2016.03.06 | |
2016年度 入塾式 | |
15年目を迎えた市村自然塾関東。今年も男女合わせて56名の塾生が入塾しました。 | |
入塾式前日、第14期卒塾生17名が準備のお手伝いに来てくれました。 塾舎内の清掃、式場の準備、そして15期生に向けたメッセージボードを作りました。 |
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当日にも15期塾生兄姉の卒塾生が、受付や昼食の準備などをしました。 先輩塾生の力も加わってつくられた入塾式が始まります。 |
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■総合塾長の辞 | |
はじめに桜井総合塾長よりごあいさつをいただきました。 「今日入塾した皆さんは、これから活動をしていく中で多くの経験をしていきます。 今の社会はデジタル化が進み便利になる一方で、コミュニケーションをとる事が少なくなり、1人ぼっちの生活が増えてきました。それにより反社会的な”キレる”人が育つようにもなりました。 |
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コミュニケーションを教えてくれる先生は地域の方や親、学校の先生だけではありません。『自然』が先生にもなってくれます。その自然の先生から教わることができるようにと願いを込めて市村自然塾は設立されました。絶えず変わっていく環境をいかに耐(た)えて乗り越えていくか、これに対応できる人が生き残っていけます。 自然塾での9ヶ月間には、問題にぶつかっていくことがあります。協力して生活していかなければならないと身をもって知っていくでしょう。その経験から対応力が身についていきます。一所懸命取り組んでください。」 |
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■代表理事の辞 | |
次に、加藤代表理事よりお言葉をいただきました。 「入塾おめでとうございます。この市村自然塾は皆さんが生まれる前から活動を行っています。その名にも使われているリコー創業者の市村清(きよし)は、『人を愛し、国を愛し、勤めを愛す』という三愛精神(さんあいせいしん)を掲(かか)げています。 人を大切に思うことが『人』を愛するということです。 |
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『国』とは、皆さんがいるその場所が国となります。ここ自然塾の地である寄(やどりぎ)、日本、そして地球の大切さを学んでください。その経験をもとに、この地球を救う大人になってほしいと願っています。 自然塾での皆さんの『勤め』は、農作業があります。他にも共同生活では炊事洗濯掃除もありますね。大切に取り組んでください。 この3つの愛を育めるようスタッフがサポートしていきます。9ヶ月間一緒に頑張っていきましょう。」 |
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■顧問(こもん)の辞 | |
次に、西野顧問よりお言葉をいただきました。 「この自然塾は学校と違い、心の成長を支援するところです。そしてねらいに掲げている『生きる力』とは、1人ひとりの良いところを理解しながら生活し、問題解決や目標を達成する力のことです。知恵を出し合い克服していくことで力を育んでいきます。 『ウサギとカメ』の話を知っていますか?なまけたウサギさんをカメさんが追い越して勝つという話ですが、実は続きがあります。勝ったカメさんはごめんなさいと謝ったそうです。 |
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それは、なぜ途中でウサギさんを起こさなかったんだろう、ウサギさんと一緒にゴールを目指したらどんなに楽しかったことか、頂上からの景色は一段ときれいに見られただろうと思ったからです。 このカメさんの気持ちが大切です。皆さんにも思いやりの気持ちをもった人になってほしいと願っています。」 |
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■塾生の抱負(ほうふ) | |
自然塾でやってみたいこと、今思っていること、目標など抱負を発表しました。 | |
「友達をたくさんつくって楽しく過ごしたいです。」 「自分で作った野菜で料理をして、みんなでおいしく食べたいです。」 「星を見たり、イモやクリをたくさん採りたいです。」 |
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「何も言えないぐらいおいしい野菜を育てたいです。」 「人から言われてやるのではなく、自分から見つけてやる積極的な人になりたいです。」 「思いやりの心を大切にして、たくさんの思い出をつくりたいです。」 |
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■塾頭挨拶 | |
高津戸塾頭よりあいさつがありました。 「15期生の皆さん、入塾おめでとうございます。今、たくさんの抱負や願いを聞きました。その願いが叶うように私たちスタッフは頑張っていきます。 自然塾の願いの中には、塾生に身につけてほしい『3つの心と2つの力』があります。 ・自然を慈(いつく)しむ心 ・相手を思いやる心 ・社会の一員として社会の基本的ルールを守る心 ・自分のことは自分でやる力 ・安全、危険を知る力 |
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これから生きていく上で大切な心と力です。18ステージが終わる頃に、身についたと思えるようになってください。 今年は畑が広くなりました。それによって例年以上に農作業に力を入れます。大変な作業もありますが、育てて収穫して食べることを大切に取り組んでいきましょう。 活動中は積極的行動を忘れずに、今年塾生になれなかった人の分まで頑張ってください。」 |
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■記念撮影 | |
緊張気味の塾生たち。これからの活動を通して、顔つきも少しずつ変わっていくことでしょう。 | |
■フィールド見学 | |
畑を回りながら今育てている野菜を見たり、これから育てる野菜を知りました。 | |
チームで育てる野菜を決めて、育て方から調べる「チーム農園」。 まだ何もない畑ですが、土作りから始めて収穫を目指します。 今年はどんなチーム農園になるのでしょうか。 |
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■昼食 | |
塾生にとって初めて仲間と共に食べる塾ご飯。塾野菜と農業指導の柳川先生よりいただいた野菜がふんだんに使われています。 塾野菜は去年の塾生が育てたものや、冬の間スタッフが育てたものです。 |
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このご飯の中に、これから今年の塾生が育て、収穫した野菜がたくさん使われていくことでしょう。 | |
■入塾オリエンテーション | |
入塾するにあたって、必要な道具や通塾に関する話がありました。 塾生の皆さん、活動に必要な荷物は自分でまとめて『自分のことは自分でやる力』を高めていってくださいね。 |
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それでは、第1ステージ元気いっぱいに来てください。 |
■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜と手作り食品、【 】内は農業指導の柳川先生からいただいた野菜です。 | ||
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昼食 | ・豚汁(味噌、ゴボウ、長ネギ、サトイモ、コンニャク)【ニンジン、大根、白菜】 ・梅干しご飯(梅干し) ・五目炊き込みご飯(ゴボウ、椎茸、コンニャク、切干大根)【ニンジン】 ・カレーピラフ(タマネギ、間引きホウレン草)【ニンジン】 ・里芋コロッケ(タマネギ、里芋) ・繊キャベツ【キャベツ】 ・ポテトサラダ(赤タマネギ、間引き水菜)【ジャガイモ、ニンジン】 ・ゆで野菜(プチベール) ・切干大根の炒り煮(切干大根)【ニンジン】 ・ニンジングラッセ【ニンジン】 ・ブロッコリーのソテー【ブロッコリー】 ・野菜の卵とじ(ゴボウ、間引き小松菜)【ニンジン、ブロッコリーの茎】 ・白菜の浅漬け(柚子)【白菜】 ・紅白なます(柚子)【ニンジン、大根】 ・ネギ味噌(味噌、長ネギ) ・果物【ミカン】 |