える』
この姿がとても輝いて見えたステージでした。チームのために学ぶ、相手のために教える、分かりやすいように伝えるにはどうしようか…いろんな思いが感じとれました。
活動中、自分の知っている知恵を堂々と発表する塾生も見られ、いたる所で相手に“伝える”ことを塾生はしています。この“伝える”ことを通して『相手のことを大切に思う心』を育んでいってほしいと願っています。
S.O.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ハヤシライス(タマネギ、ニンジン)
・コンソメスープ(タマネギ、ニンジン、ニンジンの葉)
・オニオンスライス(新タマネギ)
・タマネギのホイル焼き(新タマネギ)
・漬物(大根、ニンジン)

土曜朝食 ・ご飯
・味噌汁(味噌、ネギ、カブ)
・大根のそぼろあんかけ(大根、ネギ)
・里芋の甘辛煮(里芋)
・チンゲン菜の玉子炒め(チンゲン菜)
・小松菜のおひたし(小松菜)
・カブの漬物(カブ)
・カブの葉のふりかけ(カブの葉)

土曜昼食 ・ご飯
・すまし汁(大根、ニンジン、ネギ)
・焼き魚(大根おろし)
・煮物(手作りコンニャク、里芋、ニンジン、大根、スナップエンドウ)
・小松菜のゴマ和え(小松菜)
・漬物(大根、ニンジン)
・きゃらぶき(フキ、木の芽)

おやつ ・塾生保護者の差し入れジュース・メニュー(塾で取れた野菜)

土曜夕食 ・カレーピラフ(タマネギ、ニンジン)
・コンソメスープ(タマネギ、ニンジン、カブ)
・里芋グラタン(里芋、タマネギ、小松菜)
・サラダ(大根、ニンジン、タマネギ)

日曜朝食 ・ご飯
・味噌汁(味噌、タマネギ、サツマイモ)
・サヤエンドウの玉子とじ(サヤエンドウ)
・サヤエンドウのソテー(サヤエンドウ)
・里芋の煮物(里芋)
・サツマイモのマヨ和え(サツマイモ)
・カブのあんかけ煮(カブ)
・紅白なます(大根、ニンジン)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・ご飯
・すまし汁(大根、ニンジン)
・里芋コロッケ(里芋の親芋、タマネギ)
・サラダ(サニーレタス、大根、ニンジン)
・にんじんグラッセ(ニンジン)