2011.07.15~17
第09ステージ ~女子~
ステージテーマ:「年間活動の前半を振り返り、作文にまとめよう!」
共同生活の目標:「人の話を聴く②」
 今回は、全18ステージ中の9ステージ目ということで、ちょうど活動の折り返し地点です。そこで、今までの活動を振り返る時間として作文に取り組んだり、チーム農園の出来具合を評価しました。次回の親子大会に向けて、塾生企画の準備やチーム農園の発表準備も頑張りました。やることが盛りだくさんのステージでしたが、時間を有効に使い、メリハリをつけて取り組みました。
 共同生活の目標は、人の話を聴くの2回目でした。今回は、前回のポイント①今していることをやめる。②顔を見る。③最後まで聴く。に加えて、④反応する(返事をする・うなづく・相槌をうつ)。⑤メモを取る。⑥質問する。も意識をして取り組みました。目標を意識して、話を聴く時に、返事をしたり、うなづいたり、よく反応をしている様子がみられました。
■ 07月15日(金) 塾頭の話
 活動を始めるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「毎日暑いですが、体調を崩していませんか?第9ステージは、前半の最後です。ここまでは、初めてのことが多かったと思います。例えば・・・清掃・食事の手伝い・友達など。慣れてきた頃に事故が起こりますので気をつけましょう。人には良い心と悪い心があります。慣れてくると自分の中に悪い心が出てきます。悪い心とは、さぼったり、手抜きをしたり、いじわるをしたりする心です。
悪い心はでたり、ひっこんだりします。良い心の代表は、親切です。親切な心をもっていると良い心が助けあって悪い心が出なくなります。人にも物にも親切な心をもつと自分も親切にされます。人の心は鏡だからです。いつも親切な心をもって活動にあたって下さい。これは塾の願いです。明日も暑くて悪い心が出てしまうかもしれませんが、頑張ってください。」
■ 07月15日(金) 年間活動を折り返すにあたって
 年間活動も半分になりました。そこで、今までを振り返りました。塾に来るようになって
・出来るようになったこと、変わったこと
・初めて気付いたこと、知ったこと
・大変だったこと、辛いと思ったこと
・残りの活動で頑張りたい、達成したいこと
を塾生手帳に記入しました。記入したことを発表してもらうと
・手伝いをするようになった
・電車に乗れるようになった
・雑草抜きが大変
・ゴボウの穴掘りが辛かった
・一食正座をがんばりたい
などたくさんの発言を聴く事が出来ました。いろんな経験をして、たくさん心が揺れたことが分かりました。
■ 07月16日(土) 共同場所清掃
 活動も8回目となると、清掃も手馴れたものでした。初めは、時間内に終わらせるのがやっとだったのですが、今では、余裕が出て、自分たちで汚いところを見つけ動いていました。
■ 07月16日(土) 共同農園作業~夏野菜の収穫~
 第4ステージで植え付けをし、第6ステージで誘引や除草のお世話た夏野菜が実りました。
そこで、今回は、キュウリ・ピーマン・トマト・ナスに分かれて、収穫を行いました。
 それぞれ、大きさや色など収穫のコツを教えてもらい、たくさんの収穫が出来ました。
 収穫した後に野菜をよく観察して、
「キュウリは、葉っぱや茎など全体的にトゲトゲしている」
「上を向いているピーマンの実を見つけた」
など色んな発見もしました。
 収穫が終わった頃には、それぞれ収穫した野菜のエキスパート(専門家)になっていました。
■ 07月16日(土) チーム農園の振り返り
 チーム農園の作物を見ながら、出来具合を評価しています。最初に立てた目標は達成できていたでしょうか?
■ 07月16日(土) 陶芸~仕上げ~
 前回のステージで作ったお皿が焼きあがりました。みんな自分の作品を持って、記念撮影です。
 お皿の底のざらざらを磨き上げて完成!
お昼には、夏野菜の天ぷらを盛りつけていただきました。
お皿のほかに余った土で作った小さいお皿にてんつゆを入れたり、作った箸置きを使っている塾生もいました。
どの作品も個性的で素敵で、世界に一つだけのお皿です。
自分で作ったお皿で食べるご飯は、ひと味もふた味も違ったのではないでしょうか?嬉しさが笑顔からあふれています。
■ 07月16日(土) 市村アイデア賞
 自然塾では、塾生たちが毎年市村アイデア賞に応募をしています。今年の塾生も応募するためのガイダンスを塾頭にしていただきました。
 市村アイデア賞とは、リコー三愛グループの創設者である故市村清(市村自然塾は市村清の生誕100周年を記念して設立されました。)が寄付をしてできた新技術開発財団主催のコンクールです。小・中学生の子どもたちから生活を便利にしたり、環境に優しいアイデアを募集します。
 話を聴くうちに色んなアイデアが浮かんできたようで、2枚目の用紙をもらっていく塾生もいました。
■ 07月16日(土) 共同農園作業~ゴボウの除草・追肥・土寄せ~
 日差しの弱まる夕方の時間から第3ステージに穴掘りをして種まきしたゴボウのお世話をしました。女子塾生のゴボウの育ちがあまりよくありません。そこで、夏の暑さを力に変えて大きく育つように愛情を込めて作業をしました。日差しは傾いてきたものの暑さと戦いながら行いました。雑草抜きも追肥・土寄せも畑作業の基本です。これまで何回も行っています。なのでみんなお手のものといった手つきでした。
 みんなの手際と集中力であっという間に作業が進みました。しかし給水の休憩後、自分の中の悪い心が出てきてしまって、なかなか作業に戻らず遊んでいて、世話人に叱られた人もいました。金曜日の塾頭のお話にあったように自分の中の悪い心をいい心で押さえられるようにしていきたいですね。
■ 07月16日(土) 夕食~バーベキュー~
 土曜日の夕食は、ホットプレートでの夏野菜たっぷりバーベキューでした。いつもはチームごとに食べる食事ですが、土曜日の夕食は、くじ引きで席が決まります。いつもとは違う仲間とバーベキューを前にして会話が弾んでいる様子でした。
■ 07月16日(土) 夜の集い~作文~
 年間活動をの半分を振り返って、「自然塾でいろいろな事を体験し、何を感じ、何を学んだか」というテーマで作文を書きました。金曜日の夜に振り返ったことなどを思い出しながら、鉛筆を動かしていました。出来事だけでなく自分の心の中のことを書くのに苦労をしている塾生もいました。時間内に書き終わらなかった人は、お風呂の後も続きを書いてもらい、最後は消灯時間を過ぎて書き上げました。作文は全員の分をまとめてから文集として製本し、親子大会で配布する予定です。
■ 07月17日(日) 瞑想
 初めは、1分からスタートした瞑想ですが、だんだんと時間を延ばしていき、今回は5分です。深呼吸をして、心を落ち着けてから始めました。背筋をピンと伸ばして、正座をして、目を瞑る(つむる)。自然の音に耳を傾けながら、自分の心と向き合う時間です。途中で自分の心に負けてしまい、姿勢が悪くなる人もいましたが、多くの塾生はしっかり瞑想が出来ました。静かに心を落ち着けることが出来る貴重な時間です。大切に行いたいですね。 
■ 07月17日(日) 親子大会塾生企画準備
このグループはみんなで
何かを考えているようです。
紙コップは何に使うのでしょうか?
本番の練習でしょうか?
大きな紙を広げています。
紙には、野菜の名前がずらり!!
ダンボールを組み立てて、絵の具で色を塗って作り物をしています。何か怖い文字も書いてあります。 小刀で竹を削っています。真剣です!
何を作っているのでしょう?

←このグループは何かを始めるようです。
  ジョウロをもって出かけていきます。

 予定では、コムギの脱穀と風選をする時間だったのですが、急遽変更して、次回の親子大会塾生企画準備の時間としました。最後の準備時間と言うことでどの塾生も真剣に取り組んでいました。塾生たちで何が必要なのか話し合い準備をしていました。次回は、いよいよ本番です。参加する方が楽しんでもらえるように頑張りましょう。
■ 07月17日(日) おまけ~梅干の土用干し~
 前回のステージで有志(ゆうし)をつのって行った梅干の漬け込みですが、良い具合に漬かって土用干しをしました。
 近くに行くと梅のすっぱい香りがして、口の中がよだれでいっぱいになりました。太陽の力をかりて、美味しく出来上がりますように・・・

■ 07月17日(日) チーム農園作業
 Aチームは、作業前に今日の作業分担の確認をしていました。短い時間を有効に使って作業をするには、役割分担をすることが大切ですね。
 Bチームは、前回に引き続き雑草と格闘していました。前回は、スイカのネットの中をきれいにしました。そのおかげでスイカが少し元気を取り戻したようでした。今回は、ネットの周りもきれいになったのでこれでさらに元気が出てくれるといいですね。
 Cチームは、ナスの収穫をしました。米ナスはすごく大きくを育っていました。どうやって食べるのか楽しみですね。
 他にもトウモロコシに実が出来てきていて、収穫が待ち遠しいです。
 Dチームは、小さなメロンの実を発見しました。大切に育てて大きくしたいですね。そうめんカボチャにも花が咲き、実りが楽しみです。
  次回は、親子大会です。家族の人に今まで頑張ってきた成果を見てもらいましょう。
■ 07月17日(日) 活動の振り返り
活動を終えるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「今回のステージでみんな少しずつ体力・気力がついてきたのを感じました。チーム農園では少し気が抜けている人がいましたが、頑張るようにしてください。テレビで話題の女子サッカー・なでしこジャパンが今日決勝です。ドイツの新聞に日本チームは最後にお辞儀をして礼儀が正しいという記事が載っていました。武道は、礼に始まり、礼に終わります。礼儀正しいというのは、人間としての基本です。みなさんも見習いましょう。
さて、今回は自分で作った世界で一つだけのお皿で天ぷらを食べました。農作業以外にもみんなには、いろんな体験をしてもらいたいと思っています。それは、人間としての視野が広くなり、いろんな考え方をすることができるようになるからです。学校や家でもぜひいろんなことにチャレンジしてみてください。まだまだ暑いですが、バテずに強い心と体で乗り切ってください。」
■ 編集後記
 活動中は、晴れの日が続き暑かったですが、夏野菜の収穫やゴボウのお世話など太陽の恵みを感じるステージでした。この後も暑い日が続くと思いますが、暑さに負けるのではなく、太陽を味方に付けていきたいですね。活動の折り返しということで、作文やチーム農園の振り返り、親子大会に向けての塾生企画準備などいつもより、より多く自分で考えて行動しないとならない場面がありました。やる事がたくさんあって大変だったと思いますが、塾生たちはしっかり取り組んでいました。
 今回のステージの中で、塾生たちが成長していることを見た目だけでなく、塾生たち自身の言葉からも実感することが出来ました。折り返しを過ぎた後半は、前半よりも時の経つのが早く感じると思います。この塾でやりたいと思っていたことをやり残さないように目標に向かって進んでいって欲しいです。
K.S.