2016.08.19~21
第12ステージ ~男子~
ステージテーマ:「今まで覚えたことを活かして秋野菜を植えつけよう!」
共同生活の目標:「チームで決める(1回目)」
第12期生の塾活動も早いもので3分の2が過ぎようとしています。今回は親子大会が終わってから3週間ぶりの塾活動。春~夏にかけて育てていた野菜が一段落して、夏~秋にかけて育てる野菜の作付けがはじまる時期です。今までの農作業で習ったこと、覚えたことを発揮して欲しいという思いからから、上記のテーマを設定しました。また共同生活の目標はチームで決め、取り組みました。
■ 08月19日(金) 夜のつどい ~塾頭の話~
ステージを始めるにあたり、塾頭よりお話をいただきました。
「夏休み中の人も多いと思いますが、今日からいつもの自然塾です。だらけているとケガをしやすいので、注意しましょう。気持ちを切り替えて取り組んでください。基本を大切にし、共同生活のルールを守るようにしましょう。これから秋野菜の植え付け時期に入ります。親子大会前に、チーム農園の振り返りを行い、秋野菜の計画を始めました。夏野菜において出来たこと・出来なかったことは何か、何が悪かったのか、素直に反省し秋野菜の成功に繋げるようにしてください。また、今まで覚えたことだけでなく、新しいことにもチャレンジしましょう。
共同生活目標は「チームで決める」の1回目です。目標と、ポイントの何をどうするかを具体的にチームで考え、何事にも自ら進んで行動するようにしてください。」
■ 08月20日(土) 共同農園作業「秋野菜の植え付け」
土曜日は朝からあいにくの空模様。雨の止み間をぬって午前中は秋野菜(キャベツ・ブロッコリー・スティックブロッコリー)を植え付けました。
塾生たちは作物ごとに分かれ、苗の扱い方を思い出しながら熱心に取り組んでいました。
リーダー、サブリーダーの指示のもと、まず最初に畝立てから行いました。
じゅうぶん土を盛ったあと、手で「かまぼこ型」に整えていきます。
次に畝の上に苗を並べていきました。苗と苗が等間隔になるように目安の棒を使っていきます。
「ポットの中心からポットの中心までを測って…」「おかしいなぁ、苗が余るよ」「ここだけ間隔がおかしい!測り直そう。」
塾生同士で苗が並んだことをしっかり確かめたあと、植え付けていきました。
苗の植え付けは、チーム農園でもたくさん行ってきました。その成果が現れ、手際よく作業していました。
「周りの土の高さとポットの土の高さが同じになるくらいの穴を掘るんだよね。」
栄養を一番吸収しやすい位置を確かめて肥料をまいていきました。
「たしか根っこの先端は葉っぱの先端と大体一緒だったよな。」
春に引き続き、卵の殻(から)を使って害虫対策をしました。
仕上げはネット掛け。アブラナ科の野菜には産卵場所を求めるチョウが飛来してきます。卵を産み付けられないようにネットを張りました。
■ 08月20日(土) 塾活動「チーム農園秋の作付け計画と発表」
午後は屋内での活動が続きました。まずチーム農園秋の作付け計画と発表を行いました。育てたい作物について調べたり、畑のどこに何を植えるのかを検討したりと発表に向けて準備を進めていきます。
計画の合間におやつ休憩。
「見て~。こうすればみんなの顔を見ながら食べられるよ!」
計画が一段落したところで、チーム農園の今の状態を観察しに行きました。
小雨の降る中でしたが、みんな畑の様子が気になって仕方ない様子。
「ヒョウタンがたくさんできてる。」
「雑草が生えすぎ…」
「スイカの蔓(つる)が伸び放題でジャングルみたい。」
3週間ぶりに見る畑に驚きの声があちらこちらで上がっていました。
塾舎に戻ってからはいよいよ発表です。
自分たちで考えた畑の図を説明しながら、育てたい作物、育てたい理由、チームの夢、個人の宣言を発表しました。
「ロマネスコを育てたい。」「疲れても勝手に休まず、チームのみんなに伝えるようにする。」
■ 08月20日(土) 塾活動「親子大会塾生企画の振り返り」
親子大会で行なった塾生企画を企画グループごとに振り返りました。
うまくいったところ、失敗したところ、学んだことなど話し合い、最後に発表しました。
■ 08月20日(土) 夜の活動「チームの時間」
チームの時間では、チームで旅行に行くと仮定し、「起床・就寝時間、寝るときの明かりをどうするかチームで決める」という話し合いを行いました。
自分がよいと思う時間と明るさを考え、メンバーに伝えます。「僕はね、…」
どのチームも白熱した議論を繰り広げていました。
各チームで話し合いをして気づいたことを全体で共有しました。多くの塾生が1つの意見にまとめる大変さを実感していました。
■ 08月20日(土) 共同生活目標の振り返り
今までは自分自身の振り返っていましたが、今回はチーム全体を見て、目標が達成できたかどうかを一人ひとり振り返りました。そして、どうしたらできるようになるかを考えてもらいました。
■ 08月20日(土) 自由時間
前回のチームの時間で行った納豆川渡りに挑戦してる姿がありました。
「魔法の雑巾4枚なら、かんたんに川を渡れるよ!」
■ 08月21日(日) チーム農園作業
日曜日は午前中すべての時間をチーム農園作業の時間としました。
夏野菜の片付け、秋野菜の種まきと植え付け、雑草抜きとどのチームも大忙し。晴れて蒸し暑い中、流れる汗も気にせずにせっせと取り組んでいました。
トマト、ナス、スイカなど夏野菜の収穫がたくさんありました。
こちらのチームでは新たな作物を植える場所を確保するために、畑の計測を開始。
いままで夏野菜を誘引するために使っていた支柱を片付けました。
小さな種を一粒一粒丁寧にまいていきます。
秋野菜を大きく立派に育てるためしっかりと土作り。
クワを持つ手が力強い!
ニンジンがあまり発芽していなかったので、種をまき直しているチームもありました。
「今度はちゃんと芽を出してくれよ~。」
たくさんの実が付いたヒョウタン。虫や傷が付かないよう保護しました。
「これで対策バッチリ!」
さっそく苗を植え付けたチームも。
共同農園で行った作業がしっかり身に付いています。
こちらはモロヘイヤを収穫。
「すぐに葉がしなびてしまうから収穫を最後にしたんだ。」
各チーム、限られた時間をめいっぱい使って作業していました。
■ 08月21日(日) 帰りのつどい
ステージの終わりに塾頭よりお話をいただきました。
「天候はよくありませんでしたが計画通り農作業ができました。
今回のステージはチームで行動することが多くありました。チーム活動でいろいろなことに気づくことができたと思います。意見が違う人がいること、譲っている人がいることが分かったのではないでしょうか。
今日のチーム農園では暑い中、協力してよく作業していました。秋野菜は夏野菜に比べ、育成期間や日照時間が短く、気温も低いため一生懸命育てないと卒塾までに収穫出来なくなります。計画をしっかり立て、野菜について調べ、よく観察し、愛情を持って、心を込めて丁寧に育ててください。
自然の厳しさ、農家の方達の大変さをみんなは分かっていると思います。
塾の活動は残り3分の1となりました。メリハリをつけてこれからもがんばっていきましょう。」
■ 編集後記
3週間ぶりに会う塾生たちは、夏休み真っ只中で浮き足立っているように感じていました。しかし、土曜日、日曜日とステージを過ごす内に、さまざまな場面で塾生たちの「成長」を目にすることができました。特に農作業の頑張りは目を見張るものでした。共同農園では、雨が降ったり止んだりする中、少しの説明でテキパキ動いている姿が印象的でした。チーム農園ではうだるような暑さの中、懸命に作業している姿に頼もしさを覚えました。
一方、これからも頑張って欲しいと思うことがいくつかあります。
相手を思いやること、自分の弱い心に負けずに力を尽くすこと。
塾で生活していく中で、ほんの少し、意識するだけでもきっと変わってくるでしょう。今後もたくさんの成長を支援したいと思います。
S.D.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・マーボーナス丼(ナス、タマネギ)
・中華スープ(ピーマン)
・春雨サラダ(ピーマン)

土曜朝食 ・ネバネバ丼(オクラ、モロヘイヤ)
・味噌汁(ナス、ジャガイモ)
・かぼちゃの煮物(カボチャ)
・ゴーヤのお浸し(ゴーヤ)
・ゴーヤのソテー(ゴーヤ)
・空芯菜の中華炒め(クウシンサイ)
・漬物 (キュウリ)

土曜昼食 ・トマトとバジルのパスタ(トマト、バジル)
・ポテトサラダ(ジャガイモ、タマネギ、キュウリ)
・スイカ(スイカ)

おやつ ・いただきものりんごジュースのシャーベット

土曜夕食 ・ご飯
・汁物
・じゃがいもコロッケ(ジャガイモ)
・スパサラダ(タマネギ、ピーマン)
・ナスとピーマンのソテー(ナス、ピーマン)

日曜朝食 ・ご飯
・味噌汁
・ポテトオムレツ(ジャガイモ)
・空芯菜のソテー(クウシンサイ)
・納豆
・油揚げとししとうの煮浸し(シシトウ)

日曜昼食 ・そうめんチャンプルー(ゴーヤ、ピーマン、タマネギ)
・マカロニサラダ(シソ)
・スイカ(スイカ)