2010.08.20~22
第11ステージ ~女子~
ステージテーマ:「気持ちを新たに再スタートしよう!」
共同生活の目標:「整理整頓清掃清潔②」
 親子大会からお盆休みをはさんで、3週間ぶりの活動となりました。自然塾の畑では、夏野菜がそろそろ終わり、次回のステージから秋の作付に取りかかります。塾生たちのチーム農園でも秋野菜を植え付ける準備をしなければなりません。今回のステージでは、これまでの活動を振り返りながら農作業や秋の作付計画などを行いました。また、親子大会や夏休みなどでお祭りムードでたるんだ気持ちを切り替えて活動に挑んでもらおうと、上記のテーマを設定しました。
 また、共同生活の目標は「整理・整頓・清掃・清潔」の2回目ということで、使った道具、場所など、次に使う人が気持ちよく使えるように使いやすいように出来ているか、雑巾はしっかり絞り、広げて干してあるかなどの、細かい点を意識して活動してもらいました。
■ 08月20日(金) 夜の集い
 ステージを始めるにあたって、枝村塾頭からお話がありました。
 「前回の親子大会では、みんなが一生懸命やったおかげで保護者の方々もり楽しんでくれました。大成功ですね。いよいよ後半の活動が始まります。マラソンで言うと折り返し地点です。気を引き締めていきましょう。以前、作文を書いてもらったときにこの塾で様々なことを学んでいることがわかりました。後半の塾活動を通して、さらにいろいろなことを学んで下さい。特に「3つの心と2つの力」を改めて意識して活動に挑んでください。
 これまでの活動を振り返ると、農作業や共同生活でいろいろなことを出来るようになりました。しかしまだ、言われたことだけをやっているように見えます。自分でやることを決めて、自らの意思で行動する、最後までやり通すように取り組んで下さい。苦労や困難にも立ち向かっていきましょう。それらを乗り越えてこそ、満足感、達成感が得られます。また、うまくいった時は感謝とおかげさまの気持ちを忘れずに、うまくいかなかったときには人のせいにせずに素直に反省して次の策を考えてほしいと思います。」

 今回は、市村自然塾九州から楢崎塾母さんが関東の活動を見学にいらっしゃいました。
「市村自然塾に来ている人達は家族のようなものです。お父さん役を塾頭、そしてお母さん役が塾母です。塾母の役割は、スタッフや塾生が困っていることを一緒になって相談をして、話をします。塾生が悲しんでいるときに慰めます。食事で好き嫌いをする子に後押しして食べられるように助けてあげます。市村自然塾九州でそんな役割をしています。この3日間スタッフのように過ごしますので皆さんよろしくお願いします。」
■ 08月21日(土) 共同農園作業 ~夏野菜の世話~
 先日、大地の会の夏キャンプで卒塾生が雑草取りをしてくれましたが、もう雑草が大きくなり始めていました。まずは雑草を取るところから夏野菜の世話をはじめました。
 次に作物に肥料をあげます。特にナス、ピーマンはもう少し収穫をしたいので、もうひと頑張りしてもらうために追肥をしました。
 追肥をしたあとは、土寄せをしました。肥料が土に隠れると、土の中の微生物が肥料を分解して、栄養分が作物に早く吸収されるのです。
 塾生たちは、この作業にもすっかりなれてスムーズに行っていました。
■ 08月21日(土) チーム農園 ~秋の作付け計画~
 どのチームも、チーム農園に植わっている夏の作物の収穫を終えて、片付けるようになります。片付けが終わったら、その空いた場所に卒塾までの約3ヶ月間で育てられる作物の計画を行いました。
 野菜の本をじっくり見て、植え付け時期、収穫時期が適しているものを選んでいました。
■ 08月21日(土) 塾活動 ~川遊び
 午後は川遊びに出かけました。川の流れに身をゆだねる塾生、川の中の生き物を探す塾生、スタッフに水をかける塾生とみんな思い思いに川遊びを堪能しました。
 特に、九州の塾母さんが魚を取るコツを教えてくれて10匹以上の小魚やカジカを捕まえることが出来ました。塾生たちは自然の川を堪能できました。
■ 08月21日(土) 塾活動 ~親子大会塾生企画の振り返り~
 親子大会で行った塾生企画を振り返ってもらい、自分の役割、工夫や失敗、頑張ったところなどを考えてもらいました。
 また、グループ全体でも成功した点、失敗した点など、振り返ってもらいました。
 グループごとに振り返ったことを発表してもらいました。
 「お客さんに喜ばれた。」「手作りの道具を作ることに苦労した。」「役割分担をちゃんとしたから成功した。」「道具をもっとちゃんとチェックしておけばよかった。」
など、さまざまな意見が出ました。今後の塾生活だけでなく、普段の生活に活かしてもらいたいと思います。
■ 08月21日(土) 夜の活動
          ~チーム農園秋の作付け計画続き、発表~
 午前中に引き続き、チーム農園の秋の作付け検討を行いました。
 畑の図面を元に、今片づけられる作物と、まだ畑に残す作物を区別をして、新たに植えつける作物の場所、植え付け量を考えています。
 各チーム秋の作付けを発表してもらいました。ハクサイ、ブロッコリー、ダイコン、ニンジンなど、各チームともにさまざまな案が出ていました。

 残り7ステージ約3ヶ月間、心を込めて育てましょう。
■ 08月22日(日) 朝食前の瞑想
 9期生の塾生たちが塾に入塾してから5ヶ月が経ちました。日曜日の朝食前に行っている瞑想も今回で10回目。第1ステージでは30秒とじっとしていられなかった塾生たちですが、今は5分間、姿勢を正したまま集中することが出来るようになりました。
■ 08月22日(日) チーム農園作業
 この日も真夏のような日差しで、日中の気温は35℃近くまで上がりました。この暑さの中、塾生たちはチーム農園作業を行いました。
 作物の収穫作業、収穫を終えた作物や雑草などを片づける作業、そして、前夜に考えたこれから作付ける作物の準備を行いました。
 チーム農園で取れた黒玉スイカ。にっこり笑顔でうれしそうですね。
 親子大会でキレイにしたはずの畑は、3週間時間がたつとあっというまに雑草で埋もれてしまっています。
 秋の作付けを計画通りに植えつけるために、雑草抜きと春作物の後片付けに力が入ります。
 このチームは、畑のほぼ全面の雑草と今まで育ててきた野菜を片付けました。集めたら、なんと軽トラックの荷台一杯になってしまいました。
 これだけの草を片付けるのにみんな汗びっしょりになって頑張っていました。
 キレイになった畑をみんなで耕運します。
 第1ステージでやったことを思い出して、チーム一丸となって耕運しました。クワの使い方も、もう手馴れたものですね。
 チーム農園で収穫した野菜を家に持ち帰るために梱包しています。仲良く分けて、新聞紙にくるんで持ち帰ります。たくさんの収穫物を分けて包むのに手間取り、時間ギリギリまで使っていました。
■ 08月22日(日) ステージ振り返り
 九州の塾母さんが3日間の関東の活動を振り返ってお話してくれました。
 「チーム農園の計画や作業で頑張っている様子を九州の子にも見せたいほど素晴らしかったです。考えて作業する姿、笑顔が素晴らしく良かったです。あと残り7ステージ、あっという間です。今の自分より明日の自分、大きくなって自然塾良かったなと思えるように、たくさんのいい思い出を作ってください。私にとって、関東での活動がとてもいい思い出になりました。ぜひ関東と九州、心を一つにして頑張りましょう。」

 ステージの振り返りを枝村塾頭にしてもらいました。
 「今回のステージでは暑い中で農作業、粘り強く我慢して良く頑張りました。きつくつらい作業、困難な事を乗り越えて成長して下さい。塾生企画の振り返りでは、どんなことが悪かったのか素直に反省して同じ失敗を繰り返さないようにしましょう。どこが悪くてどこが良いところなのかよく考えることが大切です。そして、もうひとつの成功の秘訣は、失敗を恐れずにチャレンジしなさい。失敗をしても、その原因を探すために勉強する。そうすることで成長して、成功につながります。うまくいったらおかげさま、感謝の気持ちを忘れずに、失敗したら人のせいにせず、自分の何が悪かったか考える。何事もチャレンジしましょう。」
■ おまけ
 今回の女子ステージでは、どのチーム農園でもスイカや、メロンがたくさん取れました。あるチームはスイカが11個もとれ、毎食スイカをデザートに食べていたチームもありました。
 一所懸命世話をした野菜の味は格別においしかったことでしょう!
 このチームは自由時間を使って、チーム農園で取れたトマトからトマトケチャップを作りました。みんなで少しずつ持って帰り、残りは日曜日の昼食のお好み焼きにつけて食べていました。おいしそうに食べていました。
■ 編集後記
 前回の親子大会、お盆休みをはさんで久しぶりの活動、夏休みも満喫して塾生たちは来た時は少し浮き足立っていました。電車の中も少し騒がしかったようです。今回の活動では、お祭り気分を切り替えて、親子大会で行った塾生企画やチーム農園など振り返って、考えてもらいました。共同農園もチーム農園も夏野菜が終わり、これからのステージで秋野菜の植え付け、世話、収穫をしていきます。塾生たちにとっては、春から今まで体験したことの復習になり、今まで身に付けた農作業が生きてくると思います。また、共同生活も同様に前半で身につけたことを後半に活かしていってもらいたいと思います。
 共同生活の目標の「整理整頓清掃清潔」は、1回目よりも数段良くなりました。塾生たちも意識して行動していました。今回の目標は大人になってからも大切なことです。今のうちに身につけておくと、今後の生活が楽しいものになるでしょう。
活動の終わりが近づいてきました。塾生が悔いが残らないよう、塾生活を満喫できるように支援していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
K.M.