2014.03.21~23 | |
第01ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ:「友達と仲良くなって自然塾に慣れよう!」 共同生活の目標:「あいさつをする」 |
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今年の女子の活動が始まりました。 市村自然塾では毎回ステージテーマと共同生活の目標を掲(かか)げて活動します。 自然塾で充実した活動を行ってもらうにはまず塾に慣れることが必要です。一緒に過ごす仲間は学年も住んでいる場所も異なります。そこで今回「友達と仲良くなって自然塾に慣れよう!」をステージテーマとして活動しました。 また、仲間とのコミュニケーションの第一歩「あいさつをする」を共同生活の目標とし、意識して過ごしてもらいました。 |
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■ 03月21日(金) バス到着 | |
塾生たちを乗せたバスが到着しました。 まわりは暗闇(くらやみ)。きれいな星空に皆感激(かんげき)していました。期待を胸に塾舎へ向かいました。 |
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■ 03月21日(金) 夜の集い | |
毎回ステージを始めるにあたって、塾頭から話があります。 | |
「いよいよ自然塾の活動が始まります。緊張(きんちょう)をしている人もいるかもしれませんがリラックスして過ごしてください。 これから毎ステージ、最初に話をしますが、大事なところはメモを取る様にしてください。色々なメモをとる事は頭の中をまとめる練習にもなります。 この9ヶ月間を楽しく思い出深いものするために、大切なことがいくつかあります。 『自ら進んで行動する』ようにしましょう。きっと楽しい思い出になります。待ちの姿勢では学ぶことができません。積極的に活動取り組みましょう。 『話を最後まで聴く』ようにしましょう。必ずスタッフの言ったことを最後まで聞いてから行動するようにしましょう。 |
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『目標を持って行動する』ことを心がけましょう。いろいろな作業をやるとき、自分で目標を決め、決めたこと対して最後までがんばってください。 これから27名の新しい仲間とスタッフで活動します。いろいろな作業をやることになりますが、みんなで協力して、安全に怪我(けが)の無いよう楽しくやりましょう」。 |
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■ 03月21日(金) 荷物整理~就寝 | |
まず荷物整理を行い、自宅から送った荷物を衣装ケースに整理整頓(せいりせいとん)して入れました。 | |
チーム全員が長靴に名前を書き終わったあと、そろって地下倉庫にある長靴棚に置きに行きました。 ちょっとわくわくする時間です。 あるチームは途中の1階ベランダから夜空にきらめく星を見つけ、歓声(かんせい)をあげていました。 |
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布団の敷き方を教えてもらい、自分たちで行いました。このシーツはどの布団のなの?と慣れない布団とシーツに悪戦苦闘(あくせんくとう)しながらも、チームで協力して布団を敷きました。 | |
■ 03月22日(土) 起床~掃除 | |
起床後はまず布団をたたみ、塾生室の掃除です。まだひんやりしていましたが、ベランダ掃除も進んで行っていました。 | |
■ 03月22日(土) 食当メニュー紹介 | |
各ステージ3回ある食事当番の際は、食事の際のメニュー紹介を釜飯炊き担当の塾生が行います。メニューと塾産の食材の紹介をしますが、初めてなのでちょっと戸惑(とまど)い気味。みんなの方を向いて大きな声で紹介してくださいね。 |
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■ 03月22日(土) 農作業を始めるにあたっての心構え | |
農業指導の柳川先生から、農作業を始めるにあたっての心構えについてお話をいただきました。 「イギリスでは農作業ができるレベルを表現する方法として、あなたは何本の指を持っていますか?と聞かれることがあります。1本めは畑を耕(たがや)せること、2本めは種を播(ま)けること、3本めは芽を出すことができること、4本めは葉ものを育てられること、5本めは実をとることが出来ること、です。ぜひ18ステージの間で5本の指が持てるように頑張ってください。」 |
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■ 03月22日(土) 共同農園作業 ~ジャガイモの種イモ準備~ | |
午後の農作業で植えつけるジャガイモの種イモの準備をしました。ジャガイモは40g以上あればその種イモからとれる収穫量は変わらないことから、大きなイモは半分に切り2つの種イモにしました。 切り方にもコツがあり、切る位置を確かめ、芽の数がバランスよくなるように切ります。切り口には灰をつけて消毒してあげます。包丁を使うのでちょっと緊張した面持ちながらも、次々に種イモを準備していきました。 |
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■ 03月22日(土) 農機具(クワ)の安全な使い方 | |
この後、塾庭で実際のクワを前に、自分に合ったクワの選び方、安全な運び方、安全な置き方を教わりました。 | |
■ 03月22日(土) チーム農園選び | |
続いて各チームで使うチーム農園をどこにするか決めてもらいました。 女子のチーム農園用地はそれぞれ形が違います。実際にチーム農園用地を見て、希望の畑を各チームから出してもらったところ、重なる場所は1ヶ所もなく、すぐに決まりました。チームごとの結束力も良く、考え方もチームそれぞれ違ってユニークでした。 |
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■ 03月22日(土) クワの練習 | |
農業指導の柳川先生から、クワの使い方について教えてもらいました。クワの持ち方を始めとして、頭より高くあげないこと、前に進みながら耕すこと、足あとも耕して消していくことなどを実際に行って説明していただきました。 塾生たちはみな真剣な表情で見ていました。 |
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自分たちのチーム農園でクワの使い方の練習をしました。はじめはかなり厚着をしていた塾生もすぐに暑い、と言って上着を脱いで熱心に練習していました。 そのうち、腰が痛い、と言う塾生も。 まだまだ始まったばかりですよ。頑張れ! |
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■ 03月22日(土) 共同農園作業 ~ジャガイモの植え付け~ | |
午後はまず、午前中に用意したジャガイモを畑に植え付ける作業を行いました。 13期生最初の共同農園作物植え付けです。 |
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午前中クワの使い方を練習したので、かなり手馴(な)れた様子でした。しかし、ジャガイモを植える溝はまっすぐに掘らなければならず、しかも畑は傾斜地(けいしゃち)。溝の位置が合わなかったり、曲がったりと悪戦苦闘(あくせんくとう)していました。 | |
イモを溝の底に並べ、その間にお弁当となる肥料もあげました。お弁当とは言え、イモにかかるとイモを腐(くさ)らせてしまいます。2人組を組み、集中して作業を行っていました。 | |
最後にイモと肥料の上に土を小高く盛り上げて終了。いつ芽が出るかな?楽しみですね。 | |
■ 03月22日(土) おやつ | |
農作業を終えてほっと一息。 おやつは塾のある寄(やどりき)地区で昔から食べられている「かりんとう」と塾製の梅ジュースでした。 |
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■ 03月22日(土) チーム活動 ~チーム農園計画~ | |
午後後半はチーム農園の計画を行ってもらいました。まずは「チーム農園でチームの仲間でしたいこと」を話し合ってもらいました。 ちょっと引っ込み思案な塾生や低学年の塾生の気持ちも大切にするよう、一人ひとりの思いを紙に書いてもらい、チーム内で発表することから始めました。 |
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■ 03月22日(土) 夜の塾活動 | |
夜の活動時間には、塾頭から、市村自然塾の活動の目的や身につけて欲しいことについて話がありました。塾の基本理念『生きる力を大地から学ぶ』、それは自然の助けを借りながら、共に考え、知恵を働かせ、自らの汗を流し、自らが成長することということです。ぜひ18ステージを通して身につけて欲しいと思います。 また事務局長から、通塾時に電車内やバスの中では他のお客さんに迷惑にならないように静かに過ごし、思いやりを持って行動しましょう、という話がありました。 |
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ステージテーマにもあるように、友達と早く仲良くなるため自己紹介をしました。チーム内ではすっかり打ち解けた様子ですが、27人の塾生とスタッフ全員が仲間です。チーム名、名前、学年、塾で呼ばれたい名前などを大きな声で発表しました。 | |
■ 03月22日(土) 夜の自由時間 | |
塾生活初日の金曜日夜とは異なり、今日は布団敷き、入浴も手早く済ませ、どのチームも就寝時間まで余裕を持って思い思いに過ごしました。 折り紙に集中する塾生、トランプを楽しむ塾生、チーム農園について話し合うチームなどいろいろな姿が見られました。 |
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明朝の釜飯炊き当番の塾生は夜のうちに米とぎをします。スタッフからやり方を教わり、水加減も真剣にはかっていました。 | |
■ 03月23日(日) 季節の話・瞑想(めいそう) | |
日曜日の朝食前には、二十四節気(にじゅうしせっき)を始めとした季節の話をし、その後心を落ち着かせる瞑想(めいそう)の時間をとります。まずは1分間、まっすぐ背筋を伸ばして静かに過ごしました。終了後には瞑想中に感じたことを聞いてみました。「普段は気づかない鳥の声がはっきり聞こえました」。静かに心を落ち着かせると普段気づかないものも感じられます。五感をとぎすませていろいろなものを感じてくださいね。 | |
■ 03月23日(日) チーム活動 ~チーム農園計画~ | |
日曜日の午前中は、チーム農園の計画の続きを行ってもらいました。 | |
最初に昨日各チームで話し合った、「チーム農園でチームの仲間でしたいこと」を発表してもらいました。「仲間と協力して野菜を育てたい」「家族にも味わってもらう野菜を育てたい」「野菜を丸かじりしたい」「とれた野菜でいろいろなものを作りたい」「野菜のことを知らないので育てて知りたい」「自然塾ギネスに挑戦したい」など、やりたいことがいろいろ出されました。チームで協力して実現してください。 | |
実際に育てたい作物について、参考書を見ながら調べていきます。熱心に次々に調べていく塾生が多い中、飽(あ)きたーっ。という塾生もちらほら。興味も個性も集中力もメンバー一緒ではありません。でも協力して頑張っていこう。 | |
室内で調べ物や話し合いをするのには飽(あ)き足らず、チーム農園に足を運んで実際に計ったり、どこに何を植えよう、などイメージをふくらませているチームもありました。 | |
農業指導の柳川先生に質問に行く塾生も。「生で食べられるカボチャってありますか?」「この花は食べられますか?食べられる花はどんな花がありますか?」など、ユニークな質問も。いろいろ教えてもらい、良い刺激になったようです。 | |
■ 03月23日(日) 帰りの集い | |
ステージのまとめの話が塾頭よりありました。 | |
「今週は天気が良くて多くの作業が出来ました。農作業、共同生活、食事と慣れないこともありましたが、よく頑張ってくれたと思います。友達も沢山出来、自然塾にも慣れたのではないでしょうか。何でも自分から進んでやれば覚えるし、楽しくなる。とても大切なことです。 挨拶も心がけて出来るようになりました。挨拶は心の扉を開いてくれます。お互い気持ちよく過ごせます。また、礼に始まり礼に終わるという言葉にあるように、始めと終わりに挨拶することで中身も良いものになります。あまり出来なかった人も新学期など節目の時は自分を変えるチャンスです。家や学校でも続けていってください。」 |
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■ 03月23日(日) 年間作付け表シール貼り | |
市村自然塾の土間に貼(は)ってある「年間作付け表」。そのステージで植えたり、世話をした作物のシールを貼って自分たちの行った作業が分かるようになっています。ジャガイモシール貼りをまかされたのは、一番最初に部屋掃除と確認が終わったAチーム。3人で仲良くシールを貼っていました。 | |
■ 03月23日(日) 塾庭にて | |
お土産の菜の花の花束を持って。 (4年生、5年生限定でしたが) いい笑顔ですね。 |
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■ 編集後記 | |
天気に恵まれた3日間でした。春の陽気の中、塾生たちは慣れない農作業・塾活動・共同生活に一生懸命取り組んでいました。第1ステージですが、ほとんどの塾生はすっかり打ち解けた様子でした。これから畑も刻々(こくこく)と変化し、塾生たちの個性も出てきます。塾生たちを取り巻くすべてのものから出来る限り沢山のものを学び取って成長していってもらいたいと願っています。 T.K. |
■ 食事メニュー | ||
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。 | ||
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金曜夕食 | ・ご飯 ・コンソメースープ(ホウレン草の間引き菜) ・和風おろしハンバーグ(大根、長ネギ) ・繊キャベツ(キャベツ) ・スパソテー(手打ちパスタ、人参) ・プチベールのソテー(プチベール) ・フライドポテト(ジャガイモ) ・人参グラッセ(人参) ・果物(頂きもののオレンジ) |
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土曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁(味噌、豆腐、油揚げ、長ネギ) ・切干大根玉子焼き(切干大根) ・里芋の味噌マヨ焼き(味噌、里芋) ・おからの炒り煮(おから、人参、ゴボウ、椎茸) ・菜花のからし和え(菜花) ・切干大根の酢の物(切干大根、人参) ・割干大根のキムチ漬け(割干大根、長ネギ) ・漬物(たくあん) ・大根の皮と人参の皮の佃煮(大根と人参の皮) ※豆腐と油揚げは大豆とにがりで作った塾製です。 |
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土曜昼食 | ・カレーライス(ジャガイモ、人参) ・スパサラダ(手打ちパスタ、人参、プチベール) ・福神漬け風漬物(大根、人参) ※お代わりでカレーうどん(手打ちうどん、長ネギ) |
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おやつ | ・かりんとう(自然塾がある寄(やどりき)の地域で昔から農家で作られてきた素朴な味のお菓子 ・梅ジュース(梅シロップ) |
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土曜夕食 | ・ご飯 ・すまし汁(小松菜の間引き菜、長ネギ、椎茸) ・肉じゃが(ジャガイモ、人参) ・大根サラダ(大根、人参、プチベール、頂きもののオレンジ、手作りドレッシング2種類、残ったうどんを揚げたもの) |
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日曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁(味噌、チンゲン菜の間引き菜、ジャガイモ、長ネギ) ・切干大根の巾着煮(切干大根、人参、椎茸) ・里芋の煮っころがし(里芋) ・ネギ味噌(味噌、長ネギ) ・漬物(いぶりがっこ) ・紅白なます(大根、人参) ・大根の皮と人参の皮の佃煮(大根と人参の皮) ・だし取り後昆布かつお節の佃煮 |
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日曜昼食 | ・ネギ炒飯(長ネギ) ・つけ麺(手打ち中華麺、長ネギ) |
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