2016.10.28~30
第17ステージ ~男子~
ステージテーマ:「自然の恵みとお世話になった人に感謝の気持ちを表そう!」
共同生活の目標:「時間を守る」
今回のステージでは、たくさんの恵みを与えてくれる自然、いつもお世話になっている方々へ、感謝の気持ちを表すために収穫祭を行いました。
共同生活の目標は、今回もリーダーたちが司会進行する話し合いを行いました。活発に意見交換がされ、「あいさつをする」「整理整とん清掃清潔」などの意見も出ましたが、前回の取り組みで課題が残った「時間を守る」をもう一度掲げました。
■ 10月28日(金) 夜の集い ~塾頭の話~
活動の始めに、塾頭から話がありました。
「 今回のステージは収穫祭を行います。野菜収穫、調理、味噌開封、奉納相撲があります。野菜を収穫して食べられるということに、まずは感謝しましょう。また、これまでみんなが元気に活動出来たのは、色々な人に支えられてきたからです。明日は保護者やお客さんがいらっしゃいます。お蔭様(おかげさま)の心を表してください。
みんなには「3つの心と2つの力」を身につけてほしいと言ってきました。大人になっても持ち続けて、自分が大人になった時に子どもに伝え、その子を支えられるようになってください。」
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~開会式~
塾頭の開会宣言で収穫祭が始まりました。
「収穫できる野菜は、自然からのいただきもの(恵み)です。自然に対して今日も感謝しましょう。また活動を支えてきてくれた保護者、お客さんが来ます。感謝の気持ちを表してください。また奉納相撲は真剣に取り組みましょう。」
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~味噌(みそ)の開封(かいふう)~
まずは味噌の開封を行いました。仕込みの時にお越しいただいた、箕輪(みのわ)さんからのメッセージを紹介しました。「4月に仕込んだ味噌の出来具合が楽しみですね。味噌は他の食材のうまみを引き出す力を持ったすばらしい食材です。みんなも味噌のような人になってください。」
久しぶりに開ける味噌ダルの中身はどうなっているのでしょうか。チームごとに開封しました。
チームみんながタルのまわりに集まり、のぞくようにしながらフタをあけていました。
「やったー!カビは生えていなかった」「仕込んだ時よりも食材の色が濃くなっている気がする」と嬉しそうに話していました。
そして気になるのは味!チーム4つの味を比べる子も多くいました。しょっぱい、おいしい、まろやかなど感想はそれぞれでした。
味噌は今日の昼食に使う分と、お土産用にを取り分けました。たくさん持ち帰りたいからと、入れ物いっぱいに味噌を盛っているチームがほとんどでした。
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~野菜の収穫~
続いては、畑に向かいました。畑にはみんなで植え付けをした秋野菜(ハクサイ)や種まきをしたチンゲンサイなど(葉物)が取りごろを向かえていました。
チームごとに分かれて収穫を行いました。たくさんの収穫物を前に、塾生たちは大喜び。カゴいっぱい「重いよ~!」と言いながら塾に持ち帰ってきました。
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~奉納(ほうのう)~
各チームで収穫してきた野菜は、きれいに洗って供(そな)えました。いろどりや見栄え良く飾れるようにと、こだわる塾生もいました。
奉納とは「価値あるものを神様に捧げる」ということです。今まで自然塾で作物を育ててこられたのは、自然の恵みのお蔭(おかげ)です。たくさんの恵みをありがとうございました。
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~調理師さんへのお礼の言葉~
収穫した野菜をいつもおいしく調理してくださる調理師さんに、感謝の言葉を伝えました。
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~調理~
お昼の時間が近づいてきました。次は奉納した野菜を使って野外調理。本日のメニューはおにぎり、ごった煮、おやつに焼き芋です。おにぎりは保護者の方にお手伝いをいただきました。塾生は「仕込み、火起こし、焼き芋作り」の作業に分かれて作りました。
かまどを作り火起こしをしました。食事当番でやっている作業ということもあり、自分たちで必要な燃料を用意し、素早く鍋を火にかけるといった、たくましい姿がどのチームにもありました。
焼きイモの下準備OK!このメンバーで黄色コンテナいっぱい(約80個)のサツマイモを準備。内側を新聞紙で外側をアルミホイルで包みました。焦げてしまわないように、しっかりとアルミホイルが巻かれているのは、食べる人のことを思っての工夫でした。
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~昼食~
加藤代表理事より、あいさつをいただきました。
「おいしいご飯をありがとうございました。これからも元気で残りの塾活動、生活を送ってください。」
各チームのテーブルにお世話になっている人を招き、昼食をいただきました。「おいしい」「同じ作り方でもチームによって味が違う」との感想も聞こえてきました。
■ 10月29日(土) 収穫祭 ~奉納相撲(ほうのうずもう)~ 
昼食の後には、奉納相撲を行いました。塾生たちが健康でここまで過ごせたことに感謝して、元気いっぱい力比べをしました。
相撲を取っている塾生も応援する塾生も力いっぱい取り組み、大いに盛り上がりました。
収穫祭の全プログラムが終了しました。収穫祭を通して、自然から恵みをいただいていることに心を留め、今までお世話になった人に感謝の気持ちを伝え、自分の身体の成長を実感する機会となりました。
■ 10月29日(土) 共同農園作業 ~コムギの種まき~
今期、最後の共同農園作業を行いました。このコムギは自分たちのためではなく「16期生(来年の塾生への贈り物)」として畑にまきました。これまでに行ったことがある「オカボの種まき」と似ている作業だったので、進行は塾生自身で行いました。
やり方を仲間に教えながら、自分も集中して作業する塾生、コツコツ丁寧に種まきをする塾生、終わっていない子を助ける塾生などの行動が見られ自分たちで考えて行動している姿がありました。
■ 10月29日(土) 夜の塾活動 ~作文~  
夜の活動では、今までの活動をふりかえり、作文を書きました。どの塾生も今までの活動を思い出しながら、自分の言葉でまとめていました。
■ 10月30日(日) チーム農園作業
チーム農園作業を行いました。収穫、作物加工、耕運作業など色々なことを行っていました。
「これはこの畑で一番大きなカブ」と嬉しそうに見せてくれてました。
ヒョウタン加工。ビーズをはめてハロウィンの小物作りや、金や銀の絵の具でかっこよく色づけしていて楽しそうでした。
「雑草を取るのにこんな便利な道具があるなんて知らなかった!簡単!とってもやりやすい」といいながら作業があっという間に通路の雑草を刈っていました。
■ 10月30日(日) 奉納相撲(ほうのうずもう)優勝者の賞品
相撲の各学年優勝者です。賞品はサトイモ!畑の中から好きな株を選んで、自分で掘りました。
■ 10月30日(日) 帰りの集い ~塾頭の話~
「収穫祭、とても良く出来ました。奉納相撲での真剣な姿は、見ていて気持ちが良かったです。味噌開封では、丁寧に仕込みを行ったからカビがなかったですね。また、箕輪さんからの手紙で「人のいい所を見て人の良さを引き出せる味噌のような人になってください」とありました。ここで味噌の「噌」に注目してください。「かまびすしい」という意味があり「にぎやか」ということです。つまり、どの食材の味も引き立てるということです。みんなも心がけてください。
さらに収穫祭で調理師さんが「ありがとう」について話してくれました。心のこもった感謝の気持ちを表せる人になってください。」
■ 編集後記
まずは今回のステージが無事に終わったこと、ホッとしています。収穫祭でお力添えいただいた皆様、ありがとうございました。今回のステージで「リーダー会議」が最後でした。一人ひとりから、これまでの反省や感謝の気持ちを聞き、その言動に私は彼らの成長を感じました。彼らは、仲間を気にかける心の余裕や、視野の広さを持っています。そしてリーダーたち同士でつながり合える絆があります。とてもいい関係性を見せてもらいました。
M.I.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・チンジャオロース丼(ピーマン、パプリカ)
・肉まん(タマネギ、生姜)
・ラーメン(手打ち麺、ネギ)

土曜朝食 ・菜飯(大根の葉)
・おでん(大根、タマネギ、ネギ、キャベツ)
・漬物(大根、キュウリ)

土曜昼食 ・野外調理ごった煮(味噌、大根、ニンジン、ネギ、里芋、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、ゴボウ)
・おにぎり(味噌、梅干し、ネギ)

おやつ ・焼き芋(サツマイモ)

土曜夕食 ・チキンカレー(タマネギ、ピーマン、パプリカ)
・サラダ(サニーレタス、リーフレタス、ブロッコリー)

日曜朝食 ・卵ご飯(塾生保護者差し入れ卵)
・沖縄風味噌汁(味噌、ネギ)
・ホイル焼き(キャベツ、白菜、チンゲン菜、小松菜、ブロッコリー、ゴボウ、ジャガイモ、タマネギ、カボチャ)
・漬物(ニンジン、カブ)

日曜昼食 ・スパゲティナポリタン(手打ち麺、タマネギ、ピーマン、パプリカ、手作りソーセージ)
・ホットドッグ(手焼きパン、手作りソーセージ)