2015.09.11~13 | |
第13ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ:「収穫に汗を流し、達成の喜びを感じよう」 共同生活の目標:「チームで1つ決めて取り組む」(1回目) |
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夏が終わり、涼しくなってきたこの時期。いよいよゴボウの収穫です。第2ステージに大きな穴を掘って植え付け、第6ステージに追肥、第9ステージには草取りをしてきました。5ヶ月以上世話をしてきたゴボウが収穫の時を迎えました。キレイなゴボウを収穫するには植え付けの時と同じように、また1m以上の穴を掘って収穫しなければなりません。 共同生活目標は、取り組みたい目標をチームで1つ決めてのぞみました。。 |
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■ 09月11日(金) 夜の塾活動 ~塾頭の話~ | |
ステージを始めるにあたって塾頭よりお話がありました。 | |
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「台風の影響で各地に被害が出ています。恵みとなる雨も時に脅威(きょうい)となります。 今ステージはゴボウの収穫がありますね。植え付けの時とは違い丁寧に掘らないとキレイなゴボウは収穫できません。これまでのステージでみなさんは体力と、最後まで頑張る精神力を培(つちか)ってきました。明日は心を込めて丁寧に、最後まであきらめずに掘り続けてください。そしてそれを持ち帰り、家族と共に喜びを感じてください。 皆さんには塾での活動を通して、いろんなことを覚えてもらい、7つの共同生活目標にも取り組みました。“身に付いた”事はありますか?覚えたことが自然に行動に表れることが“身に付く”ということです。 |
社会に出るにはまだ身に付けることはあります。あいさつは自分からしていますか?自分が次に何をするかわかっていますか?今までの自分を振り返り、足りないと思うことを見つけてください。そして覚えようという努力と、自分から進んでやるという気持ちを強くもってこれからの活動を取り組み、1つでも多く身に付いたものを増やせるようにしてください。」 | |
■ 09月11日(金) 夜の活動 ~共同生活目標決め~ | |
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今ステージは各チームで共同生活目標を1つ決めて取り組みます。 今までのチームを振り返り、できていなかったこと、もっと伸ばしたいところなどの視点で決めていきました。 これまでの7つの目標を組み合わせていたチームもあり、今のチームの状態と向き合っている姿がありました。 |
■ 09月12日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの収穫~ | |
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前日まで降っていた雨は上がりました。 ゴボウ収穫の相棒となるシャベルを手に出発! |
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スタッフに掘り方を見せてもらったらいよいよ収穫スタート。 ポイントは『遠くから掘ること』。 長くキレイなゴボウまでの道のりは簡単ではありません。 |
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『ゴボウ抜き』という言葉がありますが、抜くことはできません。先端(せんたん)まで掘ってようやく収穫できます。 「どこまで続いてるの…」 という声があちらこちらから聞こえてきていました。 最後まであきらめない粘り強さが必要です。 |
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いつでも水分補給ができるようにしていましたが、飲んだらすぐ掘り始める塾生がいました。 「よし!」 と気合いを入れてゴボウに向かう姿が印象的でした。 |
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掘り始めて45分。 「とれたー!!」 声のほうを見ると、ドロドロの軍手にはしっかりとゴボウが握られていました。おめでとう! ここから大きな声がどんどん聞こえるようになってきました。 |
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両手にゴボウを抱えている塾生、葉っぱを含めると自分の身長以上もありそうなものを持ち上げている塾生などさまざまです。 ただ、掘り切ったという気持ちが顔いっぱいに表れていたことは、どの塾生も一緒でした。 |
収穫したゴボウは、塾庭の隅(すみ)に仮植えしました。ゴボウは土の中に埋めておくと、長い間おいしいまま保存できます。来年の入塾式までいただきます。 | ![]() |
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収穫後の塾生の服はどれも土の色。全力でゴボウに向かっていたのが伝わってくるようでした。 1人1人本当に良く頑張りました。 |
■ 09月12日(土) 昼食 | |
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この日は『Visit Day』と題し、市村自然塾関東の活動を応援してくださっている企業の方々にお越しいただき、ゴボウ堀りのお手伝いをしていただきました。 昼食時のあいさつでは、 「みなさんの最後まで頑張る姿を見ることができ、その姿勢を見習わなければと思いました。」 「掘り上げた時の喜んでいる様子が印象に残っています。これからの活動も頑張ってください。」 とのお言葉をいただきました。 |
■ 09月12日(土) 共同農園作業 ~大根・葉もの野菜の種まき~
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秋野菜として第12ステージでは白菜やカリフラワーを植えつけました。 今ステージでは漬物用の大根と、葉もの野菜としてチンゲンサイ、ホウレンソウ、コマツナ、カブ2種類の種まきをしました。 前日にリーダーで相談し、チームごとに担当野菜を決めて取り組みました。 |
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午前中のゴボウ掘りではたくさんの体力を使いました。しかし、やりなれた畝たてや畝ならし作業に向かう姿には頼もしさが感じられました。 |
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種はとても小さく、手からこぼれそうになったり種の間隔が同じにならなかったりと気をつけるところが出てきます。 「土は細かくしながらかける。」 と、今まで習ったことを思い出し、塾生同士で教えあう姿が見られました。 |
途中、おやつ休憩。 ゴーヤアイスをいただきました。 「これおいしい!」 ゴーヤが苦手な塾生も、いつもと違う野菜の一面を感じているようでした。 |
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最後は水遣りと虫除けネットかけ。 「となりのチームと一緒にネットをかければいいかも。」 「早く終わったからあそこの作業手伝う。」 と、周りを見ながら動いていました。 |
■ 09月12日(土) チーム農園観察 | |
翌日のチーム農園作業のために、畑を見ながら必要な作業を考えたり、不十分だった秋野菜の計画を立てる時間をとりました。 | |
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畑では今日中にやっておきたい世話をするチーム、計画立てでは収穫したらどうするか考えるチームなど、各チーム有意義に過ごしたようでした。 | |
■ 09月12日(土) 夜の塾活動 ~チーム活動『伝え合い・聴き合い』~
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今までのチームと向き合い、自分の気持ちを伝え合う活動をしました。 | |
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最初はアイスブレイクから始まりました。 『赤いものといえば』『夏といえば』などのお題に対して思いついたものを紙に書き、チーム内で発表しました。 もしも他のメンバーと同じ回答だったら笑顔で握手。 |
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チームに関するお題にも取り組みます。 『このチームで楽しかったこと』 『このチームで過ごした中でイヤだなと思ったこと』 今までのチームと向き合ってみました。 |
ここからは塾生室でチームだけの時間を過ごします チームに関するお題への回答の中で、みんなの気持ちを聞きたいと思って選ばれたものに対して、1人1人気持ちを伝え合いました。 「初めてのチーム農園作業の時にみんなと仲良くなれてよかった。」 「遊んでいて集合に遅れる人を見た時、イヤな気持ちだった。」 |
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メンバーの気持ちを聞いてから思ったことも伝え合いました。 「みんな同じことを思っていたと知れた。」 不安を感じながら伝えているような声や、楽しそうに笑い声も交わりながら伝えている声などいろんな声が塾生室から聞こえていました。 |
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■ 09月13日(日) チーム農園作業 | |
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太陽が程よく陰(かげ)り、作業のしやすい涼しい中でチーム農園作業の時間を送りました。 |
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やはり今ステージも雑草取りは欠かせません。 「もう!いっぱいありすぎ!」 と、雑草に不満をぶつけながら取り続ける塾生。その気持ち、スタッフもよくわかりますよ。頑張ろう! |
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大変な雑草取りもあれば、嬉しい収穫もあります。地上部の葉を引き抜くと土の中からは落花生が!初収穫です。 他にも土間で収穫したエダマメやシカクマメ、今ステージが最後となったトマトやキュウリを分けているチームもいました。 |
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ヒョウタンを育てていたチームは、水筒にするための加工をしていました。 本と見比べながら作業をしていました。 |
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新たに種をまいているチームもいました。大根を育てるようです。 前日に行った共同農園作業を思い出していました。 |
■ 09月13日(日) 帰りの塾活動 ~塾頭の話~ | |
ステージを終えるにあたって、塾頭よりお話がありました。 | |
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「素晴らしい天気の中でゴボウの収穫ができましたね。お手伝いに来ていただいた方は、みなさんの一生懸命な姿に感動していました。これも今まで培(つちか)ってきた体力と精神力の結果でもあると思います。大きなゴボウを収穫できたのは、今まで苦労して世話をしてきた成果であり、そして何よりも自然、大地の恵みでもあることを忘れないでください。これからも自然を慈(いつく)しむ心を大切にしてください。 キレイなゴボウを掘るには工夫も必要でしたね。そのちょっとした工夫からも得られる知恵もあります。 |
社会に出ると知恵が必要な時や苦労することもあります。その時には、周りの人を思う心で積極的に取り組んでみてください。そしてそのことに喜びを感じてほしいと思っています。 共同生活目標では、各チーム意識して行動していたよう見えました。これからはそのレベルを上げていきましょう。自分の責任は果たし、チームワークをより良くしていってください。」 |
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■ 09月11日~14日 自由時間 | |
今ステージの自由時間。塾生たちはどのように過ごしていたか、少しだけ紹介します。 | |
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男子ステージにいらっしゃった保護者の方に収穫していただいたササゲ。その鞘取(さやと)りをしていました。 「スナップエンドウの時にも私やった。」 と言う塾生の手つきは、なるほど、慣れているように見えました。 卒塾式のお赤飯に使われる予定です。 |
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「いたい!」 秋の味覚の栗。塾舎の周りにはいくつもの栗の木が育っています。 するどいトゲにおおわれた栗と格闘する塾生。スタッフに取り方を教わってからは収穫カゴに次々と栗が入れられていました。 |
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夜のチーム農園に出発。 育てていた花を使って『ポプリ』(香り袋)を作ろうとなり、花摘みに行くチームがいました。赤いマリーゴールド、紫のコスモスなど色とりどりの花が摘めたようでした。 |
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「カントリーロード この道~♪」 食堂では歌の発表が始まっていました。 リコーダーやカホン、ギターを交え、ソロパートまで取り入れたこだわりの合唱。近くで聞いていた塾生も一緒に口ずさんでいました。 音楽が一緒にある時間はステキですね。 |
■ 編集後記 | |
夜のチーム活動~伝え合い・聴き合い~では、今までのチームに対して、自分に対してちょっと立ち止まって向き合ってほしいと思って取り組みました。生活の中で自分の気持ちを伝えること、人の気持ちを聴くことは少ないでしょう。ただ、そこが伝わるからこそ本当の『相手のことを考える』ということができるように思っています。実は同じことを思っていた、でもそれが分からなかったこともあります。塾生には言葉で伝えることの大切さを感じてもらえたら嬉しいです。その言葉を安心して伝えられる場作りを、これからも丁寧に行っていきたいと思っています。 S.O.
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■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ![]() |
・クリームオムライス(タマネギ、ピーマン) ・マカロニのバジルサラダ(タマネギ、ピーマン、バジル) |
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土曜朝食 | ![]() |
・ご飯 ・味噌汁(味噌、ジャガイモ、タマネギ) ・ハムエッグ ・ジャガイモのはさみ焼き(ジャガイモ、タマネギ) ・ゴーヤのソテー(ゴーヤ) ・ナスの漬物(ナス、青ジソ) ・大葉味噌(味噌、青ジソ) ・ネバネバ和え(モロヘイヤ、オクラ) |
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土曜昼食 | ![]() |
・栗ご飯(栗) ・鶏ゴボウ団子汁(味噌、ゴボウ、ネギ、サトイモ、ショウガ) ・野菜の天ぷら(カボチャ、ナス、ピーマン) ・かき揚げ(ゴボウ、タマネギ、青じそ) ・ゴボウサラダ(ゴボウ、ミニトマト) |
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おやつ | ![]() |
・ゴーヤアイス(ゴーヤ、塾生のお土産ドライフルーツ) |
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土曜夕食 | ![]() |
・ゴボウの炊き込みご飯(ゴボウ) ・団子汁(小麦粉、ゴボウ、ネギ) ・鮭の南蛮漬け(タマネギ、ピーマン、パプリカ、ジャガイモ) ・ジャガイモの煮物(ジャガイモ) ・ゴボウサラダ(ゴボウ) |
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日曜朝食 | ![]() |
・ご飯 ・味噌汁(味噌、ゴボウ、ジャガイモ) ・ゴボウの玉子とじ(ゴボウ) ・ゴボウとひじきのマヨ和え(ゴボウ) ・金平ゴボウ(ゴボウ) ・カボチャの煮付け(カボチャ) ・ひじきの炒り煮(ゴボウ) ・漬物(ナス、ショウガ) ・だし取り後昆布鰹節の佃煮 |
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日曜昼食 | ![]() |
・チキンカツカレー(タマネギ、ジャガイモ、ナス) ・ジャガイモのバジルサラダ(ジャガイモ、バジル) |
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