2013.04.12~14 | |
第03ステージ ~男子~ | |
ステージテーマ:「味噌作りに挑戦し、先人の知恵を学ぼう!」 共同生活の目標:「時間を守る」 |
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今回は味噌作りをしました。味噌作りの先生に来ていただき、ダイズを味噌にするまでにどんな作業工程が必要なのか、先人が積み重ねてきた工夫と知恵を、実際に作ってみて学びました。 共同生活の目標は「時間を守る」としました。自然塾では、28人の塾生が3日間一緒に生活しています。たとえ1人でも時間に遅れると、みんなに迷惑がかかってしまいます。1人ひとりが時間を守ることの大切さを、意識してもらいました。 |
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■ 04月12日(金) 夜の集い | |
活動を始めるにあたって塾頭よりお話がありました。「今回、共同農園ではキャベツとレタスを植えつけます。野菜は人の心に対して正直です。基本を忘れず、心を込めてきちんと育てれば、立派な野菜ができます。人に対しても、思いやりを持って接して下さい。 今までに取り組んだ共同生活の目標を覚えていますか?新学年になって、今まで以上に実践してほしいと思います。 今回の目標は『時間を守る』です。簡単なようで難しいのですが、共同生活ではとても大切です。時間を守ると人から信頼され、友達がたくさんできます。けれど、誰か1人でも遅れたら、次の作業に取りかかれません。 |
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チームで何かに取り組むときは、作業を分担すると思います。しかし、身体の大きさも作業のペースも違うので、終了する時間がそれぞれ違ってきます。そんな時は、遅れている人を手伝ってあげて下さい。みんなで協力し、助け合いましょう。他にも、時間を守るために何が出来るか考えてみて下さい。」 | |
■ 04月13日(土) おまけ ~朝食~ | |
土曜の朝食では、18種類の大豆製品をいただきました(豆腐・おから・納豆・油揚げ・厚揚げ・がんもどき・高野豆腐・焼き豆腐・豆もやし・煮豆・いり豆・きなこ・枝豆・豆乳・湯葉(ゆば)・しょうゆ・味噌・大豆油)。左の写真は、使われていた大豆製品が何だったかを答え合わせしているところです。 味噌汁も計3種類いただきました。土曜日は、自然塾九州からいただいた味噌と、自然塾関東の味噌とで味比べ。日曜日は、いずれも自然塾関東の味噌でしたが、一方はいつも食べている1年熟成のもの。もう一方が5年熟成させたものでした。 |
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■ 04月13日(土) 共同農園作業 ~キャベツ・レタスの植え付け~ | |
まずは、苗を植え付ける畝(うね)を立てました。クワで土をすくって、目印のヒモを張った場所に盛っていきます。 クワの扱い方は、まだぎこちない様子。刃先でヒモを何度も切ってしまいました。 |
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それでもみんなで協力して、土をある程度盛ることが出来ました。 畝の形を整えて、植え付け準備完了です。 |
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畝に均一に苗を並べて、一本一本丁寧に植え付けました。 苗は野菜の赤ちゃんです。栄養を吸収する根や葉を少しでも痛めれば、命取りになります。 葉を1枚も折らないように、そーっと作業していました。 |
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肥料をあげて・・・ | 卵の殻(から)を株元にまきました。 こうしておけば、害虫が苗を食べようとするのを防ぐことができます。 |
水をたっぷりあげて、作業終了。 | |
この後、有志(ゆうし)が畑に残って、キャベツの苗を青虫から守るためにネットをかけました。 他のメンバーは一足先に塾舎へ戻り、畑に残った人たちの分まで道具の後片付けをしてくれました。 2週間後、苗はどれだけ生長しているのでしょうか。楽しみですね。 |
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■ 04月13日(土) おまけ ~昼食~ | |
金曜日の夜からダイズを水に浸(ひた)し、朝から約4時間、柔(やわ)らかくなるまで調理師さんにゆでていただきました。 そのゆで汁が、おかわりコーナーに出されました。ダイズから溶け出した栄養がたっぷり含まれ、体に良いとのこと。 しかし、塾生たちの口には合わなかったらしく、味見した後に渋(しぶ)い顔をしていました。 |
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■ 04月13日(土) 塾活動 ~味噌作り~ | |
まず、ダイズの加工品の話がありました。朝食で18種類もの大豆製品をいただいたことを思い出し、1つの作物から多くの製品ができていることを知りました。食品加工の意味、先人の知恵や工夫にふれました。 味噌作りを始めるにあたり、箕輪さんご夫妻からお話をいただきました。箕輪さんは、この塾の初代塾頭です。自然塾味噌は、箕輪さんからいただいたレシピで毎年作っています。 |
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「みなさん、味噌汁は好きですか?味噌は1000年も昔から日本人の食生活を支えてきた、歴史のある食材です。 そして、色々体にいい効能があり、海外でもそれが認められるようになりました。今では、日本で作った味噌が各国へ輸出されています。 味噌の効能には、美肌、ガンになりにくい、脳の新陳代謝が良くなるなどがあります。何より、調味料として他の野菜のうま味を引き出します。 |
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みなさんには、そんな『味噌のような人』になって欲しいと思います。人のいいところを見つけて、そのよさを引き出して下さい。お互いにいいところを見つけあい認め合うと、よりチームが良くなっていきます。だからチームのメンバーの良いところを見つけて、引き立てるような人になってください。 そして、味噌を作る時には材料の一つ一つに感謝をこめて、一粒もこぼさないように注意して作りましょう。」 |
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味噌作り開始です。 ダイズの煮汁でふやかしておいた麹(こうじ)と、やわらかく煮たダイズをよく混ぜ合わせます。 |
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材料がよく混ざったら、ミンチ機に入れてつぶします。機械の中へ入れると材料がつぶれて、にゅ~っと押し出されてきました。 つぶした材料を丸めて空気を抜き、樽(たる)にしきつめていきます。 |
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役割を分担し、交代しながら進めました。 材料をミンチ機へ押し入れる人、つぶした材料を丸める人、樽の中につめる人。 どのチームも次第に手際(てぎわ)がよくなり、連携(れんけい)がとれるようになってきました。 しかし、作業に夢中になるあまり、「こぼさないで作る」という話を忘れてしまったようです。気がつくと、テーブルや床の上に材料が飛び散っていました。 |
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それでも、出来るだけ材料を無駄にしないよう、集中して取り組んでいました。 ボウルに残った最後の一粒まで、かき集めてミンチ機に入れました。 他にも、竹串を使って機械のすき間に詰まった材料を集めていたチームもありました。 |
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つぶした材料を少し味見。 「しょっぱい!」 「でも、味噌の味がするかも。」 |
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全ての材料をつぶして、樽へ収めました。 表面をキレイにならして、空気に触れないようラップをかけました。 みんな真剣な表情です。 |
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作り終わったら後片付け。使った道具を洗い、みんなで協力してテキパキ掃除をしました。 ミンチ機にこびりついた材料もキレイに拭き取りました。 |
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出来上がった味噌樽(たる)は、塾頭室の床下で半年間寝かせます。夏でも涼しい床下は、味噌の熟成にいい場所です。 塾生たちが次にこの味噌に出会うのは11月。どんな味噌が出来上がるか楽しみですね。 |
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■ 04月13日(土) 塾活動 ~チーム農園作付け計画<検討と発表準備>~ | |
作付け計画を発表する時が迫ってきました。どのチームも、準備に余念(よねん)がない様子。模造紙(もぞうし)に、自分たちが考えた計画を書き込んでいました。 | |
■ 04月13日(土) 夜の塾活動 ~チーム農園作付け計画<発表>~ | |
まず、チーム名とその由来、リーダー・サブリーダー・メンバーを紹介。次に、育てる作物と育てたい理由、目標を述べました。 「サツマイモを30~40センチの大きさに育てたい」 「キュウリを300本収穫する!」 「ゴマがどんな風に育つのか見てみたい」 「棚(たな)を作って、その上にカボチャを育てる。カボチャのアーチをみんなでくぐりたい」 |
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その後の質疑応答(しつぎおうとう)では、「トウモロコシは花粉を飛ばして受粉するけど、風通しは大丈夫ですか?」「品種の特徴を教えてください」など、鋭(するど)い意見が続出。次々飛び出す質問にうろたえながらも、目標を達成するために考えた工夫をしっかり回答していました。 | |
■ 04月13日(土) チームリーダー会議 | |
毎ステージ土曜日の夜には、各チームのリーダーが集まり「リーダー会議」が開かれます。チーム内で起きたことや、チームを超えて相談した方がよいことを話し合う時間です。 今回、決定したリーダー・サブリーダーが出席。それぞれの役割や責任について、塾頭から話がありました。 |
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■ 04月14日(日) チーム農園作付け計画の再検討 | |
チーム農園作付け計画発表の時に出た質問や意見を受けて、もう一度計画を練り直しました。 自分たちだけでは、気づかなかった指摘(してき)をもらって、作物の特徴(とくちょう)を調べなおしました。 |
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■ 04月14日(日) おまけ ~手打ちうどん~ | |
この日の昼食は、手打ちのよもぎうどん。塾産のコムギを材料に、柳川先生が麺(めん)を打ってくれました。 製麺機(せいめんき)を使って麺が出来上がっていく様子に、塾生たちは興味津々(きょうみしんしん)。 |
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■ 04月14日(日) チーム農園作業 | |
作付け計画をもとに作業開始です。 A・Bチームは作付図をみながら、畑に目印の竹をたてました。次回、目印にそって畝を立て、すぐに植え付けできるようにするためです。 |
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Cチームは、前回植え付けたイチゴの苗をチェック。イチゴは花を咲かせていました。 観察に来た塾生たちは嬉しそう。 |
Dチームは、トウモロコシの種をポットにまきました。柳川先生から、ポットの使い方や種のまき方について、熱心に教わっていました。 |
■ 04月14日(日) ステージのまとめ | |
ステージの終わりに塾頭からお話がありました。 | |
「今回、味噌作りという貴重な体験が出来ました。箕輪さんが言ってくださった『味噌のような人』になり、チームを引き立てる人になって欲しいと思います。 キャベツ・レタスの植え付けは丁寧にできましたか?私は近所のお百姓さんから『野菜に声をかけて世話をする』ように教わりました。本当に愛情をかけると、自然と声が出ると思います。人にも野菜にも、愛情を持って接するようにして下さい。 チーム農園の計画発表では、みんな協力して、よくまとめていたと思います。宣言した目標を達成できるよう、チームで協力して下さい。よく観察し、記録をとり、研究して下さい。 |
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共同生活の目標『時間を守る』は、なかなか難しいことです。しかし、時間を守れる人は他のことも出来ると思います。時間を守ることは、自分との戦いかもしれません。誘惑に勝ち、自分に強くなれるよう、努力してほしいと思います。」 | |
■ 編集後記 | |
金曜日に、「私は危険なこと、思いやりのないこと、ウソをつくことの、3つのポイントで叱ります。」と、塾生に伝えました。この3つはどれも、周りの人や自分を傷つけてしまう行為です。 仲が良い友だちを傷つけようとは思わないでしょう。しかし、いやな面ばかり見てしまい、不満を抱き、「アイツは苦手だ。キラいだ。」と思う人に対しては、悪者扱いし、傷つけても何とも思わなくなってしまうかもしれません。相手がいやな思いをするだけでなく、自分自身も楽しい気持ちで過ごすことができません。 そんなときこそ、「味噌のような人」になるよう心がけたいものです。相手の良いところを見つければ、印象が変わり、いやな気持ちが薄れます。相手も自分も、気持ちが楽になります。互いの良いところを認め合えれば、チームもより良くなるでしょう。塾生たちには、そんな「味噌のような人」を目指して欲しいと思います。私自身も目指している途中です。子どもたちの良いところをたくさん見つけていきたいと思います。 K.K.
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■ 食事メニュー | ||
金曜夕食 | ・ネギラーメン(長ネギ、コマツナ、ホウレン草、チンゲン菜) ・ネギチャーハン(長ネギ) ・ネギ餃子(長ネギ、キャベツ、小麦粉【皮】) |
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土曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁2種類(味噌、自然塾九州の味噌、長ネギ、豆腐) ・焼豆腐の納豆かけ(長ネギ) ・枝豆豆乳豆腐の湯葉のせ(枝豆豆乳豆腐) ・おから団子とがんもどきの煮物(長ネギ、おから) ・煮豆(人参) ・豆もやしの和え物 ・炒り豆 ・葉もの野菜のきな粉和え(コマツナ、チンゲン菜) ※18種類の大豆食品を使った献立) |
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土曜昼食 | ・けんちんうどん (大根、ニンジン、サトイモ、長ネギ、ゴボウ、うどん) ・焼おにぎり(味噌、5年味噌、自然塾九州味噌の3種類) ・いなり寿司(ニンジン、ゴボウ) ・お浸し(コマツナ、チンゲン菜) ・漬物(たくあん、いぶりがっこ) |
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おやつ | ・オランジェット(オレンジの砂糖漬け) ※農業指導の先生にいただいたオレンジで作りました。 |
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土曜夕食 | ・切干大根炊き込みご飯(切干大根、ニンジン、コマツナ) ・味噌汁(味噌、大根、コマツナ) ・焼き鳥(ゴボウ、長ネギ) ・ザク切りキャベツのネギソースかけ(キャベツ、長ネギ) ・サトイモの和風ポテトサラダ(サトイモ、ニンジン、味噌) |
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日曜朝食 | ・ご飯 ・味噌汁2種類(味噌、5年味噌、大根、間引き菜) ・キャベツの巣ごもり卵(キャベツ) ・サトイモのベーコン巻き焼き(サトイモ) ・ホウレン草のゴマ和え(ホウレン草) ・コマツナのソテー(コマツナ) ・チンゲン菜の和え物(チンゲン菜) ・漬物(たくあん、いぶりがっこ) ・佃煮 |
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日曜昼食 | ・手打ちよもぎうどん(よもぎ、長ネギ) ・天ぷら(よもぎ・ヤーコン) ・ゴボウのかき揚げ(ゴボウ) ・よもぎ団子(よもぎ) |