2016.03.18~20 | |
第01ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ:「友だちと仲良くなって自然塾に慣れよう!」 共同生活の目標:「あいさつをする」 |
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待ちにまった第15期生女子の活動がスタートしました。市村自然塾では毎回、3日間の特徴となる「ステージテーマ」と力を入れて取り組む「共同生活の目標」を設けています。今回は、これから9ヶ月間を共にする仲間と自然塾に慣れてもらうことを意識して過ごしました。 | |
■ 03月18日(金) 塾生到着 | |
「こんばんは。」 バスが到着し、小さな声で玄関に入ってきた塾生たち。期待と緊張が混じっている様子でした。 |
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■ 03月18日(金) 夜の集い | |
毎回ステージの最初に塾頭のお話があります。 | |
「いよいよ自然塾の活動が始まりました。楽しく過ごして思い出をたくさん作ってほしいです。今日は活動の心構えを話します。1つめは何でも自分でやること、積極的に行動しましょう。2つめは話を最後まで聴いて行動しましょう。自分勝手な思い込みでやらないでください。3つめは目標を持って、達成に向けて努力しましょう。これから28人の仲間と生活します。早く仲良くなるためにお互いの心を開いてあいさつをしてください。 | |
最後に話を聴くときは、メモをしてください。大事なことやポイントを残すだけでも、あとから見て思い出すことができます。ぜひ書く習慣(しゅうかん)をつけましょう。」 | |
■ 03月18日(金) 荷物整理、布団敷き | |
チームごとに、荷物整理開始。 自分で持ってきた物、事前に宅配便で送られてきた物、どちらもテキパキと上手に衣装ケースにおさめていました。 |
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農作業の大事なパートナーになる長靴は地下倉庫へ置きに行きました。 「かわいいでしょう!」 |
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メンバーで協力して布団をしいて、寝る準備万全(じゅんびばんぜん)! | |
■ 03月19日(土) 起床(きしょう) | |
朝は鐘の音と共に起きます。 「もう6時半!?」「まだ眠い~」 朝食までに清掃、食事当番の役割があるので、いつまでも寝ぼけまなこではいられません。 |
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■ 03月19日(土) 食事当番、共同場所清掃 | |
起きて一番にすることは、布団の片付けと塾生室清掃です。室内、ロフト、ベランダをきれいにします。 | |
第1ステージはAチームが食事当番。 食事当番では調理の手伝い、配膳(はいぜん)、釜飯炊きなどの担当があります。 「かまどでご飯を炊くの初めて!」 |
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塾生、スタッフ合わせて40人もの食事を盛り付け配膳しました。 「どのお皿にも同じ量を盛り付けないといけないから、けっこう難(むずか)しいな。」 |
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■ 03月19日(土) 共同農園作業 ~ジャガイモの種イモ準備~ | |
初めて農作業を行う第一歩として農業指導の先生から『農作業を始めるにあたっての心構え』をお話していただきました。 | |
「植物をうまく育てるために、コツがあります。葉の色や角度から、お腹がすいている、暑い、寒いといった植物からのメッセージを読み取ります。植物の様子を知るためには、よく観察することが必要です。そして忘れないために記録を取るようにしましょう。これらができれば、上手に育てられます。みなさん、がんばってください。」 | |
スタッフから説明を受けたあと、各チームに分かれ、種イモの準備に取り掛かりました。 | |
重さを量って、大きな種イモは半分に切っていきます。 | |
作業していたあるチームから驚きの声が上がりました。 「わぁ、すごくあざやかな黄色!」 インカのひとみという品種でした。今回は全部で5種類のジャガイモを植え付けます。 |
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■ 03月19日(土) チーム農園の割振り | |
自分たちで育てる作物を考え、スタッフの手を借りずに世話をする畑がチーム農園です。実際に畑を見て、どこの区画がよいか選び、話合いの上、各チームの場所が決定しました。 | |
■ 03月19日(土) チーム農園計画 | |
まずは自分たちの畑で「やりたいこと」を一人ひとり考えてもらいました。 「たくさん野菜が植わっているカラフルな畑にしたい」 「自然塾ギネスに載(の)るような大きな野菜に挑戦したい」 「めずらしいものを作りたい」 「苦手な作物を育てて、食べられるようになりたい」 |
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それぞれの思いをみんなで発表しあったあと、今度はチーム全体でどんな畑にしたいのか、7人の夢を話し合いました。 | |
育てたい作物について、さっそく本で調べます。 「トウモロコシについて書いている本はどれかな?」 |
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■ 03月19日(土) ウォークラリー ~自然塾周辺散策~ | |
市村自然塾の周りに何があるのか、どういう所なのかを知ってもらうために、チェックポイントをまわって散策(さんさく)してもらいました。 | |
チーム揃(そろ)ってチェックポイントにある問題を解いていきます。 | |
「この看板がヒントだって書いてあるよ。どこかなぁ?」 | 「この石碑(せきひ)にある文字、なんて読むんだろう?」 |
あるチェックポイントでは「カメラを持っているスタッフにチーム集合写真を撮(と)ってもらおう!」とのお題が。スタッフを見つけるやいなや、すぐに写真を撮ってもらっていました。 | |
■ 03月19日(土) チーム農園計画続き | |
塾舎に戻ってチーム農園計画の続きを行いました。7人の夢に向かってどんどん計画を進めていました。 | |
「畝(うね)の幅(はば)、株間(かぶま)、、、よく調べないと!」 | 「作りたいのはダイコン、キュウリ、エダマメ、サツマイモ・・・」 |
■ 03月19日(土) 自由時間 | |
夕食までのあいだ、自由時間がありました。 ある部屋では看護師さんから小物作りを教わっていました。折り紙傘やミニ帽子など夢中になって作っていました。 別の部屋では百人一首をして遊んでいる姿もありました。 |
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■ 03月19日(土) 夜の集い ~塾活動の目的と基本ルール~ | |
夜の集いでは市村自然塾の活動の目的や基本ルールなど、塾生手帳を元にお話がありました。 | |
「塾生手帳に書いてある総合塾長の言葉に『やさしくくじけない人になってほしい』とあります。これからの活動、さまざまな体験を通して塾の基本理念である『生きる力を大地から学ぶ』ことを実践(じっせん)してください。そして卒塾するときには『3つの心と2つの力』を身につけてください。」 | |
つぎに通塾時の電車内やバスの中での注意事項がありました。 ・他のお客さんに迷惑にならないように静かに過ごす ・思いやりをもって行動をとる |
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■ 03月19日(土) 自己紹介 | |
塾生、スタッフ、全員と仲良くなってもらいたいので、1つの大きな輪になって自己紹介をしました。 照(て)れた様子を見せた子もいましたが、和気あいあいに行われました。 |
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■ 03月20日(日) 朝食前の瞑想(めいそう) | |
日曜日の朝食前は心を落ち着ける瞑想の時間。目を閉じて静かに正座をします。部屋の電気を消し、窓を開け外の空気を入れ、自然の気配や季節を感じてもらいました。 | |
■ 03月20日(日) 農業指導の先生のお話 | |
日曜日は最初に、農業指導の先生から種まきのお話をいただきました。 | |
「野菜を育てるためには種をまくか、苗を植えつけるかのどちらかをします。今日は種のまき方についてお話します。種によって太陽の光が好きなもの、嫌いなものなど特徴(とくちょう)があります。まずはよく調べて、その種に合ったまき方をすることが成功への第一歩です。 | |
どのチームも育てたいと言っているトウモロコシには、注意する点があります。それはキセニア現象です。品種や種まきの時期をよく考えないと、白いトウモロコシを作りたかったのに黄色いトウモロコシになったり、甘いものを育てたかったのに、甘くないポップコーン用になってしまいます。自分たちのチームだけでなく、他のチームともよく相談してから種をまきましょう。」 | |
自分たちの育てる野菜が決まってきているチームもあり、塾生たちは真剣な面持(おもも)ちで聴いていました。 | |
■ 03月20日(日) 共同農園作業 ~ジャガイモの植え付け~ | |
天気も回復し、本格的に農作業開始!昨日準備をした種イモの植え付けを行いました。 | |
自分の体格に合ったクワを選び、いざ畑へ。 | |
クワの使い方を教わって、溝を切り出しました。 「クワって重いんだね」 「なかなか思うようにいかないや。」 |
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慣れない手つきでしたが、なんとか溝ができました。30センチの間隔(かんかく)を測る人、種イモを並べる人、種イモと種イモの間に肥料をやる人の3人1組で作業を進めました。 | |
種イモを並べ終えたら土をかぶせていきます。このとき植え付けた場所が分かるように、種イモの真上を高くし山脈を作りました。今回の作業はここまで。これからいつ芽が出るか、どんな世話をして大きく育っていくかが楽しみですね。 | |
■ 03月20日(日) 帰りの集い | |
活動のまとめとして塾頭からお話をいただきました。 | |
「チーム農園計画や集合の際、良いチームワークが見られました。みんなが塾に慣れようとした結果ですね。塾に慣れた子は、まだ慣れていない子を思いやるようにしましょう。目標の「あいさつをする」は積極的にできましたか?これからも相手の顔を見て行いましょう。また食事のときに苦手なものにチャレンジする姿が見られました。これからも努力して自分の目標達成に近づいてください。 | |
今回は雨の多いステージでした。みなさんに「晴耕雨読(せいこううどく)」という言葉を紹介します。晴れの日は畑を耕して、雨の日は本を読むことを表しています。晴れたら一生懸命農作業して、雨だったら本を読んだり農作業計画をしましょう。天気は思い通りにいきません。自然塾ではぜひ晴耕雨読を体験してください。」 | |
■ 03月20日(日) 帰宅前 | |
自分の荷物をまとめ、塾生室を掃除して帰宅します。 最後に玄関前で塾舎に「ありがとうございました」と一礼。 みんな大きな声であいさつして、バスに乗り込みました。 |
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「またね~!」にこにこ顔で手を振る塾生たち。 第2ステージも元気に参加してくれることを、楽しみに待ってるよ! |
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■ 編集後記 | |
女子の活動が幕を開けました。初日は固い表情だった塾生たちも徐々(じょじょ)に打ち解け始め、日曜日に帰る前には笑顔が溢(あふ)れていました。塾生たちは活動を心待ちにしていたようで、どの場面でも意欲的に活動に参加している姿が印象的でした。これから、9ヶ月間さまざまな活動を通していろいろなことを体験していきます。塾生のみなさんには、そのとき感じた気持ちを大切にしてほしいです。 S.D.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ・カレーピラフ&クリームシチュー(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、間引きほうれん草、椎茸) ・コンソメスープ(タマネギ、ニンジン、椎茸) ・繊キャベツ(キャベツ) ・ポテトサラ(ジャガイモ、タマネギ、ニンジン) ・にんじんグラッセ(ニンジン) ・くるみりんごパン(小麦粉) ・果物(頂きものオレンジ) |
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土曜朝食 | ・釜炊きご飯 ・味噌汁(味噌、大根、キャベツ) ・切干大根玉子焼き(切干大根) ・里芋の煮っころがし(里芋) ・弘法菜のお浸し(弘法菜) ・弘法菜のソテー(弘法菜) ・白菜のゴマ和え(白菜) ・漬物(たくあん) |
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土曜昼食 | ・コロッケバーガー(ジャガイモ、タマネギ、キャベツ) ・フライドオニオン(タマネギ) ・オニオンリング(タマネギ) ・ゆで野菜(ブロッコリー) ・梅サイダー(梅シロップ) |
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おやつ | ・頂きものミカン | |
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土曜夕食 | ・釜炊きご飯 ・すまし汁(大根、ニンジン、椎茸) ・肉じゃが(ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、里芋、大根) |
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日曜朝食 | ・釜炊きご飯 ・味噌汁(味噌、大根、ネギ) ・和風ロールキャベツ(キャベツ、タマネギ、ネギ) ・里芋の味噌和え(里芋) ・大根のオカカ和え(大根) ・弘法菜の玉子炒め(弘法菜) ・白菜の浅漬け(白菜、ニンジン) ・たくあんの金平(たくあん) ・だし取り後昆布鰹節の佃煮 |
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日曜昼食 | ・カレーライス(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、白菜) ・漬物(割り干し大根) ・サラダ(キャベツ、タマネギ、ニンジン、水菜、大根、ブロッコリー、タマネギドレッシング) ・果物(頂きものオレンジ) |
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