2015.11.06~08 | |
第17ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ:「自然の恵みとお世話になった人に感謝の気持ちを表そう!」 共同生活の目標:「全員で1つ決める(3回目)」 |
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14期生の活動も残り2ステージとなりました。秋野菜も大きく育ち収穫時をむかえています。今回は活動を支えてくれている多くの方々やたくさんの恵みをもたらしてくれる自然に対して感謝する意味で、収穫祭を行いました。自分たちが育てた野菜を収穫し、仕込んだ味噌を開封し、それらを使って野外調理をして、ごった煮汁を味わいました。 | |
■ 11月06日(金) 夜の集い ~塾頭の話~ | |
活動のはじめに塾頭より話がありました。 | |
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「たくさんの秋野菜が育っています。今回収穫祭を行いますが、恵みをもたらせてくれた自然と支えてくれたいろいろな人たちに感謝して行うものです。前回は地域の人たちに感謝して清掃ボランティアを行いましたが、今回はこれまでお世話になったたくさんの人たちが来ます。ぜひ大自然と人に対する感謝祭のつもりで臨(のぞ)んでください。 収穫祭では、皆さんが仕込んだ味噌も開封します。6ヶ月たってどのように熟成(じゅくせい)したか楽しみです。 |
また、奉納相撲(ほうのうずもう)を行います。奉納とは神様に感謝する、という意味です。ここまで元気で過ごせてこられたことに感謝し、勝ち負けではなく、一生懸命に取り組んで欲しいと思います。 活動も残り2ステージになりました。入塾式の時話してもらった抱負(ほうふ)は達成できていますか?また「3つの心と2つの力」は身に付いていますか?もう一度振り返り、卒塾まで悔(く)いの無いよう過ごしてください。」 |
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■ 11月06日(金) 夜の集い ~共同生活目標決め~ | |
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今回もリーダーたちに司会進行をつとめてもらって行いました。 「収穫祭を行うのできちんと整理整頓清掃清潔を守っていないと良くない」「たくさんお客さんがくるから、あいさつが大事」「収穫祭で野菜や道具を大切にすることが大事」などの意見が出ました。話し合いをしましたがまとまらず、リーダーたちで決めることになりました。 |
収穫祭を行うには、農作業道具、人、野菜や食べ物を大切にすることが大事、という理由で「物を大切にする」を今回の共同生活目標として取り組むことにしました。 | |
■ 11月07日(土) 収穫祭 ~会場・ダッチオーブン準備~ | |
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朝食後、野外調理と昼食で使うテーブル・イスを塾庭に運び、鍋として使うダッチオーブンを洗って準備しました。 | |
■ 11月07日(土) 収穫祭 ~開会宣言~ | |
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塾頭より開会宣言があり、収穫祭の開始です。 「自然の恵みとお客さんたちに感謝の気持ちを持って、収穫祭に臨(のぞ)んでください。」 |
■ 11月07日(土) 収穫祭 ~味噌の開封~ | |
味噌作りを教えていただいた箕輪(みのわ)さんより、お言葉をいただきました。「4月に仕込んで7ヶ月たちました。その間味噌は熟成しました。みなさんも成長したと思います。『味噌のような人になって欲しい』という言葉を覚えていると思います。まわりの人の良いところを見つけて伸ばしてあげることでチームの力も伸びます。そうした心構えでこれからも続けて欲しいと思います。」 | |
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最初にスタッフの仕込んだ味噌樽(みそだる)を空け、味噌を取り分ける見本を見せていただきました。 味噌は真ん中から取るのが美味しいこと、詰(つ)めなおすときは丁寧(ていねい)に均(なら)して空気が入らないようにする、といったことを実演していただきました。 |
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いよいよ各チームの味噌樽の開封。わくわく(恐る恐る?)ふたを開けてみると、きれいな味噌が。 |
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調理用、お土産用の味噌を取り分ける合間にちょっと味見。ほかのチームの味噌や箕輪さんの持ってきていただいた3年ものの味噌なども味見。しょっぱかったり、まろやかだったり。味噌によって違いましたね。 |
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まとめとして箕輪夫妻からお話をいただきました。 「カビが少なかったですね。皆さんが一つ一つ心を込めて丁寧に作業をした結果です。美味しかったですね。」 「味比べをしてみましたか?少しずつ味が違っていたと思います。味噌には合わせ味噌という活かし方があります。 |
一つ一つの個性が寄り集まるととても素敵なものになります。一人一人の個性をしっかり残して、みんなと合わせながら、卒塾の時に良かったなという思い出にしてもらえると良いと思います。」 | |
■ 11月07日(土) 収穫祭 ~野菜の収穫・洗浄~ | |
収穫祭と活動中につかう食材の収穫にチームごと分かれて向かいました。 | |
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ダイコン、ニンジン、ネギ、ハクサイ、キャベツ、カリフラワー、レタス、カブ、チンゲンサイ、コマツナ、畑で立派に育った野菜を収穫しました。みな満面の笑顔。 |
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畑から持ち帰った野菜を塾で洗って汚れを落とします。土や枯(か)れた葉を落とすだけでなく、小さな虫がついているものもありましたが、調理のことを考えて丁寧に洗いました。 |
■ 11月07日(土) 収穫祭 ~奉納(ほうのう)・調理師さんへの感謝の言葉~ | |
野菜を洗ったら、玄関前の奉納台(ほうのうだい)に飾(かざ)りつけました。 | |
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ダイコンはこのかごがいいかな?赤いカブはここに置くといいね。いろいろ考えながら飾っていました。 その後、ステージ担当から話をしました。「皆さんは『八百万の神(やおよろずのかみ)』という言葉を知っていますか?自然のものにはすべて神様が宿(やど)っていて、恵みや時には災害ももたらすという考え方です。 |
これだけの野菜が収穫できたのは、自然の恵みがあったからです。感謝の気持ちを持ってください」。 | |
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次に塾生の代表から調理師さんへ感謝の言葉を贈りました。「いつも美味しい食事をつくってくださり有難うございます。自然塾に来て体が丈夫になりました。その1つは食事にあると思います。たくさん栄養のあるものを食べさせていただいたおかげだと思います。7ヶ月間有難うございました。」 |
「自然塾の美味しいご飯がもう少しで食べられなくなると思うと残念です。あとわずかですがこれからもよろしくお願いします。」 調理師さんからも言葉をいただきました。「皆さんがいろいろな苦労をして作った野菜、新鮮で無農薬の野菜を大事に使わせてもらっています。貴重な体験をしたと思います。学校とはまったく違う友だちと仲良く過ごしていることに感心しています。卒塾しても足を運んでください。」「みなさんは1日にどのくらい『ありがとう』という言葉を口にしますか?1日に3食ご飯が食べられることはとても有難いことです。皆さんが苦労して育てた野菜、無駄にしないように大切に使います。」 |
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■ 11月07日(土) 収穫祭 ~野外調理~ | |
いよいよ野外調理本番。昼食作りです。チーム内で決めておいた役割に分かれて作業をしました。 | |
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まずはチームで話し合って鍋に入れる野菜を選び、量(はか)って切り分けます。チームごとに選ぶ野菜もさまざま。それぞれどんな鍋が出来上がるか楽しみです。 |
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ダッチオーブンに入れる野菜をふさわしい大きさ、厚さに切っていきます。 |
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火起こし係はダッチオーブンの組み立て、火起こし、出汁(だし)とりや、すいとん作りも行いました。 |
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おにぎりにゴマやクルミを混ぜた味噌を塗(ぬ)ってあぶり、五平餅(ごへいもち)を作りました。 |
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仕上げにチームの味噌を入れ、味をととのえて完成!いい香り。 |
■ 11月07日(土) 収穫祭 ~昼食~ | |
この日は桜井総合塾長、加藤代表理事、西野顧問、ボランティアスタッフなどの方々が参加されました。チームの席にお客様をお招きし、一緒に昼食を楽しみました。 | |
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それぞれ野菜や具、そして味も違いましたが、美味しい鍋に仕上がりました。自分のチームの鍋を味わった後は、ほかのチームの味も楽しんでいました。 | |
■ 11月07日(土) 桜井総合塾長のお話 | |
お客様を代表して、桜井総合塾長からお話をいただきました。 | |
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「今日、皆さんの元気で楽しそうな姿を見て、皆さんが育てた美味しい野菜で料理をし、皆さんと一緒に食べることが出来て感激しました。野菜を育てるまでには、虫に食べられたり、雨に降られたり、さまざまな苦労があったと思います。食べ物もスーパーマーケットなどで簡単に手に入りますが、野菜を育てるのは大変だということがわかったと思います。 |
野菜や果物などは、農家の人たちが大変な苦労をして育てたということを考え、『ありがとう』という気持ちを持って食べてください。自然塾での経験、食べ物を食べる有り難味をいつまでも大切にしてください。 もうすぐ卒塾なのはとても残念ですが、みなとても仲良くなっているのは大事なことです。 みなさん辛かったですか?楽しかったですか?楽しんで、大勢の友だちも出来て、食事を一緒に食べられる、というのはいろいろな人のおかげだということを心に刻み、これからも友だちを大切にしていってください。」 |
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■ 11月07日(土) 収穫祭 ~奉納相撲(ほうのうずもう)~ | |
収穫祭の最後の締(し)めくくりとして、奉納相撲を行いました。勝ち負けではなく、今まで元気で過ごせて来れたことへ感謝の気持ちを込めて全力で取り組むことが大切です。 | |
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取り組み前に準備体操をしました。 すでにみんな気合い十分です! |
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「ガンバレー!」「そこだー!」「押せー!」「引けー!」「たおせー!」気合いの入った試合の連続、応援にも力がこもります。 |
お互い1歩も譲(ゆず)らない試合が何試合もあり、取り組みなおしも。 勝ちたい、負けたくない、気迫(きはく)のこもった取り組みが続きましたが、何とか各学年ごとの優勝者が決まりました。 |
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試合後の表彰式 学年ごとの優勝者にはスコップ(景品のサトイモを掘る権利)が塾頭から授与(じゅよ)されました。 |
表彰式後、閉会宣言が塾頭からあり、収穫祭を終了しました。 | |
■ 11月07日(土) おやつ | |
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今日のおやつは、焼き芋です。焼き芋担当が濡(ぬ)れ新聞とアルミホイルにくるみ、鍋が出来た後の各チームのおき火にくべておき、ちょうど美味しく出来上がりました。 |
■ 11月07日(土) 共同農園作業 ~コムギの種まき~ | |
収穫祭の後、コムギの種まきを行いました。 | |
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自然塾では、コムギはリレー作物と呼び、その年の塾生が翌年の塾生への贈り物として種を播きます。 今年(14期)の塾生は、前の年(13期)の塾生が播いたコムギを刈り取り、脱穀・風選(だっこく・ふうせん)して、さまざまな食材として利用してきました。 |
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次に第18ステージがありますが、このコムギの種まきが14期生の最後の共同農園作業になります。 陽が短くなり薄暗くなってくる中、翌年の塾生(15期生)のために、細かい種を丁寧に播いていました。 |
■ 11月07日(土) 塾活動 ~歌の練習・作文~ | |
夜の活動では、卒塾式で歌う「ふるさと」「今日の日はさようなら」の練習と作文を行いました。 | |
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作文では、自然塾で体験し、感じ、学んだこと、それを将来にどう生かしていくか、について書いてもらいました。 塾生手帳を見直したりしながら、自分の気持ちを文章にしていきました。 |
■ 11月08日(日) チーム農園作業(&チームの時間) | |
日曜日はチーム農園作業(およびチームの時間)としました。 どのチームも収穫物がたくさん。次は18ステージ最終ステージです。それも見越して、収穫や片付け、収穫物の分配や加工などに取り組んでいました。 |
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ナバナ収穫中 |
ハクサイを持って | ![]() |
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すごく立派なコールラビがとれたよ! |
チームみんなでサツマイモを掘るよ! | ![]() |
■ 11月08日(日) 奉納相撲優勝者 サトイモ収穫 | |
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奉納相撲(ほうのうずもう)の優勝者は景品のサトイモを収穫しました。 |
■ 11月08日(日) 活動のまとめ | |
活動の終わりに塾頭より話がありました。 | |
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「昨日は収穫祭とコムギの種まきを行いました。奉納相撲ではみんな真剣にやってくれました。一生懸命取り組んだ祭の跡(あと)がさみしく感じられます。味噌の開封では箕輪さんが来ていただきましたが、みな丁寧にやったのでカビの量がとても少なく、きれいな味噌が出来ていました。 |
調理をして食べてみて、すごく美味しかったです。具材(ぐざい)もチームごと違っていたので、いろいろな味が楽しめました。自分で作った野菜、みんなが仕込んだ味噌、みんなで火起こしをして、みんなで食べられた、とても楽しかったですね。 お金を出せば何でも買える、すごく良い時代に生まれ育っています。昔は野菜でも何でも手に入れるのは大変で、簡単には手に入りませんでした。手に入ったときはとても嬉(うれ)しく。食べ物にも感謝をして食べました。今は感謝の気持ちが少し薄くなっている時代だと思います。しかし皆さんは農作業を7ヶ月間やってきて大変さを知っています。食べ物をはじめいろいろなものに感謝の気持ちを持ってください。今回の目標、『物を大切にする』も、感謝の気持ちの表現です。自然塾ではおかげさまの心、感謝の心を大切にしています。体験の中で学んだことを忘れないでください。総合塾長や調理師さんの言葉にもありましたが、『ありがとう』という言葉を声に出してください。言われれば相手の人も温かい気持ちになれます。ぜひ言葉に出して感謝の気持ちを表現しましょう。 昨日作文を書いてもらいましたが、作文に書いたこと、自然塾で学んだこと、身に付いたこと、をこれからも忘れないでください。これからの人生で役に立ちます。 次は最後のステージですが、感謝の気持ちを忘れないで過ごして欲しいと思います。」 |
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■ 編集後記 | |
たくさんの秋野菜が大きく育ち、収穫できました。そして、今回の収穫祭に参加していただいた方々、参加できなかった方々も含め、多くの方々のご支援があり、無事収穫祭を行うことができました。塾生たちも、味噌の開封、収穫、奉納、野外調理、奉納相撲と一生懸命、楽しみながら取り組んでいました。チーム農園でも多くの野菜が収穫できました。最後に、感謝の気持ちを持って活動に臨(のぞ)めていたか聞いてみました。手をあげたのは一部の塾生でした。多くの塾生は一生懸命で忘れていた、という方に手をあげました。それが事実なのかもしれません。恵まれすぎて、日常が当たり前になっているのでしょう。一生懸命取り組んでいた姿は好ましいものです。しかし、このような体験が出来ること自体、自然はもちろん、多くの方々の支えや尽力(じんりょく)があってできるものだということを忘れないで欲しいと思います。そして自分も他の人の支えになれるよう、さらに成長していってほしいと思います。 T.K.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ![]() |
・ご飯 ・コンソメスープ(タマネギ、ニンジン、大根、ブロッコリー、スティックブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモ) ・煮込みハンバーグ(タマネギ、ニンジン、ロッコリー、スティックブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモ、小松菜) |
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土曜朝食 | ![]() |
・味噌汁(味噌、ジャガイモ、長ネギ、ヤーコン) ・金平ゴボウ目玉焼きのっけ丼(ゴボウ、ニンジン) ・漬物(大根の葉) ・小松菜のお浸し(小松菜) ・チンゲン菜のゴマ和え(チンゲン菜) |
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土曜昼食 | ![]() |
【収穫祭】 ・野外調理でごった煮(今年の味噌、長ネギ、ゴボウ、里芋、ジャガイモ、サツマイモ、白菜、大根、ニンジン、カブ) ・野外調理で五平餅(今年の味噌) |
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おやつ | ![]() |
・焼き芋(サツマイモ) |
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土曜夕食 | ![]() |
・ご飯 ・すまし汁(タマネギ、ニンジン、大根) ・生野菜(サニーレタス、リーフレタス) ・味噌串カツ(味噌、タマネギ) |
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日曜朝食 | ![]() |
・ご飯 ・沖縄郷土料理「かちゅー湯」(味噌、長ネギ) ・煮物(大根、ニンジン、ゴボウ、里芋) ・ヤーコンの金平(ヤーコン) ・大根の葉の玉子炒め(大根の葉) ・レタスの中華炒め(サニーレタス、リーフレタス) ・紅白なます(大根、ニンジン) ・漬物(カブ) ・だし取り後昆布鰹節の佃煮 |
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日曜昼食 | ![]() |
・ホットプレート野菜蒸し(タマネギ、ジャガイモ、キャベツ) ・サラダブーケ(サニーレタス、リーフレタス、ニンジン、カブ、ブロッコリー、スティックブロッコリー、カリフラワー) ・塾生手作りパン(クルミ、小麦粉) |
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