2011.09.09~11
第13ステージ ~男子~
ステージテーマ:「収穫に汗を流し、達成の喜びを感じよう!」
共同生活の目標:「何事も心を込めてきちんと丁寧に作業する②」
 今回の活動は、第2ステージに深く穴を掘って種まきをしたゴボウの収穫です。そこで、ステージテーマを「収穫に汗を流し、達成の喜びを感じよう!」にしました。活動も残り1/3ということで、ゴボウの生長とともに自分たちの成長も感じられるよう汗を流し達成感を味わってもらいました。
 共同生活の目標は「何事も心を込めてきちんと丁寧に作業する」の2回目です。今回は以前の5つのポイントにさらに5つのポイントを増やし、「愛情・親切・感謝の心」を意識して取り組みました。
■ 09月09日(金) 夜の集い
 活動を始めるにあたって、塾頭よりお話がありました。
「秋になりましたね。朝夕が涼しくて過ごしやすくなりました。勉強や運動にもいい季節ですね。先週の台風12号で近畿地方は大きな被害がありました。今年は春の地震といい、災害の多い年ですね。自然は時には脅威にもなりますが、多くのものを恵んでもくれます。だから、共生していきたいですね。
 活動も13ステージまで来ました。ステージも残り1/3です。
 大変なゴボウの穴掘りをしたのは、第2ステージでした。明日のゴボウの収穫も大変な作業になりますが頑張りましょう。長い期間をかけてゴボウは今まで土の中で生長をしてきました。みんなも成長をしていますか?
 いろいろなことが身についていますか?身に付くとは、考えなくても行動できる、自然とできるということです。まだ出来ていない人は、覚えよう続けようと思って努力してみてください。
 世の中は楽しいことばかりではありません。つらい事もあります。しかし、みんなには大変なこと必要なことが出来る人になって欲しいと思っています。
明日のゴボウ収穫は、今まで身につけてきた精神力で頑張りましょう。」
■ 09月09日(金) 活動の2/3を終えるにあたって
 活動の2/3を終えるにあたって、「自分は何が出来るようになって、何が出来ていないのか」確認してもらうためのチェックシートを記入しました。
 その後、今後の活動で頑張りたいことをチーム担当に宣言をし、塾生手帳にはりました。
 この宣言した時の気持ちを忘れずに、残りの活動で実践して言って欲しいです。
■ 09月10日(土) 共同農園作業~ゴボウの収穫~
 午前の作業は、ゴボウの収穫でした。
 農業ボランティアの柳川先生に掘り方を教わりました。ゴボウを傷つけないように少し離れたところから掘っていきます。
 みんな真剣に見入っていました。
 
 さあ、今度は塾生たちの番です。各自、収穫するゴボウを選んで掘りはじめました。
 途中で木の根っこに苦戦する塾生、掘っても掘っても先が見つからない塾生、ゴボウが途中で曲がっていて横に進まなければならない塾生・・・
色んなハプニングに遭いながらも頑張っていました。
 残暑が残る暑い日でしたが、おやつの時間も早々に切り上げて、収穫に夢中になっていたのが印象的でした。
収穫が出来たら、記念撮影!!
疲れた中にもいい笑顔がこぼれていました。
写真とともに計測も行うと、どんどんと記録更新がでました。
太さナンバー1あり、長さナンバー1あり、枝分かれナンバー1あり・・・
自分で収穫したゴボウは、どこで売っているゴボウよりも価値のあるものとなったことでしょう。
■ 09月10日(土) 共同農園作業~葉物野菜・ダイコンの種まき~
 午後からは、葉物野菜(ホウレンソウ・コマツナ・カブ)とたくあん用ダイコンの種まきを行いました。
 午前中の疲れと暑さに体力を奪われ、少し動きが鈍っていましたが頑張りました。自分の体力の限界を感じながらの農作業でした。
畝たては、何度もやっているのでクワ使いもお手の物です。 平畝なので平らにしています。
畝全体が同じ高さになるように隣や前を見ながらあわせます。
この時期は、保水をすることが重要なポイントになるので、鎮圧(ちんあつ)(写真左)と溝底播種(みぞぞこはしゅ)(写真右)で対策をとりました。初めての作業に真剣な様子です。
溝の中に小さな種を2センチ間隔で1粒ずつまきます。 種の上から手をこすり合わせて細かくした土をかけます。
溝の中を手でチョップして鎮圧をします。 最後に、たっぷり水をあげて終了です。
■ 09月10日(土) おまけ①~ちょっと早いけど中秋の名月お月見~
土曜日は、天気もよくきれいなお月様を眺めることが出来ました。
「お供え物のお団子は、盗み食いをされるとそのお家にいいことがある」と言われているんだよという話をすると・・・
さっそく盗み食いに来ていました。
(カメラに撮られて盗み食いになっていませんが・・・)
そしてお団子は、順調に数を減らして行き、全部なくなりました。
今後、きっと自然塾にいいことがたくさん起こることでしょう。
■ 09月10日(土) おまけ②~チーム農園トマトでジャム作り~
休み時間を利用して、チーム農園で取れた青トマトをジャムにして瓶詰めしています。
取れた野菜で加工品を作るなんて贅沢(ぜいたく)で素敵なことですね。
これも畑をやっている醍醐味です。
■ 09月10日(土) 自然災害時の危険予知訓練
 9月1日の防災の日にちなんで、自然災害時の危険予知訓練を行いました。
 自分の住んでいる土地の特徴を良く知り、いざという時の集合場所や連絡先などを家庭で話し合っておくと良いです。
 自然を甘く見ず、自然にいかされていることを忘れないでいたいですね。
■ 09月11日(日) チーム農園作業
 今回のチーム農園作業は、夏野菜を片づけた後の畑に秋野菜の種まきや植え付けを行いました。
 たくさんやらなければならない事がありましたがそれぞれチーム内で分担をして作業をしていました。土曜日に共同農園作業で行った種まきを参考にしているチームもありました。夏野菜で失敗したことは、反省を活かして秋野菜の収穫に期待したいですね。愛情をたっぷり注いで、美味しい野菜を収穫しましょう。
■ 09月11日(日) おまけ③~途中参加塾生もゴボウの収穫~
 途中参加の塾生もチーム農園作業の時間を利用して、ゴボウの収穫に行きました。
 立派なゴボウが収穫できました。
 並木事務局長、ご指導ありがとうございました。
■ 09月11日(日) 活動の振り返り
 活動を終えるにあたって塾頭よりお話がありました。
「久しぶりの天気で2日間とも農作業が出来ましたね。暑くて大変だったと思います。でもみんな頑張っていました。最初は、やる気が薄かったですが、だんだん集中していくのがわかりました。そんなみんなの一生懸命さに感動しました。
 塾では、あえて大変なことをしてもらっていることがあります。辛いことはやりたがらない、楽なこと楽しいことしかしないというのでは、生きていけません。大人になると嫌なことやつらいことがたくさんあります。でもその中に楽しいことがあるのです。つらいことを経験するから楽しさが分かるし、忍耐力・精神力が生まれてきます。苦労をすれば工夫が生まれます。知恵も生まれます。
 今回は、ゴボウを収穫するために1メートルの穴を掘りましたが、苦労をして得たものほど価値がでてきます。
第2ステージですごく小さかった種があんなに大きくなるのは自然から恩恵をうけているからです。自然のありがたみを感じて、自然を慈しむ心を持ちましょう。」
■ 編集後記
 天候に恵まれ、残暑厳しい中で思いっきり農作業をすることが出来たステージでした。暑さの中で自分自身とたくさん戦ったステージとなったのではないでしょうか。共同生活目標の振り返りの時に「農作業が最後まで頑張れなかったので明日は頑張りたい」と話してくれた塾生もいました。忍耐力や精神力はすぐにつくものではありません。小さな積み重ねで積み重なっていくものです。今ステージの経験が、きっと小さな積み重ねの一つになったことと思います。
 自然に対してもたくさんふれることがあったステージでした。ゴボウの収穫で自然の恵みを、自然災害の話で自然の怖さを、お月見で自然の美しさを感じる事が出来たのではないでしょうか。自然の持つ様々な面を知り、自然を慈しむ心を忘れずにいきたいですね。
K.S.