2016.04.08~10 | |
第03ステージ ~男子~ | |
ステージテーマ:「味噌作りに挑戦し、先人の知恵を学ぼう」 共同生活の目標:「時間を守る」 |
|
各学校入学式、始業式を終え、新たな生活が始まる4月。今ステージは市村自然塾第1期生の頃から続いているプログラム『味噌作り』を行いました。 味噌作りには、先人達の知恵、ワザがいたる所に詰め込まれています。味噌作りを体験しながら、その先人の知恵にふれていきます。 共同生活目標は『時間を守る』です。みんなの時間を大切にするために、そしてメリハリのある活動を送れるように一丸となって取り組みます。 |
|
■ 04月08日(金) 夜の集い | |
活動を始めるにあたって、塾頭よりお話がありました。 | |
「今ステージの共同生活目標は『時間を守る』です。一人ひとりが守ることを意識しましょう。遅れている人がいたら声をかけ合って目標が達成できるようにしてください。 味噌作りに挑戦しますね。初代塾頭を務められた箕輪(みのわ)さんに教えていただきます。先人の知恵や味噌のいろんな話をしていただけます。楽しみにしていてください。 |
|
今ステージも初めて行うことがたくさんあります。どの活動も良く話を聞いて、丁寧に行ってください。野菜はしっかり世話をした分、ちゃんと結果はついてきます。よく観察をして、世話をするときには『優しい心』で育ててください。 前回のステージで行ったKYTを思い出しながら今ステージも安全に、そして存分に自然を感じながら過ごしてください。」 |
|
■ 04月08日(金) 大豆の観察 | |
翌日の味噌作りに向けて、大豆を水にひたしています。そのままの大豆と見比べてその変化を観察しました。 「やわらかそう」「大きくなった」 においをかいでいる塾生もいました。 |
|
■ 04月08日(金) ゴボウの害虫対策の下準備 | |
ゴボウの芽の害虫対策を行うために、休み時間を利用してペットボトルの加工を行いました。 いろんな道具を使いながら、輪切りにしていきます。 ツルツルとすべるペットボトルに苦戦しながらも、50本以上ある全てのペットボトルを切り終えました。すごい! |
|
■ 04月09日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの芽の観察、害虫対策~
|
|
第2ステージにまいたゴボウの種から芽が出ていました。 しかし、このままでは『ネキリムシ』に食べられて枯れてしまいます。輪切りにしたペットボトルで囲い、害虫対策をしました。 |
|
まだ2cm程の小さなゴボウの芽。これが1m近く長くなるまで、まだまだ先は長いですね。 | |
■ 04月09日(土) 共同農園作業 ~キャベツ・レタス植え付け~
|
|
塾生が初めて扱(あつか)う苗は、キャベツとレタスです。とても傷つきやすいこの苗を大切に植えていきます。 | |
まずは畝(うね)立てからです。 これから根が元気良く伸びていけるように、ふかふかの畝を立てます。 土をすくって寄せる作業を何度もくり返しながら、畝を作っていきました。 |
|
野菜によって株間(苗と苗の間の長さ)は違います。野菜が育っていく特長を知りながら、苗を並べていきました。 | |
ポットから苗を取り出します。 苗は野菜の赤ちゃんとも言われています。傷つけないように取り出すと、ビッシリと張られた根が出てきました。 「おぉ~!」 と、驚きの声があがっていました。 |
|
これから元気に育つように元肥(もとひ)をあげます。 野菜に欠かせない栄養である一方で、葉っぱに直接触れてしまうと病気にかかってしまいます。 丁寧に、慎重(しんちょう)に、野菜が栄養を一番吸収しやすい位置を確かめて肥料をまいていきました。 |
|
害虫対策も欠かせません。ゴボウの芽と同じく、ネキリムシはキャベツも大好物です。 今回は卵の殻(から)を使って害虫対策をしました。 |
|
空からの被害にも対策が必要です。チョウにとってキャベツは絶好の産卵場所です。レタスは強風ですぐに弱ってします。そのためにもネットをかける必要があります。 チーム農園でも欠かせないネットのかけ方を教わりながら実践(じっせん)しました。 |
|
■ 04月09日(土) 共同農園作業 ~ジャガイモの芽の観察~ | |
第1ステージに植えたジャガイモが芽を出しました。 ゴボウの芽との違いや、品種による違いなどを観察しました。 |
|
「葉っぱの数が多い。」 「大きい!」 じっくり観察してみるといろんな発見があります。 次のステージには、欠かせないジャガイモの世話があります。 これからも丁寧に育てていこう! |
|
■ 04月09日(土) 昼食 ~大豆食品フルコース~ | |
この日の昼食には、大豆食品がふんだんに使われたメニューが並びました。その食品の数17種類! しょうゆ、湯葉、厚揚げ、おから… 見つけながら、味わいながら楽しむ食事となりました。 |
|
■ 04月09日(土) 塾活動 ~味噌作り~ | |
さあ、いよいよ先人の知恵がつまった味噌作りが始まります。 今日のために箕輪(みのわ)さんご夫妻にいらしていただきました。箕輪さんは市村自然塾関東の初代塾頭を務められた方で、第1期生の頃から味噌作りの指導をしていただいています。 |
|
はじめに箕輪ご夫妻より味噌作りの心がけについてお話がありました。 「大豆、麹(こうじ)塩を作った人々に感謝をしてください。材料はこぼさず、無駄にしないようにしましょう。作業は交代しながら、全員が体験できるようにしてください。」 |
|
作業開始です。 まずは米こうじ、麦こうじ、塩を混ぜ合わせたものに大豆の煮汁を加えます。ふやかしてつぶしやすくするためです。 |
|
次に、やわらかく煮た大豆を混ぜ合わせます。大豆を加えると一段と良い香りが食堂中にただよいました。 | |
少し味見をしてみることに。 「しょっぱい!」 「大豆がおいしい。」 味噌になる前の味を知ったようです。 |
|
ミンチ機を使って材料をつぶし、タルに詰めていきます。 役割を分担、交代しながら進めていきました。 |
|
味噌が熟成していく中で、空気は天敵です。 この空気が入らないことが、おいしい味噌のできる重要ポイントになります。 すき間無く、しっかり押し込みながら詰めていきました。 |
|
全て詰め終わったら封印です。 トウガラシやアルコールを使ってカビ対策をした後、チーム名を書いて完了です。 |
|
味噌は地下室に保管します。 夏でも涼しく、温度が変わりにくいので味噌が熟成するにはバッチリの場所ですね。 味噌の開封は10月の収穫祭。約6ヶ月熟成させます。 おいしくできますように! |
|
味噌作りの終わりに箕輪さんご夫妻へ味噌に関する質問をしました。 「味噌は何年すると一番おいしくなりますか?」 「味噌をおいしく食べる方法を教えてください。」 味噌に関するたくさんの疑問に答えていただきました。 |
|
まとめとして、ステージテーマでもある『先人の知恵』がどこに隠れていたか振り返ってみました。 「米こうじと麦こうじを合わせるとコクが出る」 「こうじに塩を混ぜておくと発酵を抑えられる」 様々な先人の知恵にふれた活動となりました。 |
|
■ 04月09日(土) 塾活動 ~チーム農園計画発表準備~ | |
夜の塾活動『チーム農園計画発表』に向けた準備を行いました。 まだ計画が不十分なところを見直したり、チーム農園作業へ向けた意気込み『宣言』を書いたりしました。 |
|
発表リハーサルをしているチームもいました。 本番では堂々と発表できるでしょうか。 |
|
■ 04月09日(土) 夜の塾活動 ~チーム農園計画発表~ | |
第1ステージから取り組んできたチーム農園計画。そのまとめとして全員の前で発表をします。 | |
・チーム名とメンバーの紹介 ・チーム農園で7人で叶えたい『夢』 ・作る作物とその目標 ・畑の作付図 ・自分の『宣言』 分担しながら発表していました。 |
|
自分の意気込みとなる『宣言』は、1人ずつ発表しました。 「めんどくさいを絶対言わない」 「最後まで作物を大切に育てる」 「自分から率先しておいしい野菜をつくる」 「野菜の成長を観察し、それぞれに合った育て方をする」 |
|
最後に他のチームから質問やアドバイスをしました。 「なんでスイカとトウモロコシを一緒に植えると良いのですか?」 「スイカの畝はばがせまそうだけど、大丈夫ですか?」 |
|
肥料を工夫するチーム、コンパニオンプランツに挑戦するチーム、色にこだわったチームなど、それぞれ特徴(とくちょう)のあるチーム農園となりそうです。 | |
■ 04月10日(日) チーム農園作業 | |
日曜日は午前中いっぱいチーム農園作業の時間です。 各チーム作業内容を確認してスタート。 |
|
計画の時に作った作付図をもとに、畑の区画分けをします。 メジャーで測りながら、 「80cmのところに竹さして。」 声を掛け合いながら進めていました。 |
|
こちらはポットに種をまいています。 1株に何粒まけば良いか、計画用紙で確認しながらまいていました。 |
|
早速畑に種をまいているチームもいました。 初めてニンジンの種を見て、 「小さい!」 「変なニオイがする。」 と、興味津々でした。 |
|
あるチームは肥料作りをしていました。自分達の作った肥料で育った野菜と自然塾にある肥料でできた野菜で味は違うのか比べてみるようです。 調べた配合量を参考に、熱のこもったまなざしで材料を混ぜ合わせていました。 |
|
■ 04月10日(日) 帰りの集い ~塾頭の話~ | |
活動を終えるにあたって、塾頭よりお話がありました。 | |
「昨日の共同農園作業、今日のチーム農園作業では丁寧に作業をしている姿が見られました。これからも思いやりの心で育ててください。必ず結果が出ると思います。 味噌作りでは役割を分担し、交代しながら作って時間通りにできました。開封が楽しみですね。 今ステージでは残念に思ったこともあります。時間を守ることが金曜日土曜日はできていないと思いました。前回の共同生活目標だった『人の話を聴く』ことも、今回その聴く体勢ができていませんでした。 |
|
今していることをやめるには強い心が必要です。自分にきびしく、話している人の顔を見て聴くことに、これからも取り組み続けてください。 次のステージも夏野菜の世話がたくさんあります。マナーの先生もお呼びしていろんなお話をしていただきます。体調をくずさず、元気良くまた塾に来てください。」 |
|
■ 編集後記 | |
第3ステージはぽかぽか陽気の中、気持ちの良い活動ができました。休み時間にはこの時期ならではの野草取りに出かける塾生や、満開の桜の下で走り回る塾生もいて、この地で過ごす心地良さを感じられたと思います。 活動中、塾生が集合時間に間に合わなかったり、話が充分に届かなかったりと頭を悩ませることがありました。どうしたら塾生もスタッフも気持ち良く活動が送れるだろうかとあれこれ考えます。自然塾での活動を通して「みんなで過ごすって何が大切?」ということを少しずつ感じていってもらえらたと願っています。 S.O.
|
■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
|
||
金曜夕食 | ・石川県金沢市の郷土料理「ハントンライス」(タマネギ、ニンジン、キャベツ、芽キャベツ) ・コンソメスープ(タマネギ、ニンジン、ほうれん草) ・果物(頂きもの金柑) |
|
|
||
土曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁(味噌、大根、ネギ) ・キャベツの巣ごもり玉子(キャベツ) ・ほうれん草のソテー(ほうれん草) ・小松菜のゴマ和え(小松菜) ・チンゲン菜の炒め物(チンゲン菜) ・キャベツの浅漬け(キャベツ、ニンジン) ・ノビルの酢味噌和え(ノビル、味噌) ・漬物(たくあん) |
|
|
||
土曜昼食 | 【今日は味噌作りの日・大豆食品について学ぼう】 ~大豆食品17品目を使った献立~ ・豆腐の味噌汁(味噌、ネギ) ・納豆軍艦巻き(ネギ) ・湯葉軍艦巻き(ネギ) ・豆もやし軍艦巻き ・煮豆入り稲荷寿司 ・おからコロッケ(タマネギ) ・高野豆腐、焼き豆腐、揚げ豆腐の煮物 ・豆乳プリン |
|
|
||
おやつ | ・梅ゼリー(梅シロップ、頂きものオレンジ) | |
|
||
土曜夕食 | ・ご飯 ・コンソメスープ(タマネギ、ニンジン、大根、キャベツ) ・色々野菜ホイル焼き(タマネギ、ニンジン、キャベツ、ほうれん草、小松菜、椎茸) ・サラダ(タマネギ、ニンジン、キャベツ) ・里芋サラダ(里芋の親芋、タマネギ、ニンジン) ・ゆで野菜(プチベール) |
|
|
||
日曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁(味噌、大根、タマネギ) ・ツクシの玉子とじ(ツクシ、ニンジン) ・サツマイモの煮物(サツマイモ) ・野菜炒め(タマネギ、ニンジン、キャベツ) ・小松菜のお浸し(小松菜) ・キャベツのゴマ和え(キャベツ、ニンジン) ・芽キャベツの和え物(芽キャベツ) ・だし取り後昆布鰹節の佃煮 |
|
|
||
日曜昼食 | 【今日は駅弁の日・有名駅弁「牛肉どまん中」を食べよう】 ・牛肉どまん中風(タマネギ、ニンジン、里芋、大根、梅酢、大根の葉) ・冷凍ミカンアイス(オレンジ、ミカン) |
|
|