2010.08.27~29
第12ステージ ~男子~
ステージテーマ:「気持ちを新たに再スタートしよう!」
共同生活の目標:「何事も心を込めてきちんと丁寧に作業する②」
 第9期生の塾活動も早いもので3分の2が過ぎようとしています。今回は親子大会が終わってから3週間ぶりの塾活動です。残りのステージに向けて、お祭り気分を切り替えて活動に取り組んで欲しいということと、春~夏にかけての野菜が一段落して、夏~秋にかけての野菜の作付けを本格的に検討する時期であることから、掲題のテーマを設定しました。
 また、共同生活の目標は「何事も心を込めてきちんと丁寧に作業する」の2回目ということで、前回は清掃や農作業などの塾活動に関してのみ丁寧にしたところを、今回は準備体操や道具の洗浄、塾生同士・スタッフへの言葉・態度についても心を込めて自分が納得できる作業・仕事をするように意識して生活してもらいました。
■ 08月27日(金):夜の集い
ステージを始めるにあたって枝村塾頭から話がありました。「夏休みで生活のリズムが崩れたり、親子大会の後で浮かれているかもしれないが、怪我などしないよう不規則な生活を正して気を引き締めていきましょう。残り7ステージ、悔いのないように取り組みましょう。今回は秋の作付け計画や企画の振返りを行ないます。何が悪かったのか素直に反省して次に活かすと言う点で、振返ることはとても大切で、会社などでもPlan→Do→Check→ActionというPDCAサイクルを回しています。秋の作物は夏野菜に比べて生育期間も日照時間も短いので、しっかり計画を立て愛情を込めて育てていきましょう。明日の午前は農作業をしますが暑さに負けず頑張りましょう。」
■ 08月28日(土):共同農園作業 ~秋野菜の植え付け~
土曜日の午前中は共同農園作業を行ないました。心を込めて準備体操をした後に畑へと出発しました。久しぶりに鍬(くわ)を使って畝(うね)たてを行いましたが、短時間で立派な畝が出来上がりました。流石(さすが)に上手いものです。農作業が身についてきていますね!
秋野菜=キャベツ・ブロッコリー・カリフラワーの苗を並べてから植付けていきました。以前やったことをよく覚えているようで、少しの説明で各自がスムーズに作業に取り掛かっていました。
おやつ休憩の後、肥料をやって、害虫除けの卵の殻をまきました。この作業が終わる頃には暑い日射しによって塾生たちの額から汗が滴り(したたり)落ちていました。皆、本当に良く頑張って作業をしてくれたと思います。
植付けた苗のうちアブラナ科の野菜(キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー)は、そのままにしておくと青虫に穴だらけにされてしまいます。そこで最後の仕上げに虫除けのネットを張って作物をモンシロチョウから守りました。
最後に、苗が小さ過ぎるために次週末に女子に植付けてもらうことにしたレタスの畝たてを(女子分も含めて)行ないました。非常に暑い中、塾生たちの気力も体力も限界を迎えていましたが、もう一踏ん張り!というステージ担当の呼びかけに一念発起して頑張ってくれた結果、立派な畝を立てることができました。
■ 08月28日(土):塾活動 ~塾生企画の振返り~
土曜日の午後は屋内での活動を連続して行ないました。まずは、親子大会で行なった塾生企画の振返りを、初めは個人ごとで行い、その後はグループでまとまって、それぞれシートに書かれた設問に答える形式で行ないました。回収された個人の振返りシートを見ると、共通の目的を持って今回のためだけに集まったメンバーであるため「一期一会(いちごいちえ)」の精神で協力することができ普段のチームを越えて仲が深まったこと、各人がやるべきことをやらねば物事は前に進まないことを学んだと記されており、彼らなりに何かを感じとった様子がうかがえました。
最後に各企画グループごとに話し合ったこと=成功した秘訣、苦労したところや改善点を発表してもらいました。発表というものは今回の活動だけでなく、普段の生活や今後の人生において何度も経験することになるのだから、この機会に上手く出来るように頑張ろうということで、各グループの発表後にステージ担当から発表の仕方について注意やアドバイスが送られました。
■ 08月28日(土):塾活動 ~チーム農園秋の作付け計画~
続いて、夜の塾活動の前哨戦(ぜんしょうせん)としてチーム農園の秋の作付け計画を行ないました。残り約3ヶ月と迫った第18ステージには全ての作物を収穫・撤去し、更地(さらち)にして塾へ返却してもらいます。それまでに生育をして収穫できるものを選んでもらいます。各チームとも春~夏の作付けの経験を活かして、育てる作物と目的・目標を決めていきました。
■ 08月28日(土):塾活動 ~市村アイデア賞の考案・清書~
午後4時からは、市村アイデア賞の応募作品について考えてもらいました。塾生たちには、何か困っていることを想定してもらい、どのように工夫すればよいか考案してもらいました。考えたアイデアは応募用紙に清書してもらい最終的に仕上がった応募作品は枝村塾頭に提出してもらいまいしたが、アイデアが固まらない塾生が多かったため、ステージ中に提出された作品は少なかったようです。是非とも次回までに仕上げて提出して欲しいと思います。
■ 08月28日(土):夜の塾活動
        ~チーム農園秋の作付け計画続き・発表~
夕食後、再びチーム農園秋の作付け計画の続きを行ない、各チームごとに発表をしてもらいました。様々な種類の秋野菜の名前が挙がりましたので、味比べをするのが楽しみですね。午後の活動において、発表に関する注意やアドバイスを受けたので、最低限の体裁(ていさい)は保てるようになってきましたが、まだまだ心が込もっていないため枝村塾頭から「何かを発表する時は、その計画・内容が如何に魅力的であるか伝えられるように!」との忠告を賜り(たまわり)ました。
■ 08月29日(日):チーム農園作業
日曜日の午前は丸々チーム農園作業の時間に充てました。各チーム共に春から植えている作物の世話と、すでに収穫が終わった作物を片付けて秋の作物を植付けるために畑に牛糞堆肥を入れて耕す作業を行なっていました。早いチームは早速、秋野菜の苗を植えていました。
こちらのチームは、春~夏の作物の総決算となる収穫をしました。ポップコーン用のトウモロコシとメロンとシソらしきものが見えます。残り6ステージも十分に世話をして、おいしい野菜を育てましょう!
■ 08月29日(日):ステージのまとめ
昼食の後に、ステージのまとめとして枝村塾頭から話がありました。「昨日は非常に暑い中でしたが、みんな以前に比べて体力・気力がついてきたのか責任感を持って共同農園作業に取り組んでくれました。しかし、今日のチーム農園作業を見ると、頑張っている人と自分の役割・責任を果たしていない人が居たように感じられました。さて、今回のステージでは、塾生企画の振返りをしました。振返ることで、何が原因で失敗したのかが分かります。悪いところを直さないで同じやり方をしても再び失敗を繰り返すだけです。失敗を恐れずチャレンジすることは良いことですが、同じ失敗は二度としないことも大切です。よく『反省なくして進歩なし』と言われますが、失敗を他の人や物の所為(せい)にせず自分の問題として捉え(とらえ)、たくさんのことを学んで、より良い結果を残すよう努力してください。」
■ 編集後記
 今回、いろいろなことを一生懸命に手を抜かずにやることを意識して過ごしてもらいました。心を込めることはとても大切なことです。それは「自分が納得できる仕事をすることで、他人からも評価され、(自分自身が)満たされる」からだと説明しました。自分が納得するためには自発的・積極的に仕事をする必要があります。なぜなら、受け身の活動に心を込めることは出来ないからです。心を込めて手作りした遊び道具でなら一生懸命に遊ぶことは出来ますが、買い与えられたゲームでは心を込めて遊ぶことは出来ません。ストレッチする箇所を意識せずに体操をしても単に動いているだけで準備運動になりません。愛情を込めて家事をするか楽をするために手を抜くか。。。そして、内面は外面に現れます。情熱や真心に裏付けられた行為・言葉でなければ人は心から動きません。つまり、誠心誠意で事に当たらねば何事も上手くいかないのです。こんな難しい内容の話でしたが、塾生たちに伝えようと必死に熱弁を振るった結果、塾生たちも熱心に聴いてくれ、作業や生活の各場面で呼びかけた目標を意識した態度が見受けられました。想いが伝わり嬉しい限りです。これからも「あしかの心=愛情・親切・感謝の心」を大切にして、残りの塾活動に臨んでもらいたいと思います。
H.T.