2016.09.02~04 | |
第13ステージ ~男子~ | |
ステージテーマ:「仲間と力を合わせて山を歩き、身近な自然を知ろう!」 共同生活の目標:「チームで1つ選ぶ(2回め)」 |
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今回は塾の北側のシダンゴ山にハイキングに行きました。チーム単位で助け合い、周囲の自然もチームごとに観察しながら行動してもらいました。共同生活の目標もチームごとに決め、意識を持って活動にのぞんでもらいました。 | |
■ 09月02日(金) 夜の集い ~塾頭の話~ | |
活動を始めるにあたって、塾頭より話がありました。 | |
「立て続けに台風が来ています。東北や北海道では大きな被害が出ました。自然は災害をもたらしますが、雨をもたらし、恵みも与えてくれます。明日はシダンゴ山という758mの山に登ります。各チームごとに力を合わせ、全員頂上に登り、達成感を味わってください。山にはルールやマナーがあります。危険もたくさんあります。チームで協力して歩いてください。 | |
このハイキングの目的として、①自然の素晴らしさを感じて欲しい。人があまり入っていない山を歩きます。動物、虫、植物などよく観察してみましょう。②自然と人との関わりについて知って欲しい。今は何でも簡単に手に入りますが、昔は人間は山や川、自然に頼って生活していました。今でも無関係ではありません。3つの心と2つの力で言えば「自然を慈しむ心」を自然の素晴らしさ、人との関わり、の両方から学んで欲しい。そして、自分は自然とどう関わっていくのかもぜひ考えて欲しいです。また明日は自分の気力・体力を試してください。学年差・年齢差もあって大変だとは思いますが、力を発揮し、助け合って全員で登りましょう。 共同生活の目標もチームごとに決めます。チームで連帯感を持って取り組んでください。」 |
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■ 09月02日(金) 夜の集い ~共同生活の目標決め~ | |
前回に引き続き、共同生活の目標はチームで決めてもらいました。各チームとも、自分たちが意識しなければならないことや、今回の活動内容などを考えながら、目標を決めていました。 | |
■ 09月02日(金) シダンゴ山のスライド・ハイキングの準備 | |
シダンゴ山とはどんなところなのか?登る途中でどんな自然の動植物に出会えるのか?スライドを見ました。いろいろな発見があるハイキングになるといいね。 | |
チェックリストを見ながら、ハイキングに持っていく荷物を再確認。山に入ってしまったら、忘れ物も取りに戻れないから、しっかり準備しよう。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~出発~ |
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調理師さんの作ってくれたお弁当、塾で用意したお菓子やお茶をリュックにつめて、出発!塾の前の坂道を元気良く登っていきます。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~感性の体操~ |
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山道に入る前に五感を目覚めさせます。目を閉じて、聴こえる音に、まぶたを通じて感じる光に、肌で感じる風に、感覚を研ぎ澄ましました。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~ウォークラリー~ |
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ところどころに設置された問題を解きながら、登山道を登っていきました。登山道の周囲の自然にも、動物・植物・人と自然との関わりなど、いろいろな秘密が隠されています。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~登り道にて~ |
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鮮(あざ)やかなタマゴダケ見つけたよ! | |
倒木(とうぼく)を見つけると、ついまたがって見たくなります。 | |
お気に入りの木の前で、チームそろって記念撮影。 | |
こんな鉄橋がかかっている場所もあります。 | |
ナナフシ?のぬけがら | クワガタムシ発見! |
幹にいるのがザトウムシ。「千と千尋の神隠し」の「釜爺」のモデルとなったのがこれ。たくさんいました。 | きれいな鳥の羽が落ちていました。何の鳥でしょうか? |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~山頂へ~ |
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ここまでは、チームで力を合わせて登ってきました。ここ山頂直下から頂上までは、急な階段が続く道。われこそは、と思う塾生は、チーム関係なく頂上まで競争します。 出発準備整い、待ちきれない様子。 |
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山道を駆(か)け上っていきます。すぐに道は急になりますが、歩みを止めず登り続けます。 | |
今年の1位、2位、3位。 | |
その後も続々到着。中学生が上位を占め実力を見せてくれましたが、4年生も大健闘、5位、6位に入りました。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~山頂にて~ |
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お待ちかね昼食タイム。大変だっただけに、山頂で食べるお弁当は格別においしい。 | |
昼食後、双眼鏡で思い思いに景色を眺める塾生たち。富士山こそ見えなかったけど、晴れていたので遠くまで見渡せました。何が見えたかな? | |
全員で記念撮影。きれいな青空が広がっていました。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~下山~ |
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山頂を後にして、下山開始。登ってきた道とは違う道を下ります。気を引き締めて出発。 | |
結構、急な坂道が続いています。一歩一歩足元を確認して歩きます。 | |
水場がありました。つい飲みたくなりますが、周辺には動物も住んでいるので、今回は水筒の水で我慢。 | |
木の幹(みき)に引っかき傷のようなものがありました。まだ新しい傷です。何か獣がいるのでしょうか? | |
何か見つけたのでしょうか?みんなでのぞき込んでいます。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~人工林と雑木林の昔と今~ |
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道の一方が雑木林、一方が杉、檜(ヒノキ)の人工林になっているところがありました。人々は昔はそれらの林の恵みを受けて生活していましたが、現在の生活は違います。その違いと、その結果、山の生きものたちがどういう影響を受けているか、スタッフから話がありました。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~水源林の話~ |
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急な山道を下りて到着したところは、寄(やどりき)バス停前広場。中津川で川遊びした場所の少し上流です。中津川の上流には、神奈川県の寄水源林があります。水源林では、さまざまなボランティア活動を通じて水源としての森が守られていることを紹介しました。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~中津川沿いの遊歩道を塾へ~ |
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休憩を取って元気を取り戻し、塾へ向かって出発。中津川沿いの遊歩道を下っていきます。草が深かったり、ぬかるんでいたりしましたが、声をかけあって進んでいきました。 | |
夏の川遊び場所に到着しました。塾までもう少し。後は知っている道です。最後の小休憩、リラックスして過ごしていました。 | |
■ 09月03日(土) 塾活動 「シダンゴ山ハイキング」 ~塾到着・振り返り~ |
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自然塾に到着。丸1日歩ききりました。思わずガッツポーズ! | |
到着後、塾庭でひとり一言感想を話してもらいました。 「シダンゴ山ってたいしたことないと思っていたけれど、結構大変だった。」「途中、ヒルがたくさんいて気持ち悪かった。」「山の中を歩いていて、いろいろ自然を感じられた。」歩いた直後の率直な感想を話してくれました。 |
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■ 09月03日(土) 塾活動 ~森の句会~ | |
夜の活動は「森の句会」と称して、今日のシダンゴ山ハイキングで感じたことを俳句にして発表してもらいました。 | |
「山登り、下を見たらば、ヒルだらけ」 「山の中、止まればすぐに、あやつ来る」←あやつ=ヒルのこと 「ぼくたちの、たからものさ、アルコール」←アルコール=ヒル対策スプレーのこと 宮地山周辺にうようよいたヒル、相当インパクトが強かったようです。 「汗が出る、ただセミたちが、なぐさめる」 「ミンミンミ、蝉たち歌う、音楽会」 「山の中、耳をすませば、虫の声」 蝉(せみ)や虫の声が印象に残った塾生も多くいましたね。 「真っ白の、マフラーまいた、卵たけ」 宝物発見しましたね。 「山登り、自然がいきいき、すずしいな」 「生い茂る、無数の緑、心地良い」 山歩きの楽しさ、気持ちよさを感じてくれたようです。 |
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■ 09月03日(土) 塾活動 ~共同生活目標の振り返り~ | |
共同生活目標の振り返り、チームで立てた目標がどうだったのか、僕はこう思う、とチームの中で発表しあってもらいました。人の意見を聴くことで、チームが客観的に見れますね。ただ、まだ、自分のことは棚に上げて、誰はこれが出来ていないから、という塾生もいたようです。 | |
■ 09月03日(土) 自由時間ほか | |
山歩きの途中で拾い集めたもの。こうして見てみると、いろいろなものがありますね。 | |
夜の自由時間に栗の皮むき。固い殻(から)を割り、取れにくい渋皮(しぶかわ)を剥(む)く。手間のかかる作業ですが、熱中していました。 | |
■ 09月04日(日) チーム農園作業 | |
今日のチーム農園作業、夏野菜の片付け、雑草取り、そして、耕して秋野菜の植付けと、どのチームもやることがいっぱい。頑張れ! | |
まずは夏野菜の片付けや雑草処理。スイカの根を抜くのも(上右)、枯れたヒョウタンのツルを集める(左)のも一仕事。この季節、雑草もどんどん生えてきます(上左)。 | |
このチームの育てているヒョウタンはすごい勢いで伸び、お茶の畝を乗り越えて隣のチームまで入り込んでいました。そのツルを返すのに一苦労していました。 | |
ヒョウタンを収穫したチームが2チーム。何が出来るのかな? | |
チームで作った自家製肥料をまいて耕しています。 | 秋野菜を植えるために場所を測(はか)りました。 |
秋野菜の植え付け、種まき。 秋ジャガイモの植え付け(左上)、葉ものの種まき(右上)、レタスの植え付け(左)。立派な秋野菜がとれるよう、心を込めて育てよう。 |
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■ 09月04日(日) 活動のまとめ | |
活動を終えるにあたって、塾頭より話がありました。 | |
「昨日はシダンゴ山に登りました。みな自力で登って下りて来ました。自分の体力に自信を持ってください。3つのことに感謝しましょう。①自然(太陽、水、緑など)、②登山道を造り、整備してくれる人たち、③みんなを支えてくれる人たち(両親・家族、調理師さん、スタッフなど)、自然塾にはお陰様の心(=感謝の気持ち)という言葉があります。大切にしてください。山と川はつながっているという話がありましたが、海ともつながっています。海の生き物、みんなの飲み水、空気など、山は様々なもののもとです。 | |
ごみを山の中に捨ててくると何百年もそのままです。自然を破壊するとそれは人間にも跳(は)ね返ってきます。人間は自然の中で生かされていることを忘れずに、自分に何ができるか考えてください。今回はチームで協力して山に登りました。これからもぜひ自分の責任を果たして、積極的に活動してください。」 | |
■ 編集後記 | |
今回丸1日かけてシダンゴ山にハイキングに行きました。昨年までと違い、今年は、①下山コースを変更、②基本的にチーム行動、という2つの新しい試みを取り入れました。下山コースは急坂の連続で厳しいコースでしたが、気を引き締めて歩いていました。自然の素晴らしさはもちろん、自然の中では気を抜けないことを身をもって知れたと思います。チーム行動では、チームならではのとっておきの発見をしたり、チームの連帯感につながったと思います。なお、行程中には山ヒルの集中攻撃に塾生たちが大騒ぎする場面もありました。雑木林と自然林、里山や水源林について、自然と人とのかかわりについて触れましたが、山ヒルも自然、および自然と人間の関わりの一面でもあります。山が荒れ、獣の生息域の拡大とともに山ヒルの生息域も拡大しています。自然の中(自然だけとは限りませんが)は、決して気持ちよいものばかりだけではないこと、あらゆるものを事実として真剣に受け止める目を持って欲しいと思います。 T.K.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ・オムライス(ナス、ピーマン、パプリカ) ・ネバネバスープ(モロヘイヤ、オクラ) ・スパサラダ(ミニトマト、青じそ) ・トマトコロッケ(ジャガイモ、ミニトマト) |
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土曜朝食 | ・三色丼(青じそ) ・せんべい汁(ナス、ジャガイモ、ネギ、塾生からの青森土産せんべい) ・漬物(ナス、青じそ) |
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土曜昼食 | 【ハイキング弁当】 ・稲荷寿司 ・おにぎり(梅干し) ・まん丸おにぎり(青じそ) ・から揚げ ・タコさんウインナー ・ベーコン巻き(ミニトマト、ジャガイモ) ・チーズしそフライ(青じそ) ・玉子焼き ・ゆで栗(栗) ・スパソテー(ピーマン、パプリカ) ・カボチャのソテー(カボチャ) ・ナスとピーマンの味噌炒め(ナス、ピーマン) ・ナスバーグ(ナス) |
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土曜夕食 | ・夏野菜カレー(ナス、ピーマン、パプリカ、ジャガイモ) ・ナスのはさみ焼き(ナス) ・ピーマンの肉詰め焼き(ピーマン) ・ミニトマトのピクルス(ミニトマト) |
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日曜朝食 | ・釜炊きご飯 ・味噌汁(味噌、ネギ、ジャガイモ、ナス) ・茶碗蒸し(栗、オクラ) ・ゆで野菜(モロヘイヤ) ・四角豆の和え物(四角豆) ・空芯菜の炒め物(空芯菜) ・漬物(ナス、青じそ) ・ゴーヤのおかか和え(ゴーヤ) ・ゴーヤのゴママヨ和え(ゴーヤ) ・ピーマンの味噌炒め(味噌、ピーマン) |
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日曜昼食 | ・トマトピッツァ(ミニトマト、トマトソース、ピーマン) ・バジルピッツァ(バジル) ・スイカ(スイカ) |
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