2015.11.29 | |
2015年度 卒塾式 | |
11月29日、平成27年度 市村自然塾関東 卒塾式が開催されました。 |
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おだやかな陽気で小春日和の中、第14期生男子26名、女子27名とその保護者の方々が参加して、卒塾式が行われました。 | |
■ 受付 | |
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受付で胸元を飾る手作りのコサージュを選ぶ女子塾生たち。 「どれもかわいいから迷っちゃうな。」 |
■ 総合塾長の辞 | |
桜井総合塾長よりご挨拶(あいさつ)をいただきました。 | |
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「みなさんと久しぶりに会って前より大きくなっている、成長していると感じました。市村自然塾はどうでしたか?卒塾するにあたって、まだまだいたい、もっと活動をやりたいという気持ちを持っていると思います。その思いを大切してください。みなさんは自然塾で何を学びましたか?たくさんのことを学んできたと思います。私からは大人になっても覚えていて欲しい3つのことを話します。 |
1つ目は社会や人の役に立つ人になってほしいということです。2つ目は自分が一人で頑張ることも大事ですが、チームで協力して目標を達成するということです。3つ目はあきらめないでやるということです。活動の中で、チームの友だちと意見が合わなかったり、雨や気温の影響で作物がうまく育たないこともあったと思いますが、あきらめずに最後まで頑張って世話をしたから収穫祭では、大きく立派な野菜がたくさん収穫できていました。ぜひこれから先も、困難にぶつかっても最後まであきらめないでやり遂げてください。自然塾で苦労した成果として、これら3つのことを大事にして、将来に向けて頑張ってほしいと思います。」 | |
■ 代表理事の辞 | |
次に加藤代表理事よりご挨拶(あいさつ)をいただきました。 | |
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「みなさんとは親子大会や収穫祭のときに一緒に過ごしましたね。そのとき360°カメラで撮影した写真は私の宝物です。みなさんにとっても自然塾で過ごした時間は宝物になったのではないでしょうか。 みなさんに1つだけお願いがあります。これまでみなさんは活動を通して、自然と向き合ってきました。苦しいこと、楽しいことさまざまな事があったと思います。 これから大人になって、どんな職業についても、どんな仲間と目標を成し遂げても、この美しい地球の自然を大切にすることを覚えていてください。そして地球にやさしい人になって欲しいです。」 |
■ 記念品(14期生の活動記録DVD)授与 | |
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その後、記念品の目録が塾生の代表に授与されました。 記念品は、塾での活動を記録したDVDです。卒塾式の様子も収めて、後日塾生の自宅に送ります。楽しみにしていて下さい。 |
■ 西野顧問(こもん)の辞 | |
次に、西野顧問よりお話をいただきました。 | |
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「みなさんがこうして卒塾を迎えられるのもたくさんの支援があったからです。そこでまず、活動を金銭的な面で支援していただいた株式会社リコーに、感謝の気持ちを拍手で表したいと思います。次に最も大事にしたいのは毎回、家庭から送り出していただいた保護者の方々に感謝したいと思います。長い間ありがとうございました。」 会場が集まっていただいた方々からの暖かい拍手で包まれました。 |
「みなさんはこの8ヶ月いろいろな体験をしてきました。今の率直な気持ちを聞かせてください。 1、本当に頑張って作業したという人 2、思いは持っていたけど、ちょっと頑張りきれなかったなという人 どちらかに手をあげてください。」 塾生たちは今までを振り返り、考えながら手をあげていました。 |
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「私から見て、みなさんは本当によく頑張っていたなと感じます。 これから今まで体験した1つ1つのことを活かすようにしてください。自然塾では頭の成長より心と体の成長を大事にしています。何かあったときには、ここで経験したことを思い出してください。 自然塾に入る前と入ったあとで、何か新しくできるようになった人はいますか。 |
せっかく自然塾でいろいろなことを学んだのだから、なにか1つ新しいことに取り組んでいきましょう。 そしてここで出会った仲間との絆(きずな)を大切にしてください。」 |
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■ 塾頭の辞 | |
続いて高津戸塾頭よりお話がありました。 | |
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「卒塾おめでとうございます。大きな怪我や事故無く無事に活動を終えることができたことに御礼を申し上げます。塾の活動を振り返ってみると、本当にたくさんの農作業を行ってきましたね。中には予定していたのに雨の影響で出来なかったこともいくつかありますが、自然はコントロールできないこと、私たちは自然に生かされているということを実感して貰えたと思います。野菜は簡単には手に入らないことを学びました。大変な作業も我慢(がまん)して、最後までやり切りました。その頑張りや、やさしい心で世話をしたことが実を結び、たくさんの収穫に恵まれました。 |
共同生活では、嫌だなと思うこともあったと思います。自分の思い通りにいかない中で、人を想いやること、チームワークの重要さに気づいたのではないでしょうか。成長したみんなの顔はとても輝いています。これからも自ら進んで行動する、チャレンジすることを続け、自分を磨いていってください。 みんなが18ステージに種をまいたコムギは今10センチほどの大きさになっています。 寒い冬を耐えて生長して来年収穫します。みなさんもコムギに負けないよう成長していって、その姿をぜひ見せにきてください。」 |
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■ 修了証の授与 | |
引き続き、卒塾の証として一人一人に修了証を手渡されました。 | |
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「雨にも負けず、風にも負けず、疲れにも夏の暑さにも負けない強い意思を持ち、自然を慈しみ、作物を育み、友と仲良く協力し、この西丹沢の寄の地、市村自然塾で生活した体験は、これからのあなたの成長にとって必ずや大きな糧となることと確信します。 この度の卒塾にあたり、修了証を交付し、ここに修了したことを証します。」 緊張した様子をみせた塾生もいましたが、みんな誇らしく受け取っていました。 |
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■ 市村アイデア賞の報告 | |
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修了証授与後、夏に募集のあった『市村アイデア賞』の応募状況と結果について報告がありました。全国から28,668件の応募があり、塾生からは「かたむけてもはしが落ちない皿」というアイデアが佳作に入選しました。 |
■ 塾生の辞 | |
卒塾にあたって、ひとことを述べてもらいました。 | |
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「自然塾で心に残っていることは嫌いな野菜が少し食べられるようになったことです。」 「自然塾でがんばったことは、そうじです。」 「生活に必要なことをいろいろ学んだので将来、素敵なおくさまになりたいです。」 「チームにはいろいろな人がいて、姉妹のように楽しい時間を過ごせました。」 「スタッフの言うことだけ聞いてれば大丈夫だと思っていたけど、実際はぜんぜん違って大変だった。雨の日に世話をしたコールラビが次ステージで大きくなっていたことが感動した。」 「チーム農園の作業を通してあきらめない心を学びました。」 「人の話を聴くことを頑張りました。塾頭さんや友達の話をちゃんと聴くようにしていたら、学校でも先生の話をしっかり聴けるようになりました。」 |
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「塾に来て本当によかった。嫌なことも進んで取り組めるようになりました。」 「卒塾するのは寂しいです。思い出を大切にしたいです。」 「最初のころは緊張してなかなか自分から喋れなかったけど、いまは平気になり友達がいっぱいできた。」 「人への感謝を学びました。一人では学ぶことのできないものなので、自然塾に来れて良かったです。」 「農作業は辛かったけど、自分で育てた野菜はおいしいと思った。」 「自分のことは自分でできるようになった。」 「友達と協力すればどんなことも乗り越えられると思いました。」 「農家さんの大変さがわかったので、これからも食べ物を残さないようにしたいです。」 「難しい作物に挑戦して、成功したことがうれしかった。」 |
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「僕は相手を思いやることがあまりできなかったので、これからもそのことを頑張っていきたい。」 「はじめは、塾が嫌になったことがあった。いまは塾が本当に楽しい。 入塾の時の目標は忘れ物をしないだったけど、学校の先生から忘れ物がなくなったと褒められるようになりました。」 「ゴボウの穴掘りが印象に残っています。苦手なゴーヤが克服できるようになった。」 「野菜を育てるのは難しかった。しょっぱいメロンができてしまった。」 「人数が少なかったり、思い通りに行かない時もあったけど、みんなでがんばって収穫できたのがうれしかった。」 「リーダーとしてみんなをまとめるのは大変だったけど、ここでの経験を活かしていきたい。」 塾で学んだことや今思っている気持ちを素直に言葉に表していました。 |
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■ 塾生に贈る言葉 | |
世話人代表より、塾生に贈る言葉を述べました。 | |
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「この8ヶ月間、みんなはどんなことを思ったり感じたりしましたか。 私から見て14期生のみんなは、個性豊かでいろいろな子がいたなと感じました。 同じ体験をしても、考えたことや思ったことは違ったはずです。自然塾ではなかなか自分の意見が通らないことや、相手を気遣うこと、自分自身との葛藤(かっとう)や挑戦があったと思います。仲間や自然からたくさんのことを学んだみんなの姿はとても凛々(りり)しく見えます。 卒塾して、みんなはそれぞれの生活に戻ります。これから先、ここで学んだ事が活かされることを期待しています。 そしてまたみんなに会える日を楽しみにしています。」 |
■ 保護者から記念品寄贈(きぞう) | |
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保護者の方から、塾にオーブンレンジを贈呈(ぞうてい)していただきました。 大切に使わせていただきます。 ありがとうございました。 |
■ 斉唱 | |
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式の最後は、斉唱で締めくくりました。 8ヶ月間過ごした自然塾のことを第2の故郷のように思いながら「ふるさと」を、ここで出会った仲間とまた会おうという気持ちを込めて、「今日の日はさようなら」を歌いました。 伴奏は、女子塾生の代表が弾きました。 |
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■ 記念撮影 | |
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式典終了後は、塾生全員で記念撮影!みんなよく頑張りました。卒塾おめでとう!! | |
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塾庭では、保護者の方々も含め写真撮影をしました。総勢200名以上です。 今までたくさんのご支援本当にありがとうございました。 |
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■ 食事 | |
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「どのおかずもおいしいよ。」 「これから塾の食事食べられないのが残念だな。」 「やっぱり汁物には、この柚子胡椒(ゆずこしょう)が合う!」 |
昼食はみんなが育ててきた秋野菜がたっぷり入ったお弁当と豚汁でした。 お赤飯には、保護者の方にお手伝い頂き収穫したササゲが使われていました。 どのテーブルも話が弾み、自然塾で食べる最後の食事を思い思いに楽しんでいました。 |
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■ 14期生の活動の記録DVD上映 | |
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記念品として贈られるDVDが、一足早く上映されました。 第1ステージから第18ステージを振り返った映像が流れると、あちらこちらで懐かしむ声や歓声が上がっていました。 「女子は川遊びができたんだ、いいなぁ~。」 「お茶つみ、懐かしい!」 「親子大会、暑かったし大変だったけど楽しかったな。」 |
■ 大地の会入会案内 | |
市村自然塾関東のOB・OG会組織「大地の会」についての案内が、会長の来住さんより行われました。 | |
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大地の会は卒塾生同士の交流や、卒塾後も互いに切磋琢磨(せっさたくま)し続ける場となることを願い発足されました。 自然塾に一泊して農作業や川遊びをする『夏キャンプ』や、塾舎周辺の環境を活かして行う『運動会』、年に一度、活動や役員について話し合いをする『総会』などの年次活動をはじめ、社会性を育む体験プログラムも活発に開催されています。 スライドを使って行われた説明に、塾生たちは興味津々(きょうみしんしん)といった様子で聞き入っていました。 |
■ バス出発 | |
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通いなれたバスに乗るのも今日が最後です。 8ヶ月よく頑張りました。 これからそれぞれの道に向かって、邁進(まいしん)してください! |
■ 編集後記 | |
14期生のみなさん、卒塾おめでとうございます。 本年も無事に14期生の活動を終えることができました。塾生を支えていただいた保護者の方々、活動を支えていただいた方々へ感謝いたします。ありがとうございました。 塾生のみなさんは8ヶ月間さまざまなことを経験して、時に嬉しかったり、笑ったり、悲しくなったり、落ち込んだり、いろいろな感情を持ったことでしょう。その1つ1つを大切にして、くじけそうな時は思い出してください。みなさんの力になっていくと思います。 卒塾はゴールではありません。これからも自分の目標を見つけ、達成に向けて努力してください。 S.D.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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日曜昼食 | ![]() |
【卒塾式献立】※()内は塾産のもの ・豚汁(今年の味噌、大根、長ネギ、ニンジン、ゴボウ、里芋、ジャガイモ、自然塾九州の稲わらを燃やした灰で作ったコンニャク) ・柚子胡椒(柚子、青唐辛子) ・赤飯(自然塾九州のもち米、ササゲ) ・里芋コロッケ(里芋、タマネギ) ・金平ゴボウ(ゴボウ、ニンジン) ・カボチャの天ぷら(カボチャ) ・里芋の唐揚げ(里芋) ・大根の照り焼き(大根) ・小松菜とカブの葉のソテー(小松菜、カブの葉) ・チンゲン菜の炒め物(チンゲン菜) ・サラダ(サニーレタス、リーフレタス、玉レタス、キャベツ、赤タマネギ、大根、ニンジン、スティックブロッコリー、タマネギドレッシング) ・ネギ味噌(昨年の味噌、長ネギ) ・漬物(カブ) ・ロールキャベツ(キャベツ、ニンジンの葉) ・焼き菓子2種類(クルミ、ニンジン) |
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