2016.09.16~18
第14ステージ ~男子~
ステージテーマ:「農作業で自分の力を発揮(はっき)しよう!」
共同生活の目標:「チームで決める(3回目)」
今回のステージは農作業三昧。夏野菜の片付け、秋野菜の種まきや世話など、1日中外で農作業を行いました。その中で、今まで体験した作業も多く、積極的に取り組んでもらいたいとの気持ちで上記テーマを設けました。
共同生活の目標は、今回もチームごとに決めました。
■ 09月16日(金) 夜の集い
活動の始めに塾頭からお話がありました。
「今回のステージは農作業三昧(ざんまい)です。秋野菜の世話や種まきを行います。今まで行った作業を思い出し、ひとり一人が積極的に取り組んでください。また、オカボが生長が悪いですが収穫をします。一粒を大切にし、丁寧に収穫してください。
今年は各地で台風の被害が多く出ています。北海道でも農作物に被害が出ています。みんなも自分たちで作物を作っているので、自然の厳しさを実感しているでしょう。
そして、恵みも感じているでしょう。そんな中、食事について、もう一度確認をしたいと思います。みんな、好き嫌いを無くそうと努力していると思います。「出されたものは良くかんで食べる。」命をいただいていることを忘れないでください。残り5ステージで食べられるようになりましょう。
今回でチームの目標は最後。チームで声を掛け合い、結束力を高めるようにしてください。のこり少し、充実したステージにしてください。」
■ 09月16日(金) 夜の集い ~共同生活目標決め~
チームで目標を決めるのは3回目。ただ掲げるだけでなく、チームメンバーの行動の質を高めるために「聴いたら行動に移す。」等、独自の工夫がポイントに現れていました。
■ 09月17日(土) 共同農園作業 ~オカボの収穫~
今にも雨が降りそうな中、オカボの刈り取りを行いました。今年は不作で、量が少ないのですが、それでも集中して作業を進めました。
ムギ刈りで行った作業と基本的には同じ。慣れた手つきでスムーズに刈り進みます。
「ギュギュッと音が鳴るくらい強く結ぶんだよね。」良く覚えています。そして、みんなきつく結ぶことが出来ていました。
刈り取った稲を一人ずつ抱えて塾舎まで運び、干しました。
この後、しばらく自然乾燥させます。
■ 09月17日(土) 共同農園作業 ~トウモロコシの片付け~
トウモロコシの片付けの前にちょっとおやつ。そろそろ終わりを迎えるプチトマト、トマトをつまみ食い。
「おいしい!」
「大きいのが食べたかった!」
腹ごしらえをして、さあ、作業開始!
11ステージにたくさん味わったトウモロコシを片付けます。
「チーム農園でやったから知ってるよ!」
進んで作業を行う塾生の姿、頼もしい!
残った雑草を片付けます。「畝の上は簡単に抜けて気持ちいい!」畑から雑草がなくなり、だんだんと茶色い土が見えてきます。
「重い!」
畑の端の残渣穴(ざんさあな)まで雑草を運ぶのも一苦労。
トウモロコシの残渣は、塾庭下の残渣穴へ運びます。病気や害虫を畑に残さない工夫です。手分けをして一人15~20本持ち、落とさないように運びました。
■ 09月17日(土) 共同農園作業 ~秋野菜の世話~
今回の共同農園作業は塾生たちに主体性を持って行ってもらいました。全体で今回やる事を確認してから役割を決めて、作業開始!
まずは雑草抜き。畝の上も通路にも細かな雑草が生えていました。今のうちにとってあげることが大切。
雑草がなくなったら追肥土寄せ。手馴れたものです。
最後に害虫から守るためにネットを掛けて終了。ずいぶんと手際よくなりました。
そのかたわら…。
目の前の作業が終わり、畑の段差に落ちたり落とされたりふざけている塾生たち。怪我をする危険があること、やる気がなければやる必要が無いこと、一所懸命やっている塾生の邪魔であることを伝え、反省してもらいました。
■ 09月17日(土) 共同農園作業 ~秋葉物の種まき~
次に葉物として、カブ、ホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイの種をまいてもらいました。チームに分かれ、各作物を受け持ってもらいました。
チーム農園でも行った作業。各チームスムーズに作業が進みます。特に小さなタネをまくチームは一苦労。丁寧に作業を進めました。
■ 09月17日(土) 自由時間 ~その1~
塾庭にロープを掛けてターザンごっこ。「あんまりそっちに引っ張ると木にぶつかるよ!」とか、「もう少しこっちから揺らせばうまくいく!」「回転が始まったから気をつけて~」と。遊びの中にもいろいろな工夫が見えました。
食事当番がサンマを焼くついでに塾庭で拾った栗を焼いている写真を撮りに行ったはずが、自分もちゃっかり写っている…。
■ 09月17日(土) 夜の集い ~卒塾アルバム作成~
卒塾式のときに配られる卒塾アルバムのチームのページを作り始めました。まずは写真選びから。前半の写真を見て「なつかし~い!」「このときは…」と思い出話も出ましたね。
■ 09月17日(土) 自由時間 ~その2~
お風呂上りに玄関前でちょっとおやつ。スタッフが天ぷらを作れるように油を温めていました。ジャガイモ、シカクマメ、ナス…など、塾舎内にある野菜を持ってきて、揚げたて野菜を楽しみました。
■ 09月18日(日) 共同農園作業 ~ラッカセイの収穫~
少し収穫時期が早いのですが、収穫を行いました。獣に何度ともなく入られ、このままおいておくと全て食べられてしまう可能性があるからです。雨が降っていましたが、合羽を着て作業を行いました。
「ドロドロだ~。」「見てー!たくさん付いてる!」
一つ一つ丁寧にラッカセイをかごに集めました。
■ 09月18日(日) チーム農園作業
チーム農園作業を行う頃には小雨になり、塾生の日ごろの行いのよさを感じます。
雑草ぬきと間引き。12ステージに種まきをした秋野菜が順調に育ってずいぶんと狭くなっています。一つ一つを大きくするために行いました。
このツルはヒョウタン。畑に広がり、お茶の木の上を通り、下のチームの畑へ侵入していたツル。今回片付け。だけれども大変!たくさんのツルを集めるのも、運ぶのも一苦労。
雨で畑にタネまきができないので、ポットに種まき。18ステージまでに大きくなることを祈って…。
こちらはみんなマスクとビニル手袋をしています。このチームは畑で取れたヒョウタンの加工をしていました。水につけ、中を腐らせて種と中身を取り出すのですが、これがまた臭い作業。みんな苦労していました。
■ 09月18日(日) 帰りの集い
活動のまとめとして塾頭からお話がありました。
「今回は農作業三昧(ざんまい)でした。この「三昧」を調べてみると、仏教の言葉が語源だそうです。もともとの意味は『心をひとつのものに集中して、安定した状態に入ること』。チーム農園では、みんなが集中していましたが、共同農園作業はみんなが集中して農作業出来ていませんでした。本来の「農作業三昧」であってほしかったです。今後の活動で、熱中し、集中することを実践してみてください。
オカボの収穫を行いました。お米を作るには「八十八」の工程がかかるくらい大変だと言われています。農家の方はすごく苦労されています。そしてお米は貴重な保存食。日本人は主食として一年中食べることが出来ます。このことは先人の知恵です。昔の人が体験し工夫して生まれた知恵です。昔の人が残してくれた知恵を大切にしてほしいです。そして、先輩や父母の考えたことを大切にしてください。残り5ステージ。自らも自然塾で進んで行動し、その中で工夫をして知恵をつけてください。」
■ 編集後記
今回は天気に左右されながらも、農作業を行いました。塾生たちは作業に没頭して一所懸命行う子、自分が今やることをおいて、虫やおしゃべりなどに夢中になってしまう子と様々でした。ひとつのことに集中し没頭することは自分の感性と一致した時に起こることなんだと改めて思います。塾生たちが夢中になり、没頭できるように支援をしていきたいと思います。
K.M.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ナス丼(ナス、ピーマン、パプリカ)
・ナススープ(ナス、タマネギ)
・ナスサラダ(ナス、ピーマン、パプリカ)

土曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、ナス、オクラ、ジャガイモ)
・ピーマンの巣ごもり玉子(ピーマン)
・和風ナスのはさみ焼き(ナス、タマネギ、青じそ)
・洋風ナスのはさみ焼き(ナス、タマネギ)
・空芯菜の炒め物(空芯菜)
・しし唐の焼き物(しし唐)

土曜昼食 ・麻婆ナス丼(ナス、ピーマン)
※お代わりで麻婆ラーメン
・漬物(スイカ)
・スイカ(スイカ)

土曜夕食 ・釜炊きご飯
・すまし汁(ナス、オクラ)
・炭火焼き秋刀魚(大根、青じそ、スダチ)
・かぼちゃサラダ(カボチャ、タマネギ)
・しし唐の焼き物(しし唐)

日曜朝食 ・釜炊きご飯
・味噌汁(味噌、ジャガイモ、カボチャ、タマネギ)
・茶碗蒸し(栗、パクチー)
・カボチャの煮物(カボチャ)
・ゴーヤリング(ゴーヤ)
・空芯菜のソテー(空芯菜)
・大根の葉の和え物(大根)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・トマトピザ(ミニトマト、ピーマン)
・スイカ(スイカ)
・ゆで落花生(落花生)