2013.08.30~09.01
第12ステージ ~男子~
ステージテーマ:「心を込めて秋野菜の植え付けをしよう!」
共同生活の目標:「整理・整頓・清掃・清潔」
 親子大会が終わり、夏野菜もほぼ終了し、秋野菜の植え付け本番の季節がやってきました。まだまだ暑いのですが、今頑張らないと卒塾までに収穫できません。前半の振り返りも活かし、「心を込めて秋野菜の植え付けをしよう!」をテーマとしてのぞみました。また、夏を終えて新たなスタートを切るにあたって、身の回りをきれいにして再スタートしよう、ということから、「整理・整頓・清掃・清潔」を共同生活の目標として活動を行いました。
■ 08月30日(金) 夜の集い
 活動を始めるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「暑い日が続いていますが、秋の気配も感じられるようになってきました。台風が久々に来て恵みの雨をもたらせてくれそうです。台風は災害を起こしますが、自然の恵みももたらせてくれます。自然と共存しながら生きていくことがが大事なことです。
夏野菜もそろそろ終わりになり、秋野菜の植え付けにかかります。前回振り返りをして後半のチーム農園計画を立ててもらいました。悪かったところはしっかり反省して次に活かすとともに、失敗を恐れず新しいことにチャレンジしてください。失敗したら素直に反省してまた次に活かしてください。
秋野菜を育てるのは難しいです。日照時間が短くなり、気温も低くなってくる中、短い期間で育てなければなりません。しっかり調べ、みんなで協力して愛情を持って育ててください。暑いかもしれませんが、辛抱して心を込めて植え付けや種まきを行い、立派な野菜が収穫できるよう頑張ってください。」
■ 08月31日(土) 共同農園作業 ~秋野菜の植え付け~
 秋野菜(キャベツ・ブロッコリー・スティックブロッコリー・カリフラワー)の植え付けを行いました。
 まずは畝(うね)立て。土を盛り、ならして、秋野菜を植える場所を作ります。クワ使いもすっかりさまになり、畝立ての目印にするひもも、作業後に進んで巻いて片付けていました。
 続いて苗並べ。暑かったので植え穴に先に水を吸い込ませる「つぼ水」を植え付けの前に行いました。みな新たに教わる工夫に興味津々(きょうみしんしん)な様子で、植え穴に注いだ水がしみこんでいく様子を最後まで見ていました。
植え付け、肥料やり、ネキリムシ対策の卵の殻(から)まき。春にキャベツの植え付けを行ったときと同じ作業なので、手際よく行っていました。
 植え付けて、再び水をたっぷりあげたあと、モンシロチョウやヨトウムシといった害虫から苗を守るためのネットをみんなでかけました。
作業が終了して、塾舎へ戻って片付けです。この塾生はクワの柄にじょうろをたくさん通して、塾に持ち帰りました。
■ 08月31日(土) 共同農園作業 ~葉ものの種まき~
 午後の前半は、葉もの野菜(小松菜・カブ・ターサイ)の種まきを行いました。
畝を立てた後、土を引きしめ適度な水分が保てるように、畝の表面をたたく鎮圧(ちんあつ)という作業を行いました。
 鎮圧した畝に種を播(ま)く溝をつけます。
 溝底播種(みぞぞこはしゅ)といい、炎天下の中、少しでも涼しく、湿り気の多い場所に種をまくことができる、お百姓さんの知恵です。
溝の中に等間隔で種を播いていきました。丁寧に種まきを行う塾生がいた反面、暑さに負けなかなか体が動かない塾生や、バラバラッと種をこぼしてしまい、あわてて拾い集めていた塾生もいました。
作業途中の水分補給休憩風景。乾ききった喉(のど)をうるおす、ゴクゴクッ、という音が聞こえてきそうです。
ともかく暑かった。。。
■ 08月31日(土) チーム農園作業
 今回は夏野菜の収穫・片付けや植え付け・種まきなど、どのチームもやることがたくさんあります。
まずはチームで作業の打ち合わせ。
何をやるのか、役割分担はどうするのかなど話し合って作業に向かいました。
 オクラの収穫と剪定(せんてい)作業。オクラの実もたくさん収穫しましたが、収穫した実より下の葉は切り落とすといいよ、とのアドバイスを受け、葉っぱをどんどん切り落としていました。
 最後のキュウリの収穫です。この後キュウリネットも片付けました。
 この畑からはたくさんのスイカやメロンがとれました。収穫も今回で終わり、残渣(ざんさ)とわら、敷地内に生えている雑草もすべて片付けました。
■ 08月31日(土) 塾活動 ~市村アイデア賞の考案~
 次代をになう小・中学生のアイデアの芽生えを奨励し、独創的なアイデアを募集する市村アイデア賞。身近なところにアイデアはないか、考える時間を設けました。
■ 09月01日(日) 共同農園作業 ~夏野菜の世話~
 ナスやピーマンはしっかり世話をすれば10月ごろまで収穫できます。そのため、草取り・追肥・土寄せを行いました。
 今日も晴天で暑くなりました。昨日の農作業の疲れもあってか、なかなか元気がでません。しかし、なんとか作業をやりきりました。
■ 09月01日(日) チーム農園作業
 昨日に引き続きチーム農園作業の時間を設けました。植え付け、種まきに加え、収穫物を分けたり、加工をしたり、次のステージの準備をしたり。限られた時間でしたが集中して取り組んでいました。
 牡蠣(かき)の殻(から)からできた石灰(せっかい)をまいて耕しています。次のステージにホウレンソウを播くための準備です。
 スイカ・ゴマ・枝豆跡地がみるみる新しい畑になっていきました。
大根の種まきの様子です。立派な大根が育つといいですね。
 たくさんのヒョウタンがとれました。水筒にするため、まずはドリルで穴を開け、次のステージまで水につけておいて実の中身を腐らせます。
 きれいなオクラの花を見て、ついピースマーク。
 たくさんとれたカラーピーマンをどう分けるか思案中の様子。
 このチーム、毎回のように長ナスがたくさんとれています。今回も大豊作。お土産用に分けていました。
 昨日のチーム農園作業時間に植え付けたケールが虫に食べられないよう、ネットで被(おお)ってあげました。
■ 09月01日(日) チーム農園の収穫物
 スイカやメロンの収穫も今回が最後。食卓には自分たちのチーム農園で育てたごちそうが並びました。
■ 09月01日(日) 活動のまとめ
 活動を終えるにあたり、塾頭よりお話がありました。
「とても暑い中でしたが、共同農園作業・チーム農園作業ともたくさんできました。暑い中つらい作業を頑張れたので自信を持ってください。ただ、一生懸命やっていた人とできなかった人がいました。集団行動を意識して、頑張れる部分は頑張って人に迷惑をかけないことが大事です。決めたことはやる。自分の分担は一生懸命やる。人のことを考えながらやる。
集団行動は大きな力になりますが、うまくいかないとロスも大きくなります。頑張って自分の体力に挑戦しましょう。農家の人はこのような作業を毎日やって私たちに食料を供給してくれています。感謝の気持ちを持ちましょう。自然のサイクルはとてもよくできていると思います。この時期に雨が降るので植え付けや種まきを行うとその雨で根付き、芽が出て、秋晴れのときぐっと大きく育ちます。自然の恵みにも感謝しましょう。」
■ 編集後記
 猛暑の続く中、たっぷり農作業を行った2日間でした。共同農園作業では厳しい条件にもかかわらず、音もあげずに頑張りきった塾生も、頑張っていたけれども途中でバテ気味になってしまった塾生も、頑張りきれなかった塾生もいました。チーム農園作業は土日とも共同農園作業の後に行ったにもかかわらず、共同農園作業の疲れも見せず、どの塾生も集中していました。夏野菜の収穫を経て、自分たちの畑への愛着も高まっている様に感じました。共同農園作業でも気力・体力とももう一歩前進し、全員で最後まで集中できるようになれれば素晴らしいことだと思います。気持ちを新たに全員一丸となって残りのステージを過ごしていって欲しいと思います。
T.K.



■ 食事メニュー
※( )内は自然塾で取れた野菜、手作り食品です。

金曜夕食 ・ご飯
・カボチャスープ(カボチャ)
・カボチャコロッケ(カボチャ)
・スパサラダ(手打ちスパゲティ、レッドオニオン、青じそ)
・生野菜(トマト、ミニトマト)

土曜朝食 ・ご飯
・味噌汁(味噌、ナス)
・モロヘイヤ冷奴(手作り豆腐、モロヘイヤ、オクラ、青じそ、ミョウガ)
・おからの和風ハンバーグ(おから、青じそ)
・おからの炒り煮(おから、インゲン)
・ピーマンの金平(ピーマン)
・ピーマンのゴママヨ和え(ピーマン)
・漬物(ナス)

土曜昼食 ・冷やし坦々つけ麺(手打ち中華麺、キュウリ、青じそ、ミニトマト、トマト)
・ピーマンのチャーハン詰め(ピーマン)
・ナス餃子(餃子の皮、ナス、ニンニク)
・スイカ(スイカ)

おやつ ・梅アイス(梅シロップ、梅ジャム)
・カボチャの種の炒ったもの(カボチャの種)

土曜夕食 ・ピーマンピラフ(ピーマン)
・コンソメースープ(ナス、ピーマン)
・ピーマンの肉詰めチーズ焼き(ピーマン)

日曜朝食 ・梅しそご飯(梅干し・青じそ)
・味噌汁(味噌、ナス)
・ポテトオムレツ(ジャガイモ)
・ゴーヤとピーマンの炒め物(ゴーヤ、ピーマン)
・白ゴーヤのツナ和え(白ゴーヤ)
・ナスとピーマンの炒め物(ピーマン)
・スイカの皮のソテー(スイカの皮)
・漬物(キュウリ)
・だし取り後昆布鰹節の佃煮

日曜昼食 ・スパゲティナポリタン(手打ちスパゲティ、ピーマン、パプリカ)
・ブルスケッタ(手焼きパン、トマト、ミニトマト、ナス、パプリカ、ニンニク)
・ガーリックトースト(手焼きパン、ニンニク)
・梅アイス(梅シロップ、ブルーベリーソース)