2015.09.25~27 | |
第14ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ: 「コンニャク作りを体験し、先人の知恵を学ぼう!」 共同生活の目標:「チームで1つ選ぶ②」 |
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9月終盤(しゅうばん)となり、ヒガンバナやコスモスが秋の訪れを感じさせます。今回は、食品加工体験としてコンニャク作りを行いました。私たちが、いつでもおいしいコンニャクを食べられるようになったのは、先人たちがいろいろと試し、工夫して苦労したおかげです。このコンニャク作りを実際に体験して、先人の知恵を学ぶことをステージテーマに掲げました。また、農作業では刈り時を迎えたオカボの収穫を行いました。 共同生活目標は、前回に引き続いてチームで選びました。どのチームも「今の自分たちに必要な目標」という視点で選びました。さらに具体的にどのようなことに気をつけていくかというポイントも自分たちで考えて取り組みました。 |
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■ 09月25日(金) 夜のつどい ~塾頭の話~ | |
ステージの始めに塾頭よりお話をいただきました。 | |
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「明日はコンニャク作りをします。今までにも食品加工を行ってきました。味噌作りでは大豆を使った加工品を勉強しました。大豆はゆでればそのまま食べることができましたね。コンニャクはコンニャクイモを加工しますが、ゆでてもそのままでは食べられません。食べられるようにするためには『アク抜き』という作業が必要です。どういう工程でコンニャクを作るのか楽しみにしていてください。 |
今日は『食べること』について3つ話します。1つ目は出された食事は残さず食べることです。2つ目はよく噛むことです。3つ目は感謝して食べることです。みなさんは今までの農作業を通して野菜を作る大変さを知っているはずです。食べ物を粗末(そまつ)にしないよう心がけてください。 前回、チームの中でいろいろなことを話しました。今回はチームで活動することをよく意識して、声を掛け合うなど積極的に行動しましょう。」 |
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■ 09月25日(金) 夜のつどい ~共同生活目標の設定~ | |
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共同生活目標についてチームで真剣に話し合いました。 「集合に遅れてしまうから、やっぱり『時間を守る』かな。」 「心のこもったコンニャクを作りたいから『何事も心をこめて丁寧(ていねい)に』がよいと思う。」 |
■ 09月26日(土) 共同農園作業~オカボの収穫~ | |
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第4ステージに種まきしたオカボが、収穫の時期を迎(むか)えました。刈り方は第7ステージにコムギを収穫した時と同じです。刈る人、刈った束(たば)を整(ととの)える人、束ねる人の3人1組で作業しました。 |
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一粒も無駄にしないように、丁寧(ていねい)に刈り取ることを意識しました。 |
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束(たば)がしっかり結べていないと、干すときに穂が抜け落ちてしまいます。始めは苦手な様子の塾生も居ましたが、数を重ねるとずいぶん慣(な)れた手つきで作業していました。 |
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「こうやってギュっと音がするまで、きつく結ぶんだよ。」 塾生同士で教えあっている姿もありました。 |
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最後に、モロコシ畑から干し場所となるベランダまで全員が並び、バケツリレー形式でオカボを運びました。 |
■ 09月26日(土) 塾活動 ~卒塾アルバム作り~ | |
自然塾では卒塾式に記念としてアルバムを渡します。その中にチームのページがあり、思い出を残すために自分たちで作ります。 | |
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まずは、今までの活動の写真を見ながら、ページに使う写真を選びました。 「いろいろなことしてきたね。」 「なつかしい!」 |
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「思い出を形にしよう。」 「10年後に思い出せるものがいいね。」 「家の人に雰囲気(ふんいき)が伝わるようにしたい。」 「チームらしさって何だろう?」 そんなことを考えながら取り組みました。 |
■ 09月26日(土) 塾活動 ~コンニャク作り~ | |
おでん、田楽(でんがく)、コンニャクゼリーなど身近な存在のコンニャクですが、そのもととなるコンニャクイモはとてもアクが強く、そのままでは煮ても焼いても食べられません。また、昔はコンニャクイモの収穫できる秋にしか食べられない貴重(きちょう)なものでした。今回は実際に自分たちで作り、先人の知恵を学びました。 | |
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コンニャク作りでは、まずコンニャクイモを洗う作業から始めました。 洗ったコンニャクイモはスタッフがゆでました。 |
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ゆであがったコンニャクイモの皮を丁寧(ていねい)にむいていきます。 「ヌルヌルしてる~。」 |
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皮をむいたコンニャクイモを水と合わせてミキサーにかけます。 「1、2、3・・・60!」 声をそろえて1分間数えていました。 |
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「どろどろだね。」 細かくくだかれたコンニャクのもとをボウルに移しました。 前半の作業はここまで。 このあと、コンニャク特有(とくゆう)のプリプリした食感を出すマンナンという成分をふくらませるため、数時間、冷蔵庫に置いておきます。 |
■ 09月26日(土) 共同農園作業 ~トマトの片付け~ | |
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真っ赤な実をたくさんつけ、食卓(しょくたく)をにぎわせてくれたトマトもそろそろ時期が終わります。全員で最後の収穫をして片付けました。 |
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誘引(ゆういん)していたヒモをはずして支柱を抜き、そのあとにトマトを根ごと引き抜いていきました。 |
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誘引したり、芽かきしたり、たくさん世話をしてきたトマト。感謝の心を持って片付けました。 |
■ 09月26日(土) 夜の塾活動 ~コンニャク作りの続き~ | |
昼間作ったコンニャク作りの続きを行いました。後半はチームごとにコンニャクを丸め、アクとりを体験しました。 | |
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「丸くするのって意外(いがい)とむずかしい…」 | 「プルプルしていてスライムみたい!」 |
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「家でアクとりをやったことがある」という塾生も多く、慣(な)れた手つきで行っていました。この後、一晩水に浸(つ)けてさらにアク抜きをしてやっと食べることができます。 | |
■ 09月26日(土) 自由時間 | |
今回のステージ中、塾生たちは思い思いに自由時間を過ごしていました。 | |
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ステージの前日に誕生日を迎えたメンバーが居たので、塾生室でどっきりパーティーが開かれていました。 「おめでとう!」 |
自分たちで育てたヒョウタンの加工を行っているチームもありました。 「くさいけど楽しい!」 |
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クリの皮むきのお手伝いをしてくれる塾生も。 「見てみて、こんなにたくさんむけたよ。」 |
チーム農園で育てていたヒマワリの種を使ってクッキー作り。 「分量は合ってるから、あとは形を決めて、焼こう!」 |
■ 09月27日(日) 朝食~コンニャクを囲んで~ | |
前日にチームで協力して作ったコンニャクが完成し、朝食でいただきました。 | |
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各チームそれぞれのコンニャクを味比べしました。 「ぷりぷりしてる!」「おいしい!」 どのチームもおいしいけれど、やっぱり自分のチームのコンニャクが一番のできと、嬉しそうに頬張(ほおば)っていました。 |
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■ 09月27日(日) 共同農園作業 ~ラッカセイの収穫~ | |
日曜日の午前中前半は、第5ステージに種をまいたラッカセイの収穫を行いました。 | |
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次から次へと株を引き抜く塾生たち。 「小さいのから大きいのまでたくさんついてる!」 収穫したラッカセイは土を落とし、さっそく昼食時にゆでラッカセイにしていただきました。 |
■ 09月27日(日) チーム農園作業 | |
後半はチーム農園作業を行いました。どの野菜にどういった世話が必要か、だれがどんなことをするのかという計画を立ててから作業を開始しました。 | |
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チーム農園作業も残すところあと4回。収穫、間引き、草取りとどのチームも十分に世話していました。 |
■ 09月27日(日) 共同農園作業 ~ゴボウの収穫~ | |
チーム農園の時間と同じころ。前回のステージでゴボウを収穫することができなかった塾生たちがゴボウ掘りに奮闘(ふんとう)していました。 「あぁ、もう!!」最初は思うように掘り進めずにいた塾生もいましたが、全員みごとに掘り上げました。 |
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■ 09月27日(日) 帰りのつどい ~塾頭の話~ | |
ステージのまとめとして塾頭よりお話がありました。 | |
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「コンニャク作りでは、アク抜きという工程でえぐいコンニャクイモが食べられるようになることを学びました。昔の人はさまざまな知恵や工夫を働かせて生活していました。野菜はある時に一気に出来て、なくなります。作物の少ない冬の間も、野菜を食べることができるようにいろいろな保存・保管・加工の方法を考えました。昔の人の知恵に感謝したいですね。知恵はただ待っているだけではつきません。まず考えてやってみることが大事です。みなさんも、考えて行動することに挑戦してください。 |
ノーベル賞は世の中の役に立つ研究や発見をした人に贈(おく)られるものです。けれども賞はいきなり得られるものではありません。それまでの技術が基礎(きそ)になり、新しい発想(はっそう)が加わってこそ贈(おく)られる賞なのです。ノーベル賞を受賞した人はよくこんなことを言っています。『私が受賞できたのは、みなさんのおかげです。周りの人に感謝します』自分よりも以前に基礎(きそ)の技術を築(きづ)いてくれた人たちや研究を支援(しえん)してくれた人たちへ感謝を表しています。みなさんも食品加工や農作業で、先人の知恵をたくさん学んでいます。感謝の心を持ってください。」 | |
■ 編集後記 | |
今回のステージはコンニャク作り、オカボの収穫、トマトの片付けといろいろな活動がありました。塾生たちはどの活動にも真摯(しんし)に取り組んでいました。チームで協力しあう姿、農作業のやり方を教えあう姿、てきぱきと行動する姿などが見ることができ、嬉(うれ)しく思いました。 また、チーム全員で共同生活目標を達成するために、相手のことを思って注意をする光景も目にしました。 これからも何事にも積極的に、そして思いやりを持って行動して欲しいです。 S.D.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ![]() |
・冬瓜カレー(冬瓜、ナス、ピーマン、パプリカ) ・冬瓜スープ(冬瓜) ・冬瓜サラダ(冬瓜、ピーマン、パプリカ、四角豆) |
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土曜朝食 | ![]() |
・ご飯 ・味噌汁(味噌、冬瓜、南瓜) ・冬瓜のそぼろ炒め(冬瓜、ナス、ピーマン、パプリカ) ・冬瓜のソテー(冬瓜) ・冬瓜のツナマヨ和え(冬瓜) ・冬瓜の皮の金平(冬瓜の皮) ・冬瓜の甘酢漬け(冬瓜) ・空芯菜の炒め物(空芯菜) |
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土曜昼食 | ![]() |
・ゴボウ稲荷寿司(ゴボウ) ・天ぷら(カボチャ、ピーマン、穂ジソ) ・冷やしうどん(手打ちうどん、ネギ、ショウガ、スダチ、オクラ、モロヘイヤ) |
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おやつ | ![]() |
・冬瓜パイ(冬瓜) ・塾生の手作りおやつ「誕生日サプライズミルクレープケーキ」 |
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土曜夕食 | ![]() |
・ご飯 ・冬瓜のとろみスープ(冬瓜、ショウガ) ・秋刀魚のショウガ煮(ショウガ) ・茶碗蒸し(栗、冬瓜) ・生野菜(ミニトマト) |
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日曜朝食 | ![]() |
・ご飯 ・味噌汁(味噌、冬瓜、ジャガイモ) ・刺身コンニャク(塾生の手作りコンニャク、スダチ) ・冬瓜とナスのすり流し(冬瓜、ナス) ・冬瓜の卵炒め(冬瓜) ・冬瓜の炒め物(冬瓜、ピーマン、パプリカ) ・冬瓜の酢の物(冬瓜) ・空芯菜の中華炒め(空芯菜) ・空芯菜のカレー炒め(空芯菜) ・漬物(冬瓜、ナス) ・だしとり後昆布鰹節の佃煮 |
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日曜昼食 | ![]() |
・お月見ランチ(カボチャ、ジャガイモ、冬瓜、栗、落花生、そうめん、南天の葉) |
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