本文へ移動
今年2021年は、市村自然塾関東が開塾してから、ちょうど20年の節目に当たります。コロナ禍で人流を制限するためにも、市村自然塾関東の塾舎より、オンラインで式典を行いました。

記念式典

山下総合塾長 ご挨拶

山下総合塾長 オンラインでご参加
山下総合塾長(株式会社リコー社長)による挨拶から開会。
創設者の浜田 広氏(株式会社リコー元会長)の教育に対する熱き思いと、市村自然塾設立への決意、これまでの20年もの間、創設当初の理念、思いが脈々とつながれていること、そして、自然塾という学び舎を時代に沿って成長させながら継続していきたいという思いをお話していただきました。

元代表理事 中村高様 ご祝辞

元理事中村様
ご来賓より、市村自然塾の代表理事を2年、理事を昨年まで通算14年もの間務めていただきました中村様よりご祝辞をいただきました。
これまで継続できたことの感謝、そして、設立当初の考えとして、会社の社会貢献=お役立ちが原点であること、青少年の健全育成の大切さと、自然からの学び、協力の大切さの体験が重要であること。さらに、社会人が増えてきた卒塾生に社会貢献できる人材を増やしていきたいと、お話をいただきました。

市村自然塾関東の20年の振り返りと今後について

矢口塾頭より、市村自然塾関東のこれまでの活動と、直近のコロナ禍での活動、今後の展望について話がありました。
今後も農作業を軸に共同生活とチーム活動を行い、リーダーシップの資質や未来につながる心と体を身に付ける活動を目指していく事、また、市村自然塾の活動を支えていくつながり「自然塾ファミリー」を大切にしていく話がありました。

卒塾生とのトークセッション ~自然塾愛を語ろう~

これまでに980名の卒塾生を世に送り出してきた市村自然塾関東。その卒塾生たちが現在、どのようなことを行っているのか、また、塾活動を通じて、現在も意識、行動をしていることなど、4名の卒塾生と1名の保護者の方から話をしてもらいました。
塾生時代を思い返し、昔話から始まり、和やかな雰囲気の中、
保護者の方のお話しから、塾活動が子どもに及ぼした影響など話してもらいました。
柳川先生からのメッセージ
創設当初から今まで市村自然塾を暖かく見守ってくださった柳川先生より所感と自然塾に対する思いをお話ししていただきました。
スタッフに対して、「尊敬されるイメージを残せたら素晴らしい」と、卒塾生に対して、「自然塾の体験を一つの基本の考え方として、ステップアップし、日本のために活躍できる人に頑張ってほしい」と励ましの言葉をいただきました。

ご祝辞紹介

元代表理事 加藤様
ご来賓の元代表理事の加藤様よりご祝辞と、歴代塾頭からのお祝いメッセージをいただきました。
加藤様より、この自然の中で学ぶプロジェクト、市村自然塾の活動に携わる事がうれしく思うこと、入塾時の不安な表情から、卒塾時にやり切ったと瞳を輝かせている表情が印象的であったこと、今後ともより多くの卒塾生の輪が広がる事を期待していますと、お話しされました。
また、お祝いメッセージとして、吾妻元副代表理事、枝村元塾頭、高津戸元塾頭よりいただきました。

元(株)リコー執行役員
元自然塾関東副代表理事 吾妻まり子様より
「市村自然塾関東 設立20周年 誠におめでとうございます。
私が塾運営を支援させて頂いた時期に10周年を迎え、それから更に10年を積み重ねられてきたことをとても感慨深く、これまで関わってきた全ての方々に感謝の念を強くしています。
リコー創業者である市村清の名を冠につけ、創設者である元会長 浜田宏の一貫した理念を基盤に、未来を担う子ども達の「生きる力」を育むプログラムは、企業の社会貢献事業としては非常にユニークな取組みであり、社会に普遍的な価値を提供するものです。最初は社会という大地に流れる小さな小川かもしれませんが、塾から巣立った子ども達が各々の環境の中でさらに成長し、大河となって息づいていくことを改めて祈念すると共に、社会情勢が変化する中での塾運営には様々な課題があることと思いますが、末永く継続されることを心から願っています。」

元塾頭 枝村敏彰様より
「設立20周年おめでとうございます。
第8期から13期までの6年間、お世話になりました。
20年もの間、このようなユニークな活動ができたのも、リコーグループの皆様を始め、ボランティアー、スタッフ、何よりも多くの塾生とご家族の皆様に支えられた賜物だと、心から感謝申し上げます。
私が一番思い出に残る活動は、何と言ってもごぼうの穴掘りです。
春は種まき、秋は収穫の為に1m程の深さの溝を皆で力を合わせて掘りました。
小さな体の子供達が、必死になって最後には溝の中に入り込んで掘る姿は今でも忘れられません。
異年齢の子供達が知恵を出し合って、協力して野菜を育てるこの活動をこれからも続けられることを願っております。」

元塾頭 高津戸良太様より
「20周年記念を迎えるにあたり、こころよりお祝い申し上げます。
 また、ここ2年間はコロナ禍おいても感染対策、ネット配信やオンライン活動など様々な工夫をなされ活動を継続されており、OBとしてスタッフの皆様のご努力に感謝いたしたいと思います。
さて、私は10周年後に自然塾の活動に参加させていただき、「環境」や「育成」など会社では得られなかった側面での人として大切なことを私自身が学ばせていただいた8年間だったと年を重ねるほどに感じております。
今はまるで冬の準備期間の様に静まり返った日が多い自然塾になっていると思いますが、創立時より一貫している理念は塾のそこかしこに生き続けていると信じております。コロナに関し明るい兆しが見えてきており、21期活動からは、再び、塾生とスタッフ皆様が塾舎や畑、「やどりき」の野山を駆け回る姿と大きな声、笑い声が聞こえ続けることを切に願いたいと思います。
そして、20年間積み上げてきたこの素晴らしい活動継続のために(株)リコー様の更なるご支援をよろしくお願い申し上げます。」

鈴木代表理事 閉会挨拶

鈴木代表理事
記念式典へのご参加と励ましのお言葉に対しての御礼、この20年間携わってくださった方々、リコーグループ全体で市村自然塾をバックアップしてきた歴史を皆さんにお伝えしました。
また、今後も自然塾ファミリ―の輪を広げていきたいこと、30周年を目指すことお話し、会の締めくくりとなりました。

大地の会イベント

「ホップ・ステップ・ジャンプ! ~未来の私へ~」

午後は大地の会主催でブレイクアウトルームに分かれ、塾の思い出、学んだこと意識していること、自分の目標、今後どのような経験をしたいかなど話し合い、最後に全体で共有しました。


思い出話と共に、「時間を大切にすること」「自発的に取り組むようなる」など現在意識していることなど振り返りました。
そして、行動目標や現在、力を入れていることなどを話し合いました。
今後の活動として、OBは幅広い年齢層があるので、体験談や勉強のことなど、異年齢のコミュニケーション、縦横のつながり、1000人いる中でのネットワークができるようになるようにと意見が生まれました。

編集後記

様々な方々のかかわりで市村自然塾関東が20年続き、改めて皆様の支え、愛によってこの活動が続ることができていることを実感しました。この場を借りまして本当にありがとうございました。
また、この式典を行うにあたり、ご協力いただいた卒塾生、保護者様、リコー担当の方々、そして何より、ご参加してくださった方々のおかげです。ありがとうございました。
今回の式典で、塾活動を行ってきたことが実際に卒塾生の生きる力になっていると聞き、胸の奥が熱くなりました。引き続き、創設時の思いを引継ぎ、時代に沿いながらも変わらず活動を継続させていきたいと強く思いました。
引き続きのご支援と応援よろしくお願いいたします。
K.M.
TOPへ戻る