2010.07.16~18
第09ステージ ~女子~
ステージテーマ:「年間活動の前半を振り返り、作文にまとめよう!」
共同生活の目標:「時間を守る②」
 第9期生の活動も半分が終わります。この4ヶ月間の塾活動でさまざまなことを体験してきました。今回、塾で体験した活動を振り返って、どんなことを感じ、どんなことを学んだか、各自で作文としてまとめてもらいました。
 また、共同生活では、今回で2度目となる「時間を守る」ことを目標に定めてもらい、特に「5分前集合を心がけ、集合時間には話が聴ける&作業に取り組める態勢になる」ことと「その時に何をすべき時間か意識し、集中して作業する」ことと「時間配分を考え、終了時間を守る」ことに注意して過ごしてもらいました。
■ 07月16日(金) 夜の集い
ステージを始めるにあたり、枝村塾頭からお話がありました。「今日は良い心と悪い心について、もう一度話したい。人間は良い心と悪い心とが出たり入ったりする。塾の作業中でも手を抜きたくなる時があると思う。そんな時は、強い心で我慢して欲しい。自然塾の前代表であった浜田さんは『良い心の代表は親切』だと言っている。親切な心を持つと良い心が連続して現れ、悪い心を抑える、と。また、人に親切にすると、自分も親切にされる。自然塾だけでなく学校でも何処でも常に親切で良い心を持ってそれを発揮すると、自分自身も幸せになれると思うので是非やって下さい。」
■ 07月17日(土) 共同農園作業 ~ゴボウ・ラッカセイの世話~
土曜日の最初の作業は、ゴボウの株間の草取りと追肥・土寄せでした。また、ラッカセイの植わっている畑でも雑草が大きくなってしまい、このままでは美味しい野菜を収穫することが出来ませんので徹底的に草取りをしてもらいました。
作物が植わっている畝(うね)の上の雑草は作物やその根を傷つけないように手で抜いてもらいました。この日は気温が高く少し動くだけで汗が吹き出す天候でしたが、塾生達は黙々と作業を頑張ってくれました。
■ 07月17日(土) おやつ
美味しそうなミニトマトを頬張りながらハイチーズ!
炎天下の作業で精根尽き果ててしまったのか、休憩時間に道路の日陰でゴロ寝をしてしまう塾生たち。。。
■ 07月17日(土) 塾活動 ~陶芸仕上げ~
前のステージで成形したお皿が今回焼きあがりました。しかし、そのままではお皿の裏側がザラザラしていて、机を傷つけたり、手やスポンジを切ってしまったりすることがあります。そこで、これから使いやすくするために、お皿の裏側に同じ素材の陶器をこすりつけて磨く仕上げの作業をしてもらいました。みんな、丹精を込めて仕上げていました。

 自分の作品を手に記念撮影!
昼食時に、仕上がったお皿の上へ自然塾産の野菜の天ぷらを載せていただきました。自分の作ったお皿の上に盛り付けられた自分達で育てた野菜の味は、また一段と美味しかったことでしょう。
■ 07月17日(土) 共同農園作業 ~ダイコンの収穫~
午後の最初の作業は塾生の土産となるダイコンの収穫作業でした。ダイコンの品種のためか、太くて真っ直ぐな根のものは少なく、ヒョロヒョロと細長く曲がった根のものが多く、塾生たちは、折らずに抜いたり、キレイに包んだりするのに苦労していました。
■ 07月17日(土) 塾活動
~チーム農園前半の振り返り・親子大会チーム農園発表の準備~
今回は年間活動の前半を折り返すということで、各チーム共に、自分達の畑で半年間行ったいろいろな農作業の工夫できたことや苦労した点などを振り返ってもらいました。回収したシートを見ると、どのチームも「協力」「計画」「分担」「積極性」などの大切さに気づかされたことが書かれていました。
また、いよいよ次回に迫った親子大会において自分たちの畑を保護者の前で紹介してもらうため、今回はその発表の準備もしてもらいました。あまり時間をかけていない様子でしたが、みんな準備できたのでしょうか?
■ 07月17日(土) 塾活動
         ~親子大会塾生企画の発表準備・実施準備~
おやつの後は、親子大会本番における塾生企画の発表準備をしてもらいました。いかに自分達の企画が面白いか、たくさんの方に参加してもらうために色々とアピールポイントを考えていたようです。
発表の準備が終わると、今度は企画自体の準備に取り掛かりました。何やら謎の箱を作成する者、本番で歩くコースの下見をする者、竹で水鉄砲を作る者、と色々でしたが、これで本番はバッチリですかね?
■ 07月17日(土) 塾活動 ~作文~
夜の塾活動の時間には、『自然塾でいろいろなことを体験し、何を感じ何を学んだか』をテーマに作文を書いてもらいました。塾の活動で体験したことを日記のようにただ書きつづるのではなく、それによって何が心に残ったのかを書いてもらいました。作文を書くのが得意な塾生も苦手な塾生もいますので、時間内に書き終わらない塾生には風呂上りに続きを書いてもらい、一番最後に書き上げた塾生は消灯を30分くらい過ぎてから書き上げていました。お疲れ様でした。作文は全員の分をまとめてから文集として製本し、親子大会で配布する予定です。
■ 07月18日(日) 共同農園作業
      ~コムギの脱穀・風選(だっこく・ふうせん)~
 第7ステージに収穫をしてベランダに干してあったコムギが乾きましたので、今回は専用の機器を使って『脱穀・風選(だっこく・ふうせん)』という作業を塾生たちに体験してもらいました。
『脱穀(だっこく)』作業は穂に付いたムギの粒を機械を使って引き剥がす作業です。動力源は電気とモーターなので、少し間違えると大怪我につながります。作業をする塾生の表情は緊張していましたが、終わってから聞いてみると「最初は怖かったけど面白かった」とのことでした。この脱穀機は自然塾が出来た時に農家の方に譲っていただいたもので、昭和20年に製造されたものなのですが、大切に使うことで道具は長く現役でいられるということが塾生にも伝わったことでしょう。
こちらは『風選(ふうせん)』といって脱穀したムギの粒をゴミや殻と分別する作業で、『唐箕(とうみ)』という道具を使います。人力で風を起こすため、羽に連動した取っ手を交替で回しました。終わる頃には腕や手が痛くなってしまう塾生もいたようです。
■ 07月18日(日) チーム農園作業
コムギの『脱穀・風選』作業と並行して同時に行なったチーム農園作業の様子です。こちらでは、親子大会で保護者に畑を紹介する助けとするために、以前作成したチーム農園作物の看板を設置していました。
こちらのチームでは、鹿除けネットを張っていました。他には、どのチームでも草取りと追肥作業に追われていました。何とか次回、家族の皆さんにお見せできる状態になりましたでしょうか?
■ 07月18日(日) ステージのまとめ
昼食後の集いでは、枝村塾頭からステージのまとめの話がありました。「暑い中みんな頑張って畑の草取りをやってくれた。強い心を持ってくれたな、と思う。昨日は陶芸で作った世界で1つだけのお皿に、自分たちの育てた野菜を盛って食べた。今日はコムギの脱穀・風選をしたが、昔の人の考えた道具・機械を使って貴重な体験ができた。このように自然塾では色々なことを体験しているが、経験はとても大事なこと。色々な経験をすると、視野が広がり、色々なアイデアが浮かぶ。例えばノーベル賞をもらう科学者には専門分野だけでなく、幅広く色々なことを研究している人が多い。皆さんも是非これから様々なことに自分から積極的にチャレンジして欲しい。」
■ 編集後記
 今回のステージは(覚悟はしていましたが)猛暑の中での作業となりました。そんな中であっても、集中して雑草取りをする塾生が多くいたことを嬉しく思います。その反面、他の場面では暑さで気持ちが緩んだのか、集合時間に間に合わなかったり、もう少しチーム農園作業を頑張れたのではないか?と感じることもありました。塾生一人一人が本気を出せば、もっと凄い力を発揮できると信じています。次回のステージは親子大会です。これまで培った持てる力をフルに発揮して、保護者の方々を楽しませてください。そして、残りのステージでも塾生達に様々な体験をしてもらい色々なことを感じて学んで卒塾してもらいたいと願っています。
H.T.