2010.09.16~18
第13ステージ ~女子~
ステージテーマ:「収穫に汗を流し、達成の喜びを感じよう!」
共同生活の目標:「何ごとも心を込めて、きちんと丁寧に作業する ②」
今回待望のゴボウの収穫を行いました。残念ながら女子が育ててきたゴボウは小さく、代わりに男子が育てたゴボウを収穫してもらいました。しかし自分たちが育てたゴボウでなくとも収穫するには苦労をいとわず、挑戦する心が必要です。
共同生活の目標は何ごとも心を込めてきちんと丁寧に作業する、の2回目を行いました。今回は、「愛情・親切・感謝の心」をもって行動してもらうことなども意識して過ごしてもらいました。
09月16日(金) 夜の集い
ステージを始めるに当たって、枝村塾頭からお話がありました。
「毎日暑い日が続いていますね。来週になったらようやく涼しくなりそうです。塾の活動も残り1/3に入ります。
今回のステージではゴボウを収穫します。1mぐらい掘りますが折らない様に丁寧に掘りましょう。ゴボウは約6ヶ月かけて育ってきました。大きく生長していると思います。楽しみにしましょう。
みんなはゴボウのように成長できたと思いますか?挨拶や手伝いも前よりできる様になりました。一緒に寝泊りして友達の大切さもわかったと思います。みな少しづつ変わってきています。今までとは違うものが心の中に芽生えたのではないでしょうか。
今まで活動してきて、いろいろなことが身についていますか?身につくとは体が覚えることで、体が自然に動くことです。まだ出来ていないことのある人は、覚えるよう努力を続けるようにしてください。
世の中には常識として覚えないといけないことがあります。塾で身につけていって欲しいと思います。
今までの2/3のステージを振り返って、出来ないことがあったら素直に反省して出来るように努力してください。」
活動の2/3を終えるにあたり、チェックシートを使って塾で大切にしている事が出来ているかを振り返ってもらいました。残りのステージで頑張りたいことも宣言してシートに書いてもらいました。
出来ていないことを出来るように、宣言したことが実践できるように頑張ってください。
■ 09月17日(土) チーム農園作業
スイカの跡地を耕し、これから作物を植えられるようにしています。草が茂っていて開墾(かいこん)作業のようです。 こちらもスイカの跡地の草取りです。意気揚々(いきようよう)と掲げているのは野菜ではなく雑草です。抜くのにとても苦労しました。
計画した図面を見ながら畝の位置を測り、畝たてをしていっせいに種をまき始めました。なかなか効率よく作業をすすめていました。
作業も終盤にさしかかったところで雨が降ってきてしまいました。小屋の中に避難して様子を見ましたが雨がやまず、最後まで予定の作業を終えられなかったチームもありました。
■ 09月17日(土) Visit Day
今回、自然塾の活動をサポートしていただいているリコーグループの社長や役員の方々がお見えになりました。チーム農園の見学やゴボウの収穫をされ、昼食を一緒にとられて塾生への激励の言葉もいただきました。
■ 09月17日(土) 塾活動  ~中秋の名月の飾り作り~
雨のため農作業ができなくなり、その代わりに中秋の名月の飾りをチームごとに作ってもらいました。
地方ごとの飾りや月見団子の種類について話があり、その後各チームで工夫を凝らして飾りを作りました。
まずは団子作りです。おやつで食べる分とお供えする分を作りました。自分たちで作り、自分たちで食べられるものなので、皆一生懸命でした。
きれいに揃った団子を作ったチーム、ユニークな形の団子を作ったチーム、各チームの特徴を表しているようです。
塾の周辺で集めてきたススキや花、共同農園や塾庭でとれた栗やカボチャなどを使い、飾りを作りました。チーム農園でとれた野菜を飾りに使ったチームもありました。雨で月が見られないだろう、ということで、紙で月を作ったチームもありました。
チームごとに作品に秋、お月見など名前をつけ、みんなで鑑賞をしました。
■ 09月17日(土) おやつ  
おやつは中秋の名月の飾り作りで作った団子です。自分たちで作ったほかほかの団子は何よりのご馳走でした。
■ 09月17日(土) 塾活動  ~竹クラフト~
おやつの後は竹クラフト(竹工作)を行いました。ひとりひとり作りたいものを作ってもらいましたが、友達と教えあったり、農業指導の先生やスタッフから作り方を教えてもらったりしながら楽しそうに作品を作っていました。
■ 09月17日(土) 塾活動  ~自然災害時の危険予知訓練~
9月1日は防災の日で関東大震災が起こった日です。また、この時期は台風の多い時期です。そのため、台風と地震についてどう対処したらよいかを学びました。
自然を甘く見ず、普段から準備を欠かさず、いざというときにも冷静に行動が出来るようにしておきましょう。
■09月17日(土)  ~お月見団子~
昔は月見の晩に供えてある団子を人に見られないよう子どもたちが食べるという風習があり、団子が全部なくなるとその家に良いことがあると言われていました。
塾生たちは夜になると競って団子を食べていました。
人に見られることは気にせず、堂々と食べていましたが。
■ 09月18日(日) ゴボウの収穫
昨日とは一転青空が広がりましたが、同時に蒸し暑さも戻ってきました。塾生にとって厳しい作業になりましたが、ゴボウを大きく育ててくれた自然の力に感謝しつつ、力を振り絞ってゴボウ掘りに挑みました。
まずはスタッフから掘り方を教わりました。そしてスタッフが掘り上げたゴボウを目安にして、更に長いゴボウを掘ることを目指しました。
いっせいにゴボウ掘りを開始しました。自分でこれを掘ると決めたらそのゴボウを掘りあげます。最後まで掘るためにはくじけず力づよく掘ること、傷つけたり折ったりしないように丁寧に掘ることが必要です。
手前のゴボウを3本ぐらい堀り、ようやく目当てのゴボウが掘れた塾生もいました。
ずいぶんと穴が深くなりました。この2人の塾生はすっぽりと穴の中に入ってしまいました。しかし目の前のゴボウを掘り出すのに真剣です。曲がったり枝分かれしたりしているゴボウもあるので、傷つけないよう気をつけなければなりません。

次々にゴボウが掘りあがってきました。自慢げな笑顔、はじける笑顔、みな達成感あふれるよい笑顔です。
おまけ
全身泥だらけでも全然気にしていません。 ゴボウを掘りあげて精も根も尽き果てた、という図。やり遂げた、ということをユーモアいっぱいに演技しています。
■ 09月18日(日) ステージのまとめ
ステージのまとめとして、枝村塾頭より話がありました。
「念願のゴボウ掘りが出来ました。雨が降ったあとで土が重くて大変だったとは思いますが、頑張っていて感動しました。成長を感じました。
昨日沢山のお客さんが来て、中村代表理事からみんなが成長したとの話をいただきました。みんなの挨拶や笑顔からそう感じたのだと思います。
ここでは皆さんに大変なことをしてもらっています。人間はなかなか大変なことやつらいことはやりたがませんが、世の中には大変でもやらなくてはいけないことが沢山あります。大人になればなるほど多くなります。しかし、苦労するから楽しさがわかるし、忍耐力も生まれ、工夫が生まれ、知恵もつくのです。
何でも簡単には手に入りません。ゴボウ1本掘るにしても1mの穴を掘らなければなりません。自分で苦労して得たものこそ価値があります。苦労は惜しまず向き合って欲しい。
ゴボウは最初とても小さい種でしたが、大きく生長しました。自然は素晴らしいものです。これからも自然を大切にしていきましょう。」
■ 編集後記
前回に引き続き今回も不順な天候の中のステージとなりましたが、日曜日は晴れてゴボウの収穫ができました。塾生たちは泥と汗にまみれながら自分の背丈ほどもあるゴボウを掘りあげて嬉しそうに掲げ、収穫の喜びを味わっていました。また「心を込めてきちんと丁寧に作業をする」ことで立派なゴボウを途中で傷つけることもなく掘りあげられたと思います。
この経験は塾生の心に深くきざまれたのではないでしょうか?これから困難に出会ったとき、ぜひ思い出して壁を乗り越えていって欲しいと思います。
2/3のステージが過ぎ、出来ていること出来ていないことを振り返ってもらいました。出来ていなかったことを出来るようにするのも挑戦です。ゴボウ掘りに挑戦したのと同じように、何ごとにも逃げずに立ち向かってもらいたいと思います。
T.K.