2010.07.23~25
第10ステージ ~男子~
ステージテーマ:「親子大会に向けてよく話し合い、準備を整えよう!」
共同生活の目標:「ルールを守る②」
梅雨が明け、自然塾の周りも気温が35℃を超える暑さとなってきました。いよいよ親子大会前の最後のステージとなり、塾生企画やチーム農園発表など日頃の塾活動の成果を家族に見てもらうための準備に取り組んでもらうため、テーマを「親子大会に向けてよく話し合い、準備を整えよう!」と設定して活動を行いました。
また、前回までで半分のステージを終えたことから、今ステージでは前半のチーム農園の活動をふりかえり、今後チーム農園の活動をより良いものにするためにどうするべきかを話し合ってもらいました。
共同生活の目標は「ルールを守る」の2回目、皆で塾活動の中で守れていないルールを思い出し、基本に戻ってルールを意識して活動に取り組みました。また、決められたルールだけでなく、第8ステージのチーム会議で話し合った約束事「室内で危険な遊びをしない」「お互いにきつい言葉遣(づか)いをしない」のように自分達で決めたことも、守って行動してもらいました。
■ 07月23日(金) 夜の集い
ステージを始めるにあたり、塾頭からお話をいただきました。
「いよいよ10ステージ、塾活動も折り返し地点を過ぎました。この大事な時期、心を引き締めて取り組んでいきましょう。
前回のステージで書いた作文の中に、自分が少しずつ変わっていかなければ成長しないと気がついていた人も多かったようですね。
前半の活動を振り返ってみると、言われれば出来るけれど自分から進んで行動する気持ちが少し足りないように感じます。積極的に行動する姿勢、そしてやり始めたことを最後までやりぬく我慢強さ(強い意志)を持ってください。苦労や困難に立ち向かっていくことで責任を果たし、信頼される人になってください。」
■ 07月24日(土) 塾活動 ~市村アイデア賞~
「市村アイデア賞」というアイデアコンクールの紹介がありました。
リコーの創始者である市村清さんの、「こどもの時から色々なアイデアを考えることが、大人になってからも大変役に立つ」という考えをもとに作られました。
身の回りで困っていることはいないか、もっと便利になったらいいのにと思うことはないかなど、身近なところに目を向けて工夫できることを考えてみましょう。
■ 07月24日(土) 塾活動 ~親子大会 塾生企画の準備~
まずはじめに、親子大会当日、自分達で考え準備を進めてきた企画へたくさんの家族に参加してもらえるよう、企画内容を発表する準備を行いました。
企画の内容をもう一度整理し、本番同様に練習を行っているチームもありました。
このグループは、細く切り出した竹を使って、何やらわっかを作っていました。
起こした火で竹をあぶって作るとは、工夫していますね!
別のグループは、段ボールに穴を開けて何かを組み立てていました。
いったい何に使うのでしょうか?
本番がとても楽しみですね。
■ 07月24日(土) 共同農園作業 ~オカボの世話~
午後からは、第4ステージで種まきをしたオカボの世話を行いました。
まず、葉が黄色っぽくなり、栄養分が足りない様子だったので追肥を行いました。
周りを見ると雑草がたくさんはえていましたが、そのまま放置すると追肥をしても雑草にばかり栄養分を取られてしまうため、雑草を丁寧に取り除きました。
暑さで作業に集中できない塾生もいましたが、やる気を見せて真剣に取り組んでいる様子からは頼もしさが感じられました。
雑草をしっかり取り除き肥料をまいた後、土寄せを行いました。
肥料を分解しやすくするためだけでなく、成長するオカボが倒れずに根をしっかり張れるよう、根元に土を寄せていきました。
クワの使い方も大分慣れてきたようで、はじめの頃と比べると足腰も安定してきました。
■ 07月24日(土) 塾活動 ~川遊び~
暑い中行った農作業の後は、自然塾近くを流れる中津川へ川遊びに行きました。ゆったりと川の流れに身を預けてみたり、一生懸命川をさかのぼってみたりと、自然に囲まれてのびのびと遊ぶ姿は、とてもいきいきとしていました。
流れのゆるやかな場所では、小さな魚やオタマジャクシが泳いでいる様子も見られ、つかまえて観察したりもしていました。
■ 07月24日(土) 塾活動 ~チーム農園 前半のふりかえり~
夜の塾活動では、前半のチーム農園の活動をふりかえり、後半のチーム農園の活動をより良いものにするためにどうするべきかを話し合ってもらいました。
「作業に集中し、最後まで責任をもって実行できたか?」「みんながやりたがらない作業も積極的にやろうとしたか?」など自分達の行動をふりかえり、これから努力していきたいことを話し合いました。
「チームで協力し、自分のやるべきことをしっかりやる」など具体的なイメージを持つことができたようです。
■ 07月24日(土) 塾活動 ~親子大会チーム農園発表の準備~
続いて、親子大会に参加してくれる家族にチーム農園を紹介する「チーム農園発表」の準備を行いました。
育てている作物の、工夫したところや苦労したところなどを話し合って確認しました。
■ 07月25日(日) 共同農園作業 ~夏野菜の誘引~
日曜日は、まず、夏野菜の世話として、「誘引」を行いました。
果菜類の作物は、実った果実がぶら下がるものが多いので茎に負担がかかってしまいます。元気に伸びていけるよう、早めに誘引してあげるようにしましょう。
■ 07月25日(日) チーム農園作業 
続いて、チーム農園作業を行いました。
親子大会で家族のみなさんにきれいな畑を見てもらえるよう、各チームとも一生懸命草取りをしていましたね。
このチームは、トウモロコシが風で倒れないようにビニールヒモを張っていました。
トウモロコシは倒れかけても自分でまっすぐ上向きに伸びようとしますが、その時に余分なエネルギーを使ってしまいます。
なるべく美味しい実をつくることに集中してエネルギーを使ってもらえるよう、倒れないように工夫するのもとても大切です。
ヒョウタンのたなを作っているチームもありました。ヒモをしっかり結んで固定させることに、苦労していたようです。
巻き結びや角しばりなど、きつくしまる結び方をしっかり覚えておきましょう。色々な場面で使えて便利ですよ。
こちらのチームでは、スイカの実が20cm以上の大きさに成長していたので、カラスやハクビシンなどに食べられてしまわないよう、実を金網でおおっていました。何事も早めの対策が大切ですね。
■ 07月25日(日) ステージの振り返り
ステージの終わりに、塾頭からお話をいただきました。
「暑い中での農作業おつかれさまでした。
今までと比べると、我慢強さ・責任を果たそうとする心が出てきたのが感じられました。苦労や困難の中から工夫も生まれるはずですから、農作業などの経験から色々なことを学んでください。
また、共同生活の目標は「ルールを守る」でした。2回目だったのにそれぞれ自己評価が低かったのはとても残念です。特に時間を守れなかった人が多かったですね。
素直にに反省し、なぜ守れなかったのかを考えるようにしましょう。人のせいにするのでは成長しませんから、自分自身の何が良くなかったのかを振り返って次の行動につなげるようにしましょう。」
■ 編集後記
いよいよ後半の活動が始まりました。
今回、共同生活の目標は「ルールを守る」でしたが、あまり意識できていない塾生もいました。「他の人も守ってないからいいや」と考えていたりしませんでしたか?
ルールを守るのは、自分もそれ以外の人も含めた「みんな」が「安全で快適に」過ごすためであることをもう一度意識し、これからも充実した塾生活を送れるようにしましょう。
また、お互いに守れていないことを注意しあって意識を高めるだけでなく、できていることも認め合ってルールを意識していけるようになるといいですね。
Y.S.