.

15年続けた柔道を通じて...

松野裕二(7期生|高校3年)


僕は 物心つく前から柔道をやっていました。始めた理由もよくわからないまま、15年以上も続けてきました。小学生の頃はこれといった成果も出せませんでしたが、中学生になって全国や関東レベルの選手が通う道場を二つ掛け持ちし、中学2年の時には市の新人戦、県大会でどちらもベスト16を納めることができ、中学3年の市大会ではベスト16に入る事もできました(それでも通っている2つの道場では、実力も結果も最弱でしたが…)。

これくらいの実力なら、高校生になってもやっていけるだろうと慢心していました。しかし、高校生にもなると、中学時代の頃のようなパワーでゴリ押しするスタイルが通用しなくなっていました。1年生の頃の公式戦では負けっぱなしでした。それでも、諦めず、逃げずに最後まで続けたので、2年生の時の団体戦では県ベスト8に入リました。ですが、3年生の時には実績を残す事なく引退しました。



柔道を通して、高校1年の時には音信不通だった自然塾7期の塾生と会うことができました。ですが、15年以上もやってると、もちろん楽しいこともありましたが、逆に数え切れないほど挫折もあり、二日に一回は辞めたいと思ったほどでした。でも僕は、道場の掛け軸に書かれている「継続は力なり」という言葉を信じて頑張ってきました。辞めずに頑張ったことで、柔道以外のことがとても楽に感じるようになりました。



そして文武両道を目指して努力し、1年の頃は下から数えた方が早かった定期テストのランキングも、今では上から数えてすぐにまで底上げすることができました。その精神力を活かし、引退しても臥薪嘗胆(がしんしょうたん:成功するために苦労に耐えること)して見事に大学に合格!継続するのことは本当に素晴らしいことなのです!

この15年の柔道の経験より厳しい出来事は、引退した今でもありません。なので、どんなに辛いことがあろうと「今までやってきた柔道に比べたら大したことない!」と思いながら乗り越えて、素晴らしい人間に近づいていこうと思います。

今は部活も引退して大学に向けて着々と勉強の準備を進めています。来春進学する大学には柔道部がないので、なにか新しいことを始めようと思っています。新しいことを始めても柔道の経験を忘れず、張り切っていきます。