2015.04.24〜26
第04ステージ 〜男子〜
ステージテーマ:「思いやりをもって夏野菜を植えつけよう!」
共同生活の目標:「ものを大切にする」
第14期生の活動が始まり、2ヶ月がたち季節は春の終盤になり、天気が良いと汗ばむ陽気になりました。今回のステージでは、6月中ごろから10月頃まで食卓をにぎやかにする夏野菜の植え付けを行いました。苗は言うなれば野菜の赤ちゃん。乱暴に扱うとすぐに弱ってしまいます。塾生たちはやさしく、丁寧に植え付けを行いました。
■ 04月24日(金) 夜の集い 〜塾頭の話〜
塾頭の話からステージが始まります。
「季節の変わり目で体調を崩している人が多いです。みなさん気をつけてくださいね。前ステージで植えつけたレタスが真っ赤になっていました。これは寒さの影響だそうです。野菜もこの気温差を乗り切ろうとがんばっています。
みんなが入塾して今回で4回目。だいぶ慣れてきて、少し乱暴になってきているように感じます。初めてきたときのことを思い出して基本的なことをきちんとできるようになってください。
今ステージの目標は「ものを大切にする」です。みんなで使うもの、自分が持っているもの、身の回りのものを大切にしてください。また、ものを大切にする人は人も大切にすることができます。塾活動を通じで物、人に対して思いやりを持ってください。」
■ 04月24日(金) 夜の集い 〜節目の振り返り〜
14期生が塾に来て約2ヶ月がたちました。そこで、塾で身につけてほしいことがどのくらいできているか、今までの活動を振り返って、アンケートに答えてもらいました。
■ 04月24日(金) 自由時間 〜蝶(ちょう)結びの練習〜
夏野菜を植えつけるときに、誘引(ゆういん)という作業をする時に蝶結びをします。
「あれ?結び目が縦になる??」
普段、靴ヒモを結んでいる塾生も結ぶ向きが変わると変な結びになってしまいました。
この後お互いの足に、ヒモを結ぶ早さを競って楽しく練習していました。
■ 04月25日(土) 共同農園作業 〜ジャガイモの世話〜
第1ステージに植えつけたジャガイモがずいぶん大きくなりました。
よく見ると1つの種イモから、芽が5〜7本出ています。このまま育ててしまうと、日の光と栄養を取り合ってしまい、大きなジャガイモができなくなってしまいます。そこで、大きな芽を残して小さい芽を欠き取る「芽欠き」という作業から行いました。
スタッフの説明を聞いて早速スタート!
「これでいいかな?」
「どれ抜けばいい??」
初めのうちは塾生たちは不安そうにスタッフに聞いていましたが、いくつか行う中、集中して作業していました。
「みて!ジャガイモの赤ちゃん!!」
うまく欠いた芽からヒョロリと延びた茎の先に米粒ほどのふくらみがついていました。
これが大きくなりジャガイモになるのです。
芽欠きを終え、さらに大きく育つように追肥(ついひ)と土寄(つちよ)せ。ジャガイモの株元に肥料をあげ、やさしく土を寄せました。
これで、ジャガイモができる場所が増えてたくさんのジャガイモが収穫できることでしょう。楽しみですね。
■ 04月25日(土) 共同農園作業 〜ゴボウの世話〜
第2ステージに種をまいたゴボウも生長し、双葉の間から小さな本葉が出てきました。追肥にはまだ早いと思われますが、深くまで耕したゴボウの畑には元肥(耕す時に施(ほどこ)した肥料)が畑の土深くに広がって栄養が少なくなっているのです。ですから、早めに追肥、土寄せを行いました。
■ 04月25日(土) あしおとツアー 〜キャベツレタスの観察〜
少し足を伸ばして、第3ステージに植えつけたキャベツ、レタスを見に行きました。
塾生たちは、予告の「あしおとだより」で赤くなっているレタスを写真で見ていましたが、実際に植えつけた苗を見て「ホントに赤くなってる!」と、驚いている塾生もいました。
■ 04月25日(土) 自由時間
前のステージから「おやつをつくりたい!」と言っていたメンバーを筆頭におやつ作りがスタート。どうやら小麦粉を練っているようです。何ができるか楽しみです。
■ 04月25日(土) 共同農園作業 〜夏野菜の植え付け〜
いよいよ今回のステージのメインイベント、夏野菜の植え付けです。まずは畝たてからスタート。
クワの使い方もだいぶうまくなってきました。
クワで畝ができたら、手で平らにならしていきます。その時に大きな土の塊(かたまり)があるときには小さくしながら、平らな畝を作ります。野菜のことを考えて大きな塊を丁寧に砕いている姿が印象的でした。
畝が出来上がったら苗を並べます。ナス、トマト、ピーマンそれぞれ植えつける間隔が違います。これは、その作物が生長したときにどのくらい枝葉を広げるのか考え、1つの株に十分なスペースを作るのです。なのでそれぞれの作物の枝葉の広がり方の違いが間隔(かんかく)の違いになるのです。生長した姿を想像しながら畝の上にまっすぐ並べました。
植え付け作業は、3ステージで行ったキャベツ、レタスと同じやり方。思い出しながら植えつけました。
■ 04月25日(土) 休憩
おやつでエネルギー補給!
「おいし〜い!おかわりないの?」
梅サイダーは塾生たちの間で大人気!
■ 04月25日(土) 共同農園作業 〜夏野菜の植え付け 続き〜
誘引(ゆういん)をするために支柱を立てます。
作物から離れすぎないように、根をいためないように、注意をして挿(さ)します。そして、支柱が倒れないように力を入れて挿しました。
体重をかけてぐぐっと!力が入っています!
誘引作業は丁寧さと細かさが必要です。苗を傷つけないように、でも倒れてしまわないように支えてあげます。金曜日の夜に練習した蝶結びも完璧です。
これから梅雨の季節。雨が降り畑の土が作物の葉に跳ね返りついてしまうと病気になってしまいます。また、夏の暑さ、乾燥から作物を守るために敷き藁(しきわら)をしました。
最後に水やり。これからすくすくと生長するために水をやりました。
「おかわりちょうだい!」
畑と水タンクの間を何度も往復してたっぷり水をあげました。
最後に畑を見渡し、今日の作業を振り返りました。
「なんだか畑っぽくなってきた。」
今日植えつけた作物が、これから大きくなるのが楽しみですね。
■ 04月25日(土) 塾活動 〜チームの時間〜
夜の時間は「チームワーク」について考えました。チームごとに力を合わせて、課題を解決して行きます。
話し合い、意見を出し合い、正解を導いて行きます。終わりに塾生たちに「チームワークって何?」と聞いたところ、
「ケンカもある、仲良くもなる」
「1人2人で考えるよりもいい考えが出る」
「足りないところを補(おぎな)ってくれた」
など、意見が出ました。この時間だけでなく、これからの塾活動でも「チームワーク」を発揮してもらいたいです。
■ 04月25日(土) 自由時間
昼間の自由時間の続きでおやつ作りをしていました。どうやらカリントウ作りをしている様子。
…ん?昼間より人数が増えている?
こちらは、ラッカセイの殻剥き(からむき)。第5ステージでラッカセイの種まきを行う準備です。

楽しいことには人がたくさん集まりますね。
■ 04月26日(日) 朝食前の瞑想
日曜日の朝食前の瞑想。今回は姿勢に正しく保つことに集中してもらいました。約2分半の間、正座で背筋を伸ばし、静かに過ごす。気を引き締めた時間になりました。
■ 04月26日(日) チーム農園活動
いよいよ、チーム農園でも作物の植え付けが始まりました。今回は大忙し!
「ナスはどこに植えるの?」「俺、スイカの畝立てる!」畑で計画。みんなで相談して、役割分担して作業をスタート。
計画図と畑を見比べ、作物を植えつける場所の目印に竹を立てていきます。何も無かったチームの畑に、作物が植わるイメージがだんだんとできてきました。
共同農園で行ったことを思い出しながら、どんどん植えつけていきます。
「肥料はこのくらいかなぁ〜?」
「支柱持ってきて!」
「あ、敷き藁忘れた」
役割分担をして、作業が進んでいきます。
このチームは前ステージで、ヤマイモを長く育てるために深く穴を掘ったのですが、そこに雨水がたまることが発覚。計画を見直し、別な場所へ深い穴を掘り直し、ようやく植え付け。終わる頃にはみんなぐったり疲れていました。
よくがんばった!
■ 04月26日(日) 帰りの集い 〜塾頭の話〜
活動のまとめに塾頭より話がありました。
「今回のステージは天気が良く、農作業がたくさん出来ました。良かったです。しかし、残念なこともありました。農作業をがんばった人もいるけれど、がんばりきれない人もいました。簡単にできるようなことばかりでは、ここに来る意味がありません。つらい農作業をして、おいしい野菜を作ることを体験してください。
塾活動でチームワークについて考えました。人の意見を聴くこと、計画を立ててやることが大切です。これからもがんばってください。
共同生活の目標「ものを大切にする」ことはみんな意識できていたように思います。夏野菜の植え付けで折れやすい苗を1本も折ることなく、きれいに植えつけることが出来ました。すばらしいことです。
その反面、最近、食事の態度が悪いです。我々は生きていくために食べる事が必要です。私たちは、「命をいただき」成長します。いただきます、ごちそうさまは、命を分けてくれたことの感謝、そして、作ってくれた人への感謝。感謝の気持ちを表現したものです。丁寧に食べて無駄にしないようにしましょう。
物を大切にすることは、畑だけでなく、共同の道具も、自分の物も、普段の食事なども、一つ一つを丁寧に大切にしましょう。そして、人に対しても大切にできるようになってください。」
■ 編集後記
今回は天気に恵まれ、土曜日は共同農園作業、日曜日はチーム農園作業と、ステージを通して農作業三昧(ざんまい)のステージになりました。塾生たちは存分に畑の土と戯(たわむ)れました。大変さと楽しさを十分に味わったことと思います。
今回の共同生活の目標「ものを大切にする」ことの例として、塾生たちに道具の話をしました。「道具」のそれぞれの文字は「道(みち)」と「具(そなえ)」という意味を持つの漢字で作られています。ここで言う道は自分自身がこれから歩むべき道として「人生」と例えるならば、人生に備えるもの=道具とも考えられます。自分の歩む道の備えならば、大事にしなければなりませんね。これからも活動を通して物、人を大切にできる心を育ててもらいたいです。
K.M.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・味噌カツ丼(キャベツ、味噌)
・すまし汁(長ネギ、大根、人参、小松菜)
・スティックサラダ(大根、人参)
・漬物(大根、人参、キャベツ)

土曜朝食 ・菜飯(大根の葉)
・味噌汁(味噌、キャベツ、大根、人参)
・ほうれん草のオムレツ(ほうれん草)
・こごみのお浸し(こごみ)
・こごみのゴマ和え(こごみ)
・切干大根の梅マヨ和え(切干大根、梅干し)
・漬物(大根)
・だし取り後のかつお節と昆布の佃煮

土曜昼食 ・ホットプレートビビンバ(人参、ほうれん草、小松菜、切干大根)
・キムチスープ(長ネギ、大根、人参)
・サラダ(キャベツ、大根、人参、ネギドレッシング)

おやつ

・梅サイダー(梅シロップ)
・夏みかん(スタッフの差し入れ)

土曜夕食 ・タケノコご飯(タケノコ、山椒)
・すまし汁(長ネギ、大根、人参、タケノコ)
・タケノコハンバーグ(タケノコ)
・繊キャベツ(キャベツ)
・人参グラッセ(人参)
・里芋の大学芋(里芋)
・小松菜のソテー(小松菜)

日曜朝食 ・ご飯
・味噌汁(味噌、大根、人参、タケノコ、長ネギ)
・サツマイモの煮物(サツマイモ)
・タケノコの土佐煮(タケノコ)
・キャベツとタケノコの味噌炒め(味噌、キャベツ、タケノコ)
・ほうれん草のソテー(ほうれん草)
・キャベツのお浸し(キャベツ)
・こごみのゴマ和え(こごみ)
・漬物(キャベツ、人参)
・だし取り後のかつお節と昆布の佃煮

日曜昼食 ・キャベツのぺペロンチーノ(キャベツ、人参、ほうれん草)
・コンソメスープ(大根、人参、ほうれん草)
・サラダ(キャベツ、人参)