2014.09.12~14
第13ステージ ~女子~
ステージテーマ:「収穫に汗を流し、達成の喜びを感じよう!」
共同生活の目標:「今までの目標の中から各チームで1つ決める」
日差しがだいぶ弱くなって日中も涼しくなり、秋の気配が漂ってきました。今回のステージは、いよいよゴボウを収穫します。ゴボウの収穫は耕運(こううん)した時と同じように、深い穴を掘ります。涼しくなったとは言え、汗、泥にまみれての作業になることでしょう。塾生たちには存分に楽しんでもらうために上記テーマを掲げました。
これまでの共同生活の目標は、決めた目標を個人で取り組んできました。今回は、チームで目標を決め、自分ひとりだけでなく、チームが目標を達成するためにひとりひとりがどのように行動すればよいか、意識しながら活動に取り組んでもらいました。
■ 09月12日(金) 夜の集い
まずは、活動を始めるにあたって枝村塾頭よりお話がありました。
「涼しく、食べ物が美味しい季節になりました。先週、強い雨が降りました。しかし、作物にとっては恵みの雨です。人間の都合でなく、自然に逆らわずに共に生きていくことが大切です。
 いよいよ活動も残り1/3になりました。有意義に悔いのないように望みましょう。明日はいよいよゴボウの収穫を行います。大変ですが、今まで培(つちか)った体力、精神力を発揮して最後までがんばってください。
これまでの活動でいろいろなことを経験し学んで来ました。それらは身についているでしょうか?『身につく』=『体が覚えている』ことです。ぜひ自分から「やってみよう」「覚えよう」という気持ちで実行してください。家でも学校でも自然と出来るように習慣になるようにしましょう。そして、これからも継続できるように努力してください。」
チームごとに、今回取り組む目標を決めました。自分たちのチームに何が足りないのか考え、メンバーみんなの意見を聞き決定。具体的な行動をポイントとしてあげて意識して取り組めるように書き出して、部屋に張りました。
■ 09月12日(金) ~おまけ~
事務スタッフが女子塾生全員に各チームカラーのシュシュを作ってくれました。
うれしそうな笑顔。
活動中、みんな身につけていました。
■ 09月13日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの収穫~
いよいよ待ちに待ったゴボウの収穫!この日は天気もよく、収穫日和。

地下倉庫前でスコップを手に意気込みをあらわしてくれました。
スタッフの説明を聞いていざスタート!

自分が目指すゴボウを決めてやる気十分!
しかし、掘り始めてしばらくすると、固い土にあたり意気消沈(いきしょうちん)。なかなか掘り進まず、ずいぶんと苦労しました。
約30分間、土と格闘。。。みんなを顔を赤くしてがんばりました。しかし、なかなかゴボウの姿は見えません。水分補給をして再チャレンジ!
ゴボウの先端を探すために一所懸命掘ります。

穴がだんだんと深くなり、塾生たちの体が入ってしまうほどの深さになってきました。

「ゴボウが見えた!太い!」
「なんだか、いくつも分かれている!」
自分が掘り上げるゴボウの姿が見えると笑顔がこぼれます。
後もう少し!
ゴボウの間から笑顔がこぼれます。
13期生女子ゴボウ堀り上げ、第1号!
おめでとう!
その後も続々と、ゴボウ収穫!
みんな達成感にあふれた、いい笑顔!
中には体力を使い果たし、そのまま畑に寝転ぶ塾生も。。。

良くがんばった!!
お疲れ様!
この日は『visit day(ヴィジットデイ)』で市村自然塾関東を支えてくださっている関連会社の方々が見学にいらっしゃいました。
初めのうちは、塾生たちの様子をご見学されていましたが、そのうちお手伝いをしてくださいました。
特にゴボウの穴の埋め戻しの時にはお力を貸していただき非常に助かりました。ありがとうございました。

「visit day」のトピックスはこちら
「おいしい!!」

…!!
早速、生のゴボウをかじって味見をしている塾生がいました。
苦労して収穫したゴボウの味は格別においしい様子です。
こんなにたくさんに分かれたゴボウもありました。堀り上げるもが大変でした。

自分が収穫したゴボウは新聞紙で包み、お土産として持ち帰ります。

後は掘った穴を埋め戻す作業。最後の力を振り絞って畑をきれいにしました。
ところが、そこで事件が!
使っていたシャベルが1本行方不明に…。あきらめて引き上げようとしました…。
ところが、今年の女子塾生は頑張りました!シャベルがなくなった付近を掘り返して、捜索。
ついに発見!ゴボウ収穫で疲れていたのにもかかわらず、良く頑張りました!
■ 09月13日(土) 塾活動 ~親子大会塾生企画の振り返り~
前回のステージで行った塾生企画について、実行した時のことを振り返って、良かったところや工夫したところなど考えました。
第6ステージから司会進行を勤めてくれたリーダーたちによって今回も進められました。
まずは一人一人、感じたことや工夫したところなどを振り返りました。
その後、各企画グループに分かれて、ねらいがどのくらい達成できたのか、うまくいったところやもう少し頑張れたところなど、話し合いました。
まとめとして、企画ごとに発表し、これから、塾活動などで、どのように取り組みたいか発表してもらいました。
「物事を計画的に取り組む。」
「人の意見を聴いて改善できるようにする。」
「計画をしっかりとする。」

残り1/3の塾活動で取り組んでもらいたいと思います。
■ 09月13日(土) 共同農園作業 ~ダイコンの種まき~
再び畑に出て共同農園作業。秋野菜のダイコンの種まき。
チーム農園でも行ったチームもあり、もうすっかり慣れた様子。
■ 09月13日(土) 共同農園作業 ~ラッカセイの収穫~
本当は14ステージで行う予定でしたが、アナグマ(?)に畝全体の2/3も食べられてしまったため急遽(きゅうきょ)今回収穫しました。ネットをかけて万全かと思ったら、獣のほうが一枚上手でした。
少なかったのですが、地面の中に潜ったラッカセイを収穫!
■ 09月13日(土) 夜の塾活動 ~星の観察~
夜の時間は星の観察。湘南天文同好会の方々がボランティアに来てくださいました。天気もよかったので、大きな望遠鏡でいろいろな星を見ることができました。
「うわー!輪が見える!」
「きれい。」

土星、二重星、星団、星雲など肉眼では見ることが出来ない天体を望遠鏡で見ました。
ブルーシートに寝転んで、夜空を見上げて星座探し。
「きれい!」
星座の説明も聞きながら夜空を見上げました。
「あ!流れ星!!」
運がいい塾生は見ることが出来たようです。
きれいな星空をバックに記念撮影。
室内に入り、月に見立てた球体に光をあて、どんな影が見えたかをいろんな角度からスケッチをしました。見る位置によって月の見え方が大きく変わるのが実感できたことでしょう。
最後に塾生からの質問に答えてもらいました。
色によって星の寿命が変わること、宇宙人を探すなら太陽と同じような黄色や白い星の近くを探すといいことなど面白い話をしていただけました。

また、小惑星探査機「はやぶさ」の模型を見て塾生たちも興味津々(きょうみしんしん)。
ありがとうございました。
■ 09月14日(日) チーム農園作業
各チームとも片付け植え付けが盛りだくさん!
「最後のトマトだよ!」
夏の間お日様をたくさん浴びて赤くなったトマトもこれが最後。この後きれいに片付けました。
オクラ収穫!美味しそう!!
「肥料はどこ?」
ルッコラの種を蒔く場所に肥料を入れて耕します。
レタスの植えつけている様子。畝に均等に並べて丁寧に植えつけました。
■ 09月14日(日) 活動のまとめ
活動のまとめとして塾頭からお話がありました。
「ゴボウの収穫はこの市村自然塾の一大イベントです。今までの成果が現れる活動です。気力、体力がついたことを感じることが出来ました。そして、みんなのやる気に感動しました。ゴボウを収穫するまで、いろいろな苦労をしたからこそ喜びが得られたのではないかと思います。みんなには大変な作業をあえてやってもらいました。物は簡単には手に入らないことや、苦労をしている人の気持ちを理解してほしかったのです。そこから、感謝の心が生まれると思います。
2ステージに小さな種だったゴボウが、こんなにも大きくなりました。みんなが世話をしたこともあるけれども、大地自然の恵みはすごいですね。みんなは作物を育てることから自然の偉大さや、大切さを感じてください。」
■ 09月14日(日) おまけ ~OB農園のお客さん~
この日、OB農園が行われていましたが、そこに市村自然塾九州のOBが4名、参加してくれました。せっかくなので九州で塾生だった頃のお話をしてくれました。

市村自然塾九州のHPはこちら
■ 編集後記
今回も天候に恵まれて、存分に農作業を体験しました。特にゴボウの収穫では土が固く掘り上げるのにも苦労しました。しかし、掘りあげたときには晴れ晴れとした健やかな表情をしているように見えました。苦労を乗り越え、得られた達成感は苦労した分高かったのではないでしょうか。
共同生活の目標は、個人で取り組むこととまた異なる一面が見られました。自分がチームのために何をすれば良いのか考えながら意識していた塾生が多く見られました。これから残りの活動も引き続き、身につくよう心がけてもらいたいと思いました。
K.M.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・長崎県の郷土料理トルコライス(タマネギ、ジャガイモ、ミニトマト、ピーマン、パプリカ)
・コンソメスープ(タマネギ、ピーマン、トマト)
※今ステージは日曜日に市村自然塾九州の卒塾生が来塾予定のため九州グルメを多く取り入れた献立構成にしています。
「九州の卒塾生がやってくる!九州のことを食でも学ぼう!」

土曜朝食 ・ご飯
・大分県の郷土料理だご汁(味噌、タマネギ、ジャガイモ)
・野菜のそぼろ煮(カボチャ、冬瓜、ジャガイモ、ナス)
・佐賀県の郷土料理呉豆腐のモロヘイヤのたたき和え(呉豆腐、モロヘイヤ)
・煮豆(塾生のお土産花豆)
・ゴーヤのお浸し(ゴーヤ、ミョウガ)

土曜昼食 ・天ぷらそうめん(自然塾産小麦を製粉製麺して出来たそうめん、ナス、ピーマン)
・稲荷寿司(梅干し、青ジソ、紅生姜)
・栗ご飯(栗)
・お月見うさぎポテトサラダ(ジャガイモ、赤タマネギ)
・ガリ(新ショウガ)

おやつ ・ゴーヤアイス(ゴーヤ)

土曜夕食 ・ゴボウと豚肉の玉子とじ丼(掘りたてゴボウ、タマネギ、紅生姜)
・福岡県の郷土料理ゴボウ天うどんのそうめん版(自然塾産小麦を製粉製麺して出来たそうめん、掘りたてゴボウ)
・ゴボウのかき揚げ(掘りたてゴボウ)
・ゴボウサラダ(掘りたてゴボウ)
・煮豆(塾生のお土産花豆)
・漬物(冬瓜)

日曜朝食 ・翌日は「ひじきの日」ひじきご飯
・鹿児島県の郷土料理さつま汁(味噌、サツマイモ、ゴボウ)
・小田巻蒸し(そうめん、栗)
・カボチャの袋煮(カボチャ)
・ゴーヤの炒め物(ゴーヤ)
・煮豆(塾生のお土産花豆)
・金平ゴボウ(ゴボウ)
・ゴボウの味噌マヨ和え(ゴボウ、味噌)
・漬物(ナス)

日曜昼食





【駅弁まつり…どちらか好きな方をチョイス】
・崎陽軒のシウマイ弁当風(ショウガとタマネギ→シュウマイの具に使用、紅生姜)
・峠の釜飯風(栗、紅生姜、ゴボウ)
・宮崎県の有名な和菓子なんじゃこら大福風(つぶあん、栗)
・ゆで落花生(落花生)
※ほとんどの塾生がシウマイ弁当を選びました。