2014.07.04~06
第09ステージ ~男子~
ステージテーマ:「年間活動の前半を振り返り、作文にまとめよう!」
共同生活の目標:「物を大切にする」
今回は第9ステージ、18回行うステージの前半最後のステージです。そこで今までを振り返って作文を書いてもらったり、チーム農園の振り返りを行ってもらったりしました。
共同生活の目標は、物をついつい乱暴に扱ってしまう、という塾生の振り返りを受け、「物を大切にする」を掲(かか)げました。物を正しく丁寧(ていねい)に扱ったり、片付けたりするだけでなく、人も大切にする心(愛情・親切・感謝=あ・し・かの心)を持って人に接することも意識して活動してもらいました。
■ 07月04日(金) 塾到着
バスが到着した後、いくつかのチームは塾舎でなくチーム農園に直行!
チーム農園の野菜がどうなっているか気になって仕方がない様子です。
キュウリを収穫して嬉しそうです。
■ 07月04日(金) 夜の集い
活動を始めるにあたって塾頭より話がありました。
「今まで8回のステージでいろいろなことを体験しました。さまざまな野菜も育て、友達も沢山出来たと思います。塾生活にはすっかり慣れたと思いますが、慣れてくると悪い心が出ることがあります。人間は良い心と悪い心を持っています。チームでの作業でも、共同での作業でも良い心を持って取り組んでいますか?良い心を持って行動していると悪い心がおさえられます。市村自然塾の初代塾長、浜田さんは良い心の親分は親切だと言いました。親切な心を持つと他の良い心が次々と出てきて悪い心をおさえてくれます。
人へ親切にすることは相手への思いやりでもあります。人の心は鏡です。人に親切にすれば必ず帰ってきて、幸せになれます。常に親切な心を持って行動して欲しいと思います。」
■ 07月05日(土) チーム活動
~チーム農園前半の振り返り・秋の作付け計画~
活動前半最後の9ステージをむかえるにあたり、今までのチーム農園作業の内容や作物が目標どおり育っているかどうかを振り返ってもらいました。
振り返りが終わったチームには秋以降育てたい作物も考えてもらいました。
作物の様子を改めてチーム農園で確認したチームもありました。
ひととおり振り返ってもらった後、うまく取り組めた点や工夫した点、失敗した点、これからの目標や努力したいこと、秋に植えたい作物について、各チームから発表してもらいました。
作物は頑張ったかいあって、かなり順調な様子ですが、取り組み方には反省点もあるようでした。
■ 07月05日(土) 塾活動 ~陶芸(とうげい)仕上げ・昼食~
前回の活動で作った陶芸(とうげい)のお皿が焼きあがりました。
出来上がったお皿は釉薬(ゆうやく)を塗(ぬ)った時とはちょっと違います。並べてあるお皿や小物を見て、自分が作った作品がどのように出来上がったかわくわくしながら探していました。
焼きあがったお皿を持って全員で記念撮影。世界で一つしかない、自分だけのお皿です。
焼きあがったお皿の底はざらざらしていてそのままでは使えないので、陶器(とうき)の小片でこすって滑(なめ)らかにし食事で使えるようにしました。
出来上がったお皿です。形も模様もさまざま。釉薬(ゆうやく)やビー玉の色も出てカラフルに仕上がりました。
昼食は自分で作ったお皿に塾野菜のてんぷらをのせていただきました。
お皿も野菜も手作り。なかなか出来ない体験です。
■ 07月05日(土) 昼の自由時間
このチームはチーム農園で真っ赤に熟したトマトをもいで丸かじりしていました。
親子大会まであとわずか。自由時間を使ってチーム農園の看板作りにも余念(よねん)がありません。
■ 07月05日(土) 塾活動 ~親子大会塾生企画の準備~
親子大会塾生企画の準備が出来るのは今回を含めてあと2回。日が迫(せま)ってきました。家族・保護者の方々に楽しんでもらうために、自分たちで出来ることは何なのか?具体的に話し合いや下見をして進めました。
川での企画を考えているこのグループ。実際どこで何ができるのか、下見に行って確かめました。
今回どのような準備ができたか、各企画グループごとに発表してもらいました。準備はあと1回。頑張ってください。
■ 07月05日(土) おやつ
この日のおやつはCチームがチーム農園で育てているミントを摘(つ)んで作ってくれた、ミントクッキーとミントサイダーでした。自由時間に作ってくれ、みんなにご馳走(ちそう)してくれてありがとう。
■ 07月05日(土) 共同農園作業 ~サツマイモの草取り~
サツマイモ畑は一面雑草に覆(おお)われ、サツマイモと雑草の区別がつかないような状態になっていました。このままではサツマイモが元気に育ちません。力を合わせて草取りを行い、きれいな畑になりました。
■ 07月05日(土) 塾活動 ~作文~
夜の時間には「市村自然塾でどんなことを体験し、何を感じ、何を学んだか」について作文を書いてもらいました。ある塾生は下書きを参考にしながら、ある塾生は塾生手帳を見返しながら、印象に残った出来事について作文をまとめました。
作文は文集にして親子大会で保護者の方へ配布する予定です。
■ 07月05日(土) 夜の自由時間
夜の自由時間の様子。お手玉をしたり、ジャグリングをしたり、思い思いの遊びをして過ごしていました。
■ 07月06日(日) チーム農園のメロンの受粉(じゅふん)
熱心にメロンについて調べていたこのチーム。人工授粉(じんこうじゅふん)は朝早い時間でないとうまくいかないとわかり、早起きしてチーム農園でメロンの人工授粉を行いました。
立派な実がたくさんできるといいですね。
■ 07月06日(日) 共同農園作業
~ムギの脱穀(だっこく)・風選(ふうせん)~
7ステージに刈り取ったムギの脱穀・風選作業をチームごと交替(こうたい)で行いました。脱穀は穂(ほ)から籾(もみ)を取り外す作業で、風選は籾をコムギの実と籾殻(もみがら)に分ける作業です。
使っている脱穀機は60年前の機械。大きなドラムが回っていてコムギの束(たば)を入れるとゴーッという音とともに籾を外していきます。巻き込まれたら大怪我につながるので、緊張した面持ちで作業を行っていました。
脱穀機にかけても、手元に近いところにある穂は残ってしまいます。それらの穂も無駄にしないよう、一つ一つ剪定(せんてい)ばさみで切り落としてバケツに集めました。集めた穂は後で脱穀します。
脱穀した籾は「唐箕(とうみ)」という機械で実と殻(から)やごみを分別します。
脱穀機は電気で動きますが、こちらは手動式。籾を落とす人と風を起こす人の息が合わないとうまく分別できずごみが混ざってしまいます。声をかけあい、チームワークを生かして作業を行っていました。
風選をしても、多少のワラやごみが残ってしまいます。そこで最後は全員でより分ける作業をします。協力して集中して行っていますね。
脱穀をして残ったわらは、農作業の際に使う敷きわらとして活躍します。力を合わせて敷きわらの保管場所へ運びました。
わらと同様、籾殻(もみがら)も農作業ではいろいろ使えます。袋に詰めて大切に保管しました。
■ 07月06日(日) チーム農園作業
ムギの脱穀・風選と交替でチーム農園作業を行いました。短い時間でしたが、集中力を発揮し、協力して行っていました。
どのチームも今回もまた草取りに追われていました。 棚(たな)作りが出来ないうちに、ヒョウタンのツルがどんどん伸びてきました。急いで棚作りを行いました。
ポットに植えたトウモロコシ。ようやく畑に植えられました。 頑張って深い穴を掘ったヤマイモ。元気良く伸びています。株元にわらを敷き詰めてあげていました。
キュウリのトンネルでは次々に実が大きくなっています。今回も沢山収穫できました。 一度は虫に食べられてしまったダイコンですが、再チャレンジして大きく育っています。もう一回り大きくなれ、と追肥しました。
ミニトマトの実が順々に色づいています。芽欠き・誘引といった世話にも余念(よねん)がありません。 スイカやメロンを覆(おお)っていたネットが洗えずにいましたが、役割分担して洗うことができました。
■ 07月06日(日) 活動のまとめ
活動のまとめとして、塾頭より話がありました。
「夏野菜も本格的な収穫時期をむかえました。みんなよく食べてくれますが、嫌いなものがある人も好き嫌いはなくしていきましょう。
今回、コムギの脱穀(だっこく)・風選(ふうせん)を行いました。機械は60年前から使われているものです。今の新しい機械も原理は同じです。昔の人はいろいろなことをよく考えてくれました。先人に感謝の気持ちを忘れないようにしてください。
自然塾では農作業以外にもいろいろな体験をしてもらっています。皆さんに視野を広げてもらいたいからです。例えばノーベル賞をとるような科学者は常に限界に挑(いど)んでいますが、いつも同じことを考えていると壁を越えられません。違う発想を持つと新たな考えが生まれ乗り越えることができます。そのためにはいろいろな事を体験すること、チャレンジすること、人から学ぶことが大事です。
チーム農園の前半の振り返りと秋野菜の計画を立ててもらいました。各チーム改善点が見つかったと思います。ぜひ後半に生かしてください。
活動の最初にもお話しましたが、親切な心を忘れないようにしてください。」
■ 編集後記
今回はチーム農園の振り返り、陶芸の仕上げとそのお皿でいただく昼食、親子大会企画準備、サツマイモの草取り、作文、ムギの脱穀・風選にチーム農園作業と盛りだくさんのステージでした。今回驚かされたのは、塾生の自主性です。特にチーム農園に関して、計画を熱心に行い、時間外にもチーム農園作業を行ったり、チーム農園で収穫できたものを加工したり、収穫したものを味わったり、親子大会に備えて看板を準備したり、積極的な姿が見られました。他の農作業や活動でも自主性と集中力を発揮していました。今後ともこの自主性と集中力を持ち続けて欲しいと思います。親子大会や後半の活動を間近に控え、頑張らなければならないことも沢山あります。良い心をいかんなく発揮して、後半の活動に取り組んで欲しいと思います。
T.K.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 【ニンジンたっぷりメニュー】
・ニンジンのバターピラフ(ニンジン)
・ニンジンパスタ(ニンジンを練りこんだ手打ちパスタ)
※ピラフとパスタに野菜たっぷりクリームソース(ニンジン、ジャガイモ、タマネギ)をかけていただきます!
・ニンジンサラダ(ニンジン、赤タマネギ)
・ニンジンパン(ニンジンを練りこんだ手焼きパン)

土曜朝食 ・ご飯
・冷汁(味噌、キュウリ、青ジソ)
・揚げ出し大根のみぞれあんかけ(大根、大根おろし、山椒)
・ナスの丸焼き(なす)
・大根餅(大根)
・キャベツの浅漬け(キャベツ、キュウリ)
・キュウリの酢の物(キュウリ)
※冷汁は宮崎県の郷土料理です。

土曜昼食 【七夕メニュー】

・冷やしうどん七夕そうめん風(手打ち3色うどん、ニンジン、キュウリ、大根、梅酢、ミニトマト)
※梅酢はピンク色のうどんと星型大根の色付けに使用
・野菜の天ぷら(ナス、ピーマン)
・かき揚げ(タマネギ、ニンジン)
・星型細巻き(キュウリ、ニンジン)
・キュウリ巻きポテトサラダ(キュウリ、ジャガイモ、タマネギ、ニンジン、大根、梅酢)
※梅酢は星型大根の色付けに使用

☆天ぷら、細巻き、ポテトサラダを自分で作ったお皿に自分で盛り付けていただきます!

おやつ 【塾生がチーム農園で育てたミントを使って自由時間に手作りしたおやつ】

・ミントクッキー(ミント)
・ミントサイダー(ミント)

土曜夕食 ・ご飯
・中華スープ(大根、タマネギ、ニンジン)
・麻婆大根(大根、タマネギ)
・ナスのはさみ焼き(ナス、タマネギ)
・タマネギの丸焼き(タマネギ)
・大根サラダ(大根、ニンジン、手作りドレッシング2種類)
・中華風漬物(大根、キュウリ)

日曜朝食 ・ご飯
・芋団子汁(味噌、ジャガイモ団子、大根、ニンジン)
・山形名物「だし」(キュウリ、ナス、青ジソ)
・ジャガイモの巾着煮(ジャガイモ)
・ナスの田楽焼き(ナス、味噌)
・野菜の皮の金平(大根の皮、ニンジンの皮)
・漬物(キュウリ)
・だし取り後昆布かつお節の佃煮

日曜昼食 ・夏野菜ピザ(ナス、ピーマン、トマト、タマネギ、ジャガイモ)
・ジャガイモの冷製スープ(ジャガイモ、タマネギ)
・スティックサラダ(大根、ニンジン、キュウリ)

【塾生がチーム農園で育てたミントを使って自由時間に手作りしたおやつ】
・チョコミントアイス(ミント)