2014.11.30
2014年度 卒塾式
11月30日、平成26年度 市村自然塾関東 卒塾式が開催されました。
第13期生男子28名、女子27名とその保護者の方々が参加して、卒塾式が行われました。
■ 塾生到着
ぞくぞくと塾生たちが到着!
早く到着した塾生は、
「畑を見に行くー」
「一緒に写真撮ろう」
など式典までの時間を思い思いに過ごして最後の自然塾を楽しんでいました。
■ 受付
受付では、塾生自らお手伝いをして、同期の塾生を出迎えてくれる姿がありました。頼もしいですね。
■ 佐々木代表理事の挨拶(あいさつ)
卒塾式が開式し、佐々木代表理事より挨拶をいただきました。
「まずは、皆さんを励まし送り出してくれた家族の方に感謝申し上げたいあげたいです。
塾生の皆さんは、新しい仲間と出会い、野菜作りをしていろんな変化があったと思います。たとえば、苦手な野菜を克服したとか、虫が触れるようになったなど。そういった目に見える変化以外にもあったと思います。
自然にふれて育った子供は心も体も健康になると言われています。しかし、変化は時間が立たないと分かりません。
今年、リコーにインターンで卒塾生がやってきました。大変うれしいことです。
今年2月には、人材育成のモデルケースとして文部科学大臣賞をいただきました。この運営に関わっている皆様に改めてお礼を申し上げます。
農作業を含む8ヶ月のチャレンジを成し遂げた皆さんには素晴らしい変化があることを祈っています。」
■ 記念品(13期生の活動記録DVD)授与
その後、記念品の目録が塾生の代表に授与されました。
記念品は、塾での活動を記録したDVDです。卒塾式の様子も収めて、後日塾生の自宅に送ります。楽しみにしていて下さい。
■ 西野顧問(こもん)の辞
次に、西野顧問よりお話をいただきました。
「皆さんに今の素直な気持ちを聞いてみたいと思います。
1、市村自然塾にきてよかった。来年も通いたいという人
2、辛かった。これで終わってよかった。ほっとした人
3、自然塾に行っても行かなくてもいいや。普通だなーという人」
西野顧問からよく聞かれる質問ですが、今年は全員1番に手を上げていました。
「今日の皆さんは、入塾式のときの顔とは違う、自然塾の主のような顔をして座っていますね。たくさんの体験をここで終わりにするのではなく、学んだことを生かしていくということがこれからの大きな期待です。
この塾の創設者、浜田さんは感謝の気持ちを育んでもらいたい、思いやりの心を持つ人になって欲しい、何事も丁寧に行動して欲しいということをいつもおっしゃっていました。このことを忘れないでください。
そして、感謝の心は大切ですので、今日は、拍手をして気持ちを表してみましょう。」
お金を出してくれているリコーという会社へ
塾頭はじめスタッフの人たちへ
そして、いつも送り出してくれたおうちの人たちへ
心のこもった拍手が贈られました。

「常に感謝の気持ちを持って行動にあらわすということをやってください。
自然塾で学んだことを忘れないで行動して行きましょう。」
■ 塾頭の辞
続いて、枝村塾頭より話がありました。
「今年は台風11号によって女子の親子大会が中止になりましたが、比較的好天に恵まれ、無事に活動を終了することが出来ました。これもみなさんのおかげです。
今日の皆さんの顔は素晴らしいです。自信に満ちたすがすがしい顔をしています。
皆さんは、8ヶ月間の体験でいろんなことを学びました。その中から今日は、3つあげます。
1、野菜の作り方、道具の使い方です。
農作業の大変さを知り、愛がないと野菜は大きく育たないことが分かりました。そして、色んな道具が使えるようになりました。道具を使うときは、次の人のことを考え大事に使うようになりました。物を大事にすることは、人を大事にすることにもつながります。
2、チームワークの大事さです。
チームでは、一人で出来ない事ができます。そして、分担するとあっという間に仕事が進みます。その中で、我慢すること、相手を思いやることを知りました。
3、たくさんの友達です。
考えの違う友だちと出会いました。これは、大きな財産です。将来きっとみんなの力になってくれるでしょう。
最後にここで学んできたことは、小さな芽です。この芽を大きな野菜に育てるのは努力次第です。今日で塾は卒塾しますが、続けていってください。
3つの心と2つの力を忘れないで下さい。そして、自分がたくさんの人に支えられていることを感じて、感謝の気持ちを持つようにしてください。
お父さん、お母さんからもらった大事な体を大切にして夢や目標に向かっていってください。」

ステージの始まりと終わりには、塾頭の話が、毎回ありました。
大事なところは、塾生手帳にメモを取って聞いてきました。
今日は塾頭からの最後の言葉。
メモは出来ませんが、
塾生は真剣に聞いていました。
■ 終了証授与
「雨にも負けず、風にも負けず、疲れにも夏の暑さにも負けない強い意思を持ち、自然を慈しみ、作物を育み、友と仲良く協力し、この西丹沢の寄の地、市村自然塾で生活した体験は、これからのあなたの成長にとって必ずや大きな糧となることと確信します。 この度の卒塾にあたり、修了証を交付し、ここに修了したことを証します。」
塾生一人一人に修了証が手渡されました。
■ 塾生の辞
続いて、卒塾するにあたって塾生に今感じていること、学んだことを発表してもらいました。
「最初は友達が少なくて不安でしたが、いっぱい声をかけてくれてうれしかったです。」
「蛍を見に行ったことが印象に残っています。」
「OB会に入ってさらに交流を深めたいです。」
「本音を言い合える本当の友達ができました。」
「虫が触れるようになりました。」
「傷つけずにゴボウを掘るのが大変でしたが、自分で掘ったゴボウはおいしかったです。」
「生きるのに大切なことを学びました。」
「大変なことがあったときに支えてくれる人がいました。」
「毎回来ることを楽しみにしていました。」
「みんなと協力すればいろいろなことができると思いました。」
「暑い日にも苦手な朝ごはんにも負けずに頑張りました。」
「農作業よりもチームで一つのことを決めることが大変でした。でも時間がかかってもチームでやると達成感があってみんなで喜べることを知りました。」
「1回も休まずに通いました。」
「苦手な野菜がたべらるようになったり、布団がたためるようになりました。これもスタッフの皆さんのおかげです。ありがとうございました。」
「おいしい野菜には、作っている人の思いがこもっていることが分かりました。」
「見たことのない野菜や食べたことのない野菜を育ててみたいと思って、スイートパールやコールラビを育てることが出来ました。」
「奉納相撲が、結果は残せなかったけれど楽しかったです。」
「梅干がすごくおいしくて毎食1個食べていました。」
「チーム農園のキュウリが市村ギネスにのってよかったです。」
「みんなが優しくて、楽しく暮らせました。」
「協力することを学びました。」
「けんかも今となっては楽しい思い出です。」
ひとりひとり、しっかり自分の言葉で話してくれました。
■ 塾生に贈る言葉
世話人代表より、塾生に贈る言葉を述べました。
「今日は、みなさんに3つのことを話したいと思います。
1、13期生の素敵だなと思うことです。
自然塾や仲間との時間を楽しんでいるところです。一緒にいるこちらも楽しく過ごせました。これからも楽しむということ続けていってください。ぜひ辛いこと、困ったことも楽しんで取り組んでください。気持ちの持ち方で結果が変わってくると思います。みんなだったら周りの人と協力して、工夫をして乗り越えていけると思います。
2、忘れずにいて欲しいことです。
それは、感謝の気持ちです。今まで育ててくれて塾に送り出してくれた家族。スタッフ、仲間、バスの運転手さんなど、たくさんの人に支えられて生きていることを忘れずに形で示してください。
3、考えて欲しいことです。
夢を考えてみてください。夢を持っている人は、きらきらしていて、やる気が違います。小さいことでもいいので、夢(やりたいこと)をみつけて進んでいってください。
みんなの人生はこれからです。一歩一歩自分の足で進んでいってください。
そして、いつの日かまた語り合えたらうれしいです。卒塾おめでとう!」
■ 記念品贈呈(ぞうてい)
保護者の方から、塾に洗濯機と扇風機を贈呈していただきました。
どちらも14期生以降の塾活動を助けてくれることと思います。大切にしていきます。
ありがとうございました。
■ 斉唱
式の最後は、「ふるさと」「今日の日はさようなら」をみんなで歌いました。

自然塾のこと、塾で出会った仲間のこと、辛いときに思い出してみてください。きっと力が湧いてくると思います。

伴奏は、女子塾生と男子塾生の代表が弾きました。
■ 記念撮影
式典終了後は、塾生全員で記念撮影!みんなよく頑張りました。卒塾おめでとう!!
塾庭では、保護者の方々も含め写真撮影をしました。総勢180名以上です。
今まで本当にありがとうございました。
■ 食事
市村自然塾で食べる最後の食事です。塾で採れた野菜をたっぷり使ったお弁当には、みんなが育ててきた秋野菜(ハクサイ・レタス)も入っていました。人気の梅干、かりんとうは、おかわりコーナーにありました。
■ 13期生の活動の記録DVD上映
記念品として贈られるDVDが、一足早く上映されました。
 第1ステージから第18ステージを振り返り、感動を共有しました。
いろんな経験を積んできましたね。
■ 出発
駅へ向かうバスを見送るのも今日が最後です。
本当にあの山道をよく通いました。
新たな道に向かって、出発進行!
いってらっしゃい。
■ 編集後記
塾生の皆さん、卒塾おめでとうございます。
そして、保護者の皆様をはじめとする活動に賛同し応援してくださった方々に支えられ無事に今年度も活動を終了することが出来ました。心より御礼申し上げます。
塾生たちは、いろんな気持ちを抱えながらも18ステージを通い、今日の卒塾を迎えました。たくさんの経験でいっぱい心が揺れたことと思います。多くの思い出は、時が経つと忘れ去られてしまうかもしれません。しかし、記憶から忘れ去られても、塾での経験が心の奥底で支えになっていたら嬉しいです。
一緒にいられたことに感謝しています。ありがとうございました。
K.S.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

日曜昼食 ・豚汁(大根、ニンジン、ゴボウ、白菜、長ネギ、里芋、ジャガイモ、手作りコンニャク、味噌)
・五目おこわ(ニンジン、ゴボウ、手作りコンニャク、大根の葉、自然塾九州のもち米)
・コロッケ(ジャガイモ、タマネギ)
・生野菜(サニーレタス、リーフレタス)
・そうめんチャンプルー(そうめん、ピーマン、タマネギ、ニンジン)
・紫芋のポテトサラダ(紫芋、ニンジン、大根、梅酢)
・玉レタスとチンゲン菜と白菜の中華炒め(玉レタス、チンゲン菜、白菜)
・紅白なます(大根、ニンジン、ニンジンの葉)
・ほうれん草と小松菜とカブの葉のバターソテー(ほうれん草、小松菜、カブの葉)
・煮物(里芋、大根、手作りコンニャク、ニンジン、梅酢)
・ゴボウの玉子とじ(ゴボウ、タマネギ、ニンジン)
・カブのみぞれあんかけ(カブ、長ネギ、大根)
・漬物(大根、ニンジン)
・ネギ味噌(長ネギネギ、味噌)
【お代わりで】
・梅干し
・刺身コンニャク(わら灰コンニャク)
・蒸かし芋(安納芋)