2010.03.07
2010年度 入塾式
3月7日、平成22年度・市村自然塾関東 入塾式が開催されました。
2010年3月7日、平成22年度市村自然塾入塾式が開催されました。
 いよいよ、男子28名、女子28名で新しい塾活動が始まります。
 この入塾式では、ご家族も合わせて、合計190名もの方々がご参加くださいました。
■ 中村代表理事のあいさつ
はじめに、中村代表理事からごあいさつをいただきました。
「今日からいよいよ活動が始まります。市村自然塾では『塾』と書いてありますが、学校、学習塾とは違います。ここには成績表や通知簿、試験もありません。成績は自分自身でつけてもらいます。活動ではいろいろな体験をします。そうすることによって、自分自身がいろいろなことが出来るようになったり、食べられなかった野菜が食べられるようになります。それが自分達の成績になります。
ここでは、いろいろな体験をしてもらいますが、基本的には何も教えません。子どもたちが自ら経験をして学び、身につけてもらいます。スタッフは、そのサポートをするだけです。9ヶ月間がんばってください。」
■ 西野顧問のあいさつ
「面接会場で皆さんとお会いしました。来てくださった皆さんが、本当に塾に来たいという気持ちが私に伝わってきました。今ここにいる人はうまく抽選で入ることが出来た人です。外れた人がいるから、自分が入ることが出来たという感謝の気持ちを是非持ってもらいたい。
市村自然塾を創業した浜田さんが食事について、「感謝をして、出されたものを好き嫌いなく、よく噛んで食べること。」と、よくおっしゃっていました。感謝の気持ちを持つことは大切なことです。感謝の気持ちを持つと、心が広くなる。心が広くなると我慢強くなる。ここは遊ぶところではなく、いろいろなことを学ぶところ、体験するところです。感謝の気持ちを持って活動に挑んでください。」
■ 塾生一言
2010年度の塾生から、これから始まる塾生活の意気込みを一言ずつ言ってもらいました。
「友達をいっぱい作って、野菜もいっぱい作りたいです。」
「家で作っていたキャベツがうまく育たなかったので、しっかりキャベツが食べられるまで育つと良いです。」
「野菜の作り方育て方をしっかり覚えて、家でも作ってみたいです。」
「トマトでケチャップを作ってみたいことです。」
「好き嫌いをなくすことと、自然のことをいろいろ学びたいです。」
「珍しい野菜を育てたり、友達をたくさん作ったりしたいです。」
など、いろいろな意気込みが聞くことが出来ました。
これから8ヶ月間、がんばって達成して下さい。
■ 枝村塾頭のあいさつ
「皆さん、入塾おめでとうございます。
この塾では農作業を中心として、いろいろな活動を行います。様々な体験から、いろいろなことを感じて、学んでもらいたいと思います。その中でも『3つの心と2つの力』これだけは必ず学んでください。まず、3つの心のうちの1つ、「自然をいつくしむ心」。活動で自然の良さを感じてください。次に「相手を思いやる心」、「社会のルールを守る心」。この2つは長い共同生活をしていくために大切なことです。人に対しての思いやりを持つこと、感謝の心を持つこと、社会のルール、マナー、みんなで決めたことを守ることが大事です。それによって共同生活が有意義で楽しいものになります。次に2つの力、「自分のことは自分でやる力」、「安全、危険を知る力」です。この塾では自分のことは自分でやる。それも進んでやって欲しいと思います。農作業は本当に大変です。しかし最後までやり遂げてください。苦労するから喜び、感動があります。自分の弱い心に負けないでやり通してください。」
■ 記念撮影
平成22年度男女塾生です。
これからいろいろな体験をしてください。
■ 畑の見学
4グループに分かれて、自然塾の畑を見学しました。朝方に比べて、雨は小降りになりましたが、土は湿っていて畑に入ることは出来ませんでした。塾生達は、畑の近くで、スタッフから各畑の説明を興味深く聞いていました。
■ 昼食
塾生、ご家族、スタッフを合計して約200名もの人が塾舎1階の食堂と2階の塾生室とに分かれて昼食を頂きました。今回のお弁当に使われている野菜のほぼ全てが塾で収穫された作物でしたが、皆さん美味しそうに召し上がっていました。 献立 ( )内は塾で収穫・加工した食材
炊き込みおこわ(ゴボウ、シイタケ、コンニャク)、コロッケ(ジャガイモ、タマネギ、小麦粉)、ゴマ和え(白菜、ゴマ)、サトイモの煮物(サトイモ)、田楽(コンニャク、味噌)、切干大根の炒り煮(切干大根)、漬物(たくあん)、豚汁(ダイコン、間引きダイコン、ゴボウ、サトイモ、長ネギ、ハクサイ、シイタケ、コンニャク、味噌)
■ オリエンテーション
午後からは、年間の活動の概要および通塾や持ち物等に関する注意・依頼事項について塾頭と事務局より説明があり、参加者も熱心に聴いていました。
■ あとがき
これから18ステージ、塾での生活が始まります。
塾生たちはこの塾で、どんなことを経験していくのでしょうか?不安と楽しみを胸に抱えて第1ステージを待っていることと思います。塾生活中、楽しいことももちろんありますが、楽しいことばかりではありません。野菜についた害虫を取り、独特のにおいがする肥料、夏場の暑い時期に雑草を取り...。もしかしたら塾生たちにとって嫌なことかもしれません。しかし、それらのつらい作業をすることで、おいしい野菜ができ、味わうことが出来るのです。塾頭の話の中にもあったように苦労するからこそ、達成感や本当の喜び、感動が生まれるのでしょう。
この塾でしか体験できないことがあります。塾生たちが「大地、自然から学び」を受け取れるようスタッフ一同、支援していきたいと思います。1年間、よろしくお願いいたします。
K.M.