2014.11.07~09
第17ステージ ~女子~
ステージテーマ:「人と自然に感謝し、みんなで自然の恵みを味わおう!」
共同生活の目標:「何事も丁寧に考えて行動する」
今回のステージは、いつもお世話になっている人、たくさんの恵みをくれる自然に感謝し、収穫祭を行いました。その中で気持ちを行動に移してみようと「おもてなし」をしました。
共同生活の目標は全員で一つを決めて取り組みました。話し合う中で、新たな目標「何事も丁寧に考えて行動する」が決まり、「時間を守る」「物を大切にする」「人の話を聴く」をポイントにしました。
■ 11月07日(金) 夜の集い ~塾頭の話~
活動を始めるにあたり、塾頭より話がありました。
「今ステージは、収穫祭です。育ててきた野菜を収穫して、調理をします。そして、第3ステージに仕込んだ味噌を開封します。どんな風になっているか楽しみにしてください。
ここまで来れたことに感謝しましょう。前回は、清掃活動で地域に感謝をしましたが、今回は活動を支えてくれている人と自然に感謝しましょう。
収穫祭の後半には、奉納相撲をします。元気に来れたことに対して感謝を持って、勝ち負けではなく一生懸命に行いましょう。
残りあと2ステージです。入塾のときの目標は達成できましたか?塾では、3つの心と2つの力を身につけて欲しいです。全てできるようになってください。そして、今週も心を込めて丁寧にやるようにしてください。」
■ 11月07日(金) 夜の集い ~収穫祭について~
明日行う、収穫祭のイメージをふくらめてもらえるように、模造紙(もぞうし)で一日の流れを確認しました。
■ 11月07日(金) 夜の集い ~共同生活の目標決め~
前回に引き続き、今回も全員で目標決めを行いました。
3つの目標があがり、どれも大切だということで、全部を合体させた新たな目標を掲げ、取り組みました。リーダーが、全体をまとめてくれました。
■ 11月08日(土) 朝食 ~各チームで考えたおもてなし発表~
自分たちがお世話になっている人に、どんな気持ちでいるのかを出し合い、収穫祭でその気持ちが行動に出せるように考えました。

「お礼の気持ちを言葉にします」
「教わってきたことを存分に発揮します」
「進んで食事の準備をします」
■ 11月08日(土) 収穫祭 ~会場準備~
いよいよ、収穫祭が始まります。
まずは、机といすを運び会場を作りました。
■ 11月08日(土) 収穫祭 ~味噌(みそ)の開封(かいふう)~
土間に集合し、塾頭の開会宣言(かいかいせんげん)で収穫祭スタートです。

まずは、7ヶ月熟成させてきた味噌の開封です。

仕込みのときにお越しいただいた箕輪さんからのメッセージを読みました。
「皆さんと一緒に味噌を樽(たる)につめたのは、7ヶ月前のことです。味噌は床下で熟成しました。みなさんもこの7ヶ月で熟成(成長)しています。仕込みのときに、『味噌のような人になってほしい』という話をしましたが、味噌は、野菜のうまみを引き出します。皆さんも人のよいところを引き出せる人になってください。そのためには、謙虚(けんきょ)な気持ちで相手の話を聞くことがいいですよ。」
樽(たる)の蓋(ふた)を開けてみると、カビが・・・
でも大丈夫。表面のカビは、全部すくって、取り除(のぞ)きます。
きれいになったところで、味見。
「あまーい」「おいしい」「しょっぱい」  いろんな声が上がっていました。
今日使う分とお土産に持ち帰る分をとったら、また封(ふう)をして、しまっておき、来年の活動で大切に使います。
同じ材料で同じやり方でつくったけれど、チームの味は少しずつ違っていましたね。
不思議ですね。
出したばかりの味噌は、昼食のごった煮で使いました。
■ 11月08日(土) 収穫祭 ~野菜の収穫・奉納~
チームごと各畑に分かれて野菜を収穫!
みんなで種をまいて、植え付けをして世話してきた野菜が大きく育っていました。

たくさんの収穫に塾生たちは大喜び。

両手いっぱいに抱えて帰って来ました。
各チーム収穫してきた野菜は、きれいに洗って奉納台に供(そな)えました。奉納とは、価値のあるものを神様に捧げることです。たくさんの恵みをありがとうございました。
その後、いつも収穫した野菜をおいしく調理してくださる調理師さんに感謝の言葉を伝えました。
■ 11月08日(土) 収穫祭 ~野外調理・昼食~
次は、野外調理です。
チームごとに役割分担をして行いました。

仕込み係・・・野菜を切ってお鍋に入れます。(写真左上)
火起こし係・・・かまどを作って火をつけました。(写真右上)
おにぎり係・・・味噌をぬった五平餅をやきました。(写真は食事メニューのところに)
焼き芋係・・・イモを包んで、おき火になったところでかまどに入れました(写真左下)

味付けは、先ほどの味噌で
みんなの技術とチームワークで昼食が完成!
各テーブルには、お世話になった方々をお呼びしておもてなしをしました。それぞれ、朝発表したことを実践していました。

ごちそうさまの後には、今日半日をふりかえって、感想を話しました。
「たくさんの収穫した野菜をみんなで食べられてうれしかった」
「みんなに喜んでもらえてよかった」
お世話になっている方からも
「おいしい料理をありがとう」
「みんなが協力して、てきぱき動いていてすごいと思いました」
など感想をいただきました。
■ 11月08日(土) 収穫祭 ~奉納相撲(ほうのうずもう)~
続いては、奉納相撲。塾生たちが健康にここまで過ごせたことに感謝して、元気いっぱいの体を神様に捧(ささ)げました。
最初は、戸惑(とまど)っていた塾生も試合が始まれば本気モード。応援も盛り上がり、歓声(かんせい)が響きました。
悔(くや)しくて涙する塾生、リベンジを狙(ねら)ってもう一度と同じ相手に挑戦する塾生、どれも真剣だからこそ見られた姿でした。
たくさん心が揺(ゆ)れた後の笑顔って素敵ですね。
ここに体をぶつけ合った仲間がいること、心の糧(かて)にしてください!
■ 11月08日(土) 共同農園作業 ~コムギの種まき~
最後の共同農園作業は、コムギの種まきです。(次ステージでは、共同農園作業がないので、今回が13期生最後の作業になります。)
コムギは、冬~春の時期に生長をします。自然塾のカレンダーに合わせるとちょうど前年度から次年度にまたいでいます。そこで、次の塾生にバトンを繋(つな)いでいくリレーのようであることから自然塾では「リレー作物」と呼んで大切にしています。
次の塾生のために、そして自分たちの活動の締(し)めくくりとして丁寧に心を込めて、コムギの道がきれいに並ぶようにまきました。隣との間隔は指2本分。3列で。
■ 11月08日(土) 夜の塾活動 ~歌の練習~
卒塾式に2つの曲を歌います。
その歌の練習をしました。

気持ちを込めて歌えるように歌詞の意味も理解して、大きな口で歌いました。

塾生達にとって、自然塾が第二の故郷、大切な友達が出来た場所になってくれていれば嬉(うれ)しいです。
■ 11月08日(土) 夜の塾活動 ~作文~
今までの活動で何を学んだのか、将来どう活かすのか、作文に書きました。

途中、鉛筆(えんぴつ)の音だけが響(ひび)く、集中した時間が流れていました。

この作文は、文集にして卒塾式に配ります。楽しみにしていて下さい。
■ 11月08日(土) 共同生活の目標ふりかえり
自分たちで決めた目標を自分たちでふりかえりました。
今回からは、全体の進行をサブリーダーにまとめてもらい、リーダーは意見を出してサブリーダーを応援しました。


「時計を意識して行動する」
「他のチームにも声かけをする」
など明日へ向けて意見が出ていました。
■ 11月09日(日) 優勝者の賞品
相撲の各学年優勝者は、昨日もらったスコップを持って畑に!

賞品は、サトイモです。
畑の中からお好きな株をお一つどうぞ。

自分で選んだ株を掘って、バケツいっぱい持ち帰りました。
■ 11月09日(日) チーム農園作業
どのチームも大収穫!
土間も玄関前も市場のように野菜であふれていました。

取れた野菜で加工品を作ったチームもありました。
お昼には、チーム農園からのおすそ分けでメニューがさらに豪華(ごうか)になりました。ごちそうさまでした。
チーム農園作業も残り1回。
片付けも進めていました。

ネットの洗いも手馴(てな)れた様子でした。
■ 11月09日(日) 帰りの集い
活動を終えるにあたり、塾頭より話がありました。
「チーム農園でたくさん収穫が出来ましたね。
昨日は、味噌の開封をしましたが、その中で『味噌のような人になってほしい』という話がありました。人には、いいところと悪いところがあります。相手のいいところをみて、引き立たせてあげられる人になってください。チームで力を合わせて1+1が2以上になるようにしましょう。
そして、味噌は7ヶ月間熟成しました。自分では、分からないかもしれませんが、みんなも熟成(成長)をしてきていると思います。嫌いな野菜も食べられるようになりました。人の気持ちもわかるようになりました。
今は、いろんなものが簡単に手に入るようになって、感謝の気持ちが薄(うす)れてきています。おかげさまの心がわかると自然と『ありがとう』が出てきます。自分が生きているのは、周りの人のおかげということを忘れないでください。」
■ 編集後記
今回は自然・人に感謝をするステージでした。日本には「八百万(やおよろず)の神」ー自然のもの全てに神が宿るという考え方があります。その考え方は、きっと自然に限らず、物も人も大切にする、感謝する心だと思います。
みんなで考えた共同生活の目標『何事も丁寧に考えて行動をする』ことも感謝につながっているように感じます。そして、自分の周りに支えてくれている人がいることに気がつくと、自分のことも今まで以上に大切に出来るような気がしています。
K.S.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・中華風炊き込みおこわ(長ネギ、大根、コンニャク)
・酢鶏(タマネギ、ニンジン、ピーマン)
・中華風野菜炒め(タマネギ、ニンジン、ピーマン、キャベツ
・デザートピザ(りんごジャム)

土曜朝食 ・菜飯(大根の葉)
・さつま汁(サツマイモ、大根、ニンジン、長ネギ、小松菜)
・里芋の揚げだしあんかけ(里芋の親芋、長ネギ)
・大根ステーキ(大根)
・大根の葉とベーコンのソテー(大根の葉)
・レンコンの金平(頂きもののレンコン)
・カブの漬物(カブ)
・だし取り後昆布かつお節の佃煮

土曜昼食 【収穫祭…とれたて野菜で野外調理】
・ダッチオーブンでごった煮(今年の塾生の手作り味噌、大根、ニンジン、白菜、里芋、長ネギ、手作りコンニャク、柚子こしょう)
・炭火で五平餅(今年の塾生の手作り味噌)
・果物(頂きもののミカン)

おやつ ・炭火で焼いた焼き芋(安納芋という品種のサツマイモ)

土曜夕食 ・炭火で半日コトコト煮込んだクリームシチュー(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、カブ、ブロッコリー)
・カレーピラフ(タマネギ、ニンジン、ピーマン)
・炭火で焼いたパン(手作りパン)
・サラダ(サニーレタス、リーフレタス、食事当番塾生の手作りドレッシング)
・果物(頂きもののミカン)

日曜朝食 ・サツマイモご飯(サツマイモ)
・せんべい汁(大根、長ネギ、ゴボウ、スタッフのお土産せんべい)
・筑前煮(里芋、ニンジン、大根、ゴボウ、コンニャク)
・里芋のタルタル焼き(里芋)
・ニンジンの葉のツナ和え(ニンジンの葉)
・大根の酢の物(大根)
・ネギ味噌(長ネギ、味噌)
・大根の漬物(大根)
・だし取り後昆布かつお節の佃煮

日曜昼食 ・ミネストローネ(タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、トマト)
・炭火で焼いたパン3種類
①ハンバーガー②ホットドッグ③ゴボウバーガー(塾生の手作りパン、タマネギ、ゴボウ、ニンジン、玉レタス、サニーレタス、リーフレタス、塾生の手作りソーセージ)
・オニオンリング(タマネギ)
・フライドポテト(ジャガイモ)