2015.04.03~05
第02ステージ ~女子~
ステージテーマ:
「みんなで協力してゴボウの穴掘りを最後までやり抜こう!」

共同生活の目標:「人の話を聴く」
今回のステージではゴボウの種まきを行いました。長くまっすぐなゴボウを育てるためには、畝(うね)の下に深い穴を掘ってふかふかにしてあげる必要があります。大きなスコップがすっぽり埋まる深さを目指して、力を合わせて穴を掘りました。
共同生活の目標は、「人の話を聴く」です。ただ「聞く」のではなく、目や心でも聴くように、意識して過ごしました。
■ 04月03日(金) 夜の集い
活動を始めるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「みなさん通塾には慣(な)れましたか?何かあってもあわてないよう、普段から自分の乗る電車の乗り場や行き先を確かめて、一人でも来られるようにしましょう。
前回の共同生活の目標はあいさつをするでしたが、少しずつでも積極的にしていきましょう。
今回はゴボウの穴掘りをします。思った以上に大変です。しかし、掘った分だけ長いゴボウが育ちます。最後まであきらめないで掘ってください。
共同生活の目標は『人の話を聴く』です。最後までしっかり聴くこと、わからないことはそのままにせず質問すること、そうすればたくさんのことが学べ、安全にもつながります。
今回、避難訓練や危険予知訓練を行い、安全(危険)についても考えてもらいます。慣れてくると油断してケガにつながります。これからの塾生活を充実したものにするために、安全(危険)について考えて過ごしてください。」
■ 04月04日(土) てるてる坊主作り
今日も明日も雲行きがあやしく、いつ雨が降るかわからない空模様。
みんなでてるてる坊主を作って、雨が降らないよう願っていました。
■ 04月04日(土) チーム活動 ~チーム農園の土作り~
これから18ステージまでお世話になるチーム農園の土を、野菜にやさしいふかふかの土にするために、土作りを行いました。
まずは、土に撒(ま)く牛糞堆肥(ぎゅうふんたいひ)を力を合わせて、自分たちのチーム農園に運びました。
プラミという道具を使って、牛糞堆肥(ぎゅうふんたいひ)を満遍(まんべん)なく撒(ま)きます。
最後にチーム全員でしっかりと耕します。2ステージとはいえ、だいぶクワの使い方に慣れたようです。力強く耕している姿があちらこちらで見られました。
耕したあとは、平らにならし、道具を洗いました。
■ 04月04日(土) チーム活動
~チーム農園作付け計画・チームの話し合い①~
午前中の後半は、室内でチーム農園作付け計画、チーム名決め、リーダー・サブリーダー決め、などを行ってもらいました。
食堂の本棚にある野菜の本を見て、どんな作物を育てようか、その作物を育てるにはどうしたらよいか、など、調べている様子です。
その後、塾生室に移動し、それぞれのチームで計画や話し合いの続きを行いました。集中しています。
■ 04月04日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの穴掘り・種まき~
午後は、ステージテーマにもあげた、ゴボウの穴掘り・種まきを行いました。
曇っていますが何とか天気は持ちそうです。朝作ったてるてる坊主が見守る中、作業を開始しました。
なぜ穴を深く掘るのが大切なのか説明を受け、穴の掘り方をスタッフに見せてもらいました。
一列に並んで穴掘り開始。自分のところだけでなく、全員で大きな長方形の深い穴が掘れるよう、協力して掘ります。
しばらくすると、「マサ」という硬(かた)い土の層にあたり、掘るというより、削(けず)る、砕(くだ)く、作業になってきました。それでも音(ね)を上げず、時には大人の力も借りながら、少しでも深い穴を掘ろうと頑張っていました。
おやつで一息、梅サイダーを飲んで、疲れた体を休めます。

この後、もうひと踏ん張りして、穴を更に深くしました。
掘った穴に入って記念撮影。
硬い土に苦戦しながらも、あきらめずに頑張ったおかげで、スコップが埋まるくらいの深い穴が掘れました。
せっかく掘った穴を埋め戻し。
ゴボウの種は、穴の底ではなく、埋め戻してその上に立てた畝(うね)の上に播(ま)くのです。
穴掘りで力を使い果たした後のつらい作業ですが、上級生が率先(そっせん)して行い、全員で穴を埋めました。
ふかふかになった畝の上に種を播(ま)きました。2人1組で15cm間隔に穴をあけ、一粒づつ種を入れてあげました。丁寧(ていねい)に種を播いています
ゴボウは芽を出すのに光を必要とする作物なので、薄く土をかぶせてあげました。
最後にたっぷり水をあげて終了です。
みんなで力を合わせて深い穴を掘ったので、長いゴボウが収穫できるといいですね。9月の収穫までにはまだまだ世話が必要です。気を抜かずに世話をしていこう。
■ 04月04日(土) チーム農園作業(番外編)
~ジャガイモの植えつけ~
チーム農園でジャガイモを育てるチームがありました。第3ステージで植えつけたのでは遅いので、暗くなってから植え付けを行っていました。
■ 04月04日(土) 夜の塾活動
~チーム農園作付け計画・チームの話し合い②~
午前中に引き続き、チーム農園の作付け計画、チーム名決め、リーダー・サブリーダー決め、などを行ってもらいました。
チーム農園作付け計画もだいぶ具体的になってきました。何をいつ植えるといったスケジュール、どこに何をどれだけ植えるといった地図も出来てきて、かなりイメージがわいてきたようです。
■ 04月04日(土) 共同生活目標の振り返り
土曜日の夜と日曜日の昼に、共同生活目標がどのくらい出来ていたか振り返ります。
今回の目標、「人の話を聴く」がどのくらい出来たか、各自で振り返ってもらいました。
■ 04月04日(土) 年間土間作付け表のシール貼(は)り
自然塾の土間には「年間特大作付け表」が貼ってあり、塾で育てる野菜の予定が載(の)っています。
今回はゴボウのシールを貼ってもらいました。
18ステージ終わったときにどのくらいシールを貼ってあるか(作業を行ったか)、見るのが楽しみですね。
■ 04月05日(日) 朗読(ろうどく)~浜田広さんのことば~
日曜日の朝、市村自然塾の創始者(そうししゃ)、浜田広さんのことばをみんなで朗読しました。
土に触(ふ)れ 土を耕し
植物を育て 植物に囲まれ
自然の恵みを全身で受ける。

身体を動かし 汗をかく
勤労(きんろう)の気持ちよさ
ゆっくり深呼吸をする
よく噛(か)んで 残さずいただく
友だちと助け合う。
自然塾で体験してもらいたいことが、詰まっていることばです。
■ 04月05日(日) 塾活動 ~避難訓練~
日曜日は安全(危険)を考えるイベントを行いました。
大きな地震が発生し、その後厨房(ちゅうぼう)から火災が発生したという想定で避難訓練を行いました。
地震発生後、塾生室入り口で防災頭巾をかぶってスタッフから注意点を聴き、その後避難指示が出ると姿勢を低くし、ハンカチを口にあてて、煙を吸わないようにして避難しました。
今回は訓練用の煙ですが、実際の火災では煙を吸わないことが命を守るのにとても大切になります。
全員塾庭へ避難した後、塾頭より総評がありました。
「みなさん素早く避難できてとても良かったと思います。今回避難訓練を行って、もしもの際にどう行動したらよいかわかったと思います。整理整頓しておくと安全に落ち着いて行動できます。東日本大震災のときには、普段から訓練しておいたおかげで全員が助かった小学校があります。普段から何が起きてもよいように訓練しておくことが大事です。お(押さない)・か(かけない)・し(しゃべらない)・も(もどらない)を心がけてください。」
塾舎に戻り、どこから火が出たらどこを通って避難すれば安全か、みんなで確認しました。
■ 04月05日(日) 塾活動 ~危険予知訓練(理論編)~
どこにどんな危険がかくれているか、なぜ危険なのか、どうしたら危険を避(さ)けられるのか、を考える、危険予知訓練を行いました。
まずはイラストを見て、その中に潜(ひそ)んでいる、危険を探し、なぜ危険なのか、どうしたらよいのかを考えてもらい、発表してもらいました。
■ 04月05日(日) 塾活動 ~危険予知訓練(実践編)~
次に、実際に塾舎内で、それぞれのチームごとにどこにどんな危険があり、それを避けるためにはどうすればよいかを探してもらいました。
危険なもの(場所)、なぜ危険なのか、どうすればよいのか、をチームごとに発表してもらいました。
中には、危険を実演つきで解説してくれるチームもありました。
身近なところに、いろいろな危険が発見できました。楽しい塾生活が送れるよう、安全(危険)に気をつけて過ごしていきましょう。
■ 04月05日(日) ステージのまとめ
活動のまとめとして、塾頭より話がありました。
「昨日はチーム農園の土作りもゴボウの穴掘りも行って大変な1日だったと思います。しかし、最後まで一生懸命に行う姿に感心しました。野菜を育てる大変さがわかったと思います。農家の人に感謝して野菜を食べてください。
今日は避難訓練と危険予知訓練を行って、危険な場所や行動がわかったと思います。安全は共同生活にとってとても大切です。安全(危険)に気付く力をどんどんつけていって欲しい。
共同生活目標の「人の話を聴く」では、自分の出来ていないところがわかったと思いますから、直していってください。
次からは皆さん新学年です。自分を変えるチャンスです。積極的にあいさつをし、人の話をしっかり聴けば相手を知ることが出来、友達も増えますから、ぜひやってください。」
■ 04月05日(日) 活動の振り返り
この3日間を過ごして、感じたこと、考えたこと、をひとりひとり振り返って塾生手帳に書いてもらいました。
今回は、チーム内でも発表しあいました。
いろいろな気付きが、みんなの将来の力になってくれるはずです。
■ 編集後記
いつ雨が降ってもおかしくない空模様の中、何とか天気は塾生たちに味方してくれました。ゴボウの穴掘り、チーム農園の土作りとも、予定通り行うことが出来ました。
涼しさも味方したとはいえ、ゴボウの穴掘りでは塾生たちは本当に頑張りぬきました。硬い土にあたっても何とかもっと深く掘ろうと力を出していました。
多くの大人の方々にもご支援いただき、卒塾生もかけつけ、塾生、スタッフ、ボランティア、卒塾生、全員でゴボウの穴を掘り進もう、と力を合わせたことが大きかったと思います。塾生には頑張った経験とともに、力を貸していただいた方々がいることを忘れないで欲しいと思います。
T.K.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ホットプレートビビンバ(人参、ほうれん草、小松菜、切干大根)
・キムチスープ(長ネギ、人参、キャベツ)
・ざく切りキャベツ(キャベツ、味噌、ネギだれ)

土曜朝食 ・ご飯
・味噌汁(味噌、大根、長ネギ)
・キャベツ納豆(キャベツ、長ネギ)
・ネギ玉子焼き(長ネギ)
・里芋のソテー(里芋)
・サツマイモの煮物(サツマイモ)
・野菜炒め(キャベツ、タマネギ、人参)
・キャベツの浅漬け(キャベツ、人参)

土曜昼食 ・ネギ炒飯(長ネギ)
・中華スープ(キャベツ、長ネギ、人参)
・回鍋肉(キャベツ、タマネギ、人参)
・サラダ(キャベツ、大根、人参、芽キャベツ、プチベール、ネギドレッシング)

おやつ ・梅サイダー(梅シロップ)

土曜夕食 ・クリームシチュー(里芋、タマネギ、人参、ほうれん草、プチベール、芽キャベツ)
・カレーピラフ(タマネギ、人参)
・コールスロー(キャベツ、人参)

日曜朝食 ・ご飯
・味噌汁(味噌、大根、キャベツ)
・和風ロールキャベツ(キャベツ、長ネギ)
・ツクシの玉子とじ(ツクシ)
・キャベツのソテー(キャベツ)
・サツマイモの煮物(サツマイモ)
・キャベツの浅漬け(キャベツ、人参)

日曜昼食 ・オムライス(タマネギ、人参)
・コンソメスープ(タマネギ、人参、小松菜)
・サラダ(キャベツ、人参、小松菜)
・葛餅※食事当番の塾生が作りました