2012.04.06~08 | |
第02ステージ ~女子~ | |
ステージテーマ:「みんなで協力してゴボウの穴掘りを最後までやり抜こう!」 共同生活の目標:「人の話を聴く」 |
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今回のステージでは、農作業の中で一番大変とも言われているゴボウの穴掘りを行いました。ゴボウは、種まき前に約1mの深い穴を掘ってのびのびと成長できるフカフカのベットをつくります。全長20mの畝の下をみんなで協力して穴掘りしました。 また、大地震と火災を想定した避難訓練と共同生活や農作業時に起こる危険を予測する危険予知トレーニングを行いました。 共同生活の目標は、「人の話を聴く」。「聞く」と、「聴く」(耳と目と心できく。)の違いを説明し「聴く」ができるように取り組みました。 |
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■ 04月06日(金) 夜の集い | |
活動をはじめるにあたって、塾頭よりお話がありました。 | |
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「通塾には慣れてきましたか?みんなには待ち合わせ場所まで自分の力で来れるようになって欲しいと思います。その為には、どの電車に乗るのか自分でしっかり確認をするようにしてください。 今ステージでは、避難訓練と『安全危険を知る』事を学びます。どんな所が危ないのかどんな事をすると危険なのか考えるステージにしてください。 |
今回の共同生活目標は『人の話を聴く』です。人の話を聴く事は、安全に快適に過ごすことにつながります。ポイントは、『相手の目を見て、姿勢良く、最後まで』聴くことです。 今ステージでは、リーダーとサブリーダーが決まります。決まったら任(まか)せきりにするのではなくみんなでその人を支えてください。」 |
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塾生手帳に大事なところはメモしながらしっかり聴きました。 | |
■ 04月07日(土) 共同農園作業 ~ゴボウの穴掘り・種まき~ | |
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ゴボウの種まきに向けて、まず深い穴を掘ることがなぜ必要なのか説明を聞きました。 ゴボウの根は、成長する途中で固い土や石にあたるとまっすぐに伸びれず、曲がってしまったり、二つに分かれてしまったりします。 そこで、深いところまでフカフカのベットをつくることが大切です。 |
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全長20メートルの畝に一列に並んで、穴掘り開始! 一箇所を掘り進めるのではなく、隣の人と協力して、四角く掘り進めて行くことがポイントです。 「土が重くて、スコップが入らないよー」 「スタッフも手伝ってよー」 などと最初は、声を漏(も)らしていた塾生たちもいつしか穴掘りに熱中していき、穴掘り修了の声をかけても夢中で掘り続けていました。 最後は、全員で掘った穴に入って、穴の深さを体感しました。疲れた中でも達成感の笑顔があふれていました。 |
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せっかく深く掘った穴ですが、今回の目的はゴボウの種まきなので土の埋め戻しを行いました。この埋め戻しの作業が、また一苦労でした。 穴掘りは、達成感がありますが、埋め戻しは地味で大変です。フカフカの土を踏まないようにして、穴まで土を入れなければなりませんでした。 埋め戻した後は、畝を立てて平らにし、丁寧に種まきを行いました。 |
■ 04月07日(土) 塾活動 避難訓練 | |
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地震後、火災が発生!!という想定で避難訓練を行いました。 消防署からスモークマシーンをお借りして実際に煙の怖さも体験しました。 「火事のときは、煙を吸ってなくなる人が多い。今回の訓練で煙のにおいを感じた人は、実際の火事では死んでしまうかもしれないよ。」という話は塾生の心に響いたようで真剣に聴き入っていました。 避難訓練後に、塾舎内にある避難経路の確認しました。 |
■ 04月07日(土) 塾活動 危険予知訓練~理論編~ | |
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塾生活や活動中に隠れている危険に敏感になるためにイラストを使って危険な行為をしているキケン君探しをしました。キケン君を探すコツは、想像力を働かせることです。 なぜキケンなのか?どうしたらよいのか?チームごとに話し合いました。 |
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たくさんのキケン君が探せるようになったので続いて、塾生たちがキケン君にならないように農作業時に危険を防ぐスローガン作りを行いました。 「さかみち かいだん みぞ ちかくの道路 (さかみち)注意!」 「ぐんてにタオルに長ズボン長ぐつ長そでぼうしをかぶり、6つそろえて出発だー!!」 などのスローガンが出来上がりました。 これらをみんなの合言葉にして、キケン君を防いでいきたいですね。 |
■ 04月07日(土) 塾活動 危険予知訓練~実践編~ | |
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次は、実際に4ヶ所「塾生室」「2階の廊下・階段」「土間・地下倉庫」「塾庭・塾舎前の坂道」に分かれて各チームごとに危険箇所を探し、レポートにして来てもらいました。 |
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レポートができたら、みんなで集まって見つけてきた危険箇所を確認しました。普段何気なく過ごしている場所にもたくさんの危険がひそんでいることが分かり、最後には一人ではなくみんなの目で危険を見つけて注意をしあおうと約束しました。 |
■ 04月07日(土) 塾活動 チーム農園作付計画の発表 | |
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各チームごとに模造紙(もぞうし)に発表することをまとめて発表しました。緊張している塾生もいましたが、チームの仲間に励(はげ)まされながらしっかり発表をしました。「お父さんのビールのおつまみにエダマメをつくって持ち帰る」「大きなスイカを作ってスイカ割りをする」「塾頭さんにおいしいといってもらえるトマトをつくる」などの意見が上がりました。その後の質疑応答(しつぎおうとう)では、「背が高くなる作物が東にあると日当たりが悪くなるのでは?」「ヒョウタンでかかりやすい病気はなんですか?」など鋭(するど)い意見がでました。 | |
■ 04月07日(土) 共同生活目標の振り返り | |
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共同生活目標「人の話を聴く」について、自分がどのくらいできていたのか振り返りをしました。塾生たちの中では「最後まで聴く」ということがなかなかできなかったようです。 明日に向けてどうしたら出来るようになるかという問いには、「最後まで相手の顔を見るようにしたら話も最後まで聴ける」というアドバイスがあがりみんなで実践(じっせん)してみることにしました。 |
■ 04月07日(土) リーダー会議 | |
自然塾では、土曜日の夜に各チームのリーダーが集まり、チーム内やチームを超えて話し合った方がよい議題(ぎだい)を持ち寄る「リーダー会議」が行われます。今回は、リーダーとサブリーダーが出席し、リーダーとサブリーダーの役割について話がありました。 | |
■ 04月08日(日) チーム農園作付計画の再検討 | |
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昨日の発表の時に出た質問や意見を受けて、もう一度計画を練り直しました。 自分たちだけでは、気づかなかった指摘(してき)をもらって調べたり、作物の特徴(とくちょう)を調べなおしました。 |
■ 04月08日(日) チーム農園作業~土作り~ | |
チーム農園作業は、畑の土作りを行いました。おいしい野菜を作るには、まずしっかりとした土を作ってあげることが大切です。自然塾では、腐葉土(ふようど)と牛糞堆肥(ぎゅうふんたいひ)を土に混ぜ込みます。 | |
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<1>腐葉土をプラミで運びました。 | <2>牛糞堆肥を運びました。一袋10キロ以上あるので重そうでした。 |
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<3>腐葉土と牛糞堆肥を全体にまき、全員で一列に並んでクワで耕(たがや)しました。 | <4>耕した後をレーキで平らにならしました。 |
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<5>時間に余裕のあったチームは、作付図をみながら畑に目安の竹をたてました。 |
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<6>最後は、使った道具をきれいに洗って片づけました。 |
初めてのチーム農園作業に塾生たちはみんな気合い充分!!協力して道具を運んだり、前回習ったクワの使い方を思い出したり、役割分担をしたりして取り組んでいました。チーム農園作業では、事前の計画と協力が大切です。次回以降もリーダー中心にしてしっかり取り組んでいってほしいです。 | |
■ 04月08日(日) ステージのまとめ | |
ステージのまとめとして、塾頭よりお話がありました。 | |
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「ゴボウの作業は、穴を掘って疲れたと思いますがいい思い出になったでしょう。最後までやり通す気持ちが出ていてよかったです。ゴボウは、作物の中でも成長に時間がかかります。収穫は、秋ですがきっといいゴボウができると思います。農作業は、なかなか大変ですがしっかり取り組んでいきましょう。 チーム農園の計画では、しっかり発表が出来ました。みんなで協力するといいものが出来ます。そしてこれからは作物をよく観察をして必要な対策を考えてください。 今回は、危険予知トレーニングを行いましたが、相手を傷つけないように自分も被害にあわないように、どうしたら安全か考えて行動するようにして下さい。」 |
■ 04月08日(日) おまけ ~帰りのバス~ | |
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帰宅時のバスの車内です。活動をやりきって清々(すがすが)しい笑顔でした。 (注意:立っている塾生もいますが、バスが停車している時に撮影しました。) |
■ 編集後記 | |
今ステージは、天気にも恵まれ土日共に思いっきり農作業をすることが出来ました。農作業では、自分と向き合わなければならない場面が多くあります。「辛いけど頑張る」のか「辛いからあきらめる」のか・・・是非自分の心と会話をして生きる力を学んでいって欲しいです。 毎ステージ日曜朝の瞑想前に季節の話をしていますが、今回はどんなときに季節を感じるかという話をしました。気温・日の長さ・鳥の声・におい・食べ物・花・・・まずは、自然の変化を敏感に感じ取れるアンテナを自分の中に持ってみて下さい。そうすると小さなことに感動でき、たくさんの幸せを感じる事が出来るようになるのだと思います。塾生にはたくさんの幸せを感じられる人になって欲しいと願っています。 K.S.
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