2016.03.25~27 | |
第02ステージ ~男子~ | |
ステージテーマ:「みんなで協力してゴボウの穴掘り・種まきを最後までやり抜こう!」 共同生活の目標:「人の話を聴く①」 |
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今ステージは、ゴボウの種まきを行いました。ゴボウがまっすぐに長く育つためには、畝(うね)の下に出来るだけ深い穴を掘ってふかふかの土にする必要があります。大きなスコップが入る深さを目標に力を合わせて掘りました。 共同生活の目標は「人の話を聴(き)く」の1回目でした。「聴く」ことは、わかろう、理解しよう、とすること。「聞く」との違いを考えながらステージを過ごしました。 |
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■ 03月25日(金) 夜の集い | |
活動を始めるにあたって、塾頭より話がありました。 | |
「第1ステージはいろいろなことをやりました。4月から新学年、新学級になりますから、あいさつを積極的にして、友達をたくさん作ってください。ゴボウの種まきを明日行いますが、長いゴボウを収穫するためには深い穴を掘ることが大切です。思っているより大変だと思いますが、自分でこの深さと決めたらやりきることが大切です。目標に達成できるまで頑張ってください。共同生活目標は人の話を聴く、ですが、今していることをやめる、話している人の顔を見る、もっとも大切なのは最後まで聴く、ことです。意識して過ごしてください。 | |
今ステージは何か起きたときに備えて避難訓練を行います。また、危険予知訓練を行って、自然塾にはいろいろな危険が潜(ひそ)んでいることを学んでもらいます。慣れてくると油断(ゆだん)をして怪我(けが)をしやすくなります。体力や体格の違いも考えてください。事故なく安全に過ごせてこそ楽しい塾生活が送れますから、真剣に取り組んでください。」 | |
■ 03月26日(土) 塾活動 ~避難訓練(ひなんくんれん)~ | |
土曜日午前中は、安全(危険)について考え、行動するプログラムを行いました。前半は避難訓練です。 | |
大きな地震が発生し、その後火災が発生したという想定(そうてい)で避難訓練を行いました。 地震発生を告げられると、塾生室の入り口に集まり、防災頭巾(ぼうさいずきん)をかぶって、地震発生の際にはどうしたらよいかという説明をスタッフから受けました。 |
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「厨房(ちゅうぼう)から火災が発生しました。ただちに塾庭に避難してください。」煙が立ち込める中、姿勢を低くし、ハンカチを口にあてて避難していました。この煙は訓練用のものですが、本当の火災では煙を吸わないようにすることが、命が助かるようにするためにとても大切なことです。 |
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全員塾庭に避難した後、塾頭より振り返りがありました。 「今日はすばやく避難できました。避難するときは、お(さない)・か(けない)、し(ゃべらない)、も(どらない)、ち(かづかない)が大事です。危険なところには近づかず、落ち着いて行動してください。今日の体験をいざというときに生かしてください。」 |
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避難訓練の後、塾舎に戻って、どこから火が出る可能性があるか、どこを通って避難すれば安全か、みんなで確認しました。 | |
■ 03月26日(土) 塾活動 ~危険予知訓練(KYT)理論編(りろんへん)~ | |
危険は身の回りにたくさん潜(ひそ)んでいます。危険に気付くことが安全に過ごすための第一歩です。 | |
スクリーンに映(うつ)し出されたイラストを見て、危険な場所(人)について、なぜ危険か考えました。 | |
次に、一人一人でイラストを見て、他に隠(かく)れている危険はないか、探してもらい、発表してもらいました。 | |
場所、物、人が危(あぶ)ないのではなく、理由(油断、正しくない使い方、体調、不適当な服装など)があって危ないことを確認しました。 | |
■ 03月26日(土)塾活動 ~危険予知訓練(KYT)実践編(じっせんへん) |
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次に、塾舎と塾舎周辺でチームごと手分けして危険な場所を探(さが)しました。 | |
このチームはチーム農園周辺と地下倉庫入り口を担当。「チーム農園の隅(すみ)の杭(くい)にひっかかって転(ころ)びそうだなぁ。」「畑まわりの板にもつまづきそうだ。」 | |
自分たちが見つけた危険な場所を発表してもらいました。「塾の前の道路が曲がっているので、上のほうから来る車が見えなくて危ない。必ず安全確認をしよう。」 | |
「ロフトの階段を踏(ふ)み外すと落ちそう。」ロフトは楽しい場所ですが、正しい使い方をしないと危険と隣(とな)り合わせです。 | |
いろいろ危険な場所を見つけました。探した危険を覚えて安全な塾生活が送れるようにしましょう。 | |
■ 03月26日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの穴掘り・種まき~ | |
午後は時間をたっぷり使って、ゴボウの穴掘り・種まきを行いました。 | |
作業の注意点を聞いた後、いよいよ穴掘り開始。どの塾生も意気込み十分。「3m掘るぞ!」「5m掘るぞ!」「ブラジルまで掘るぞ???」 | |
勢いよく土を堀りあげていきます。しばらく掘り進むと、「マサ土」という固い土の層(そう)に当たりました。「ガチガチだ~」「掘れない~」 しかし、ボランティアの方々やスタッフから、こうすれば掘れるよ、とアドバイスを受け、音(ね)を上げずに頑張(がんば)りました。 |
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ほっと一息、おやつタイム。火照(ほて)った体に冷たい梅シャーベットが浸(し)みます。 | |
おやつ休憩で元気回復。固い土にもチャレンジして掘り進みます。 | |
一番深く掘れたところを測(はか)ったところ、なんと1m65cm。この場所を掘ったのは中学生とはいえ、この深さまで、しかも固い土を掘るのは並大抵(なみたいてい)ではありません。もしここまでゴボウが伸びれば間違いなく自然塾ギネス更新(こうしん)です。 | |
場所によって、深さに多少違いはありますが、みんなで深く長い穴を掘りあげました。自分たちで掘った穴に入って記念撮影をしました。 |
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頑張って掘った穴はゴボウがすくすく育つためにふかふかにした場所。せっかく掘った穴ですが、土を戻(もど)して埋(う)めていきます。 | |
自分たちが掘った穴を埋め戻すのは、辛(つら)い作業ですが、気合いを入れて頑張っています。 | |
穴の上に戻した土で畝(うね)を立て、種まきをしました。種は1cmにも満たない小さなもので、塾生は一粒ずつ丁寧(ていねい)に播(ま)いていました。 | |
土や種を流さないよう丁寧に水遣(みずや)りをして、作業終了。丸々半日かけた農作業、頑張りました。 | |
■ 03月26日(土) 夕食 | |
体をいっぱい動かした後は、お腹が空きます。みんなご飯をいっぱい盛っていただいていました。 | |
■ 03月26日(土) チーム活動 ~チーム農園作付け計画、チームの話し合い~ | |
夜の時間は、チーム農園作付け計画に加え、チーム名を何にするか、誰がリーダー・サブリーダーにふさわしいかも、話し合ってもらいました。 | |
■ 03月27日(日) チーム活動 ~チーム農園の土作り~ | |
チーム農園の計画はまだ途中ですが、今回まず土作りを行いました。野菜を育てるには良い土をつくることが第一歩です。 | |
畑に鋤(す)きこむ堆肥(たいひ)。良い土作りには欠かせません。 重たいですが、仲間と協力して自分たちのチーム農園まで運びます。 |
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堆肥を撒(ま)く前にまず草取り。雑草は強いので、しっかり取らずに耕(たがや)すと増えてしまいます。 | |
スタッフに教わって、堆肥を畑に撒(ま)きました。プラミという道具を使い、きれいに撒いています。しかし、中には一ヶ所にかためて撒いてしまい、直したところもありました。慣(な)れない作業、難しいですよね。 | |
均一(きんいつ)に撒いた堆肥を丁寧(ていねい)に耕して土と混ぜていきました。堆肥と土を丁寧に混ぜることが、作物がよく育つふかふかの良い土を作る第一歩です。 | |
「君たちは何を作るの?」「スイカ、メロン?」デリケートな作物を育てるのに大切な耕し方を、農業指導の先生に教えていただきました。 | |
■ 03月27日(日) チーム活動 ~チーム農園作付け計画、チームの話し合い~ | |
土曜の夜に引き続き、チーム農園の計画、チーム名の話し合い、リーダー・サブリーダー決めの話し合いを行ってもらいました。チーム農園でどのような夢をかなえたいのか、そのため何を育てたいのか、育てる作物の年間のスケジュールやどこに何を植えるといった具体的な話もかなり進んだ様子です。 | |
■ 03月27日(日) ステージのまとめ | |
活動のまとめとして、塾頭より話がありました。 | |
「今回はゴボウの穴掘りをしました。固い土でしたが、一生懸命頑張って、今までになく深く掘れました。自然塾の記録を塗り替えられる条件は出来たので、頑張って世話をしてください。今日はチーム農園の土作りをしました。農作業の基本は土作りとも言われます。土が良いと作物もよく育ちます。野菜は心を込めて育てないと立派に育ちません。みんなの頑張り具合は結果に出ますから、心を込めて世話をしていってください。チーム農園計画もかなり進んだと思います。次回は発表に向けて、遅れ気味のチームはよく調べてきましょう。避難訓練では、「お・か・し・も・ち」の話をしました。特に「も=戻らない」は大切です。東日本大震災の際、普段から「戻らない」ことを徹底して訓練をしていた釜石の小学生は全員無事でした。危険予知訓練では、いろいろ危ないところが分かったと思います。知っているだけではなく、自分を落ち着かせることが大切です。ルールを守り、時間を守り、整理整頓(せいりせいとん)を心がけて、怪我のない、楽しい共同生活を送っていきましょう。共同生活目標は人の話を聴くでしたが、コミュニケーションや安全のためにも、相手のことをよく理解することが大切です。話している人の顔を見て最後まで聴くことを心がけましょう。目標の振り返りでは自分の弱いところが分かったと思うので、意識して克服(こくふく)するようにしましょう。今回はすごく疲れたと思いますが、今回の努力を思い出してこれからも頑張ってください。」 | |
■ 編集後記 | |
今回は、塾の農作業でも大変なゴボウの穴掘り・種まきを行いました。掘り出してしばらくすると固い土の層に当たり大変な思いをしましたが、ほとんどの塾生が音をあげず自分の力で掘り進もうと頑張っていました。また、穴掘りの後の土を戻す作業は気持ちの面でも辛いものですが、気合いを入れて作業をしている姿を見て頼もしく思いました。これからの塾活動や塾以外の学校や家庭、さまざまな活動においても、この頑張りを思い出して欲しいと思います。 危険予知訓練では、塾舎内外にある様々な危険を探しました。危険を知ることは安全に過ごすための第一歩ですが、それだけでは安全とは言えません。人の話をよく聴くこと、時間やルールを守ること、整理整頓すること、一つ一つが安全につながっているのです。何よりも、何かに熱中していても、冷静に落ち着いて行動できることが、安全に過ごすためには大切です。今回の危険予知訓練をきっかけとして、安全を意識しながら、楽しい塾生活をおくってもらえればと願っています。 T.K.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ・ご飯 ・すまし汁(タマネギ、ニンジン、椎茸) ・鯖の味噌煮(味噌、ネギ) ・ポテトサラダ(ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、水菜) ・お浸し(白菜、小松菜) ・プチベールの天ぷら(プチベール) ・漬物(たくあん) |
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土曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁(味噌、タマネギ、キャベツ) ・納豆(ネギ) ・ポテトオムレツ(ジャガイモ) ・切干大根のマヨ和え(切干大根) ・紅白なます(大根、ニンジン) ・漬物(たくあん) |
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土曜昼食 | ・ネギ炒飯(ネギ) ・中華スープ(タマネギ、ニンジン、椎茸) ・豚肉なし酢豚(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ) ・サラダ(キャベツ、タマネギ、ニンジン、大根、プチベール) |
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おやつ | ・梅シャーベット(梅シロップ) | |
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土曜夕食 | ・ご飯 ・コンソメスープ(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ) ・煮込みハンバーグ(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ) ・繊キャベツ(キャベツ) |
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日曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁(味噌、ほうれん草、椎茸) ・ネギ玉子焼き(ネギ) ・ほうれん草のお浸し(ほうれん草) ・里芋団子のあんかけ(里芋の親芋) ・ジャガイモの煮物(ジャガイモ) ・漬物(たくあん) ・だし取り後昆布鰹節の佃煮 |
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日曜昼食 | ・キャベツ焼きそば(キャベツ、タマネギ、ニンジン) ・サラダ(キャベツ、タマネギ、ニンジン) ・果物(頂きものミカン) |
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