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家具職人として働いています!

岡田拓馬(1期生|社会人)


高校 二年の夏、進路についての調査や面談が増え、進路を決めきれていなかった私は、焦りと不安でいっぱいでした。モノを作るのが好きだったので、新しいことを生み出すクリエーター系の仕事に魅力を感じていましたが、写真・洋服・車・アクセサリーなど、いろんなものに興味があり、今後何を学びたいのかを決めきらず悩んでいたのです。

そんなある日、TV番組でプロダクトデザイナーの特集を見たときに「俺がやりたいのはコレだ!」と思ったのがきっかけで、デザインを学べる学校に進学することを決めました。

プロダクトデザインでは耐久性がある製品として生産できることが条件であるため、自分で実際に作り、使い心地を確かめるために工房に入門しました。工房で作品を作るうち、デザインより作る方が面白いと思ったのが、のちに職人の道を志したきっかけです。
専門学校を卒業してから学校内の工房でのアシスタントを経て、現在は家具職人として働いています。家具の製作の他にも、博物館や商業施設の内装工事等も行っています。中小企業だからこそできる材料の木取り(疵や節などを確認して適した場所を選ぶ)から、加工・組立・取付をすべてできることに魅力を感じています。

仕事でいつも使っている手道具の一部をご紹介します。

ノミは、木材加工する道具の中で一番良く使う道具です。溝やホゾ穴を掘るときに使う道具です。

カンナは、木の表面を平らに削る道具です。薄く削れば削るほどきれい仕上がります。他にも特殊な形のカンナがあり、面取り用や際削り用などがあります。

道具は自分が使いやすいように手入れして大切に使うものですので、ほとんど貸し借りはしません。そのため仕事を始めてからは、お金をためては必要な道具を買っています。
今までに製作したもののサンプル

某パン屋の什器製作
陳列するスペースを増やしたいという依頼で製作。



K様のCDキャビネット兼オーディオラック
CDが沢山入るオーディオラックが欲しいという依頼で製作。



(※ 写真はすべてクリックで拡大)